ゴルフクラブ試打日記。          

ヤマハ インプレスX V203 ツアーモデル ドライバー

ヤマハ インプレスX V203 ツアーモデル ドライバー 
今日は、このゴルフクラブ試打しました。
試打クラブは ヤマハ インプレスX V203 ツアーモデル ドライバー です。
GRAPHITE DESIGN TourAD GT-6

シャフトは グラファイトデザイン ツアーAD GT-6 です。
ロフトは9度、クラブ長さは45インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は66g、トルクは3.1、バランスはD2、キックポイントは中調子、クラブ総重量は318gです。
正面

ヤマハインプレスVシリーズのニュードライバーです。
先日は、黒がとてもカッコいいRMXというドライバーを試打したのですが、今日はこの美しいV203ツアーモデルというドライバーを試打する機会に恵まれました。
ほぼ全体がミラー仕上げになっていて、とても光沢感があります。
私はどちらかというと、『艶消し』なほうが好きなのですが、このミラー仕上げを好まれる方はとても多いのではないでしょうか?
すごく高級感があります。
ヤマハインプレスシリーズに相応しい美しさです。
側面

『丸型』で、正統派という言葉が似合う形状です。
今は丸型でも、色々なバリエーションがあるように思いますが、このドライバーは王道をいっているような気がします。
高機能なクラブが全盛な今、様々な工夫が施されているドライバーが多いですが、このドライバーはすごくシンプルです。
色々な機能がないからこそ感じ取れる自信・・・。といったらいいでしょうか?
調整機能とはまた違う『美しさ』という機能がギッシリとつまったドライバーのように思いました。
調整機能を求める方には『リミックス』を、そしてオーソドックスな美しさを求める方には、この『ツアーモデル』を・・・。というように、ゴルファーの好みに合わせて、メーカーもそれぞれタイプの異なるドライバーを発売したのでしょうか?
ヤマハのドライバーといえば、前のモデルは『V』『D』『Z』の三兄弟がありましたが、今年はどうなっているのでしょうか?
V203

V203と表示されています。
来年のモデルはV204なのでしょうか?
ネック長さ

ネックの長さも、しっかりとキープされていますが、特別長いとは思いませんでした。
それよりも、このヘッドの『形状による美しさ』をすごく感じました。
今は平べったいドライバーが多いですが、このように『球体』のようなドライバーにはすごく魅力を感じます。
とても美しくて、しばらく見つめていたくなります。
こういった美しいドライバーをいつでも使うことができれば、すごく楽しいだろうな・・・。と思いました。
まだ打つ前から、すっかり購買意欲が刺激されてしまいました。
それは、この美しさに加え、ヤマハのクラブに対する信頼があるからなのだと思います。
ヤマハのクラブには、いつも魅了されています。
ディープバック

まずまずのディープバック形状です。
ちょっと前まで、これくらいの厚みのあるドライバーのほうが多かったと思うのですが、今はシャローバックが多いので、ディープに感じます。
それにしても、この美しい丸みは何だろう・・・。と見入ってしまいました。
『機能美』とはまた違う『形状美』あふれるデザインです。
これからも、このような『目で楽しませてくれる』クラブにたくさん出会っていきたいと思います。
『飛んだ』『曲がらなかった』というのも大切なのですが、何と言いますか『五感』で楽しませてくれるクラブには、その『物理的な性能』を超えた部分があるような気がします。
今のゴルフクラブは、人によって好き嫌いなどはあったとしても、どれもハイレベルなものが多く、昔のようなレベルの差はあまり感じられなくなりました。
そんなクラブがあれば、すぐに淘汰されていると思います。
そういった物理的性能の高さに加え、『美しさ』が求められているのではないでしょうか?
打つ前から気分がいいと、プレイヤーのもつ力を充分に発揮できるように思います。
顔

予想通り、すごく美顔です。
ヤマハらしい、繊細かつ風格のある美しさです。
こういった美しいクラブに出会えるだけで、すごく幸せな気分になれます。
顔がすごく整っていますが大きすぎずに、適度な大きさがキープされています。
このヘッドの大きさは『430cm³』なのだそうですが、『程よい大きさ』だと思いました。
460を大きいと感じられる方は、これくらいの大きさがベストなのでしょうか?
同じようなヘッド体積のドライバーが増えてきたような気がします。
私は460が必ずしもベストだとは思っていないので、こういった『小顔化』には大賛成です。
といっても、最近の460cm³のドライバーにも、すごくいいものが増えてきたようにも思うのですが・・・。
振り感

素振りをしてみた感じは、シャフトは少し軟らかく感じました。
もう少ししっかりしていてもいいかな?と思いました。
しかし、苦手意識が芽生えてしまうほどのソフトスペックではありませんでした。
もしできることならば、せっかくなので、もう少ししっかりしたスペックで試してみたい・・・。と思ったのですが、試打クラブは、この1本しかありませんでした。
ただ、『やる気』は充分にみなぎっています。
構え感

ボールを前にして構えてみても、思わず言葉を失ってしまうほどの構えやすさです。
やはりヤマハのクラブはいいな・・・。と思いました。
気分を落ち着かせて『心の静寂』を私に与えてくれます。
フェースも被っていないので、気持ちよく『純な心』で叩いていけそうな感じでした。
何の『雑味感』や『モヤモヤ感』などもありません。
剣道などの武道では『間合い』がとても大切だといいますし、構えたときに既に勝敗は決していると聞いたことがあるのですが、今日はその言葉を思い出すくらい、このドライバーとの『間合い』が上手く取れているように感じました。
ここまで感じさせてくれるクラブはそうそうありません。
ナイスショットのイメージばかりが頭に浮かんできました。
曲がりそうなそぶりもなかったので、狭いホールでも使えそうに感じました。
すぐにアドレスが完成し、呼吸も整いました。
試打を開始しました。
フェース面

まず感じたのが、その言葉では言い尽くせないほどの『極上の打感』です。
この柔らかさは、一体なんだろう?と思ってしまいました。
フェース面に『球が吸い付く』を通り越して『吸い込む』という表現が合っているのではないかな?と思いました。
インパクトを迎える直前に一瞬ボールがフェース面に吸い込まれてしまっているんじゃないかな?と思ってしまうほど、このドライバーの打感はソフトです。
本当にこれでいいのだろうか?と思ってしまいました。
『球の抵抗感』が殆ど感じられませんでした。
なかなか止められず、やみつきになりそうな打感です。
打球音

『音』も、すごくいいです。
おとなしめの音なのですが、何と言いますか、いい具合に鼓膜をくすぐる感じ・・・。といったらいいでしょうか?
いくらでも聞いていられますし、強く叩いても全く不具合は感じられません。
『ナイスショット』を呼び込んでくれるドライバーだと思いました。
昨年のモデルのV202 ツアーモデルには、音という点でも、少し不満を持っていたのですが、今回のニューモデルはそれがすごく改善されていると思いました。
トゥ側
『球のあがりやすさ』という点では、まずまずだと思いました。
ディープヘッドのドライバーの中では、それほどタフな感じはしませんでした。
中高弾道といったところでしょうか?
シャフトに貼られているシールに『H/S 44~49m/s』と記されていた通り、ある程度のHSは必要とされているのかもしれませんが、それほど極端にタフな印象はありませんでした。
ヘッド自体もそうですし、シャフトもハードには感じられません。
シールには『44~』となっていましたが、42~43くらいの方でも、スペックを選べば結構親しみやすく感じられるのではないでしょうか?
幅広い層をターゲットにしている感じはしませんが、まずはこのドライバーの『打感の良さ』と『顔の美しさ』を多くの方に体感していただきたいと思いました。
バックフェース
『安定性』という点では、思っていた以上に高いと思いました。
シビアさよりも、ある程度の寛容さが感じられました。
勿論、フェース面のどこに当ててもいいようなドライバーとは明らかに違いますし、ある程度揃えていく必要はあるのが間違いないですが、難し過ぎるタイプではないと思いました。
見た目はいかにも難しそうに見えたりしますが、実際はそれほどハードルが高いようには思いませんでした。
やはり『構えやすさ』『打感の良さ』『音の良さ』などが、自然とインパクトを良くしてくれているところもあるように思いますし、このドライバーも外見では解らないような工夫が色々なところに施されているのではないでしょうか?
ウェイトなども見当たらないですし、もちろん調整機能もありません。
しかし、それでもこれだけ易しく感じるのには、きっと大きな秘密があるのだろうと思います。
飛距離性能

『飛距離性能』も、かなり優れています。
反発力の高さも感じますし、明らかに初速が速いです。
柔らかい打感のイメージとは、ちょっとかけ離れているような弾道の力強さです。
ボールがあっという間にネットに突き刺さります。
軽く振っても『推進力の強さ』が感じられました。
練習場だけでは勿体ない、すぐにでもコースで使ってみたい・・・。と思いました。
操作性

『操作性』という点でも、全く問題ありませんでした。
左右どちらにも対応してくれました。
ただ、この『ピュア』な顔を見ていたら、意図的に曲げたくなくなってしまいました。
普段はボールを曲げて楽しんでいる私ですが、今日は自然な感じで自分の球筋通りに振っていこう・・・。と思いました。
自分の球筋を活かしながらも、曲がり幅をなるべく小さくし、真っ直ぐに近い弾道で打っていける感じがしました。
YAMAHA inpres X V203 TOURMODEL DRIVER

『不自然な直進性』を感じさせるドライバーも見られるなかで、このドライバーは『自然に真っ直ぐ』という理想的な弾道で打つことができるドライバーだと思いました。
見た目とても本格的でカッコいいですが、先ほども書きました通り、決してタフ過ぎないので、多くの方に、このドライバーの良さを体感していただきたいと思いました。
昨年出会った『V202ツアーモデル』は、正直あまり気に入っておらず、ツアーモデルよりもノーマルモデルのほうが好感度は高かったです。
今年はこのツアーモデルの他にもノーマルモデルがラインアップされているのかどうか解りませんが、このツアーモデルはすごく気に入りました。
心を奪われてしまい、購買意欲が強く刺激されました。
先日試打した『RMX』も、黒がカッコ良くて、おまけに高機能で気に入りましたが、私は断然、こちらの『V203ツアーモデル』のほうが気に入りました。
YAMAHA インプレス X V203 TOURMODEL DRIVER

今夜も、なかなか寝付けない夜になってしまうな・・・。と思いました。
このドライバーのことがなかなか頭から離れません。
記事を書く前に素振りを30分間したのですが、今日はずっとこのドライバーを振っているイメージであっという間に時間が過ぎてしまいました。
いつも素振りをしているときは、自分の修正ポイントやタイミングなどを重視しながら行っているのですが、今日はずっと『心がフワフワ』してしまっているような状態でした。
幼い頃、童話などの絵本を見て「いつか雲に乗ってみたい」という夢といいますか、妄想をもっていたのですが、今日はそんな雲に乗ったかのような『夢見心地』の一日でした。
あまり好感がもてないドライバーだと、ほんの数球で試打を終えることもあるのですが、今日はずっと打っていたくなりました。
アプローチ練習の時間を割いてまで、このドライバーをずっと楽しんでいました。
YAMAHA inpres X V203 ツアーモデル ドライバー
 
毎年、この時期になると、そろそろ『ドライバー・オブ・ザ・イヤー』の候補を絞っていかなくてはいけないな・・・。と思うのですが、今年は全く絞れていません。
去年の今頃はある程度絞り込んでいけていたのですが、今年はなかなか考えがまとまりません。
それはいいドライバーが少ないのではなく、全く逆で、いいドライバーがたくさんあるからです。
毎年、心を揺さぶられるドライバーにたくさん出会うのですが、今年もまさに『戦国時代』と申しますか、ハイレベルなクラブにたくさん出会うことができました。
ここ数年、私は『地クラブドライバー』に気持ちが揺らいでいたのですが、今回の、この『YAMAHA inpres X V203 TOURMODEL』のように大手有名メーカーの素晴らしいドライバーに出会うと、改めて有名メーカーのクラブもいいな・・・。と思いました。
必ずしも『最新=最高』ではない・・・。と私は何度も書いていますが、このドライバーに関して言えば、昨年のモデルよりも、明らかに進化していると思いますし、好感度も雲泥の差です。
『限定モデル』というのが残念ではありますが、また何度でも試打してみたいと思いますし、購入後リシャフトはすると思いますが、もし品切れまでに間に合えば購入したいです。