ヤマハ RMX VD/R ドライバー

ヤマハ RMX VD/R ドライバー を試打 レビュー

ヤマハ RMX VD/R ドライバー
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブYAMAHA RMX VD/R Driver です。

 

TENSEI Pro Blue 1K 50
シャフトは TENSEI Pro Blue 1K 50 です。

ロフトは9.5度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は54g、キックポイントは中調子、バランスはD3、クラブ総重量は306gです。

 

正面
ヤマハのニュードライバーです。

ヤマハらしい質感の良さと、黒を基調としたデザインでカッコいいな・・・。と思いながら見ていました。

ヘッド体積は460よりも小さいということですが、こうして見る限り、それほど小ぶり感はありません。

 

側面
シャロー形状でありながら、円盤のような平らさが強調されたシャローではなく、ソールもクラウンも『こんもり』盛り上がっている『塊感』のあるヘッドです。

ヤマハのドライバーはどちらかといえば、比較的シンプルな印象がありますが、このドライバーはいろいろな工夫が見られ、高い機能性を感じさせます。

 

移動できるウェイト
ソールには大きなウェイトが配置されています。

移動できるということや、この位置にあるということで、以前試打したテーラーメイドのSLDRドライバーを思い出しました。

とても印象深いドライバーでしたが、初めて試打してもう10年が経ったのかと思うと、時の経つのが早く感じられます。

まさに『光陰矢のごとし』といったところでしょうか?

ヘッド後方やヒール側にウェイトが配置されているドライバーは多いですが、このドライバーはフェース寄りのこの部分だけで、しかもかなり大きいので重心深度が浅いのかもしれません。

しかし見えないようにヘッド内部にウェイトが組み込まれている可能性もあります。

アイアンなどに比べ、設計自由度の高いドライバーは、外見だけでは性能を把握できません。

 

ネックの調整システム
ネックには調整システムが搭載されています。

多くのメーカーに採用されている技術ですが、ヤマハのドライバーでいえば、かなり前に試打した インプレスX RMX ドライバー を思い出しました。

かなり年月が経っていますが、未だに忘れることができない、印象深いドライバーです。

 

STD
試打するのは、この『STD』ポジションです。

おそらくスタンダードという意味だと思いますが、メーカーによって『N(ニュートラル)』であったり、表記が異なります。

いろいろなポジションで試してみたいですが、やはりこのSTDポジションが一番、クラブのポテンシャルを発揮できるような気がします。

 

フェース面のデザイン
フェース面のデザインはとてもシンプルです。

先日試打したブリヂストンのドライバーのミーリングがとても印象深いのですが、このドライバーにミーリングは見られません。

食いつきの良さではなく、違う部分で飛びを求めているのではないでしょうか?

いろいろなメーカーの長所をひとつにまとめると、どんな素晴らしいドライバーができるのかと想像力を働かせますが、いろいろなものが足されすぎてしまうと、却ってマイナスになってしまうのではないか?と、これまでの経験上感じます。

いろいろなパーツが組み合わさった、いかにも高機能なドライバーは飛びそうではありますが、実際はそうでもなく、シンプルで美しいドライバーのほうが高いパフォーマンスを発揮するということを、これまで何度も経験しています。

以前も書きましたが、EPON AF-101というシンプルで美しいドライバーと、他のメーカーの最新高機能ドライバー(いわゆるゴチャゴチャ系)を打ち比べてみたら、AF-101の圧勝でした。

 

シャローバック&ハイクラウン
シャローバックタイプではありますが、こうして見ても、かなりクラウンが盛り上がっているのが分かります。

 

装着されているグリップ
装着されているグリップはとてもシンプルで、よく見かけるタイプです。

ネックに調整システムが搭載されているので、バックライン無しになっていると思うのですが、それ以外にもこのような比較的シンプルで無難なタイプが装着されていることが多いような気がします。

グリップにはこれといった短所は無く、いい感じではありますが、ヘッドやシャフトをずっと見回して、ふとこのグリップを見ると、急に『シンプル感』といいますか、力を注いでいない感じがしてしまいます。

もちろんメーカーも力を入れていないことは無いと思いますが、もうちょっと『凝った』グリップでもいいのではないかな?と思いました。

せめて『YAMAHA』のロゴが入って欲しかったのですが、無くて残念です。

 

振り感
素振りをしてみると、全体的に軽量感があるものの、シャフトはしっかりしていて、頼りなさは感じません。

『ヨレる』感じもないですし、タイミングが取りやすいです。

 

TENSEI Pro Blue 1K 50
いろいろなシャフトを試していると、『骨』を感じさせるものと、そうでないものがありますが、このTENSEI Pro Blue 1K 50は前者です。

かなり軟らかくてグニャグニャしているシャフトは軟体動物のようですが、このTENSEI Pro Blue 1K 50は脊椎動物のように感じられました。

スピード感のあるシャフトにも『走りすぎてコントロールが難しいタイプ』と、走るけど挙動が安定していてしっかりついてきてくれるタイプ』があるように思うのですが、このシャフトは後者です。

 

構え感
ボールを前にして構えてみると、好感が持てました。

一番気にするのは『フェースアングル』で、強いフックフェースだったら難しいだろうな・・・。と思っていたのですが、このドライバーはそんなことはなく、自然と言いますか、ニュートラルな感じです。

バルジの見せ方も良く、綺麗なカーブを描いています。

こういったところが日本メーカーらしい特徴のひとつで、すごく丁寧に造られている感じがします。

こうして構えていると、ディープ感&塊感はそれほどなく、ヘッド後方が少し伸びているようで、シャローな印象をもちました。

それと、最近の『流行り』でもある、カーボンクラウンです。

フルチタンではなく、カーボンにすることで、どれだけ低重心化され、飛距離が伸びるのか興味があります。

カーボンクラウンにも素晴らしいものがたくさんありますが、フルチタンでも名器と呼べるドライバーがたくさんあるので、比べてみたいです。

球筋のイメージはほぼ中立で、左右どちらかに偏った感じはしません。

私は左へ行くイメージが湧いてしまうと、苦手意識が芽生え、緊張するのですが、このドライバーはとてもリラックスして構えることができました。

カッコいい顔をしていますが、気難しさのようなものを感じさせず、むしろ大らかさがあります。

 

試打を開始しました

フェース面
『打感』は最高です。

ヤマハのクラブなので、フィーリング性能も高いだろうとは思っていたものの、あまり予想はしておらず、特別大きな期待もしていませんでした。

しかし、いい意味で裏切ってきました。

テーラーメイドのSLDRは、やや『しっかりめ』といいますか、硬めの打感だったように記憶しているのですが、このヤマハのドライバーは似たような特徴がありながら、打感は全く異なります。

そして質感もこのドライバーのほうが良く、高級感があります。

すごくソフトで心地良い。

『打っていて疲れない打感』といったらいいでしょうか?

このサクサクした感じの打感は、疲労を残さず、次から次へと打ちたくさせてくれました。

これまでたくさんのドライバーを試打してきて、一球で打つのを辞めてしまったり、何球か打って違和感があったり、疲労が出て予定よりも少ない球数で終えたドライバーはたくさんあり、それが残念です。

しかし、このドライバーは違います。

この心地良い感触のおかげで、何球でも打っていたくなります。

昔からありますが、特に最近のドライバーは重心の位置がバラバラです。

フェース中央が必ずしも、スイートスポットだとは限りません。

ちょっと前まではヒール側に集まっている物も多かったように思うのですが、最近はトゥ側が多くなったような気がします。

しかし、このドライバーはこうして打っている限り、ほぼフェース中央ではないか?と感じました。

もちろん、ウェイトを移動させれば、また変わってくるとは思うのですが・・・。

 

打球音
『音』も、とても良いです。

こもっていなくて、はっきりしていますが、高すぎず大きすぎず、ちょうどいい塩梅です。

打感とマッチした音だな・・・。と思いながら聞き惚れていました。

久しぶりに鼓膜が喜んでくれているような気がします。

いろいろなドライバーを試打していると、打感と音のバランスが合っていないな・・・。と思えるものが少なくないですが、このドライバーはバランスがとれていて、お互いを引き立て合っているようです。

『クラブの音』といえば、昔からダンロップが第一人者だと私は思っていたのですが、ヤマハは元々楽器メーカーで音にはこだわりがあるはずです。

このドライバーは音にもこだわって造っているのでしょうか?(とはいっても、実際に造っているのは全く別のメーカーだと思うのですが・・・。)

球を打つのにプレイヤーを消耗させない打感と音といったらいいでしょうか?

球を打つ度に疲れてしまって、消耗してしまうこともありますが、このドライバーは違います。

球を打つのが楽しくて疲れません。

ヤマハのドライバーで、これだけ球を打つのが楽しく感じたのは、インプレスX V203 ツアーモデル ドライバー以来です。

 

トゥ側
『球の上がりやすさ』という点では、かなりタフなドライバーで好みが分かれると思います。

HSは40後半(できれば47以上)は必要になってくるのではないでしょうか?

見た目はそれほどハー

ドそうには感じなかったのですが、打ち出しも抑えられていて、かなりスピンも少なめです。

私は油断するとスピン過多になりやすいので、このようにスピンを『削ってくれる(抑えてくれる)』ドライバーは魅力的に感じますが、これは人によって好みが分かれるところだと思います。

HS50以上ある方には、とても魅力的なドライバーといえるのではないでしょうか?

ウェイトの位置を見ても、やはりSLDRに似ているのかな・・・。と思いました。

明らかにメーカーがターゲットを絞って開発したドライバーです。

このドライバーのロフトは9.5度ということですが、10.5度もラインアップされているそうで、おそらく多くの方には10.5度のほうが合いやすいのではないでしょうか?

ちょっとタイプは違うのですが、以前試打したEPON ZERO ドライバーを思い出しました。

 

バックフェース
『安定性』はなかなかいい感じです。

 

TENSEI Pro Blue 1K 50
ヘッド自体の直進性はまずまずですが、装着されている、このTENSEI Pro Blue 1K 50シャフトがとてもいい。

軽量タイプでありながら、頼りなさは無く、タイミングが取りやすいです。

これまでの軽量シャフトにありがちな、『遅れ感』もなく、『隙間無く振っていける』シャフトといったらいいでしょうか?

ヘッドとの相性もバッチリです。

挙動も安定していて、打点も一カ所に集まっていました。

ヘッド自体のスイートエリアの広さは普通で、特別ワイドだとは感じませんでした。

構えたときはニュートラルな印象でしたが、球がつかまりやすいタイプではないので、スライサーの方には合いづらいところがあるような気がします。

しかし、ハイロフトタイプに変えたり、ネックの調整システムを使えば、少しは修正できるかもしれません。

ヘッドだけを見たときはどちらかというと、オートマ系かと思っていたのですが、マニュアル系といったほうがいいように思います。

 

飛距離性能
『飛距離性能』は、かなり優れていて、高いポテンシャルを持っています。

完全に『叩ける』タイプに仕上がっていて、ヘッドスピードが速めな方には、心強い相棒になってくれるのは間違いありません。

以前流行っていた『低スピン競争』がだいぶ落ち着いてきて、どちらかといえば今は『ミドルスピン』タイプが多くなったように感じていたのですが、このドライバーは明らかに『ロースピンタイプ』です。

ライナー系で強い球が打て、性格は丸くなく、尖っています。

ミスを受け入れてくれる寛容さはそれほど大きくはないですが、ナイスショットしたときのご褒美はとても大きいです。

オートマチック的にハイアベレージで安心して飛ばしていけるタイプではなく、気難しさもあるので、一球一球魂を込めて打つタイプのドライバーという印象をもちました。

馬に例えると、完全に『暴れ馬タイプ』といったところでしょうか?

最近はイージー系が多いので、このドライバーがかなり異質に感じ、かなり前の時代に戻ったような気がします。

 

操作性
『操作性』は高いです。

浅重心≒前輪駆動の扱いやすさ・反応の良さといったらいいでしょうか?

マニュアルタイプのドライバーですが、球のつかまりはそれほど強くないので、スライサーの方には厳しいかもしれません。

スライスを抑制してくれるドライバーではなく、スイングの中でしっかりとつかまえていく必要があると思います。

こういった特徴も、一昔前のドライバーを見ているようです。

最近は球をつかまえ過ぎないように試打することが多かったのですが、久しぶりに『普通に』といいますか、自然な感じで打つことができました。

ドローヒッターの方との相性はとても良く、飛距離を伸ばしていけるドライバーだと思います。

 

試打後の感想

ヒール側
かなりタフなドライバーで、ロースピンタイプなのは間違いないですが、私が一番印象に強く残ったのが、『打感』と『音』です。

この打感と音にしびれました。

何球か続けて打ってみたのですが、ずっと安定してこの打感と音を楽しむことができ大満足です。
先ほども書きましたが、やはりシャフトの力が大きかったのは間違いありません。

これがもし、挙動が不安定な軽量軟らかシャフトだったら、かなり難易度が上がっていたような気がします。

 

ヤマハ RMX VD/R ドライバー
1.日頃からスピン過多に悩んでおられる方。
2.球のつかまりが強すぎないといいますか、むしろ『やや弱め』なドライバーを好まれる方。
3.しっかりと叩いて距離を伸ばしていきたい方。
4.顔や打感・音にこだわりのある方。
そういった方に是非試していただきたいドライバーです。

逆に相性が良くないと思われるのは、
1.オートマチックタイプが好きで、広いスイートエリアがあって、寛容さのあるドライバーを好まれる方。
2.HSが40前半以下の方。
3.球のつかまりがいいドライバーを好まれる方。
4.球を自分で操作するのではなく、ヘッドの性能によって、ほぼ真っ直ぐなパターン化された球を打っていきたいという方です。

最近は美形でもかなり大らかな性格をしているドライバーが多かったように思うのですが、このドライバーはかなり尖った性格をしていて、幅広い層に対応しているとは思えません。

逆に言えば、このドライバーのターゲット層に入っておられる方には、たまらない魅力があるドライバーといっていいと思います。

久しぶりに硬派で『骨のある』ドライバーに出会いました。

構えやすさ・・・☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆☆
音・・・・・・・☆☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆
安定性・・・・・☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆☆

※(100P満点)
☆1つ=0~20P
☆2つ=21~40P
☆3つ=41~60P
☆4つ=61~90P
☆5つ=91~100P


※追記 このクラブの紹介文(記事を書いた後、このクラブについて、調べてみました)

ヤマハ RMX VD/R ドライバー 詳細

1. 製品概要

  • モデル名: RMX VD/R ドライバー

  • 発売日: 2023年10月

  • メーカー希望小売価格:

    • SPEEDER NX BLACK 50: ¥105,600(税込)

    • TENSEI Pro Blue 1K 50 / TOUR AD VF-5: ¥116,600(税込)

2. スペック詳細

  • ロフト角(°): 9.5(±2)/10.5(±2)

  • ライ角(°): 58(STD)-61(UPRT)

  • 構造: 6-4チタンCNC精密加工フェース、811チタン精密鋳造ボディ、カーボンクラウン

  • シャフトオプション:

    • SPEEDER NX BLACK 50(S)

    • TENSEI Pro Blue 1K 50(S)

    • TOUR AD VF-5(S)

  • クラブ長さ(インチ): 45.5

  • バランス: D3-D4(シャフトにより異なる)

  • クラブ重量(g): 約306g(シャフトにより異なる)

  • グリップ: Y22GT4960R(49g・M60相当・バックラインなし・ロゴなし)

3. 特徴とテクノロジー

  • ブルズアイフェース: フェースセンターの少し上で最も初速が出るように設計された新開発フェース。

  • 可変スリーブ構造: ロフト角を±2°の範囲で調整可能。

  • スライドウェイト: 重心距離を調整し、フェードやドローの球筋をコントロール可能。

4. 口コミと評価

  • 打感: 柔らかく包み込むような打感で、打音も控えめで好印象。

  • 飛距離: 高打ち出し・低スピンのバランスが絶妙で、飛距離性能は高評価。

  • 操作性: 小ぶりなヘッド形状で、操作性が高く、フェード・ドローの打ち分けがしやすい。

  • 寛容性: ミスヒットに対する寛容性は高くないため、上級者向け。

5. このクラブが合うゴルファー・合わないゴルファー

  • 合うゴルファー:

    • ヘッドスピードが速く、操作性を重視する上級者。

    • フェードやドローの打ち分けを求めるゴルファー。

  • 合わないゴルファー:

    • ミスヒットへの寛容性を求める初級者。

    • 高弾道で直進性の高い弾道を求めるゴルファー。

6. ヘッドスピード毎の飛距離目安

  • ヘッドスピード40m/s前後: キャリー約180ヤード、トータル約200ヤード。

  • ヘッドスピード43~46m/s: キャリー約220~240ヤード、トータル約240~260ヤード。

7. まとめ

ヤマハ RMX VD/R ドライバーは、操作性とコントロール性能を重視する上級者向けのモデルです。小ぶりなヘッド形状と高初速・低スピンのバランスが特徴で、フェードやドローの打ち分けを求めるゴルファーに最適です。一方で、ミスヒットへの寛容性は高くないため、初級者には難しいクラブと言えます。


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