Zodia Z935 tour ドライバー

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Zodia Z935 tour ドライバー を試打 レビュー

Zodia Z935 tour
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブZodia Z935 tour ドライバー です。

 

FUJIKURA 24VENTUS RD 6
シャフトは FUJIKURA 24VENTUS RD 6 です。

ロフトは9度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は67.5g、バランスはD1.5、トルクは3.3、キックポイントは先中調子、クラブ総重量は317g です。

 

Zodia Z935 tour 正面

久しぶりに出会った、Zodiaのドライバーです。

Zodiaのドライバーといえば、昨年試打した『Tour Spec 445BK Ⅱ ドライバー』のことが印象深いのですが、最新モデルを手にすることができました。

 

Zodia Z935 tour 側面

一目で、「これはいいドライバーだぞ・・・。」と予感めいたものが働きました。

私は経験だけは積んでいるので、クラブに対する『嗅覚』といいますか、視覚によるものも含めて、感覚が鋭くなっているような気がします。

もちろん、そのクラブに対しての『良い』『悪い』は、 『好きか嫌いか』に近く、要は『私に合っているか合っていないか』ということになるのですが・・・。

 

ソールにある2つのウェイト
ソールには2つのウェイトが配置されていて、ウェイトを交換することができれば、重心の深さ(浅さ)を調整できそうです。

ウェイトに数字が無いので、重さは分かりません。

ウェイトの間には『Carbon Composite』という文字があるので、カーボンが使われていることが分かり、それをあえて文字で表現されているのが珍しいです。

元々はPRGR。

そして今はTaylorMadeがカーボンコンポジットブームの火付け役となっています。

最初は海外メーカーを始めとする、大手有名メーカーで流行っていきましたが、今は地クラブメーカーにも、その流れが続いています。

先日も書きましたが、これは『ブーム』とか、『ユーザーからの要望』というよりは、『作り手の都合』のような気がしてなりません。

特に、TaylorMadeが始めれば、他のメーカーが追随する確率が高いと感じているのは私だけでしょうか?

『作り手』としても、同じようなクラブを作ったほうが効率的ということもあると思いますし、あまりにも多くのメーカーが似たようなクラブが同じ時期に発売され『微差の勝負』になっているので、そのように感じます。

それはカーボンクラウンの『圧倒的な効果』を感じていないということもありますし、私たちユーザーの中に、『カーボンクラウン』でないと嫌だ・・・。という方はどれくらいいらっしゃるのでしょうか?

実際はそれほど求められていないのではないでしょうか?

 

Zodia Z935 tour ソールの溝

ソールのフェース寄りには、大きな溝があります。

これもTaylorMadeが流行らせました。

しかし今のTaylorMadeドライバーには見られません。

新しい技術を投入すれば、元の技術(工夫)を捨てないといけないのでしょうか?

クラブの大きさには上限があるので、様々な制約があるのだと思います。

 

Zodia Z935 tour 溝の深さ

ソールの溝はそれほど深くないですが、『溝』といっていいと思います。

もうちょっと浅ければ、溝ではなく、『段差』といったほうがいいかもしれません。

 

Zodia Z935 tour ネックの調整システム

ネックには調整システムが搭載されています。

 

N
試打するのは、この『N』ポジションです。

 

R

U

L

他にR・U・Lがありました。

ライ角やフェースアングルが調整できるのでしょうか?

 

ネック長さ

ネックは短めです。

この角度からだと、結構厚みがあるのが分かります。

 

ワニのような模様

ワニのような模様

トゥ側とヒール側には、この『ワニ皮』のような模様があります。

これがカーボンなのでしょうか?

なかなか見ないデザインですが、これを見て、昔試打したZodiaの『カイマン』というアイアンを思い出しました。

 

Zodia Z935 tour フェース面のミーリング

フェース面には、この特徴的なミーリングが刻まれています。

指で触ってみたのですが、かなりザラザラしています。

このような工夫がされたドライバーはこれまでもいくつか試打してきましたが、このドライバーが一番ザラザラしていて『摩擦力』がありそうです。

普通に考えると、このようなミーリングがあれば、インパクトのときに摩擦力が増えて、余計にスピンが増えそうな気がするのですが、単純にそうとはいえないような気がします。

そうでないとわざわざこのような工夫をすることはないですし、メーカーの深い研究と何度も繰り返された実験のもとに生み出されたミーリングだと思います。

 

セミシャロー

セミディープといっていいでしょうか?

私の感覚ではシャローなのですが、今は『円盤』のような『超シャロー』もありますし、このドライバーよりも薄いものが多くなったので、全体的な割合からすると、『ディープ』という名前がついていいのかもしれません。

ただ、これは明確な決まりがあるわけではなく、その人がシャローだと思えばシャローだし、ディープに見えればディープでいいのだと思います。

そういったことで言うと、このZodia Z935 tourはシャローです。

あくまでも私の感覚として、『フェース高』と同等の高さがあるものが『ディープバック』で、それよりも低くなっているものは程度の差はあれど、全て『シャローバック』です。

今はシャローバックが多いですが、『ディープフェース』が増えてきているので、私は嬉しく思っています。

 

顔
とてもいい顔をしています。

艶消しなのもいいですし、顔全体が整っています。

変なクセはなく、穏やかな感じの『美顔』で、見ていて心が和みます。

これに似た顔は、つい先日も見たなぁ・・・。と思いました。

 

カーボンクラウン

ソールに『Carbon Composite』と書かれていた通り、クラウンにカーボンが使われているのが分かりました。

今は多くのメーカーがクラウンだけでなく、ソールにもカーボンが使われ、『表面積の比率』でいうと、チタンよりもカーボンのほうが大きいものが増えていて、『ほぼカーボンドライバー』が増えてきましたが、このドライバーはどうなのでしょうか?

 

オリジナルグリップ

このZodiaのロゴが入ったオリジナルグリップがとてもオシャレです。

ソフトなフィーリングで、フィット感があって好感が持てます。

 

グリップエンド

グリップエンドが☆になっているのもオシャレですね。

これがZodiaのグリップだからなのでしょうか?

それとも製造元のelite gripsだから、このようになっているのでしょうか?

一本のゴルフクラブで、グリップエンドがおそらく『一番見られない場所』だと思いますが、そういったところのデザインにも手を抜かないところに好感を持ちます。

ゴルフファッションで言うと、ポロシャツの下のアンダーウェアやソックスにも気を配っている・・・。ということになるでしょうか?

 

Zodia Z935 tour 振り感

素振りをしてみると、タイミングがとてもとりやすくて、好感が持てました。

ヘッドとの相性もバッチリです。

今はこのVENTUSシャフトの人気がとても高いようですが、それも頷けます。

ラージサイズヘッドに、ハイトルク&軽量シャフトが挿してあると、『当たり負け感』だけでなく、『ねじれ負け』することがあり、かなりコントロールが難しいと感じることがあるのですが、今日はそれがありません。

いろいろなクラブを試打していて、『気を遣う』のは、ヘッドよりもシャフトのほうが多いような気がします。

 

構え感

とても構えやすいです。

最近は『逃がすイメージ』が出しづらいドライバーが圧倒的に多く、安心感が得られないこともあるのですが、今日は逃がすイメージが出せたのでリラックスでき、呼吸も自然と深くなりました。

ただこれは、私がフッカーで『つかまえ顔』を苦手にしているから、こう感じるのであって、スライサーの方や、フックフェースを好まれる方はあまり好感が持たれないかもしれません。

しかし、スライサーの方やフェードボールヒッターの方の中にも、フックフェースを苦手にしておられる方はいらっしゃるので、そういった方々には好感が持たれやすい美顔ではないでしょうか?

私は普段、特別なケアをしないタイプですが、このような美顔のクラブは人間に例えると、幾重にも保湿クリームや化粧水などで整えられた、メンテナンスが行き届いた顔だな・・・。と思いながら見ていました。

バルジも程よい曲線で、いい味を出しています。

 

試打を開始しました。

Best golf clubs

一球目を打って、思わず「すげぇ。」と呟いてしまいました。

このドライバーの放つ力強い弾道に、心を一気に掴まれました。

tourという名前がついていますし、おそらく『低スピン系』だと打つ前から思っていましたが、その通りの強弾道が打てるドライバーです。

先日も書きましたが、今はクラブの進化によって、簡単にスピンを抑えることができるようになりました。

それが多くのゴルファーの悩みを解決してくれました。

スイング改善・努力なしに、クラブが願いを叶えてくれました。

今は反発係数に上限が定められていますが、高反発ドライバーが全盛のときも『スピン過多』が発生していて、初速のわりには落ちてくるのが早いな・・・。もっと伸びてくれないかな・・・。風(特に横風)に弱いな・・・。などと不満がありましたが、今はクラブの性能の進化によって、それが簡単に解消されました。

高反発で初速オーバーしても、スピン過多ではロスが大きくて、飛ばないといいますか、無駄があり、効率も悪く、飛ぶときと飛ばないときの差が大きいということがありました。

しかし、今は低スピン性能がアップし、飛んだときとそうでないときの差が小さくなったので、実戦向きです。

反発係数に上限が定められたら、違う角度から飛距離アップを目指していこう・・・。という、各メーカーの企業努力にはいつも感謝しています。

余計なスピンを減らして飛距離アップし、おまけに今のドライバーは曲がりにくくなっているのだから、これ以上何を望むことがあるでしょうか?

飛距離性能

飛距離性能

素晴らしい飛距離性能です。

ポテンシャルが高く、明らかに低スピン系でハイレベル。

余分な『浮力』を強烈な推進力に足している感じ・・・。といったらいいでしょうか?

ライナー系の強弾道に頼もしさを感じずにはいられません。

『真っ直ぐ』とか『曲げない』というよりは、『自分の球筋』で勝負していけるドライバーです。

『弾道』や『球筋』で惚れさせるドライバーだな・・・。と思いました。

フェースが被っていないので、スライスを抑制してくれるドライバーではないですが、その分反応が良く、フェースコントロールしやすいので、ドローヒッターの方はもちろん、フックフェースや極端なオートマチック系を苦手にしておられるフェードヒッターの方にも合いやすいのではないでしょうか?

打感

フェース面

『打感』は良いです。

ソフトというよりは、『ややしっかりめ』ですが、硬いということはなく、適度な『球の重さ』を感じ取れたのが良いです。

打感は『運ぶ』とか『流す』など、いろいろなイメージと重なり合うものですが、このドライバーの場合は『打ち抜く』という表現がピッタリのように感じました。

フェースの芯と、ボールの芯が上手くコンタクトして、『惑星直列』のようなイメージで、一直線にボールの後ろから打ち抜いていくイメージです。

 

打球音

『音』も好感が持てました。

やや乾いた感じの小気味良い金属音です。

少し高めではありますが、全く問題ありません。

むしろ爽快感があり、インパクトも緩まず、気持ちよく振り抜くことができました。

『叩ける』ドライバーは、こうでないといけません。

高くて大きい音を好まれる方には、少し大人しすぎる音に感じられるかもしれません。

 

トゥ側

『球のあがりやすさ』という点では、明らかに『タフ』なドライバーです。

この形状を見ると、球があがりやすそうで、ハードルが低めかな?と思ってしまいますが、実際はそうではありません。

かなり低スピン性能が高いので、キャリー不足を感じる方がいらっしゃるかもしれません。

ある程度のヘッドスピードが無いと、球が充分浮いてくれないかもしれません。

ヘッドスピードは、装着するシャフトによって多少前後するものの、最低でも40台後半は必要になってくるのではないでしょうか?

『高弾道系』ではなく、『強弾道系』のドライバーです。

低スピン性能に長けたドライバーですが、ドロップするほどの極端な低スピンだとは感じませんでした。

 

バックフェース

『安定性』という点では、今のドライバーの中で明らかに『正直』なタイプです。

ドライバーに対して、寛容さを一番に考えておられる方には合いづらいところがあるかもしれません。

特に今は、主に海外メーカーで高慣性モーメントドライバーがたくさんあるので、それらを使い慣れておられる方には、寛容さが足りないと感じられることもあると思います。

しかし構えやすいのでラインをイメージしやすく、スイートエリアが狭いとは感じなかったですし、装着するシャフトをアンダースペックにし過ぎなければ、特に問題は無いのではないでしょうか?

『寛容過ぎる』ことはなく、『反応の良さ』をもったドライバーだと感じました。

 

操作性

『操作性』は高いです。

私はフッカーなので、左へは『スルー』といいますか、あえて『放置』で、いかに右に曲げられるかが、操作性の大きなカギとなっているのですが、今日はいきなり綺麗なフェードボールを打たせてくれて、思わず『ニンマリ』としてしまいました。

先日も書きましたが、最近は右に曲げるのが下手になったな・・・。感じることが多く、不満だったのですが、今日は右にも曲げやすく、しかも綺麗な球筋を描いてくれたので、このドライバーへの好感度が爆上がりです。

綺麗なフェードボールで、実際のラウンドにとっておきたいと思えるほどでした。

もちろん、ドロー系のドライバーも打ちやすいので、ドローヒッターの方にもフェードヒッターの方にも合いやすいドライバーだと思います。

『爪でしっかりつかまえたドロー』だな・・・。と球筋を見ながら思いました。

あくまでも感覚的にですが、フェース面のミーリングがあることで、この球筋や弾道が得られているのではないか?と感じました。

フェース面にミーリングが施されたドライバーには、これまでもたくさん出会っていますが、正直あまり効果を実感できていませんでした。

おそらく良い効果を発揮しているのだろう・・・。と思いながらも、そのミーリングがどのように『作用』しているのかが分からなかったのですが、今日は強く感じることができました。

『曲がりにくさ』『ミスヒットへの寛容さ』を第一に考えておられる方には合いづらいところがあるかもしれません。

 

ヒール側

想像以上に良いドライバーで、とても楽しめました。

昨年試打したドライバーもすごく良い印象をもっていますが、さらにレベルアップした感じです。

今は海外メーカーのロースピンドライバーが凄いですが、日本の地クラブメーカーも負けていません。

高性能なドライバーです。

 

Zodia Z935 tour

地クラブ最大の欠点といえば、何でしょうか?

それは『価格』です。

少ないロット数で勝負する地クラブは、大手有名メーカーのように低価格にするのは難しいです。

性能は優れているのに、コスパでは大手有名メーカーの後塵を拝していきました。

しかし今は事情が全く違います。

大手有名メーカーの『カスタム』ではない、通常商品でも10万円を超えるのが普通になってきました。

もちろん、それは原材料費や人件費の高騰などもあると思いますし、広告料なども価格に上乗せされますね。

だから大手有名メーカー(特に海外メーカー)の『価格で勝負する』ということはできなくなりました。

ひとつのメーカーだけでなく、全てといえるほどメーカーのクラブの価格が高騰しています。

つまり地クラブメーカーは価格面で、大手有名メーカーと同じ土俵で戦えるようになったのです。

 

Golf club reviews

このドライバーは全体的なバランスもいいですが、特に良いのが、このミーリングです。

鈍感な私でも、このミーリングの効果を実感できました。

それは他のメーカーでは感じられなかった部分です。

購買意欲が強く刺激されましたし、改めてZodiaの、地クラブメーカーのレベルの高さを強く感じることができました。

構えやすさ・・・☆☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆
音・・・・・・・☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆
安定性・・・・・☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆☆☆

※(100P満点)
☆1つ=0~20P
☆2つ=21~40P
☆3つ=41~60P
☆4つ=61~90P
☆5つ=91~100P

私が思う、このドライバーが合う方と合わない方

合う方

1.ハイヘッドスピードで、『スピン過多』に悩んでおられる方。

2.メーカーの認知度で決めるのではなく、メーカー関係無く、良いクラブを使いたいという方。

3.とにかく飛ばしたい方。

4.質感が良く、美しいクラブを使いたいという方。

5.ひとつのクラブを永く使い続けたいという方。

合わない方

1.飛ばしたくない方。

2.CallawayやTaylorMade・PING・Titleistなど、海外有名メーカーしか使いたくないという方

3.ハイヘッドスピードでない方。

4.練習が嫌いで、ぶっつけ本番でラウンドするのが好きな方。

5.ドライバーに高い直進性を求めておられる方。

他のゾディアレビューはこちら

他のドライバーレビューはこちら

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※追記 このクラブの紹介文(記事を書いた後、このクラブについて、調べてみました)

Zodia Z935 Tourドライバー徹底解説:アスリートゴルファーのための最高峰の飛距離性能と操作性を追求したクラブ

目次

  1. Zodia Z935 Tourドライバーの概要と特徴
  2. 製品スペックと技術的特徴
  3. Zodia Z935 Tourの主な長所と短所
  4. ヘッドスピード別飛距離性能分析
  5. 実際のプレーヤーによる口コミ・評価
  6. このクラブが合うゴルファー・合わないゴルファー
  7. シャフト選びのポイントとおすすめ組み合わせ
  8. Z935スタンダードモデルとの比較
  9. Zodia Z935 Tourのセッティングとカスタマイズ方法
  10. メンテナンスとケアの方法
  11. まとめ:Zodia Z935 Tourの総合評価

1. Zodia Z935 Tourドライバーの概要と特徴

Zodia Z935 Tourドライバーは、日本の名匠・千葉文雄氏が手がける高品質なゴルフクラブメーカー「Zodia(ゾディア)」による最新ドライバーです。2025年に発売されたこのモデルは、待望の可変式スリーブ付きドライバーとして、プロから上級アマチュアまで幅広いアスリートゴルファーの要求に応える設計となっています。

1-1. Zodia Z935 Tourの開発コンセプト

Zodia Z935 Tourは「適度な弾道と操作性を兼ね備えた低スピン系モデル」として設計されました。ディープフェースの浅重心設計により、ボールが低く抑えられ、ヘッドスピードの速いプレイヤーでもスピン過多にならないよう調整されています。飛距離性能と方向性を両立させた、競技志向の強いゴルファーのための本格派ドライバーです。

発売までに数年の開発期間を費やし、素材選定から設計に至るまで妥協のないクラフトマンシップが注ぎ込まれています。テストにテストを重ね、プロのフィードバックを取り入れながら完成した製品であり、Zodiaのプロフェッショナルな姿勢が表れています。

1-2. 他のドライバーとの差別化ポイント

多くの大手メーカーが「寛容性」を謳う中、Zodia Z935 Tourは「正確性」と「操作性」を重視したモデルとなっています。440ccの比較的小さめのヘッドサイズと浅重心設計は、腕に自信のあるゴルファーに向けた仕様です。

また、ディープフェース形状がスピン量を抑え、風に強い弾道を生み出す特徴があります。カーボンクラウン採用により約4gの重量軽減を実現し、その分を最適な位置に配置することで、トップアスリートの要求に応える性能を実現しています。

2. 製品スペックと技術的特徴

2-1. 公式スペック

Zodia Z935 Tourの公式スペックは以下の通りです:

項目仕様
モデルZ935 Tour
ヘッドサイズ440cc
ボディ素材Ti-811+carbon
フェイス素材JA101Ti
ロフト角(±1.0)9.0°
ライ角(±1.0)58.0°
ヘッド重量(±2)199.0g(※3g、5gウェイト標準装着)
フェースアングル(±1.0)S3.0
内径(±0.05)8.6mm
付属品専用ヘッドカバー

2-2. 採用された先進技術

カーボンクラウン構造

Zodia Z935 Tourの最大の特徴の一つが、カーボンクラウン構造の採用です。クラウン部を軽量化することで約4gの重量が削減され、その重量を最適な位置に再配置することで理想的な重心設計を実現しています。こだわりのカーボン素材を使用しており、単なる軽量化だけでなく、打感や音、振動特性などにも配慮した設計となっています。

浅重心設計

スタンダードモデル(Z935)と比較して、Z935 Tourはディープフェースで浅重心設計を採用しています。この設計により、ボールの引き上がりを抑え、ロースピンの強弾道を実現。ヘッドスピードの速いプレイヤーでもスピン過多になることなく、飛距離と方向性を両立させています。

短重心距離設計

操作性を重視した短重心距離設計を採用しており、意図した弾道を打ち出しやすい特性を持っています。これにより、フェードやドローなどの球筋を自在にコントロールしたいプレイヤーにとって理想的な設計となっています。

可変式スリーブとウェイトシステム

Zodiaとして初の可変式スリーブを採用し、プレイヤーの好みに合わせてロフト角やライ角の調整が可能です。また、ソール中心に2つのウェイトを配置し、より細かい重心コントロールができるシステムを備えています。出荷時は3gと5gのウェイトがセットされていますが、別売りの7g、9gウェイトに交換することで、さらなる調整が可能です。

3. Zodia Z935 Tourの主な長所と短所

実際のユーザーレビューや専門家の評価から、Zodia Z935 Tourの長所と短所を整理しました。

3-1. 長所

1. 優れた打感と打音

カーボンクラウンと高品質なチタン素材の組み合わせにより、「パシッ!」という力強くも心地よい打感と打音を実現しています。強弾道でありながらマイルドに食い付くような打感は、多くのユーザーから高い評価を得ています。

2. 低スピンで風に強い弾道

浅重心設計による低スピン性能は、特に風の強い日のプレーで威力を発揮します。ボールが低く抑えられた強弾道は風の影響を受けにくく、一貫した飛距離を実現します。

3. 高い操作性

短重心距離設計により、意図した球筋を打ち出しやすい特性を持っています。特にフェードやドローなどの球筋コントロールを重視するプレイヤーにとって、理想的な操作性を備えています。

4. カスタマイズ性の高さ

可変式スリーブとウェイトシステムの採用により、プレイヤーの好みやスイングに合わせた細かい調整が可能です。自分のスイングに最適な設定を探すことができるため、より個人に合ったパフォーマンスを引き出せます。

5. 期待を上回る寛容性

プロアスリート向けのツアーモデルでありながら、予想以上に寛容性が高いと評価されています。テストにテストを重ねた素材と設計により、多少のミスヒットでも大きく飛距離や方向性を損なわない特性を持っています。

3-2. 短所

1. 初心者や中級者には難しい場合も

浅重心設計とディープフェースは、ある程度のスイングスピードとスキルがないと最大限の性能を引き出すことが難しい場合があります。特にアベレージゴルファーやスイングスピードが遅いゴルファーには、Z935スタンダードモデルの方が適している可能性があります。

2. 高い価格設定

地クラブとしては比較的リーズナブルな価格設定ではあるものの、メジャーブランドのエントリーモデルに比べると高額となる点が一部のゴルファーにとってはハードルとなる可能性があります。

3. 大手ブランドと比較した認知度の低さ

技術力や品質面では大手ブランドに引けを取らないものの、知名度やマーケティング面では限界があり、一部のゴルファーにとっては選択肢に入りにくい可能性があります。

4. シャフト選びの重要性

クラブヘッドのポテンシャルを最大限に引き出すためには、適切なシャフト選びが重要です。自分に合わないシャフトを選んでしまうと、本来の性能を発揮できない可能性があります。

4. ヘッドスピード別飛距離性能分析

Zodia Z935 Tourは浅重心設計と低スピン特性を持つため、ヘッドスピード別の飛距離性能には特徴があります。公開されている情報や実際のユーザーレビューを基に分析しました。

4-1. ヘッドスピード40m/s未満

このヘッドスピード帯のゴルファーにとって、Z935 Tourは挑戦的なクラブとなります。ディープフェースと浅重心設計のため、十分な打ち出し角とスピン量を得るのが難しく、飛距離が伸びない場合があります。

  • 平均飛距離目安: 210-230ヤード
  • 最適シャフト: 軽量で弾きのあるハイランチシャフト(45-50g台)
  • アドバイス: このヘッドスピード帯では、Z935スタンダードモデルの方がマッチする可能性が高く、より寛容なクラブ選択を推奨します。

4-2. ヘッドスピード40m/s〜45m/s

中級〜上級アマチュアに多いこのヘッドスピード帯では、Z935 Tourの特性を活かせる可能性があります。ただし、ミート率の高さや適切なシャフト選びが重要となります。

  • 平均飛距離目安: 230-250ヤード
  • 最適シャフト: 中量級のミッドキックシャフト(55-65g台)
  • アドバイス: 低スピン特性を活かしつつ、適切な打ち出し角を得られるシャフト選びが重要です。実際のユーザーレビューでは、スピーダーNXグリーン60Sシャフトとの組み合わせで冬場に最長250ヤードを記録したという報告もあります。

4-3. ヘッドスピード45m/s〜50m/s

上級アマチュアやプロゴルファーに多いこのヘッドスピード帯は、Z935 Tourの性能を最大限に引き出せる層です。低スピン特性と強弾道が威力を発揮します。

  • 平均飛距離目安: 250-280ヤード
  • 最適シャフト: 中量級〜重量級のローミッドキックシャフト(65-75g台)
  • アドバイス: このヘッドスピード帯では、Z935 Tourの低スピン特性と操作性を最大限に活かせます。特に風の強いコンディションでは、そのアドバンテージが顕著になります。

4-4. ヘッドスピード50m/s以上

プロや長距離ヒッターに多いこのヘッドスピード帯では、Z935 Tourの低スピン特性が飛距離アップに大きく貢献します。ただし、非常に高いヘッドスピードを持つゴルファーにとっては、さらなる剛性や重量のシャフトとの組み合わせが必要となります。

  • 平均飛距離目安: 280ヤード以上
  • 最適シャフト: 重量級の低キックシャフト(75g以上)
  • アドバイス: このヘッドスピード帯では、Z935 Tourはスピン過多になりがちな問題を解決し、効率的な飛距離を実現できます。実際のユーザーレビューでも「超パワーヒッターのK様」がテストした際、完全にアンダースペックながらも「圧倒的飛距離でボールが林の中へバキバキっと消えていった」と報告されています。

5. 実際のプレーヤーによる口コミ・評価

5-1. ゴルフショップ店長による評価

あるゴルフショップの店長は実際にZodia Z935 Tourをテスト使用し、以下のような評価を行っています:

「『パシッ!』力強い強弾道ロースピンのストレートボール!弾くのにマイルドに喰い付く打感もGOODでした!『さすが!ゾディアさん』というファーストインプレッションです!」

「ツアーモデルとあってゾディアのクラブ使用プロが投入している本格派ドライバーですが、予想よりもかなり寛容性が高い仕上がりです!これもテストにテストを重ねて選び抜いた素材と設計の賜物だと思われます!」

「肝心の飛距離性能もこの冬に自分のパワーで最長250ヤードを記録していますので飛距離性能は文句なしです!」

「今週3大メーカーのドライバーの新商品がリリースされますが、ポテンシャルは全く負けていません!それどころか、どこにでも売っているドライバーではない特別感が特別な存在のゴルファーにピッタリです!気に入った特別なクラブを何年も長く愛用したいゴルファーに使っていただきたい逸品です!!」

実際のラウンドでのテストでは、難しいティーショットでも安定したフェアウェイキープを実現し、高い信頼性を示しました。特に、可変式スリーブの完成度の高さや、カイマン柄のソールデザインの美しさなども高く評価されています。

5-2. 上級アマチュアプレーヤーの評価

実際にテストした上級アマチュアプレーヤーからは、以下のような評価が寄せられています:

  • 「ミスヒットにも意外と強く、思ったより使いやすい」
  • 「低スピン特性が効いていて、特に向かい風の時に威力を発揮する」
  • 「操作性が良く、意図した球筋を打ちやすい」
  • 「打感・打音のバランスが絶妙で、満足感が高い」
  • 「可変機能を活用することで、より自分のスイングに合わせた調整ができる」

5-3. プロゴルファーの使用実績

2024年岐阜オープンチャンピオンの近藤龍一プロがZ935 Tourをテストしていることが公式に報告されています。プロ選手からの評価も高く、特に競技志向の強いプレーヤーに支持されていることがわかります。

5-4. 実際のスコア改善効果

多くのユーザーが、Z935 Tourを使用してドライバーショットの安定性が向上したことを報告しています。特に、フェアウェイキープ率の向上や、風の強いコンディションでの安定性が評価されています。

6. このクラブが合うゴルファー・合わないゴルファー

6-1. Zodia Z935 Tourが合うゴルファー

ヘッドスピードが速いプレイヤー

浅重心設計による低スピン特性を活かせる、ヘッドスピード45m/s以上のゴルファーに特に適しています。スピン過多になりがちなパワーヒッターにとって、最適な選択肢となるでしょう。

操作性を重視するプレイヤー

フェードやドローなどの意図的な球筋を打ち分けたいプレイヤーにとって、短重心距離設計による優れた操作性は魅力的です。特に競技ゴルファーや戦略的なプレーを好むゴルファーに向いています。

風の強いコースを頻繁にプレーするゴルファー

低く強い弾道と低スピン特性により、風の影響を受けにくいボールを打ち出せます。特にリンクスコースや海沿いのコースをよくプレーするゴルファーにとって、大きなアドバンテージとなります。

細かい調整を好むゴルファー

可変式スリーブとウェイトシステムにより、自分のスイングや好みに合わせた細かい調整が可能です。自分のクラブを追求したいこだわり派のゴルファーに向いています。

長く使い続けられるクラブを求めるゴルファー

頻繁にモデルチェンジする大手メーカーとは異なり、Zodiaは妥協のないクラフトマンシップと耐久性の高さで知られています。「特別なクラブを何年も長く愛用したい」ゴルファーにとって、理想的な選択肢です。

6-2. Zodia Z935 Tourが合わないゴルファー

初心者〜中級者ゴルファー

浅重心設計とディープフェースは、ある程度のスイングスキルを持たないゴルファーにとっては扱いにくい可能性があります。特にミート率が安定しない初心者や中級者は、Z935スタンダードモデルなどの寛容性の高いモデルを検討すべきでしょう。

ヘッドスピードの遅いゴルファー

ヘッドスピードが40m/s未満のゴルファーは、Z935 Tourの低スピン特性により、十分な打ち出し角とキャリーを得られない可能性があります。より弾道が上がりやすいモデルが適しているでしょう。

価格を重視するゴルファー

地クラブの中では比較的リーズナブルな価格設定ながら、大手メーカーのエントリーモデルに比べると高額になる場合があります。純粋にコストパフォーマンスを求めるゴルファーには、他の選択肢も検討すべきでしょう。

寛容性を最優先するゴルファー

Z935 Tourは予想以上に寛容性が高いとされていますが、それでも大手メーカーの超寛容性モデルには及ばない部分があります。ミスヒットの許容範囲を最優先するゴルファーには、より寛容性の高いモデルが適しているでしょう。

ブランド志向の強いゴルファー

大手メーカーのブランド力や知名度を重視するゴルファーにとっては、Zodiaのような地クラブは選択肢に入りにくい可能性があります。特に周囲の評価を気にするゴルファーには向かないかもしれません。

 

7. シャフト選びのポイントとおすすめ組み合わせ

7-1. シャフト選びの基本ポイント

Zodia Z935 Tourの性能を最大限に引き出すには、適切なシャフト選びが不可欠です。以下のポイントを考慮しましょう:

ヘッドスピードとシャフトフレックス

  • 40m/s未満:R〜SR
  • 40-45m/s:SR〜S
  • 45-50m/s:S〜X
  • 50m/s以上:X〜XX

弾道調整

Z935 Tourは低スピン特性があるため、弾道が上がりにくい場合は、ミッドキックポイントやハイキックポイントのシャフトを検討すると良いでしょう。逆に、弾道を抑えたい場合は、ローキックポイントのシャフトが適しています。

トルク

操作性を重視する場合は低トルク(3.0度以下)、寛容性を高めたい場合は中〜高トルク(3.5度以上)のシャフトを選ぶと良いでしょう。

7-2. おすすめシャフト組み合わせ

実際のユーザーレビューや専門家の意見を基に、Z935 Tourとの相性が良いシャフトをいくつか紹介します:

スピーダーNXグリーン(60-70g台)

実際のレビューでも高評価を得ているシャフトで、中弾道で安定した方向性を実現。特にS〜X相当のフレックスでヘッドスピード43-48m/s程度のゴルファーに適しています。

ツアーAD HDシリーズ(60-70g台)

ディープフェースドライバーとの相性が良いシャフトで、適度な弾道と安定した操作性を提供。特に風の強いコンディションでの安定性に優れています。

ディアマナ PD/ZFシリーズ(60-70g台)

低スピン特性のZ935 Tourに打ち出し角をプラスしつつ、安定した弾道を提供します。特に中上級者のヘッドスピード帯に適しています。

TPT NITRO RANGEシリーズ

高弾性カーボンを使用した高性能シャフトで、Z935 Tourの操作性をさらに高めます。競技志向の強いゴルファーに特におすすめです。

ReveシリーズARMORED READYシャフト

高い剛性と安定性を兼ね備えた高性能シャフトで、特にパワーヒッターとの相性が良好です。操作性を保ちながら安定性も確保したい上級者におすすめです。

8. Z935スタンダードモデルとの比較

Zodiaでは、Z935 Tourと同時に標準モデルのZ935も発売しています。両者の主な違いを比較します。

8-1. 基本スペックの比較

項目Z935 TourZ935 Standard
ヘッドサイズ440cc450cc
フェース形状ディープフェースシャローバック
重心設計浅重心低・深重心
推奨ヘッドスピード中〜高速低〜中速
弾道特性低〜中弾道中〜高弾道
操作性高い標準
寛容性標準高い

8-2. プレー感覚の違い

実際にZ935 TourとZ935の両方をテストした評価によると、以下のような違いがあります:

「パシッ!喰い付く打感は935ツア-と同じ打感ですが、弾道は中高弾道で明らかに935ツア-より高い弾道です!さらにミスヒットに強く寛容性は相当高く感じました!935ツア-はある程度のパワーと技術が必要ですが、この935はシャフトをしっかりチョイスすればアベレージゴルファーや非力なゴルファーでも使えそうです!」

通常は慣性モーメントが高いと軽いボールになりやすいものですが、Z935スタンダードは強い弾道で風に強いボールを打つことができます。Z935 Tourが強弾道ロースピンの性能を持つのに対し、Z935スタンダードは中高弾道で寛容性が高い特性を持っています。

8-3. 適したゴルファーの違い

Z935 Tour向けのゴルファー

  • ヘッドスピード45m/s以上のパワーヒッター
  • 低スピンで強い弾道を求めるゴルファー
  • 操作性を重視する上級者や競技志向のゴルファー
  • プロやアスリートゴルファー

Z935 Standard向けのゴルファー

  • ヘッドスピード40m/s前後のアベレージゴルファー
  • ミスに対する寛容性を求めるゴルファー
  • より簡単に球を上げたいゴルファー
  • 中級〜上級アマチュアゴルファー

実際に両モデルをテストしたゴルフショップ店長は、自身は「やさしい『Z935』派」としており、アベレージゴルファーにとっては標準モデルの方が扱いやすいことを示唆しています。

9. Zodia Z935 Tourのセッティングとカスタマイズ方法

9-1. 可変スリーブの調整

Zodia Z935 Tourには可変スリーブが搭載されており、ロフト角やライ角、フェース角の調整が可能です。専用レンチ(別売り:3,300円)を使用して以下の調整ができます:

  • 標準設定: ロフト9.0°、ライ角58.0°、フェースアングルS3.0
  • ロフト調整: ±1.0°の範囲で調整可能
  • ライ角調整: アップライト/フラット方向に調整可能
  • フェース角調整: オープン/クローズ方向に調整可能

適切な調整により、スライスやフックの傾向を軽減したり、弾道の高さを変えたりすることができます。

9-2. ウェイト調整

ソール中心に2つのウェイトを配置しており、重心位置の細かい調整が可能です。

  • 標準装備: 3gと5gのウェイト
  • 別売ウェイト: 3g/5g(550円/個)、7g/9g(770円/個)

ウェイト位置や重量の組み合わせにより、以下のような調整ができます:

  • 重心深度の調整: フェース側/バック側の重量配分を変えることで、スピン量や打ち出し角に影響
  • 重心高さの調整: 上部/下部の重量配分により、弾道の高さに影響
  • スイングウェイトの調整: 総重量を変えることで、スイングフィールを調整

9-3. シャフト長さの調整

標準的なドライバー長さは45-46インチ程度ですが、個人の好みやスイングタイプに合わせて調整することが可能です。

  • 長くする場合: 飛距離優先、ヘッドスピードが遅いゴルファー向け
  • 短くする場合: 正確性優先、コントロール重視のゴルファー向け

多くのプロゴルファーは44-45インチ程度の長さを好む傾向があります。自分に最適な長さを見つけることで、飛距離と方向性のバランスを最適化できます。

9-4. グリップ選択

グリップの太さや重さ、材質もパフォーマンスに大きく影響します。

  • 太さ: 手の大きさやグリップ圧に合わせて選択(標準/ミッドサイズ/ジャンボ)
  • 重さ: 全体のバランスに影響(軽量/標準/重量)
  • 材質: フィーリングやグリップ力に影響(ラバー/コード/ハイブリッド)

特に、グリップの太さはフェースの返りやすさに影響するため、スライス傾向のゴルファーは細め、フック傾向のゴルファーは太めを選ぶと改善効果が期待できます。

10. メンテナンスとケアの方法

10-1. 日常のメンテナンス

Zodia Z935 Tourの性能を長く維持するための日常的なケア方法です:

フェース・溝のクリーニング

  • ラウンド後は必ずフェース面と溝をきれいに拭き取る
  • 軽い汚れは水分を含ませた布で拭く
  • 頑固な汚れには中性洗剤を薄めたものを使用(強い洗剤は避ける)

カーボンクラウンのケア

  • カーボン部分は特に傷がつきやすいため、他のクラブと接触しないよう注意
  • クリーニングは柔らかい布で優しく拭くことを心がける
  • 研磨剤入りのクリーナーは使用しない

ヘッドカバーの使用

  • 使用しないときは必ずヘッドカバーを装着
  • 移動時の衝撃からヘッドを保護
  • 紫外線によるカーボン素材の劣化を防止

10-2. 定期的なチェックポイント

ウェイトとスリーブの緩み確認

  • 月に1回程度、または5ラウンドごとにウェイトとスリーブの緩みをチェック
  • 緩みがある場合は専用レンチで適切に締め直す(過度の締め付けは避ける)

シャフトとグリップの状態確認

  • シャフトに目立った擦れや異常がないかチェック
  • グリップの摩耗や硬化がないか確認(通常1年または50ラウンド程度で交換を検討)

ロフト角やライ角の確認

  • 半年に1回程度、または長期間使用後にロフト角やライ角に変化がないか確認
  • 必要に応じてゴルフショップでの調整を検討

10-3. 保管方法

温度・湿度管理

  • 極端な高温や低温、高湿度の環境での保管は避ける
  • 車のトランクなど温度変化の激しい場所での長時間の放置は避ける

保管姿勢

  • できるだけ立てて保管し、シャフトに不要な負荷がかからないようにする
  • 他のクラブとの接触を避け、ヘッドやシャフトの傷を防止

長期保管時の注意点

  • 長期間使用しない場合は、清潔な状態で乾燥した場所に保管
  • 定期的に取り出して状態を確認することが望ましい

適切なメンテナンスを行うことで、Zodia Z935 Tourの性能と美しさを長期間維持することができ、投資価値を最大化できます。

11. まとめ:Zodia Z935 Tourの総合評価

11-1. 総合評価と特徴のまとめ

Zodia Z935 Tourドライバーは、日本の地クラブメーカーZodiaが長年の開発と妥協のない姿勢を経て完成させた高性能ドライバーです。浅重心設計とディープフェース形状による低スピン特性、カーボンクラウン採用による理想的な重心設計、そして可変機能の搭載による高いカスタマイズ性が大きな特徴となっています。

とりわけ、特筆すべき点は以下の通りです:

  1. 強弾道ロースピン性能: 浅重心設計により、ヘッドスピードの速いプレイヤーでもスピン過多にならず、風に強い弾道を実現しています。
  2. 高い操作性: 短重心距離設計による優れた操作性は、競技志向のゴルファーに高く評価されています。
  3. 想定以上の寛容性: ツアーモデルながら、予想以上に寛容性が高く、多少のミスヒットでも大きなロスが生じにくい特性を持っています。
  4. 優れた打感と打音: カーボンクラウンと高品質なチタン素材の組み合わせにより、「パシッ!」という力強くも心地よい打感と打音を実現しています。
  5. 高いカスタマイズ性: 可変スリーブとウェイトシステムの採用により、プレイヤーの好みやスイングに合わせた細かい調整が可能です。

11-2. 総合的な推奨度

  • アスリートゴルファー: ★★★★★(非常に高い)
  • 上級アマチュア: ★★★★☆(高い)
  • 中級アマチュア: ★★★☆☆(中程度)
  • 初心者・入門者: ★★☆☆☆(やや低い)

特に、ヘッドスピード45m/s以上の上級者やプロアマ競技出場レベルのゴルファーにとって、Zodia Z935 Tourは最適な選択肢の一つとなるでしょう。一方、アベレージゴルファーや初中級者は、同時発売のZ935スタンダードモデルの方が適している可能性があります。

11-3. コストパフォーマンス評価

地クラブとしては比較的リーズナブルな価格設定であり、大手メーカーの上位モデルと比較すると優れたコストパフォーマンスを有しています。特に、長期間使用できる耐久性の高さや、時代の流れに左右されない本質的な性能の高さを考慮すると、長期的な投資価値は非常に高いといえます。

11-4. 最終的なおすすめポイント

Zodia Z935 Tourは、単なる飛距離性能だけでなく、「道具としての本質」を追求したドライバーです。妥協のないクラフトマンシップと技術が注ぎ込まれており、「特別なクラブを長く愛用したい」というゴルファーの願いに応える製品です。

大手メーカーのモデルチェンジの波に乗るのではなく、本当に自分に合ったクラブを見つけたい、そして長く付き合っていきたいと考えるゴルファーにとって、Zodia Z935 Tourは最高の選択肢の一つとなるでしょう。

出典・参考資料

本記事の作成にあたっては、以下の資料を参考にしました。

  1. Zodia公式ウェブサイト(https://www.zodia.biz/product/z935-tour)
  2. ゴルフショップ店長ブログ「ゾディアZ935ツアー!」(https://ameblo.jp/dogolf-master/entry-12884653607.html)
  3. ゴルフショップ店長ブログ「ゾディアZ935ドライバー!」(https://ameblo.jp/dogolf-master/entry-12884796278.html)
  4. Zodia公式Instagramアカウント(@zodia_japan_official)
  5. 2024 岐阜オープン チャンピオン 近藤 龍一プロのテスト情報
  6. ゴルフ用品販売サイト各種製品情報・レビュー情報

本記事の情報は2025年4月時点のものであり、製品仕様や価格は変更される可能性があります。購入を検討される場合は、最新の情報を公式ウェブサイトや正規販売店でご確認ください。

※記載された飛距離データは、使用するシャフトや個人のスイング特性により大きく異なります。あくまで参考値としてご覧ください。

※本記事はZodia Z935 Tourドライバーの情報提供を目的としており、購入を勧誘するものではありません。最終的な購入判断は、試打や専門家のアドバイスを踏まえて行うことをお勧めします。