【試打レビュー】BALDO TT DRIVER GT6 SHALLOW PROTO

先日、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは BALDO TT DRIVER GT6 SHALLOW PROTO です。

シャフトは NX VIOLET 70-S です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は62g、バランスはD1.5、トルクは4.5、キックポイントは中調子、クラブ総重量は319.5g です。

BALDOらしい、黒を基調としたカッコいいドライバーです。
前回、GT5 DEEPというドライバーを試打しましたが、名前から、その『シャロー版』なのか?と思いました。
外観

シャローという名前がついていますが、こうして見る限り、それほど薄い感じはしません。
メーカーによっては、ディープという扱いになるのではないでしょうか?
こういったところは、シャフトのフレックス(RやSR・S・SX・Xなど)と同じように、数値で決められているのではなく、あくまでもメーカーの裁量に任されているところがあるように思います。

ヒール側の五角形のウェイトがあります。
前回も思いましたが、五角形というのがオシャレですね。
この形には何か意味があるのでしょうか?

バックフェースにもウェイトが配置されています。
こちらもヒール側同様、五角形で、数字が無いので重さは分かりません。
前回も思ったのですが、このウェイトを組み込む凹みと、ウェイトに微妙な隙間があります。
これは何故でしょうか?
もっとピッタリはまって隙間が無いようにすればいいと思うのですが、これにも理由があるのだと思います。

トゥ側の溝

ヒール側の溝
トゥ側とヒール側には深さは無いものの、幅広でよく目立つ溝があります。
これもGT5 DEEPと同じです。
わざわざ、このようにしているのだから、大きな効果が期待できるのかもしれません。

このGT6がカッコいいですね。
『グランツーリスモ』。
車が好きな私は、F1レースを連想します。

ヒール側のVASSIST

トゥ側のVASSIST
ヒール側とトゥ側に『VASSIST』というアクセサリーがあります。
これもGT5 DEEPに見られました。


ソールには大きくて、よく目立つ溝があり、これも同じです。
BOOSTER GROOVEという文字があり、よく飛びそうな感じがします。

溝の深さは結構あります。
今大流行のカーボンクラウンやこのソールの溝など、昔の技術が再評価されているのかもしれません。
クラブの技術・工夫はたくさんありますが、それらには『相性』というものがあって、Aという技術を採用するなら、Bという技術は取り入れることができないとか、無意味ということもあると思います。
何でもかんでも詰め込めばいいというものではなく、できるだけ少ないほうが、クラブの『雑味』なくて、プレイヤーの感性が活かせそうです。

性能とは直接関係ないですが、この『BALDO TT DRIVER』というデザインがとてもオシャレだな・・・。と思い思わず撮影しました。
このドライバーも、『まず目で楽しませてくれる』クラブです。

このトゥ側にある、クローバーもBALDOらしい特徴です。
このようにひと目で、どこのメーカーなのか分かる個性はとても大切なことだと思います。

フェース面には細かなミーリングが刻まれています。

ネックの長さは標準的で、GT5 DEEPです。
違いはヘッドの厚みと、ソールの溝付近にあるウェイトがあるかないかの違いだけでしょうか?

ネックには調整システムが搭載されています。

試打するのは、このNポジションです。

H

U

L
いろいろなポジションで試してみたいですが、やはりNが最も、そのクラブの特長を引き出せるポジションだと思います。

セミディープといっていいでしょうか?
名前はシャローになっていますが、こうして見ても、やはり厚みがあって、今のドライバーの中では間違いなく『ディープ』になります。
しかし『フェース高』よりも、バックフェースが低ければ、私は『シャロー(バック)』だと思っているので、このドライバーはシャローというほうがしっくりきます。
顔

穏やかな感じの丸顔です。
昔からよくある美顔ですが、最近は少なくなったような気がします。
この顔を見て、やはり国内メーカーだな・・・。と思いました。
この『整った顔』 『適度に厚みがある』 『質感の良さ』が、今の海外メーカーには見られません。
とても味があって、見ているだけで気持ちが整います。

カーボンクラウンではないようです。
私はカーボンクラウンにはこだわっていないので、これで構いません。
カーボンクラウンにすることによって得られた『余剰重量』を他にあてることによって、どれだけ飛距離や方向性が変わってくるのか、データとして、その数値を知りたいです。

このBALDOオリジナルグリップはとてもいいですね。

素振りをして、すぐにタイミングが整いました。
走り系のシャフトの中では、安定感もあり、かなり優秀なシャフトだと思います。
昔の走り系シャフトが動きが大きすぎたり、クセがあったりして苦手意識をもつことがあったのですが、この紫色のシャフト NX VIOLET 70-Sには感じません。

ボールを前にして構えると、とても良いです。
この何ともいえない丸顔で光沢があり、丁寧に作られている顔を見て、昔の懐かしい記憶が蘇ってきます。
先ほども書きましたが、日本のメーカー、そして地クラブメーカーだから出せる味だな・・・。と思いました。
顔の好みは人によって違うので、どれがベストとはいいきれないところがありますが、少なくとも私にはとても魅力的で、『テンションを上げる術』を知っているな・・・。と思いながら、目尻は下がりっぱなしです。
フェース面が少しだけ左を向いているように見えたのですが、ごくわずかで苦手意識が芽生えるほどではありません。
むしろ、この顔が『ニュートラル』で好感を持たれる方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
試打を開始しました。
打感

『打感』はとても良いです。
ソフトでありながら、適度にしっかりしています。
球を一瞬つかまえて、そこから一気にリリースしていく感じで、爆発力があります。
この打感を感じながら、「このドライバーはシャローということになっているけど、『浅重心』ではなく、『深重心』に近いタイプなんだな・・・。」と感じました。
もちろんフェース寄りにウェイトが無いということも判断材料になるのですが、打感が浅重心タイプのような『ゴツさ』がないからです。
どちらかというとマイルドで、手に伝わる衝撃がきつくありません。
GT5 DEEPはディープ且つ浅重心。
このGT6 SHALLOWはシャロー且つ深重心という『使い分け』されているのではないか?と思いました。
昔の名器と呼ばれるドライバーに感じられた、グッドフィーリングです。

『音』も好感が持てました。
こもった感じではなく、はっきりした小気味良い音ですが、高すぎず大きすぎず、心地良いです。
この音も、昔の名器と呼ばれるドライバーでたくさん耳にしてきました。

『球の上がりやすさ』という点では、『シャローらしい』親しみやすさがあって、タフな感じはしません。
今のドライバーの中では厚みがあるほうだと思いますが、ハードルが高いドライバーではなく親しみやすさがあります。
今はロースピンモデルがたくさん登場していますが、このドライバーはロースピンではなく、『ミドル』あるいは『ハイミドル』くらいかな・・・。と思いました。
9.5度というロフトでありながら、スピンも効いて弾道もやや高めです。
ロースピンモデルは球があがらなくて難しい・・・。もっとスピンが効いて高い弾道のドライバーを使いたい・・・。という方には、とても合いやすいのではないでしょうか?
この試打クラブのスペックだと、だいたいですが、HSは43以上あったほうがいいような気がします。

『安定性』は高いです。
美顔でイメージしやすいという、大きな特徴がありますが、クラブ自体も寛容さを持ち合わせています。
大手海外メーカーのような、クセがあり不自然と思えるような寛容さではなく、『自然な寛容さ』です。
自然なので、プレイヤーの感覚を狂わすことはありません。
とてもカッコいいドライバーですが、気難しさのようなものは一切感じず、穏やかな性質のドライバーです。
構えたときはマニュアルタイプと予想していたのですが、実際はオートマチックタイプで親しみやすさをもっています。
構えやすいのでイメージラインがはっきりと浮かび、それに沿って運んでいく感じで、ボールは再現性の高い軌道で飛んでいきました。
普通に打っている限り、球が暴れることはありません。

『操作性』は良いです。
私はフッカーなので、フック気味の球が打ちやすいですが、それを修正しやすく、『意思が伝わりやすい』ドライバーだな・・・。と思いました。
フェースの返りも自然で、遅れることがないので、プッシュ気味の球は出にくいです。
操作性は良くて、マニュアルタイプなところがありますが、どちらかといえば『オートマ系』のドライバーといっていいと思います。
右にも少し曲げることができましたが、しっかりとつかまっているので、大きく曲がることはありませんでした。

『飛距離性能』も高く、さすがBALDOです。
ハードすぎず、つかまりの良い高弾道で飛ばしていけるので、好感を持たれる方は多いのではないでしょうか?
重心距離の長いドライバーによく見られる、『スッポ抜け』が出にくく、安定して飛ばしていけるのが、このドライバーの魅力です。
ただスピンがそれほど抑えられている感じはしないので、(とはいっても今のドライバーの中では標準的だと思うのですが・・・。)スピン過多に悩んでおられる方には、ややロスがあるかもしれません。
しっかり叩いて、スピンを押させて飛ばしていきたい方には、姉妹モデルのGT5 DEEPのほうが合いやすいと思います。

BALDOらしい、『美と飛距離』の両立ができているドライバーです。
とてもカッコいいドライバーですが、気難しさはありません。

ヘッドには様々な工夫がされていますが、それが嫌みになっていないのも魅力です。
普通、これだけたくさんの工夫がされていれば、ゴチャゴチャ感がどうしても出てしまって、カッコ悪くなってしまうのですが、このドライバーにはそれがありません。
そういったことを感じさせないのも、『メーカーの腕』だな・・・。と思いました。

カッコいいドライバーを使いたいけど、ロースピンではなく、『ミドルスピン』で飛ばしていきたい・・・。
飛距離は大切だけど、それだけでなく、質感が良くて持っているだけで嬉しくなる、『所有欲』を満たしてくれるドライバーを求めておられる方には魅力的なクラブといえるのではないでしょうか?

今のドライバーは二極化ではなく、『三極化』しているように感じます。
1.ハードなロースピンモデル。
2.とてもあがりやすくて寛容なハイスピンモデル。
3.そのちょうど中間にあたるミドルスピンモデル。
このドライバーは『3』にあたるような気がしました。

カッコ良くて親しみやすい。
それでいて『飛び』や『安定性』など基本性能も高いドライバーです。
チープさは一切無く、所有欲を満たしてくれるのも、このドライバーの魅力ですね。
☆
構えやすさ・・・☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆☆
音・・・・・・・☆☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆☆
※(100P満点)
☆1つ=0~20P
☆2つ=21~40P
☆3つ=41~60P
☆4つ=61~90P
☆5つ=91~100P
※追記 このクラブの紹介文(記事を書いた後、このクラブについて、調べてみました)
BALDO TT DRIVER GT6 SHALLOW PROTO 詳細

概要
BALDO TT DRIVER GT6 SHALLOW PROTOは、特に飛距離性能を重視した設計のドライバーです。シャローフェース設計とペンタゴンウェイトプレートが特徴で、ボールの捕まりやすさと飛距離の向上を実現します。このドライバーは、ミスヒットを減らし、ヘッドスピードに関わらず安定したパフォーマンスを提供します。
クラブスペック
サイズ: 452cc
ロフト角: 9.0° – 11.0°(可変式)
ライ角: 59°(※1)
フェース角度: 0°
ヘッド重量: 198g(※2)
レフトハンド対応: あり(○)
特徴的な技術
シャローフェース設計
シャローフェースによってボールの捕まりが良く、打ち出し角度が向上します。これにより、スピン量が少なく、飛距離が最大化されます。ペンタゴンウェイトプレート
ヘッドのヒール側とバックフェースに配置されたウェイトが、フェースの開閉スピードを向上させ、スピン量を抑制します。これにより、ミスヒットにも強い安定感を提供します。DAT55Gカップフェース
高初速を実現するために使用されている素材で、ボールの反発を最大化し、飛距離を伸ばします。また、スコアラインにはマイクロレーザーミーリングが施されており、安定したスピン性能を確保しています。VASSIST TPUプレート
TPUプレートがフェースの振動を抑え、より快適な打感を提供します。振動を抑えることで、より集中したショットが可能になります。
口コミと評価
長所
飛距離性能
ユーザーの間で最も評価されているのは、圧倒的な飛距離性能です。シャローフェースとペンタゴンウェイトプレートにより、ミスヒット時にも飛距離の損失が少なく、安定したパフォーマンスを提供します。打感と安定性
打感が非常にソフトで、ボールがフェースに乗る感覚が楽しめると評判です。加えて、ミスヒットにも寛容で、安定した飛距離を維持します。カスタマイズ機能
可変ロフト角により、自分のスイングに最適な設定が可能です。また、レフトハンド対応がある点も、多くのゴルファーに配慮した設計です。
短所
価格
高価格帯のクラブであるため、コストパフォーマンスを重視するゴルファーには少し敷居が高いかもしれません。スピン性能
スピン量のコントロールが難しいと感じるゴルファーもいるかもしれません。特にスピンを多くかけたいプレイヤーには、このクラブは最適ではない可能性があります。

ヘッドスピード別の飛距離性能
ヘッドスピード45m/s以上
高速ヘッドスピードを持つゴルファーには最適なドライバーで、飛距離は驚異的です。特に安定した弾道で、強い風の中でも飛距離を維持できます。ヘッドスピード40m/s未満
シャローフェース設計がボールの捕まりを良くし、安定した飛距離を提供します。スピン量の調整も可能で、精密なショットが打ちやすくなります。ヘッドスピード35m/s以下
ヘッドスピードが遅いゴルファーでも、安定した弾道と飛距離を実感できます。特に低スピン設計が安定したショットを生み出し、風に強い飛距離を提供します。
このクラブが合うゴルファー・合わないゴルファー
合うゴルファー
高ヘッドスピードを持つゴルファー
高いヘッドスピードを活かして飛距離を最大化できるため、特にヘッドスピードが速いプレイヤーに最適です。シャローフェースとウェイトシステムが、強力な飛距離を提供します。カスタマイズを重視するゴルファー
可変ロフト角と調整可能なウェイトにより、自分のスイングに合わせたフィッティングが可能です。自分に合った最適な設定ができるため、フィッティングを重視するプレイヤーにも向いています。飛距離重視のゴルファー
飛距離を最優先にしたいゴルファーには非常に適しています。風に強い高弾道の弾道が特徴です。
合わないゴルファー
低スピンを好むゴルファー
このドライバーは飛距離重視の設計であり、スピン量の調整が難しいと感じるゴルファーには向いていない場合があります。特にスピン量を多くかけたいゴルファーには向かないかもしれません。高コストを避けたいゴルファー
高価格帯のクラブであるため、予算を重視するゴルファーには少し敷居が高く感じられることがあります。
結論
BALDO TT DRIVER GT6 SHALLOW PROTOは、飛距離性能に優れ、特に高速スイングを持つゴルファーに最適なドライバーです。シャローフェース設計と調整可能なウェイトシステムが、飛距離と安定性を提供します。価格は高めですが、その性能はその価値に見合うものです。特に、飛距離を重視するゴルファーやフィッティングを重視するプレイヤーにおすすめです。


