今日は、今年上半期に出会った、印象深いドライバーをご紹介します。
尚、掲載順はランキングとは関係ありません。
また、試打していながら、ここに掲載されていないクラブもありますが、それらが優れていないということではありません。
あくまでも『印象深い』ということです。
それでは発表させていただきます。
まずはスリクソンのドライバーです。
このドライバーは昨年発売されたモデルですが、かなりの人気商品のようで、試打クラブをなかなか手にすることができず、年明けになったので、今年のドライバーに入れることにしました。
姉妹モデルがありますが、このドライバーが『標準』という位置づけでしょうか?
顔や打感・音が良くて、さすがダンロップのクラブだな・・・。と思いました。
ダンロップは昔からフィーリングにこだわってきたメーカーです。
安定性が高く、カッコ良くて易しいドライバーなので、人気が高いのも分かります。
次はメタルファクトリーのドライバーです。
フェアウェイウッドやユーティリティ同様、このドライバーも美しいブルーで、しばらく目の保養をしていたのを思い出しました。
改めて、クラブにとって『色』は大切なものだと思いましたし、黒やブルーはとても適していると思います。
顔もクセが小さく、打感や音も好感が持てる、グッドフィーリングのドライバーです。
性格もどちらかというと穏やかで親しみやすいので、親しみを感じるゴルファーは多いのではないでしょうか?
次はテーラーメイドの高性能ドライバーです。
このドライバーを試打して、まず思ったのが、『とにかく曲がらない』ということです。
最初の『Aiming』さえしっかりできていれば、あとはトラブルと無縁のティショットを打つことができるドライバーだな・・・。と思いました。
このドライバーの前のモデルである、『Qi10』も、かなり直進性が高く曲がりにくいな・・・。と思っていたのですが、その良い流れが続いているようです。
テーラーメイドは『時代のクラブを創る』といいますか、その時代の方向性を示すメーカーだと思うので、今は『最大飛距離』よりも『曲がりにくさ』が重要視されていて、それがユーザーのニーズにもマッチしていると思います。
そして、このドライバーのもうひとつの凄いところは、これだけ寛容性があって親しみやすくなっているのに、形が崩れていないということです。
昔のイージー系は確かに慣性モーメントが大きいかもしれないけど、構えづらくて却ってミスを誘発してしまうものがたくさんありました。
それが、このテーラーメイド Qi35 ドライバーにはありません。
次は初めて手にした、JIGENのドライバーです。
このドライバーは他では見られない大きな特徴があって、一見奇形に見えなくもないですが、顔は整っていて、実際に構えてみても良い印象をもったのも覚えています。
少し『つかまえ顔』になっているので、今のニーズにも合っているように思いますし、美しいカーボンの質感を楽しめたのも、このドライバーでした。
カーボンにするとチープさが増してしまうドライバーが過去にもたくさんありましたが、このドライバーにはそれがありません。
むしろ、かなり高級感があって、試打しながら高価なんだろうな・・・。と思ったことを覚えています。
ソールのバックフェース部分にたくさんのウェイトが組み込まれているのが個性的で、かなり重心が深いんだろうな・・・。と思いました。
ネックに調整システムが搭載されていますし、安定性も高くシビアさは全く感じません。
次はエミリッドバハマのドライバーです。
これまでも書いてきましたが、エミリッドバハマといえば、『カッコいい』『飛距離性能が凄い』という印象を私はもっているのですが、このドライバーも同じでした。
全体的な質感の良さと、お馴染みのライオンマーク。
これまでの良き伝統が受け継がれています。
このCV-9も飛距離性能が凄いと感じましたが、過去のモデルも凄かったので、正直すごく飛距離が伸びているとは感じませんでした。
弾きが良いのは予想通りで、スピンが結構抑えられている感じで、ハイロフト(11°)という高弾道&低スピンで飛ばしの要素満載のドライバーです。
かなり高価なドライバーではありますが、今は海外メーカーのドライバーも一本10万円を軽く超えているので、値段による差は無くなりましたね。
次はキャロウェイのドライバーです。
聞くところによると、キャロウェイのドライバーもテーラーメイドやピン同様、大人気で、かなり売れているのだそうです。
大企業なりの幅広いマーケティングを行い、そのニーズを汲み取って製品化しているのだと思います。
キャロウェイのクラブはブランド名がよく変わりますが、採用されている技術など、基本的なものは変わっていないことが多いように思います。
何年かに1回、大きくモデルチェンジしますが、ほとんどがマイナーチェンジという印象をもっています。
しかし、それはこれまでの優れた技術をそのまま採用し続けるということで、決して劣っているというわけではありません。
キャロウェイのドライバーらしく、ネックに調整システムが搭載されていますし、ウェイトを移動させることができます。
最新モデルではありますが、昔からある『キャロウェイ顔』だな・・・。と思ったことをよく覚えています。
構えた感じや打感・音も好感が持てましたが、このドライバーもかなり安定性が高く、大らかな性格をしていて、これは人気が出るだろうな・・・。と思いました。
次はコブラのロースピンモデルのドライバーです。
このドライバーは『全身黒』でビシッと決めていて、カッコいいな・・・。と思ったのと同時に、ソールが球体のように丸みを帯びているのが印象的でした。
今はシャロー系が圧倒的に多く、ソールが平らに近いものが多いですが、この立体感に興味をもったのをよく覚えています。
昔から、ディープ系ドライバーによく見られた、クラウンがこんもり盛り上がっているのも印象的でした。
セミディープ系で、男前なドライバーで、すごくテンションがあがったのも覚えています。
今流行りのチタンとカーボンの混合ヘッドで、テーラーメイドやキャロウェイなどと同じです。
ロースピンモデルらしく、『叩ける』ドライバーで、スピン過多を気にしなくて良いのが気に入りました。
それとロースピンでありながら、安定性にも長けていて、普通に打っている限り、大きなミスにはつながりにくいのがとても印象的でした。
こういったところは、昔のハードな設定のドライバーと大きく異なります。
昔のドライバーは『飛ぶけど曲がる』というのが当たり前のように認識されていましたが、今は『飛んで曲がらない(にくい)』のが当たり前になっています。
コブラのドライバーには『飛距離性能が高い』というイメージが昔からありますが、このドライバーはまさにそんなタイプです。
次もコブラのドライバーです。
このドライバーはソールにブルーがアクセントになっていて、姉妹モデルと見分けがつくようになっています。
顔はまずまずでしたが、ロースピンモデルと違い、かなりあがりやすさに長けたドライバーです。
人によっては、こちらのXのほうが飛距離が伸ばせる・・・。ということになるのではないでしょうか?
姉妹モデルの中では『スタンダード』的なポジションなのでしょうか?
球はあがりやすいですが、軟弱なタイプではなく、しっかりと飛距離を伸ばしていける、高いポテンシャルをもったドライバーです。
次はピンのロースピンモデルのドライバーです。
ピンのドライバーはずっと充実していますが、このドライバーも優れていて、一球目を打ったときに、低スピン性能が凄いな・・・。と思ったことを覚えています。
ピンのドライバーといえば、深重心で高弾道というイメージがありますが、このドライバーは強いライナー系で叩けるドライバーです。
今はいくつかのメーカーが、タイプの異なる姉妹モデルを発売していて、ロースピンモデルも当然あります。
スピン過多で悩んでおられる方には、とても頼もしい存在だな・・・。と思ったことを覚えています。
ロースピンモデルらしく、飛距離性能に長けていますが、それだけでなく、構えやすくて安定性も抜群なのが、今のドライバーの特長です。
次は気品溢れる美しいエミリッドバハマのドライバーです。
このドライバーの第一印象は『デカい』でした。
かなり大きく見えたのと、強めのフックフェースで、かなり苦戦したのを覚えています。
構えづらかったですし、ボールが最初から左へ行ってしまいました。
かなりオープンの構えて、カットで打ってみたのですが、右に曲がるどころかフックしてしまいました。
最近はスライスを打つのが下手になったな・・・。と、つくづく感じます。
ビギナーのときは、かなりのスライサーだったので、その時の私がこのドライバーで打ってみたら、どうなるかな?と思いました。
それと、このドライバーの『インパクト音』が全く馴染めませんでした。
しかし、これは『球のつかまり具合』なども考えて、あえてそうしているのだと思います。
この大きな音を好まれる方はいらっしゃると思いますが、練習場で打っていると、周りの人の注目を集めてしまうかもしれません。
音は周りに拡散するので、注意が必要です。
次はコブラの赤が美しいドライバーです。
このドライバーも、かなりフックフェースがきつく、苦手に感じました。
ラージサイズですが、球はよくつかまり安定しています。
私には左へ曲がりすぎて、飛距離という点では、ロスが生じてしまいましたが、このドライバーで真っ直ぐ打てる方には、頼もしい相棒になってくれるのではないでしょうか?
私はこのドライバーを打ちこなすことができませんでしたが、姉妹モデルが充実していて、ゴルファーのタイプによって選ぶことができるのがとても良いですね。
次はコブラのロースピンモデルの9°です。
同じモデルの『ロフト違い』を試打しているので、打ち出しの高さと伸びが違うくらいに予想していたのですが、実際に打ってみると、かなり違う印象をもちました。
見た目はほぼ同じですし、ロフトも一段階しか違いません。
それでも弾道に明らかな違いがあり、私はこの9°のほうが気に入りました。
一球打って、思わず声が出てしまったのを覚えています。
それくらい、強烈な弾道を生み出してくれました。
なかなかこういうドライバーには出会いません。
男前で構えやすく、叩いても曲がりにくいのも、このドライバーの特長です。
叩いてもスピンが抑えられているので、必然的に飛距離は伸びます。
ハードヒッターの方に合いやすいドライバーなのは間違いありません。
BALDO TT DRIVER GT5 DEEP PROTO
次は久しぶりに出会った、バルドのドライバーです。
バルドらしい美しく、質感の良さに、思わず見とれてしまいました。
ソールにいろいろな工夫が見られますが、それが嫌みになっていません。
バルドはカッコ良さや質感の美しさにこだわり、守り抜くメーカーだな・・・。と、ずっと思っています。
そして飛距離性能が高いのは、初めて出会ったドライバーから変わっていません。
弾きが強く、弾道が力強いのが特長です。
かなり良い顔をしているので、ボールを前にして構えてみたときに、なんとも言えない嬉しさがこみあげてきたのを覚えています。
打感や音が今ひとつ好きになれなかったのが意外でしたが、スピン性能が抑えられ、かなりのポテンシャルをもったドライバーです。
次も、バルドのドライバーです。
このドライバーはソールのデザインが個性的で、1度見たら忘れられません。
バルドはディープのイメージが強いですが、このドライバーはシャローなのも印象深いです。
シャロー系なのでフックフェースを予想していたのですが、実際は違っていて、方向性に不安を感じさせない親しみやすい顔だったのも覚えています。
このような『顔の良さ』をバルドは大切にしているんだろうな・・・。と思いました。
打感や音はまずまずですが、球はとてもあがりやすく、タフなドライバーではありません。
安定性も高く、飛距離性能も高い、ハイレベルなオートマチック系ドライバーです。
次はZodiaの高性能ドライバーです。
姉妹モデルのZ935も良いドライバーなのですが、こちらのtourのほうが印象深かったので、選ばせていただきました。
Zodiaはウェッジやアイアンが、あまりにも素晴らしいので、そのイメージが強いのですが、ドライバーを試打して、その優秀さを強く感じました。
このドライバーの特徴は何と言っても独特なフェース面。
それが上手く機能しているように感じました。
スピンが抑えられ、かなり強い球が高確率で打てます。
ソールにある2つのウェイトと大きな溝が特徴的です。
これまで他のメーカーでも見られた工夫ですが、とても理にかなっているように感じました。
ウェイトの前後を交換すれば、重心深度が変えられますし、溝があることで、弾道に良い効果をもたらすようです。
ディープというよりはシャローの印象が強いですが、とてもいい顔をしていて、艶消しのカーボンクラウンも印象的でした。
構えやすくてリラックスできましたし、一球打って「すげぇ」と口から出たのを覚えているくらい、印象的なドライバーです。
次はWaowwのドライバーです。
Waowwのクラブに接した経験はまだ少ないのですが、やはりあのブルーモンスターの存在は私の頭から離れません。
初めて試打したメーカーのドライバーがいきなりのモンスターだったので、私にとって、グランプリ GP PLATINUMやEPON AF-101、JBEAM BM-435のような存在です。
その後継モデルということで、期待していました。
デザインも独特でカッコいいです。
ブルーモンスターよりもディープで男前で、ハードなスペックに仕上がっています。
飛距離性能が高いのは打つ前から予想していましたが、その通りだっただけでなく、構えやすくて、打感も良い、好印象なドライバーで、購買意欲が刺激されました。
BALDO TT DRIVER GT6 SHALLOW PROTO
次はバルドの、この美しいドライバーです。
本当にバルドのクラブはカッコいいと美しいの両立ができているな・・・。と思いました。
美しさとか、カッコ良さは直接飛距離には影響しないからこだわらない・・・。という方がいらっしゃると思いますが、私はこだわりたいですし、そこが良くないと購入したいとは思いません。
打っていて楽しくないからです。
そういった意味でも、このドライバーは魅力的でした。
穏やかな丸顔が印象的で、今流行りのカーボンクラウンにしていないところも好感が持てました。
カーボンクラウンが嫌だというのではなく、あえて流行に乗らない・・・。というところが魅力的です。
以前も記事に書きましたが、大きさ・体積・重心深度・シャフトなど、全て同じにして、カーボンコンポジットとフルチタンでどれだけ飛距離に違いが出るか見てみたいです。
おそらく、それほど大きな違いは無いのではないか?というのが私の正直な感想です。
それは、今のカーボンコンポジットドライバーも素晴らしいですが、過去のフルチタンのドライバーも凄いものがたくさんあるからです。
これは流行というよりは『作り手の都合』のような気がしますし、私たちユーザーも、カーボンコンポジットでないと嫌だ・・・。という方は多くないのではないか?と思っています。
このドライバーは構えやすくて、打感や音も良く、飛距離性能が高くて、さすがバルドだな・・・。と思いました。
バルドに対して、硬派なイメージをもっておられる方がいらっしゃるかもしれませんが、このドライバーはカッコいいだけでなく、親しみやすさもあるので、実際に試打してみると、購買意欲を刺激される方が続出するのではないでしょうか?
バルドを始めとする、日本の地クラブメーカーの実力は、相当高いです。
次は、Zodiaの超高性能ドライバーです。
このドライバーも質感が良くてカッコいいな・・・。と思いました。
独特な洋梨顔が印象的で懐かしく感じたことを覚えています。
打つ前は操作性重視のドライバーなのかな?と思いましたが、実際に試打してみて、その圧倒的な弾道の力強さに、思わず声が出ました。
ボールにブースターを取り付けたような力強い弾道は今も目に焼き付いています。
アイアンなどはその形状などから、打つ前からだいたいの性能が予想できますが、設計自由度の高いドライバーは、やはり試打してみないと分からないものですね。
かなりポテンシャルの高いドライバーで、とても印象深いです。
BALDO TT DRIVER GT PROTO 420 SHALLOW
次もバルドの美しいドライバーです。
ソールに様々な工夫が施されている、メカニカルなドライバーですが、デザインが崩れていないのがさすがだな・・・。と思いました。
とても美しく、見ているだけで嬉しくなるので、打つ前にしばらく見つめていた記憶があります。
バルドのクラブなので美顔なのは想定内でしたが、構えたときに昔の名器を思い出して懐かしく感じました。
球があがりやすい・・・。というよりは、明らかにタフなタイプのドライバーだと思いますが、ポテンシャルは高く、HS40後半~の方には、是非試していただきたいです。
ゴルフクラブの試打は、もちろん実際に球を打ってその性能などを確かめるのが目的なのですが、こうして『目の保養』ができるのも、楽しみのひとつですね。
このような美しいクラブに笑われないよう、そしてクラブからも相棒として認めてもらえるよう、しっかり練習しなきゃな・・・。と思います。
次はタイトリストのドライバーです。
最近はキャロウェイ・テーラーメイド・ピンの『三つ巴超高慣性モーメント争い』が続いているようですが、タイトリストは独自路線を行っているようで、それがまた素晴らしくファンのハートをしっかりとつかんでいるのではないでしょうか?
易しすぎて(安定しすぎて)操作性が損なわれるよりも、適度な操作性と安定性のバランスがとれているのが、結局コースでも使い勝手が良いと感じておられる方は多いのではないでしょうか?
もちろん、このタイトリストGT1ドライバーも適正な安定感があり、シビアさはありません。
これくらいで充分だ・・・。という方は多いのではないでしょうか?
そして飛距離性能が高く、このドライバーとあるライバルメーカーのドライバーを打ち比べてみて、明らかにこのGT1のほうが高いポテンシャルを発揮してくれたので、とても気に入りました。
このドライバーの顔は、まずまずでしたが、高性能でコースで使っていても、頼りになりそうな予感がします。
タイトリストといえば、昔からボールのイメージが強いですが、今はボールよりもドライバーやアイアンのイメージのほうが強い・・・。という方は多いのではないでしょうか?
そして、どこか日本的な雰囲気が感じられるのもいいですね。
GINNICO BlackStarEdition DRIVER
最後は、このイオンスポーツのドライバーです。
このドライバーは数年前に発売されたようですが、今年試打したので、今年のモデルとして登録させていただきました。
久しぶりに出会いましたし、このように変化(進化)しているとは思いませんでした。
ソールにある『☆』がとても印象的で、流線型の顔も印象的です。
構えやすくて打感や音も良く、性能的にもバランスのとれたドライバーだな・・・。と思いました。
ソフトでサクサク打てる打感が好きです。
最新のモデルも素晴らしいですが、昔を懐かしむことができるモデルもいいな・・・。と思いました。
以上が、今年上半期に出会った、印象深いドライバーたちです。
今年前半、たくさんの優れたドライバーを試打することができて、とても楽しむことができました。
下半期では、どのようなドライバーに出会えるか、まだ分からないですし、今からワクワクしています。
今のところ、ドライバーだけは『ドライバー・オブ・ザ・イヤー候補』が2つに絞られています。
おそらく、私の記事を読んでくださった方には、多分あれだろうな・・・。と予測がついているのではないか?と思っています。
今日もそれを感じ取られないように文章にするのが大変でした。
これから、どうなるかまだ分かりませんが、今年もハイレベルな争いになったのは間違いありません。
次回から、通常の記事に戻りたいと思います。