YAMAHA INPRES DRIVESTAR TYPE/D IRONを試打レビュー
今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは YAMAHA INPRES DRIVESTAR TYPE/D IRON の7番 です。
シャフトは SPEEDER NX for Yamaha M-425i です。
ロフトは25度、クラブ長さは38インチ、シャフトフレックスはSR、シャフト重量は50g、バランスC9、キックポイントは中調子、クラブ総重量は346g です。
久しぶりに出会った、ヤマハの新しいアイアンです。
ヤマハのクラブは好きですが、最近なかなかニューモデルに出会えないな・・・。と思っていので、今日は運良く出会うことができ、とても嬉しく思っています。
ラージサイズでオートマ系だと分かるアイアンです。
ヤマハのアイアンは『二極化』が進んでいるようで、軟鉄アイアンもあれば、このように真逆のようなタイプのアイアンもあります。
ターゲットとするゴルファーが分かりやすいので、ユーザーとしては良いことだと思います。
これまでのイージー系アイアンは質感が良くなかったり、不格好で違和感を覚えたりするものもたくさんありましたが、さすがはヤマハです。
質感もいいですし、チープさもありません。
高級感があって、所有欲を刺激するアイアンです。
彫りの深さは普通ですが、かなり膨らんでいるので、中空なのだと分かります。
『できれば』といいますか、『最高の贅沢』は、『削り出し』。
つまり『ワンピースタイプ』だと私は思っているのですが、このアイアンは全く違うタイプで、いくつものパーツが組み合わさっているのが分かります。
比重の異なる、いくつもの素材が組み合わさったら、『雑味』が生まれてくることもあるのですが、このアイアンの場合はどうでしょうか?
今は、このように『複合パーツタイプ』のアイアンが多くなったので、見た目でどこに重心(センター)があるのか分かりづらくなりました。
昔のシンプルなフォージドアイアンは、だいたいここでヒットしたら、グッドフィーリングが得られる・・・。というのがだいたい見当が付きましたが、今のアイアンはそれが難しいです。
トップラインは厚いです。
この厚さもイージー系ならでは・・・。といったところでしょうか?
これまでもヤマハのアイアンは似たようなデザインのアイアンがたくさんありますが、今回はどのような工夫がされているのでしょうか?
こうして見る限り、それが何なのか分かりませんでした。
イージー系アイアンの中には、名前はアイアンでも、『アイアンの体をなしていない』といいますか、『らしくない』外見の物もありますが、このアイアンはしっかりとアイアンの形が維持されているので好感が持てます。
今は『ウッド寄り』のアイアンも見られますが、このクラブはイージー系でも『アイアン寄り』なので、アイアン好きの私は試打してみよう・・・。と思いました。
ネックは短めです。
これまではもっと太めで、しかも『頭でっかち』でボテッとした物もありましたが、このアイアンはそこまで極端ではありません。
しかし、かなりグースが強いのが分かりました。
ソール幅は予想通りワイドです。
今はイージー系アイアンも軟鉄が使われることも珍しくないですが、こうして見ると、このアイアンはステンレスなのかな?と思いました。
実際の所は分かりませんが、何となく感じる『温度感』といったらいいでしょうか?
ステンレスがもつ『冷たさ』のようなものを感じました。
ヤマハはフォージドアイアンのイメージが強いですが、このようなイージー系はステンレスと割り切っているのかもしれません。
しかし、このアイアンがステンレスだと決まったわけではないのですが・・・。
バックフェースにある、この大きなパーツが目立っています。
この位置にあるということで、ウェイトだと分かりますが、かなり大きいです。
こうすることで、超低重心&超深重心だということが分かります。
ダウンブローだと、このような工夫はあまり必要ないですが、レベルで打っていきたい・・・。という方や、ウッドのイメージで打っていきたい・・・。という方には理にかなった構造なのかもしれません。
この『オモリ(ウェイト)』の見せ方も秀逸で、目立ちすぎないよう、色の統一感があるのがいいな・・・。と思いました。
これだけ大きいと、一体何グラムのオモリになるのでしょうか?
重心が深ければ深いほどいい・・・。
重心が低ければ低いほどいい・・・。ということにはならないですが、メーカーの深い研究によって生み出されているので、大きな利益を得られるゴルファーも多いのだと思います。
写真では見えづらいですが、ウェイトには『DRIVESTAR TYPE/D』という文字が見られました。
フェース面にミーリングはなく、ごく普通です。
これまでのモデルと同じで、フェース面には特に工夫を施してないようです。
こうして見ていても何となくですが、『硬そうな』フィーリングなのが伝わってきます。
ボールがフェースに『くっつく』とか、『乗せて運ぶ』イメージは浮かんできません。
装着されているグリップはYAMAHAのロゴがあって、カッコいいです。
握ったときに左手の部分はツアーベルベットのようなフィーリング。
素手で握ることが多い、右手の部分はグリップ力があって、滑りにくくなっています。
今はこのような『複合型』といいますか、場所によってデザインが変わっているグリップも多くなりました。
私はシンプルなツアーベルベットが好きですが、この『分業制』といいますか、場所によってデザインが異なる複合型のグリップを好まれる方は多いのではないでしょうか?
右手がかなり滑りにくいので、雨の日のラウンドでも活躍してくれそうです。
ボールを前にして構えてみると、予想していた通りでした。
私がアイアンに求めたい顔ではないですが、これまで同じような顔のアイアンにたくさん出会っているので、特に苦手意識が芽生えることはありません。
これが『イージー系』アイアンの標準的な構え感なのだと思います。
グースも強めに利いていて、球がつかまりやすそうです。
ドライバーでいえば、強めのフックフェース・・・。といったところでしょうか?
これまで、このようなタイプのアイアンを構えてみると、『大味(おおあじ)感』といいますか、雑な感じがすることもあったのですが、このアイアンにはそれがなく、さすがヤマハだな・・・。と思いました。
易しさを追求しながらも、美しさにはこだわっているのではないでしょうか?
かなりロフトが立っているように見えます。
今のアイアンの『ほぼ全て』が、ロフトが立っているので、最近はあまりロフトを意識しないよう、そして『番手感覚』を持たないようにしながら試打することが多いのですが、それでも今日はかなりロフトが立っているように見えました。
これなら4番アイアンと大差ないな・・・。と思いながら、意識を集中させました。
普段なら、もっとイメージを色濃く、そしてラインの太さを太くイメージするのですが、今日はイメージがなかなか浮かばず、『薄くて細め』でした。
試打を開始しました。
『打感』は硬いです。
これは予想していた通りで、意外性はありません。
最近の中空アイアンは打感に少し配慮されているような物もありますが、このアイアンはそうではないようです。
打感よりも、飛距離を求めているように感じます。
私がアイアンに求めたい打感とは真逆ですが、元々タイプが異なるアイアンなので、それも当然です。
私はこのアイアンの打感が好きではないですが、それはあくまでも私の好みであって、誰にでも当てはまるものではありません。
むしろ、この硬い打感を好まれる方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?
特にステンレス系のアイアンでゴルフを始められた方は受け入れやすいかもしれません。
『球の上がりやすさ』という点では、普通です。
重心が低く、深くなっているので、やはりレベルに近い感じで打っていきたい方のためのアイアンだと思いました。
タフなアイアンではないですが、かなりロフトが立っているので、アンバランスに感じました。
重心を低くしたり、深くしたり・・・。
球をあげるためにメーカーがたくさんの工夫をしますが、球をあげやすくするには、『ロフトを寝かせる』ことが一番です。
しかし、それだと飛距離が出ないので、メーカーが様々な試行錯誤を繰り返して、今の形になっているのだと思います。
構えたときに出球の高さをイメージできなかったですし、実際に打ってみて球はしっかりとあがってくれましたが、やはり7番アイアンの弾道ではなく、ロングアイアンの弾道に近いです。
『安定性』はとても高く、完全なるオートマチックタイプのアイアンです。
いわゆる『大船タイプ』のアイアンで、少々の時化(この場合はミスヒット)に負けない安定感があります。
トゥ側でヒットしても、右にフケにくく、しっかりとつかまってくれます。
これはバックフェースに組み込まれている大きなウェイトと、強めのグースがよく利いているのではないでしょうか?
ラージサイズではありますが、球はつかまりやすいので、スライサーの方はもちろん、ゴルフを始めて間もないビギナーの方にも扱いやすいアイアンだと思います。
『操作性』という点では、このアイアンが大らか過ぎて、なかなか思うように打つことができませんでした。
こちらの思いが伝わりにくいといいますか、表現しづらいところがありますが、それはデメリットのようでありながら、メリットといえるのだと思います。
曲線で戦うタイプのアイアンではありません。
球を曲げずにシンプルにグリーンを攻めていきたい方に合いやすいのではないでしょうか?
『飛距離性能』は、かなり優れています。
弾き感がありますし、番手感覚を完全に破壊しているアイアンです。
『スタンディングロフトアイアン』にも二種類あって、ひとつは『速めのHS』で飛ばしていきたい方のためのクラブ。
そしてもうひとつは『ゆっくりめのHS』で易しく簡単に飛ばしていきたい方のためのクラブ。
このアイアンは明らかに後者です。
アイアンで少しでも遠くへ飛ばしていきたい・・・。という方にも高いパフォーマンスを発揮すると思いますが、それよりも年齢によって少しずつ距離が落ちてきたところをカバーしてくれるアイアンだと思います。
ワイドソールや大きなウェイト。
そして中空構造で、ヘッド内部にも、様々な工夫がされているのではないでしょうか?
性格がはっきりしたアイアンです。
いろいろな長所がありますが、一番は『飛距離』。
そして、その飛距離を高確率で出しやすくするために様々な工夫がされています。
重心が深くなれば操作性が多少落ちると思うのですが、それを短所ではなく、長所にしているのがさすがです。
高い機能性がありながら、チープさは無く、質感が良くて全体的に美しい。
しかし、打感は明らかに物足りません。
この『ゴツい』フィーリングでは打っていて楽しくなく、気持ちも盛り上がってきません。
そこが大きな不満でした。
しかし『気難しさ』のようなものは全くないですし、フィーリングを求めず『ドライな感覚』で割り切って飛距離を追求していくのも人によって大きなメリットがあるのかな・・・。と思いました。
このアイアンは私が好むタイプではなかったのですが、久しぶりにヤマハのクラブに出会えて、嬉しかったです。
また機会があれば試打してみたいです。
☆
構えやすさ・・・☆☆
打感・・・・・・☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆
※(100P満点)
☆1つ=0~20P
☆2つ=21~40P
☆3つ=41~60P
☆4つ=61~90P
☆5つ=91~100P
※追記 このクラブの紹介文(記事を書いた後、このクラブについて、調べてみました)
YAMAHA INPRES DRIVESTAR TYPE/D IRON 完全レビュー・口コミ・評価
はじめに
ヤマハ「INPRES DRIVESTAR TYPE/D IRON」は、2025年モデルとして発売された飛び系アイアンです。従来のインプレスシリーズの流れを汲みつつ、新技術「3POINT RESONANCE TECHNOLOGY」と新素材「X37」を採用し、さらなる飛距離向上と高弾道を実現したアイアンです。本記事では、メーカー公式情報と実際のユーザーレビューを基に、詳細な製品評価をお届けします。
製品概要・基本情報
商品名・メーカー
- メーカー: YAMAHA(ヤマハ)
- 商品名: INPRES DRIVESTAR TYPE/D IRON
- 発売年: 2025年モデル
- 製造国: Made in JAPAN
価格設定
- 4本セット(#7~PW): ¥123,200(税込)
- 単品(#5、#6): ¥30,800(税込/本)
- オプション単品(#5、#6): ¥30,800(税込/本)
詳細スペック
番手別仕様
番手 | #5 | #6 | #7 | #8 | #9 | PW | AW | AS | SW |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ロフト角(°) | 21 | 23 | 25 | 28 | 32 | 37 | 42 | 48 | 55 |
ライ角(°) | 61.25 | 61.5 | 61.75 | 62 | 62.25 | 62.5 | 62.75 | 63 | – |
クラブ長さ(インチ)
番手 | #5 | #6 | #7 | #8 | #9 | PW | AW | AS | SW |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
長さ | 39 | 38.5 | 38 | 37.5 | 37 | 36.5 | 36 | 36 | -35.75 |
シャフト仕様
- 標準シャフト: SPEEDER NX for Yamaha M-425i
- フレックス: SR / R
- 調子: 中調子
- シャフト重量:
- SR: 47.5g(#5)~ 54g(AW)
- R: 45.5g(#5)~ 52g(SW)
クラブ重量・バランス
項目 | #5 | #6 | #7 | #8 | #9 | PW | AW | AS | SW |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
重量(SR) | 333g | 339g | 346g | 353g | 363g | 370g | 381g | 382g | 387g |
重量(R) | 332g | 338g | 345g | 352g | 361g | 368g | 380g | 381g | 386g |
バランス | C9 | C9 | D0 | D0 | D0 | D1 | D1 | D1 | D1 |
構造・素材
- #5~PW: X37精密一体鋳造、タングステンウェイト
- AW、AS、SW: 8620一体鋳造
- ヘッド仕上げ: 全番手ニッケルクロムメッキ仕上げ
- グリップ: ゴルフプライド<Y25GH4059>(40g・M60相当・BL有・ロゴ表)
技術的特徴
3POINT RESONANCE TECHNOLOGY
ヤマハ独自の技術で、「打点」「重心」そして「フェースが最もたわむポイント(図心)」の3点を最適な位置に配置することで、エネルギー伝達効率を最大化し、飛距離性能を向上させています。
X37新素材の採用
従来素材より高い反発性能を持つX37素材を採用し、フェース面での初速アップを実現。ボール初速の向上により、飛距離の大幅な向上を図っています。
タングステンウェイト搭載
低重心設計を実現するタングステンウェイトを配置し、高弾道での飛距離向上をサポートします。打点部の反発効率向上により、ミスヒット時の飛距離ロスを最小限に抑えています。
実際の口コミ・評価
専門メディアの評価
専門サイト「GOLF GEAR」での試打評価では総合評価9.5/10という高評価を獲得しており、「超やさしい」「超ぶっ飛ぶ」「飛び系っぽくないスッキリした顔」が最大のおすすめポイントとして挙げられています。
ユーザーレビュー
T.Tさん(47歳、スコア90-99、HS39-42m/s)からは「飛び系アイアンは使いたいけど、あの顔が苦手でした。トップラインがスッキリして構えやすいです。これなら問題ありません。それにしてもよく飛びますね」との評価。
KUNIさん(55歳、スコア80-89、HS43-46m/s)は「すごいですね。つかまえるとどこまででも飛びそうです。7番アイアンでこの飛距離があれば、6番は必要ありません」とコメント。
RYOJIさん(54歳、スコア70-79、HS47-50m/s)からは「打ちやすいし打感もいいです。オフセンターでもぶっ飛びます。この顔なら誰でも使えると思います」との高評価。
長所・短所の詳細分析
長所
1. 飛距離性能
「超々ぶっ飛びます!前作と比べると、反発もたわみも増した印象。薄目にヒットしても2番手以上のアドバンテージがあります」と評価されており、飛距離性能で10.0/10の満点評価を獲得しています。
2. 構えやすさ
「トップブレードが薄くなり、クセのない顔に生まれ変わった。ラージフェース、セミグースネックの安心感は維持しながら、シャープな狙いやすさを加味した、実に構えやすい顔です」として9.5/10の高評価。
3. やさしさ
「7番アイアンが5番アイアンのロフト&長さ。振り抜きやすさが8番アイアンぐらいの感じ。よくつかまって、高弾道で、ミスに寛容」として10.0/10の満点評価。
4. 打感
「よくたわみ、よく反発して、その感触が軽くて心地いい。何発打っても疲れない、オフセンターでも悪くない。飛び系アイアンの中ではトップレベルの打感です」として9.5/10の高評価。
5. つかまり性能
「スムーズにヘッドがターンして、自然につかまります。ラージヘッドにありがちな『つかまりきらないイライラ感』は一切ない。普通に打てばナチュラルハイドローでぶっ飛びます」として9.5/10の評価。
短所
1. 操作性の限界
操作性については7.0/10の評価で「安定感を優先するゴルファーにオススメ」とされており、意図的な球筋の打ち分けには限界があります。
2. ストロングロフト設定
「ストロングロフトなので単品のウェッジが欲しくなる」との指摘があり、従来のアイアンセットとの飛距離ギャップが生じる可能性があります。
このクラブが合うゴルファー・合わないゴルファー
適合するゴルファー
専門評価では以下のようなゴルファーにオススメとされています:
- 操作性は求めない
- ぶっ飛ばしたい
- ヘッドスピードは速い方じゃない
具体的には:
- 初級者から中級者: やさしさと飛距離向上を両立したいゴルファー
- シニアゴルファー: 体力の衰えをカバーしつつ飛距離を確保したいゴルファー
- ヘッドスピード35-45m/s: 標準的なヘッドスピードのゴルファー
- 安定性重視: 方向性の安定を重視するゴルファー
適合しないゴルファー
- 上級者: 細かな球筋のコントロールを重視するゴルファー
- 高ヘッドスピード: 47m/s以上の高ヘッドスピードのゴルファー
- 操作性重視: アイアンでの積極的な球筋操作を求めるゴルファー
- 伝統的なロフト設定を好む: ストロングロフトに抵抗があるゴルファー
ヘッドスピード別飛距離性能
ヘッドスピード35-40m/s
- 7番アイアン: 約140-150ヤード
- 特徴: 標準的なヘッドスピードでも十分な飛距離を確保
- 推奨フレックス: R
ヘッドスピード40-45m/s
- 7番アイアン: 約150-160ヤード
- 特徴: 最も効果を実感しやすいヘッドスピード帯
- 推奨フレックス: SR
ヘッドスピード45m/s以上
- 7番アイアン: 約160ヤード以上
- 特徴: 高ヘッドスピードでも安定した高弾道を実現
- 推奨フレックス: SR(場合によってはカスタムシャフトを検討)
弾道特性
弾道の高さ
「ストロングロフトでも、ちゃんと7番アイアンの高さで飛びます。スピンは少なめ。ソール幅が薄くなったが、よく拾って高さは問題なし」として9.0/10の評価を獲得しています。
スピン量
低スピン設計により、キャリーでの飛距離向上を実現。ただし、グリーンでの止まりやすさは従来のアイアンと比較してやや劣る場合があります。
セッティング上の注意点
ウェッジとの飛距離ギャップ
PWが37°という設定のため、従来の52°ウェッジとの間に大きな飛距離ギャップが生じる可能性があります。AW(42°)、AS(48°)、SW(55°)の追加購入を検討することをお勧めします。
既存セットとの互換性
従来のアイアンセットから買い替える場合、約2番手分の飛距離向上が見込まれるため、ウェッジや短いアイアンのセッティング見直しが必要です。
メンテナンス・耐久性
ヘッド仕上げ
ニッケルクロムメッキ仕上げにより、錆びにくく長期間の使用に耐える仕様となっています。
グリップ交換
標準装着のゴルフプライドグリップは高品質ですが、使用頻度に応じて1-2年での交換を推奨します。
ロフト・ライ角調整
メーカー仕様では「ロフト角、ライ角の調整は不可」とされているため、購入前のフィッティングが特に重要です。
競合製品との比較
飛び系アイアン市場での位置づけ
「飛び系アイアンの中でトップクラス飛距離性能。やさしさもトップクラス。ミスの寛容度や球の上がりやすさも超一流」と評価されており、飛び系アイアン市場での競争力は非常に高いレベルにあります。
価格対性能比
4本セット¥123,200(税込)という価格設定は、高品質な日本製クラブとしては競争力のある価格帯です。
購入前のチェックポイント
フィッティングの重要性
ロフト・ライ角調整ができないため、購入前の試打とフィッティングは必須です。特に:
- グリップサイズの確認
- シャフトフレックスの適正性
- ライ角の適合性
試打での確認項目
- 飛距離の体感: 従来使用クラブとの飛距離差
- 方向性: 自然なつかまり具合の確認
- 打感: 個人の好みとの適合性
- 構えやすさ: アドレス時の安心感
総合評価とまとめ
YAMAHA INPRES DRIVESTAR TYPE/D IRONは、飛距離性能とやさしさを高次元で両立した優秀な飛び系アイアンです。新技術の採用により、従来の飛び系アイアンの課題であった「構えにくさ」や「打感の悪さ」を大幅に改善し、幅広いレベルのゴルファーが使いやすいクラブに仕上がっています。
専門評価での総合評価9.5/10という高評価が示すように、飛距離向上を求めるゴルファーにとって魅力的な選択肢となっています。
特に、ヘッドスピード35-45m/sのゴルファーで、やさしさと飛距離の両立を求める方には強くお勧めできるアイアンです。ただし、細かな球筋操作を重視する上級者や、伝統的なロフト設定を好むゴルファーには向かない場合があるため、購入前の十分な試打が重要です。
Made in JAPANの品質と新技術の融合により、長期間にわたって満足度の高いゴルフを楽しめるクラブとして、多くのゴルファーに推奨できる製品といえるでしょう。
出典元
- YAMAHA公式サイト – INPRES DRIVESTAR TYPE/D IRON製品情報
- GOLF GEAR – ヤマハ inpres DRIVESTAR アイアン試打評価
- ゴルフダイジェスト ギアカタログ
- golfer-nao – インプレス ドライブスター アイアン タイプD/S試打レビュー
※本記事の情報は2025年6月時点のものです。製品仕様や価格は変更される場合がありますので、最新情報は公式サイトでご確認ください。