ゴルフクラブ試打日記。          

ヤマハ インプレスX Z202 ドライバー

ヤマハ インプレスX Z202 ドライバー 
今日は、このゴルフクラブ試打しました。
試打クラブは ヤマハ インプレスX Z202 ドライバー です。
TMX-412D

シャフトは TMX-412D です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは46.25インチ、シャフトフレックスはSR、シャフト重量は49g、トルクは4.9、バランスはD0、キックポイントは先中調子、クラブ総重量は286gです。
正面

ヤマハ『Zシリーズ』のニュードライバーです。
今年になってVツアーモデル・V・Dと試打してきましたが、さらに『Z』までラインアップされています。
この種類の多さで、殆どのゴルファーに対応しているといっても過言ではないように思います。
どのシリーズもヤマハらしい素晴らしさがありますが、性能はそれぞれ異なっていても、『美しい』という共通語が存在するような気がします。
側面

『Vツアーモデル』は、とても素晴らしいドライバーですが、限定モデルということもありますしクラブの性格上、使うゴルファーは限られてくると思うのですが、そういった意味で考えてみても、メーカーとしても特に力を入れたいのが、この『Z』と『D』なのではないでしょうか?
メーカーには、ベテランゴルファー向けしか作らないところもありますが、プロ・アスリート用のクラブだけ作ってベテランゴルファー用のクラブは作らない・・・。というメーカーは殆ど無いと思います。
それだけ、このようなタイプのクラブのニーズが高いのだと思います。
こうして見ていて、まるでパーシモンを思い出させるデザインであることからも、ある程度キャリアの長い方を対象としているのではないでしょうか?
ネック長さ

シャローなヘッドではありますが、『薄っぺらい』という印象はありませんでした。
コントロールが効きづらい感じのシャローさはありませんでした。
程よく馴染んでくれそうな感じがしますし、こういった『ちょうどいい頃合い』にとどめておいてくれるのがヤマハらしいところだと思います。
こういったタイプの形状のドライバーは、これまでもたくさん出会ってきているので、特に珍しく感じることもありませんでした。
顔

『顔』も、丸っこい感じで、とても親しみやすい感じがします。
ある程度予想はしていたのですが、少しフェースが被っているように見えました。
このドライバーは、ヒール側にウェイトがひとつ搭載されていますが、やはり球のつかまりを良くするには、フックフェースは欠かせないのでしょうか?
最近は大型シャローヘッドでも、フックに感じないドライバーに出会うことも増えてきたように思うのですが、このドライバーは、これまでの大型ヘッドドライバーらしい感じに仕上がっています。
このフックフェースを好まれる方もたくさんいらっしゃると思いますし、特に最近ゴルフを始められた方の多くはフェース角には、あまりこだわっておられない方が多いということも事実だと思います。
フェースが少し被っていて、ストレートのイメージを出される方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
振り感

素振りをしてみても、独特の『軟らかさ』と『長さ』を感じました。
最近は『46インチ以上』のクラブに出会うことも多くなり、ある程度慣れてはきていると思うのですが、今日は少し長く感じてしまいました。
シャフトのフレックスも『SR』ということですが、少し軟らかく感じました。
タイミングが合うまでに、少し時間が掛かりそうだと思いましたし、叩きにいっては確実に暴れてしまうな・・・。という感じがひしひしと伝わってきました。
念の為にシャフトに貼られているシールを見ると、『H/S 38~43m/s』とありました。
構え感

ボールを前にして構えてみると、私には左にしか行かないイメージばかりが浮かんできました。
正直、少し苦手に感じたのですが、こういった顔のドライバーには、これまでもたくさん出会ってきていますし、今日は私の対応能力がどれくらい成長したのかが試されているのだと思いました。
そう、いつもいつも私の好みの顔のドライバーばかりに出会うことはないですし、私の友人のように幅広く対応していける技術を会得したいな・・・。といつも考えています。
私は『技術の引き出し』がとても乏しいので、もっともっと練習と経験を積み重ねなければならないと思いました。
こういったタイプのドライバーを構えていると、無意識に『肩を開いたり』『当てにいってしまう』・・・。といった私の悪いクセが出てきやすいのですが、そうはならないように自分自身に言い聞かせました。
あくまでも『振っていく』ことに意識をもっていくことにしました。
幸い練習場なので、『行先はボールに聞いてくれ』精神でいきたいと思いました。
試打を開始しました。
フェース面

『打感」は、柔らかい感じで好感をもちました。
適度な柔らかさと弾き感が感じられます。
スイートエリアも広く感じられ、気難しい感じはしません。
ただ、一球目はかなりミスショットをしてしまい、トゥ側でヒットしてしまったのですが、その時は当然のことながら、心地よい感触ではなく、少し硬めの打感でした。
左へのトラウマを抱える私には、どうしても『引っ掛けたくない』『逃がしていきたい』といった雑念が発生したようで、無意識にフェース面を細工しようとして、結果的に変なところでインパクトしてしまったようです。
やはり結果はどうであれ、まずは振り切っていかなくては・・・。と思いました。
打球音

『音』も、なかなかいい感じでしたが、変なところでインパクトしてしまうと、少し大きめの音がでました。
その音の大きさの違いに少し驚きました。
ただ、『異音』という音でもなかったですし、このドライバーの音には、大きな不満はありませんでした。
トゥ側

球は、かなり上がってくれます。
予想通り、タフなドライバーではありません。
これまでたくさん出会ってきた『ハイドロー仕様』のドライバーといえるのではないでしょうか?
正直、私には高すぎる弾道ではありましたが、この高弾道に魅力を感じられる方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
叩くのが苦手な方にも、このドライバーはしっかりと応えてくれるように思います。
バックフェース

『安定性』という点でも、本来はとても高いと思いますし、優れた性能を持っていると思います。
ただ、私はこの項目が一番苦労しました。
どうしても左へ曲がってしまいました。
なかなか克服できない私がいました。
かなり右を向いて、大きく回してこようとしたりしたのですが、それでもかなり大きなカーブを描いて左のネットへと突き刺さってしまいました。
ただ、これはあくまでもこのドライバーを使いこなせない私だから、このような結果になったのだと思いますし、多くの方は、このドライバーの高安定性を充分に堪能されるのではないでしょうか?
スライスの原因である『カット軌道』や『フェースを開いた状態でのインパクト』を『マイナス』であるとすると、このフックフェースは『プラス』であり、それが上手く相殺されて『0度のインパクト』が迎えられるのではないでしょうか?
どうしてもフェースが開いて当たってしまう方、ボールのつかまりをもっと良くしたい方には、かなり魅力的なドライバーといえるのではないでしょうか?
飛距離性能
 
『飛距離性能』という点でも、さすがは『ヤマハ』といいますか、かなりの高性能だと思います。
先ほど書きましたが、『ハイドロー仕様』でボールを遠くへ運んでいけるドライバーだと思います。
ヒッターの方には合いづらいと思いますが、スインガータイプの方には、かなり大きなメリットがあるのではないでしょうか?
今年のヤマハのニュードライバー、『Vツアーモデル』『V』『D』と、そして今回のこの『Z』の4つのモデルを試打して、私が一番好感を持ったのが『Vツアーモデル』ではなく『V』なのですが、この『Z』も、かなり多くの支持を集めそうな予感がします。
私には難しく感じてしまう、この『長尺』も、多くの方に好まれるのではないでしょうか?
正直いいまして、私はこの長さに対応できずに打点がバラついてしまい、思ったような安定した飛距離を稼いでいくことができなかったのですが、この長さも好きだ・・・。という方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
シャフトが長くなれば長くなるほど、理論上はヘッドスピードが上がり、飛距離も伸びていく計算になりますが、実際は難しいところもあると思います。
人それぞれの『ベストな長さ』は、既に決まっているような気がしてなりません。
操作性

『操作性』という点でも、やや苦戦してしまいましたが、このドライバーもこれまでの同様のドライバーと同じように、それほど操作していくタイプのドライバーではないと思います。
あくまでも、日頃『球のつかまり』がちょっと弱いと感じておられる方が、真っ直ぐ飛ばす為に設計されたドライバーだと思います。
私だとどうしても『フック』が出やすいですが、このドライバーのおかげで、今まで右にしか行かなかったのに、真っ直ぐ飛ばせるようになった・・・。という方も多いのではないでしょうか?
一応、右に曲げてみたり、低い球を打とうとトライしてみたのですが、なかなか上手くいきませんでした。
それには、このヘッドだけでなく、やはりシャフトも私には少し難しく感じる要因でした。
ヒール側

私には難しく感じてしまう部分もあったのですが、全体的に見て、ヤマハらしいハイセンスなドライバーだと思いました。
これまでのヤマハのドライバーのイメージにピッタリと合致した、高品質なドライバーといえるのではないでしょうか?
先ほども書きましたが、この豊富なラインアップのおかげで、殆どのゴルファーに適応しているように思います。
キャディバッグの中身を全て『ヤマハ』にしてみるのも、すごくいいことだと思いました。
YAMAHA inpresX Z202 DRIVER

『フッカー』の方には、やや厳しいドライバーといえるのかもしれませんが、球筋が日頃真っ直ぐな方でも、このドライバーに変えて、球がつかまりが改善され、少しドローがでるようになり、結果的に距離が伸びた・・・。ということも増えてくるのではないでしょうか?
多くのゴルファーにとって頼れる心強い相棒となってくれるドライバーといえるような気がします。
ヤマハのクラブは、いつも種類が多くて、そのどれもが美しくて高性能だな・・・。と思いました。