今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ヤマハ インプレス RMX ツアーモデルドライバー です。
シャフトは グラファイトデザイン Tour AD MT-6 です。
ロフトは9度、クラブ長さは45インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は65g、トルクは3.3、キックポイントは中調子、クラブ総重量は313gです。
ヤマハインプレスの、とてもカッコいいニュードライバーです。
形も整っていますし、黒を基調としているので、とても引き締まって見えます。
RMXということで、昨年試打したRMXドライバーの後継モデルということが解ります。
ヒール側に『Remix TUNING SYSTEM』と記されていました。
つまり、RMXはRemixの略なのだろうと思います。
ヒール側のウェイト
トゥ側のウェイト
ヒール側とトゥ側には、それぞれウェイトが配置されていました。
赤のドットが3つずつということは、もう前のような不具合は起こらないということなのだと思いました。
あのときのヤマハの対応は、私は素晴らしかったと思います。
もちろん、不具合が起きないことが一番いいのですが、万が一起こってしまったときの対応というのが、そのメーカーに対する信頼度に跳ね返るような気がします。
ヒール側には『13』、トゥ側には『4』と記されていたので、おそらく『13g』『4g』ということなのだろうと思いました。
ヒール側のほうを重くして、重心距離を短くしているのかな?と思いました。
専用の工具を使えば、交換もできそうです。
ネックはやや長めです。
この角度から見ても、惚れ惚れするほど美しいです。
打つ前から、どんどん気持ちが高まってきます。
こうして見ても、前のモデル(RMX)よりも厚みを感じます。
前のモデルも、それほどシャローな感じではありませんでしたが、このドライバーのほうが明らかにディープな感じがします。
フェース面のデザインを見て、昨年試打したV203 ツアーモデル ドライバーを思い出しました。
今はフェース面のデザインも、色々な種類がありますが、私はこういったオーソドックスなタイプが一番好きです。
この引き締まった小顔を見て、やはり『V203』だ・・・。と思いました。
V203ツアーモデルドライバーと、RMXをミックスさせたものが、このRMX ツアーモデルなのではないかな?と思いました。
ちなみに、V203の後継モデル(仮にV204)も発売されているのか尋ねてみると、今回はこのRMXだけということだったので、やはりそうなのだと、確信のようなものが芽生えました。
V203ツアーモデルはすごく気に入っていて、今でも強烈に印象に残っています。
強く心を揺さぶられたドライバーです。
今回の、このニューモデルも、すごく男前です。
思わず顔がほころびました。
最近には珍しいディープバック形状です。
私はこのディープ感がたまらなく好きなのですが、シャロー系ドライバーを使い慣れておられる方にとっては、やや敷居が高そうに感じられるかもしれません。
マッスルバックアイアンにもいえることですが、今はディープバック形状のドライバーも、昔ほど難しくはなっていないように感じます。
いいところは残していながら、『易しさ』も進化しているように感じます。
このドライバーも、そういったタイプなのではないかな?と思いました。
ボールを前にして構えてみても、やはりとてもいいです。
この整った小振り感がたまりません。
ヘッド体積は435ccなのだそうですが、厚みがあるせいか、それよりも、もっと小振りに見えます。
シャフトの長さも『45インチ』ということで、とてもいい印象をもちました。
ヘッドは小振りでも、近く見えるので安心感があります。
芯に当たるイメージしか湧いてきませんでした。
素振りをしても、振り切りやすいです。
先日、他のメーカーの『超・長尺ドライバー』を試打したときに、ヘッドがかなり遠くに見えて苦手意識が芽生えたのをよく覚えているのですが、今日は苦手意識が全く芽生えませんでした。
当てにいかず、振り切っていけるところに魅力を感じました。
やはり、私にはまだまだ長尺仕様は早いのだと思いました。
すごくいいイメージが出せたせいか、とてもリラックスして構えることができました。
今日の青空のようにスカッとした気分です。
他のメーカーにもそう感じることがありますが、ヤマハというメーカーは、本当に『美』というものに、こだわっているんだな・・・。と思いました。
試打を開始しました。
『打感』は、すごく良くて期待通りです。
柔らかくて、しっとりとしている感じです。
手のひらに程良い『爽やかさ』のようなものを感じました。
『音』も大きすぎず、耳に優しく小気味いい感じした。
『叩けるドライバー』です。
私は叩いていきたいタイプなので、こういったフィーリングのドライバーには、とても好感がもてます。
いくら物理的に優れているドライバーでも、プレイヤーが気持ちよく振れるものでないと意味がありません。
理論上優れていても、肝心のプレイヤーが緩んだスイングをしてしまえば、その性能を充分に発揮することができませんし、私は魅力を感じません。
そういった意味でも、このドライバーにはすごく魅力を感じることができました。
『球のあがりやすさ』という点では、明らかにライナー系といいますか、低く抑えていけるタイプです。
今日は練習場で、やや風がアゲていたこともあって、『風の下をくぐらせる』イメージで打っていきました。
高く上がりすぎないので、すごく融通が利くし、実戦的なドライバーだな・・・。と思いました。
高くあがりやすいタイプではないですが、装着されているシャフトも、タフな感じはしないですし、敷居がそれほど高いとは思いませんでした。
昔のディープ系ドライバーよりも、明らかにイージーになっていると思います。
しっかりとした性能を持っていますが、敷居が高すぎる感じはしませんでした。
『安定性』という点では、今のドライバーの中では、明らかに『正直なタイプ』といっていいのかもしれません。
高い直進性をもっているとはいえないのかもしれませんが、イメージを出していきやすいですし、左右どちらかに偏ったドライバーではないので、ドローヒッターの方にも、フェードヒッターの方にも適しているのではないでしょうか?
『ミスヒットに対する寛容さ』を求めていきたい方には、合いづらいところもあるかもしれませんが、シビアすぎる感じはしませんでした。
トゥ側とヒール側に配置されているウェイトも、威力を発揮しているのかもしれません。
『飛距離性能』という点では、かなり魅力的でした。
優れた『低スピン系』といっていいのでしょうか?
風にあまり押し戻されることなく、強く前に進んでくれました。
強く叩くことが怖くなくなるドライバーだな・・・。と思いました。
『低スピン系』のドライバーには、人によって好みが大きく分かれるところだと思いますし、その中にはフィーリングがもうひとつだったりする物もありますが、このドライバーは『低スピン性能と『フィーリングの両立』ができているところが素晴らしいと思いました。
物理的な性能とフィーリング性能が上手く組み合わさっているので、自然と距離も伸びてきます。
ナイスショットは『プレイヤーとクラブの共同作業』だと私は思っているのですが、そういった意味でも、このドライバーにはとても魅力的を感じました。
スインガータイプというよりは、明らかにヒッタータイプの方に合いやすいドライバーだと思いますが、それほど敷居が高いとは思いませんでした。
『操作性』という点でも、かなり優れています。
ヘッドもそうですし、シャフトも上手くついてきてくれるので、いいイメージのまま振っていくことができました。
私はフッカーですが、気持ちよく振っていくことができました。
右にも大きく曲げることができました。
色々な球を打って楽しむことができました。
なかなか止める踏ん切りがつきませんでした。
聞くところによると、このドライバーはヘッドとシャフトを『別売り』といいますか、プレイヤー自身が選んで購入して組み立てることができるのだそうです。
ヘッドを選んでシャフトを指名買いすることはこれまでもありましたが、ちょっとシステムが違うようで、とても画期的なことだと思いましたし、ヤマハのグッドアイデアだと思いました。
しかも『期間限定』なのだそうですが、ヘッド2つにシャフトひとつか、ヘッドひとつにシャフトを2つ選べるサービスも行っているのだそうです。
まさに『大盤振る舞い』だな・・・。と思いましたし、メーカーが私たちユーザーに、『フィットしたクラブを使って欲しい』という思いがあるように思えて、とても好感がもてました。
なかなかそこまで考えてくれるメーカーはありません。
これからは、プレイヤー自身がクラブを組み立てていく時代になるのかもしれません。
とはいっても、それはあくまでもドライバーやFW、UTに限られると思うのですが、いずれアイアンやウェッジ、パターにまで波及していくのかもしれません。
ただ、私は未だに『安全性』という点において、全面的に信頼しているわけではありません。
例えば、プレイヤーが100000人いれば、その100000人が全て正しい方法で確実に取り替え操作ができればいいのですが、必ずしもそのようにいかないように思います。
クラブ調整に限らず、どんな場面でも『ヒューマンエラー』は必ず起こりうるものです。
もし隣の打席で、不完全なままでのクラブで球を打ち続けている人がいたら・・・。と思うと、ゾッとします。
今はチューニングシステム全盛といっていいと思います。
ちょっと前まで、国内メーカーは慎重な立場をとってきたと思うのですが、今は多くのメーカーが採用するようになりました。
『地クラブメーカー』と呼ばれるメーカーのクラブにも見られるようになりました。
チューニングシステムは確かに素晴らしいシステムですが、一度自分に合うようにセッティングすれば、あとはあまり頻繁には行わないのではないかな?と思っています。
そうしているうちに、また新しいドライバーが出てきて、そちらに興味が移ってしまわれる方も多いのではないでしょうか?
チューニングシステムを活かすも殺すも、そのクラブの『基本性能』次第だと思っています。
チューニングシステムばかりに目を向けすぎて、肝心の基本性能に疑問を持たざるを得なかったクラブにも出会ったことがあります。
そういった点で考えてみても、このドライバーはすごく魅力を感じました。
チューニングシステムよりも、私はこのドライバーのもつ『基本性能の高さ』に惚れました。
RMXのいいところを付け加えながらも、『V203』の面影をずっと感じていました。
試打していて、とても楽しい時間が過ぎました。
ただ、ひとつ残念だったのが、このドライバーも『限定発売』だということです。
アイアンでもそうですが、どうもヤマハは『ツアーモデル』を限定することが多いようです。
これまでのモデルも『完売』しているそうなのですが、できればもう少し数を増やしてもいいのではないかな?と思いましたし、今はこういったスペックのクラブのニーズも高まっているように思います。
『易しさに飽きた』ゴルファーも多いのではないでしょうか?
『限定』ということで、またこのドライバーに出会えるかどうか解りませんが、また機会があれば是非試打してみたいと思いましたし、すごく気に入ったので、明日早速仲間たちに、このドライバーのことを紹介しようと思いました。
気持ちが晴れ晴れとなって、練習場を後にしました。
ヤマハ インプレス RMX ツアーモデルドライバー
- 2013年12月8日
- ヤマハ
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タイトリスト CB アイアン 714