BALDO TT DRIVER GT PROTO 420 SHALLOW試打レビュー
先日、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは BALDO TT DRIVER GT PROTO 420 SHALLOW です。
シャフトは NX VIOLET 70-S です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は62g、バランスはD1.5、トルクは4.5、キックポイントは中調子、クラブ総重量は319.2g です。
とてもカッコいい、BALDOのニュードライバーです。
BALDOのドライバーはカッコいいものが多いので、当然といえば当然なのですが、それが常に出来ているところが凄いな・・・。と思います。
メーカーのこだわりが強く感じられ、ブレません。
まずはデザインを考えて、そこに合理的な機能を足していく・・・。ということでしょうか?
BALDOのクラブは昔から、カッコ良くて高性能というイメージをもっています。
ソールにはいろいろな工夫が見られますが、ゴチャゴチャ感はなく、チープさはありません。
機能性が美を犠牲にしていないということです。
前回、SKY DRIVE VER.3やTT DRIVER GT6 SHALLOW PROTOを試打しましたが、このGT PROTO 420 SHALLOWのほうがカッコ良さで上を行っています。
DRIVER GT5 DEEP PROTOのシャロー版なのか?と思いましたが、実際の所はわかりません。
それぞれ個性は異なりますが、カッコ良くて質感が良いというところが共通しています。
ソールのほぼ中央にある、この『BALDOのプレートのようなもの』は単なるアクセサリーでしょうか?
それともウェイトなのでしょうか?
よく分かりませんが、おそらく大きな意味があるのだと思います。
これまでのモデル同様、ソールには溝があります。
溝の幅や深さは、これまでのモデルと変わらないようです。
バックフェースにはウェイトが組み込まれています。
このウェイトひとつとっても見ても、すごく高級感があり、チープさはありません。
メーカーによっては、ウェイトの『重さ』ばかり気になって、肝心の質感が損なわれてチープに見えてしまうものもありますが、BALDOはそういったところもしっかりと気を配っているようです。
『飛び』や『安定性』といった、物理的性能とは直接的に関係ないかもしれませんが、私は質感の良いクラブに魅力を感じるので、このドライバーは好感を持ちましたし、見ているだけでテンションもあがってきます。
そういえば、日本の地クラブメーカーで、チープに感じるところは、しばらく記憶をたどってみたのですが思いつきません。
この『TT DRIVER』の文字もオシャレですね。
TTとは、どういう意味があるのでしょうか?
PROTO GT。
プロトタイプで、契約プロが使っているモデルなのでしょうか?
以前も書きましたが、『GT』という文字を見ると、車好きな私は『グランツーリスモ』を連想します。
ヒール側には大きな凹みがあって、これまでも見てきました。
トゥ側もヒール側と同じ大きさの凹みがあり、『VASSIST』というパーツがあります。
ヒール側にもVASSISTというパーツが対称的な位置に配置されています。
ネック長さは標準的で、こうして見ていても、すごくカッコいいです。
黒という色も関係していると思うのですが、重厚感があり、パワーを感じさせます。
私は叩いていきたいタイプのゴルファーなので、このような形状に惹かれます。
ソールには細かで綺麗なミーリングがあります。
ノーマルシャローといったところでしょうか?
適度に厚みはありますが、ディープというほどではありません。
名前の通り、シャローだな・・・。と思いました。
ただ、今は『超シャロー』で、円盤のようなドライバーもたくさんあるので、そういうクラブを使い慣れておられる方にはディープに見えるかもしれません。
ディープ・シャローにはっきりとした線引きはないので、『重い』『軽い』『硬い』『軟らかい』などと同じように、その人の感覚によるところが大きいような気がします。
今のドライバーの中では明らかにディープですが、昔からのクラブの流れで言うと、『シャロー』が適切な表現だと私は思います。
BALDOらしい美顔です。
BALDOなので美顔は当たり前ですし、美顔であるべきだと私は思っているのですが、こうして改めて見て、さすがだな・・・。と思いました。
メーカー(特に大手メーカー)によっては、昔は美顔で有名だったのに、あまりにも今の流れに迎合しすぎて形が崩れてしまって、これまでのイメージが崩壊したところもあります。
いずれ形を戻すと期待しているのですが、その(変形した)クラブを初めて見たときはショックでした。
今はクセのある顔をしたドライバーが圧倒的に多い中で、このドライバーはナチュラルで偏っていません。
昔から、このような美顔はたくさんありましたし、美顔なのは当たり前という時代があったのも事実です。
このドライバーは最新モデルでありながら、奇をてらっておらず、『王道』を突き進んでいる感じがします。
ヘッド体積は420ccということですが、標準的な感じで、特別小顔には見えません。
460ccのドライバーでもディープタイプは、これと同じクラブの投影面積なので、あまり変わらないような気がします。
丸顔のドライバーで、ここまで美しく笑顔にさせてくれるクラブは珍しいです。
美顔のドライバーは全体的な大きさや形の美しさはもちろんですが、『バルジが美しい』という共通点があります。
バルジは方向性をイメージさせる重要な部分なので、これが良いか悪いかで構えやすさが大きく変わります。
そういった点でも、このドライバーは大満足です。
クラウンを近くでよく見てみたのですが、カーボンクラウンではないようです。
このBALDOオリジナルグリップがカッコいいですね。
見ているだけでテンションがあがってきます。
所有欲を満たしてくれるグリップといったらいいでしょうか?
先日ティなどの小物を買うために、久しぶりに量販店に行き、グリップコーナーに立ち寄ると、『SRIXON』や『XXIO』のロゴが入ったグリップを見つけたのですが、ダンロップだけでなく、多くのメーカーがオリジナルロゴが入っていると嬉しいです。
そのグリップは『GOLF PRIDEのツアーベルベット』だったのですが、ツアーベルベットよりも数百円高くなっていて、仕方ないのかな?と思いました。
素振りをしてみても、タイミングがとりやすくて、いい感じです。
これまでも何度か試打したシャフトで、このBALDOドライバーとの相性はとてもいいように感じます。
ボールを前にして構えてみても、好感を持ちました。
とても構えやすいです。
昔から、このような美顔ドライバーにたくさん出会っているので、デジャブな感じもします。
バルジがいい曲線を描いていて、トゥ側が少し『逃がして』あるのが良いです。
スライサーの方には、右に曲がりそう・・・。ということで構えづらいところがあるかもしれませんが、私は大好きです。
『つかまえ顔』のドライバーが殆どで、つかまえ過ぎないように気をつけることが多いのですが、今回はそういったことを気にせず気持ちよく振り抜いていけそうです。
何と言いますか、こうして構えているだけで、周りの時間がゆっくり流れているように感じました。
忙しない時間に追われる日々の生活に、ふとのんびりと田舎の美しい風景に身を委ねる感じ・・・。といったらいいでしょうか?
心が洗われるようです。
試打を開始しました。
『打感』は普通です。
ソフトというよりは、ややしっかりめですが、全く問題ありません。
フェース面だけを見ていると、もっとソフトなフィーリングを予想しますが、実際はしっかりめで、結構ズシリときました。
『音』は、やや高めですが、問題ありません。
私はもう少しおとなしめな音が好きなのですが、この音を好まれる方は多いと思います。
メーカーも、あえて、このような音にしたのかもしれません。
『球の上がりやすさ』という点でも『普通』だと思いますが、一般的には明らかに『タフ』なタイプのドライバーだと思います。
名前にシャローとついていますが、球が浮きやすいタイプのドライバーではなく、『叩けるシャロー』です。
GT5 DEEP PROTOほどタフではありませんが、似たようなタイプだと思います。
装着されているシャフトにもよりますが、大体の目安として、HSは43m/s以上は必要になってくるのではないでしょうか?
逆にいえば、それ以上のHSをもっておられる方には、とても高いパフォーマンスを発揮してくれるドライバーだと思います。
『安定性』も普通と感じましたが、シビアさは全く感じません。
むしろ、今のイージー系ドライバーの中でも、見劣りしない易しさをもったドライバーです。
気難しさは無く、イージー過ぎないので、こちらのイメージが伝わりやすいところがあるように感じました。
オートマ系というよりも、マニュアルタイプといっていいと思いますし、『曲がりにくい』という個性をもったドライバーではありません。
この絶妙な『さじ加減』が、コースで役に立つのではないでしょうか?
『操作性』は高いです。
かなりの美顔でイメージが出しやすかったということもありますし、そのラインに乗せやすいところに好感を持ちました。
ヘッドの反応速度は平均的な感じがしますが、左右に曲げることも難しくなく、どちらにも同じように対応してくれました。
逃がすイメージが出しやすかったので、私のようなフッカーには親しみやすいところがありますし、フェードヒッターの方でも、つかまえ顔を好まれない方には、とても使いやすいドライバーといえるのではないでしょうか?
昔のドライバーのように、左右に大きく曲げるのは難しいですが、左右どちらにも、そしてしっかりと逃がして打つことができたので、満足することができました。
曲線にも対応してくれるドライバーですが、普通に打っている限り、限りなく真っ直ぐに近い球筋を描いてくれるドライバーです。
『飛距離性能』は、かなり高いです。
フェースの弾きが良く、弾道がパワフルでバルドらしいな・・・。と思いました。
いろいろなドライバーを試打していると、上手く表現できないのですが、『前で飛ばす』タイプと、逆に『後ろで飛ばす』タイプがあるように感じ、このドライバーは前者です。
これはどちらが優れているものでもなく、タイプが違うということに過ぎません。
フェース面がしっかり仕事をしてくれているのが分かりますし、弾きが良いというだけでなく、スピンもある程度抑えられています。
GT5 DEEP PROTOほどタフではないですが、程よく抑えられているので、このPROTO 420 SHALLOWのほうが合っている・・・。という方は多いと思います。
名前にシャローという文字が使われていますが、幅広い層に親しみやすさを提供するタイプではなく、明らかに硬派なシャローです。
GT5 DEEP PROTOほどタフではないですが、イージー系のスピン過多で飛距離をロスしておられる方には、是非オススメしたいドライバーです。
どちらかといえば硬派なタイプになりますが、装着するシャフトを選べば、かなり使える層は広がるのではないでしょうか?
ゴルファーなら誰もが知っている有名メーカーしか使いたくない・・・。
周りと同じクラブを使っていきたい・・・。という方にはあまり魅力的ではないのかもしれません。
海外メーカーしか使いたくないという方にも合いづらいところがあるかもしれません。
しかし、多くの方はクラブが良ければ、大手メーカーでも地クラブメーカーでも関係無く相棒に迎え入れる・・・。という考えをもっておられるのではないでしょうか?
これまでも書いてきましたが、地クラブメーカー最大の弱点といえば、『価格』です。
大量生産する大手メーカーにはどうしても価格面で後塵を拝してきました。
しかし今は昨今の物価高により、大手メーカー(特に海外メーカー)の優位性は無くなりました。
『吊るし(いわゆる既製品)』のクラブでも、一本10万円以上するのが当たり前な時代です。
しかし地クラブメーカーは元々高価ではありますが、大手海外メーカーほど価格はあがっていません。
ほぼ同じで、大量生産のメリットが昔ほど大きくないような気がします。
価格は10万円以上になったけど、めざましく性能が上がったか?といえばそうでないものもあり、ちょっとだけ見た目を変えた『マイナーチェンジ』にもかかわらず、値段だけが大きくあがりました。
自分に合うヘッドと、自分が使い慣れているシャフト、またはヘッドとの相性が良いシャフトを最初から選んで組むことができる。
ここのパーツ販売の強みがあります。
シャフトを組み合わせは無数にありますし、ロフトなどを選んで購入すればコスト面でも無駄がなくなります。
いわゆる『純正』というシャフトを外して、わざわざカスタムのシャフトに差し替えるということが数年前はよく行われていて、余計にコストが掛かりました。
しかし今は純正シャフトの性能もあがっているので、そのまま使えることが多くなりました。
高性能で高品質。
確かな検品で、製品にムラが無い・・・。
地クラブメーカーの良さを堪能できる時代になったのではないでしょうか?
このドライバーはシャロータイプではありますが、かなり硬派なタイプなので、球があがりづらいと感じる方は『BALDO SKY DRIVE VER.3』のほうが合いやすいと思いますし、異なるタイプのドライバーをたくさん発表してくれていて、自分に合うものを選択できるのがとても素晴らしいことです。
クラブの美しさや質感の良さ、そして飛距離など、基本性能の高さも追求していきたい・・・。
カッコいいドライバーが欲しいけど、ディープで難しいドライバーではなくシャローで親しみやすさをもったドライバーを使いたい・・・。というハイヘッドスピーダーの方にオススメしたいドライバーです。
ゴルフクラブはゴルファーにとってかけがえのない相棒ですが、昔からゴルファーはクラブに『引っ張られる』ことがあります。
それはどういうことかといいますと、良いクラブを使えば、それなりの答えがすぐにやってくる。
逆に自分に合っていなかったり、低品質・低性能なクラブを使うと、レベルアップが遅くなる・・・。ということです。
一般的にビギナーは大らかでミスに強いクラブを選ぶのが正しい。難しいクラブを使うのは良くない・・・。と言われていると思いますし。
しかしそれは大多数の意見であって、全てではありません。
ビギナーだから軽くてミスに強いクラブを使うのではなく、その人のポテンシャル(体力面など)によって、選ぶクラブは変わってきますし、今だけで無く、将来どういうゴルファーになりたいか?どれくらい練習するのか?ということを基準にクラブを選ぶべきではないか?と私は思います。
つまり、いくら才能があってポテンシャルが高い人でも、練習しない方はずっと『ビギナー用』といわれるような寛容さをもったクラブがいいと思いますし、重さやバランスなどもこだわることはないと思います。
練習しないのであれば、いくら高性能なクラブを使っても良い結果は得られません。
逆に今はゴルフを始めたばかりでミスばかりでも、練習をずっと積んでいき、ゴルフが大好きだという方には、クラブにこだわるべきだと思います。
もちろん中古のクラブでスタートしても良いと思いますが、それはその人に合ったスペック(重さなど)であるべきです。
今は中古ショップでも、タイミングが合えばとても良いクラブが店頭に並んでいることもあるからです。
ただ、愛着をもって永く付き合っていくのであれば、やはり誰も使っていない新品のクラブが良いと思いますし、メーカーやショップの保証も受けられるのが大きなメリットですね。
そういったことを考えて、私はビギナーであっても、体力的に恵まれてHSがあり、練習を積んでレベルアップを目指していきたい・・・。という方には、このBALDOのドライバーをオススメしたいと思いました。
ビギナーはフィッティングを受ける必要は無い・・・という意見があるかもしれませんが、私はビギナーだからこそ、悪いクセがつく前にフィッティングをして、その人に合ったクラブを使うべきだと、私自身の経験から思います。
私がビギナーの頃は、今のようにフィッティングを受けることはプロだけで、一般アマチュアには一般的ではなく、かなり遠回りをしたように感じるからです。
練習をたくさん積んで、ゴルフを楽しんでいきたい・・・。
クラブを大切に使っていきたい・・・。という方には、BALDOを始めとする日本の地クラブメーカーを試していただきたいと思いました。
素晴らしいメーカーがたくさんあるので、ハマってしまわれる方も多いのではないでしょうか?
このドライバーの特徴まとめ
・ヘッド体積420ccの“硬派なシャロー”モデル
・中~高ヘッドスピーダーに最適(推奨HS43m/s~)
・飛距離性能と操作性に優れ、美しさも魅力
☆
構えやすさ・・・☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆
音・・・・・・・☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆☆
※(100P満点)
☆1つ=0~20P
☆2つ=21~40P
☆3つ=41~60P
☆4つ=61~90P
☆5つ=91~100P
※追記 このクラブの紹介文(記事を書いた後、このクラブについて、調べてみました)
BALDO TT DRIVER GT PROTO 420 SHALLOW 徹底レビュー:性能・特徴・評価を完全解析
BALDO TT DRIVER GT PROTO 420 SHALLOWとは
BALDO TT DRIVER GT PROTO 420 SHALLOWは、BALDOが開発したプロトタイプモデルのドライバーです。420ccのコンパクトなヘッド体積と浅重心設計により、操作性と飛距離性能の両立を目指したモデルとして位置づけられています。
基本スペック
ヘッド仕様
- ヘッド体積: 420cc
- ロフト角: 9.0°~11.0°
- ライ角: 59°
- フェース角度: 0°
- ヘッド重量: 200g
- レフトハンド対応: あり
設計コンセプト
420ccのコンパクトヘッドにより、従来の460ccドライバーと比較して操作性を重視した設計となっています。SHALLOWの名称が示す通り、浅重心設計によって低スピン・高弾道の球筋を追求しています。
技術特徴・設計思想
コンパクトヘッド設計
420ccという体積は、現在主流の460ccドライバーよりも40cc小さく設定されています。この設計により、ヘッドの操作性が向上し、意図した方向への打球が可能となります。
浅重心設計
SHALLOWという名称が示すように、重心位置を浅く設定することで、低スピンでの高弾道を実現する設計となっています。この設計は特に中上級者ゴルファーの球筋改善に寄与します。
フェース角度設定
フェース角度0°という設定により、ニュートラルな構えやすさを提供しています。これにより、様々なスイングタイプのゴルファーに対応可能な設計となっています。
想定される性能特性
飛距離性能
420ccのコンパクトヘッドと浅重心設計の組み合わせにより、以下の飛距離特性が期待されます:
ヘッドスピード別想定飛距離
- ヘッドスピード35m/s: 約200-210ヤード
- ヘッドスピード40m/s: 約220-235ヤード
- ヘッドスピード45m/s: 約240-260ヤード
- ヘッドスピード50m/s: 約260-280ヤード
※上記数値は一般的な420ccドライバーの性能データに基づく推定値です。実際の飛距離は使用シャフト、ボール、コース条件等により変動します。
弾道特性
浅重心設計により、中弾道から高弾道での飛行が期待されます。低スピン性能により、ランでの飛距離獲得も見込めます。
このクラブが適合するゴルファー
適合するゴルファータイプ
技術レベル
- 中級者から上級者: 420ccのコンパクトヘッドを活かせる技術力を持つゴルファー
- シングルハンディキャップ: 操作性を重視するプレーヤー
- 競技ゴルファー: 正確性と飛距離の両立を求めるプレーヤー
スイング特性
- ヘッドスピード40m/s以上: 浅重心設計のメリットを活かせるスイングスピード
- アッパーブロー軌道: 低スピン・高弾道を活かせるスイング軌道
- 安定したインパクト: コンパクトヘッドの芯を捉えられる技術力
プレースタイル
- 方向性重視: 正確なティーショットを求めるゴルファー
- 操作性重視: 意図的な球筋のコントロールを求めるプレーヤー
- 低スピン志向: 現在のドライバーでスピン過多に悩むゴルファー
適合しないゴルファータイプ
技術レベル
- 初心者: コンパクトヘッドでの芯を捉える技術が不足する可能性
- アベレージゴルファー: 420ccでの許容性不足によるミスの拡大
スイング特性
- ヘッドスピード35m/s未満: 浅重心設計のメリットを活かしにくい
- ダウンブロー軌道: 低弾道になりすぎる可能性
- 不安定なインパクト: ミスヒット時の飛距離ロスが大きい
プレースタイル
- 飛距離最優先: 460ccの大型ヘッドによる最大飛距離を求める場合
- やさしさ重視: ミスへの許容性を最優先する場合
- 高弾道志向: より高い弾道を求める場合
長所と短所
長所
操作性の向上
420ccのコンパクトヘッドにより、従来の460ccドライバーと比較して明らかに操作性が向上します。意図した方向への打球や、フェード・ドローの打ち分けが容易になります。
低スピン性能
浅重心設計により、スピン量を抑制した弾道が可能となります。これにより、ヘッドスピードの速いゴルファーでもスピン過多による飛距離ロスを防げます。
構えやすさ
コンパクトなヘッド形状により、アドレス時の安心感が向上します。特に中上級者には好まれる構えやすさを提供します。
正確性の向上
小ぶりなヘッドサイズにより、ヘッドローテーションがしやすく、フェースコントロールが向上します。これにより、方向性の安定に寄与します。
短所
許容性の低下
420ccという小ぶりなヘッドサイズにより、ミスヒット時の許容性が460ccドライバーと比較して低下します。芯を外した際の飛距離ロスが大きくなる可能性があります。
最大飛距離の制限
大型ヘッドドライバーと比較すると、最大飛距離では劣る可能性があります。特にヘッドスピードの遅いゴルファーでは、この傾向が顕著になります。
技術力への依存
コンパクトヘッドの特性を活かすには、一定以上の技術力が必要です。初心者や技術力不足のゴルファーには扱いが困難な場合があります。
高弾道の制限
浅重心設計により、極端な高弾道は期待できません。高弾道を求めるゴルファーには不向きな場合があります。
シャフト選択の重要性
プロトタイプモデルのため、シャフト選択が性能に大きく影響します。以下の点を考慮したシャフト選択が重要です:
- 重量: ヘッド重量200gとのバランスを考慮
- 調子: 浅重心設計との相性
- キックポイント: 想定する弾道高さ
メンテナンス・取り扱い
日常のメンテナンス
- フェース面の清掃を定期的に実施
- ヘッドカバーの適切な使用
- 使用後の水分除去
保管方法
- 温度変化の少ない場所での保管
- 直射日光を避けた保管
- 適切な湿度管理
同メーカー他モデルとの位置づけ
BALDO TT DRIVER GT PROTO 420 SHALLOWは、BALDOドライバーラインナップの中でも操作性と正確性を重視したモデルとして位置づけられます。
購入前の検討事項
フィッティングの重要性
プロトタイプモデルという特性上、購入前のフィッティングは必須です。以下の点を確認することを推奨します:
- ヘッドスピードとの適合性
- 弾道の確認
- 方向性の確認
- 飛距離性能の確認
試打の実施
可能な限り実際のコースでの試打を実施し、以下の点を確認してください:
- 風への対応力
- コース戦略との適合性
総合評価
BALDO TT DRIVER GT PROTO 420 SHALLOWは、操作性と正確性を重視する中上級者ゴルファーに適したドライバーです。420ccのコンパクトヘッドと浅重心設計により、従来の大型ヘッドドライバーとは異なる特性を持ちます。
推奨度
- 中上級者: ★★★★★
- 競技ゴルファー: ★★★★★
- アベレージゴルファー: ★★☆☆☆
- 初心者: ★☆☆☆☆
最終判断
このドライバーは、技術力があり、操作性と正確性を重視するゴルファーには非常に有効な選択肢となります。ただし、許容性や最大飛距離を求める場合は、他の選択肢も検討することを推奨します。
購入を検討する際は、必ず試打やフィッティングを実施し、自身のスイングとの適合性を確認することが重要です。
出典・参考情報
メーカー公式情報
- EVANGELIST JAPAN(BALDOメーカーサイト): https://evangelist-japan.co.jp/baldo/collection/baldo-tt-driver-gt-proto-420-shallow-driver
注意事項 本記事の性能データや想定飛距離は、公開されている一般的なデータに基づく推定値を含みます。実際の性能は個人のスイング特性、使用環境、セッティングにより大きく変動する可能性があります。購入前には必ず試打やフィッティングを実施し、実際の性能を確認することを強く推奨します。