今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ヤマハ RMX 118 アイアン の7番です。
シャフトは N.S.PRO RMX95 です。
ロフトは31度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は98g、バランスはD1、キックポイントは中調子、クラブ総重量は421g です。
久し振りに出会った、ヤマハの軟鉄アイアンです。
前のモデルの116を試打したのが2年前なので、ずいぶん長く感じます。
117というモデルが発売されるのでは?と期待していたのですが、出会うことはありませんでした。
今日は久し振りに出会うことができて、とても嬉しく思っています。
このアイアンの特徴といえば、フルキャビティタイプであることと、このトゥ側にあるヤマハのマークです。
これはウェイトではなく、単なるマークだと思います。
あくまでも私の好みとしては、このマークは、このように端っこにあるのではなく、中央にあって欲しいです。
そのほうがすっきりしていますし、打感に厚みをもたせるイメージが欲しいです。
アイアンをトゥ側でヒットすると、大きなミスにつながりやすいですが、そのイメージをもたせないようなデザインであって欲しいと思っています。
キャビティ形状は大歓迎ですが、ヒッティング部分の厚みがキープされていると嬉しいです。
薄くてバーンと弾くのではなく、厚みがあってその厚みで押していけるイメージが欲しいです。
オーソドックスなフルキャビティアイアンです。
ヤマハらしく、センスのいいデザインに仕上がっています。
奇をてらったところは全く見られません。
彫りの深さは充分あります。
見慣れた感じのフルキャビです。
最近はポケキャビが多くて、このようなキャビティは少ないような気もしますが、私はこのタイプのほうが好きです。
ポケットの効果を必要としていないということもありますし、何より掃除がしやすいというのが大きいです。
ヒール側には大きな凹みがありました。
この位置だけにあるのは珍しいですが、これも適正な重量配分によるものなのでしょうか?
トップラインは少し厚めでしたが、気になるほどではありませんでした。
ソール幅はノーマルでした。
ワイドタイプではありませんでした。
それよりも、この『削り』に目が行きました。
リーディングエッジが、かなり削り込まれています。
これは抜けを良くする為だと思いますし、最近は削り込まれているアイアンが多いですが、ここまではっきりと大きく削り込まれているアイアンは珍しいように思います。
平らというよりは、完全に丸みを帯びたソール形状です。
これが、このアイアンの一番の特徴ではないかな?と思いました。
ネックの長さはノーマルでした。
ロングタイプではなく、かといってショートでもなく、普通な感じがします。
フェース面にミーリングはありませんでした。
ヤマハのアイアンはミーリングのイメージがありますが、最近は採用されていません。
オリジナルグリップは、なかなかいい感じです。
よく出会う、オーソドックスなタイプのグリップです。
バックラインがありました。
今は圧倒的にバックライン有りが多いように感じます。
それだけ多くの方がバックライン有りを求めておられるのだと思います。
ボールを前にして構えてみた感じは、まずまずでした。
セミラージサイズで、グースも少し目立っていました。
大らかそうな印象を与えてくれますが、違和感なく構えられるのは、これくらいが限界かな?と思いました。
このような『大顔』タイプだと、グースも『セット』になるのが普通のような気がします。
私がアイアンに求めたい顔とはちょっと違うのですが、このようなタイプを好まれる方はたくさんいらっしゃると思います。
大らかそうな印象を与えながら、決して形が崩れていないところがヤマハらしいな・・・。と思いました。
ヤマハのクラブは構えやすくなければならない・・・。と、私は勝手に思い込んでいます。
グースの利きも目に入りますが、引っ掛かりそうな感じもしなかったですし、強い苦手意識は芽生えてきませんでした。
小顔でストレートタイプだと、小回りが利くといいますか、小気味よく振っていける感じがしますが、このように少し大きいタイプだと、ゆっくりと穏やかに振っていく感じが合いやすいかな?と思いました。
軟鉄のいい風合いがあって、落ち着いて構えることができました。
試打を開始しました。
『打感』は、なかなかいい感じでした。
軟鉄らしいソフトさもありましたが、すごく乗っかるというよりは、少し早く飛び出す感じです。
キャビティらしいフィーリングです。
これまでもたくさん経験してきました。
『球のあがりやすさ』は、なかなかいい感じでした。
タフなタイプのアイアンではないと思いました。
最近のメカニカルな感じのアイアンと比べると、シンプルな感じもしますが、あがりやすくなるように色々な工夫がされているのだと思います。
ソールが引っ掛からずスッと滑って早く駆け抜けてくれるので、あがりやすさが増しているのかな?と思いました。
『安定性』は高いです。
フルキャビティらしい、大らかで易しいアイアンだと思いました。
ヒッティングポイントを『点』ではなく、『面』で意識できるアイアンだと思いました。
横の範囲も広く感じました。
やや大顔な感じのするアイアンですが、球はしっかりとつかまってくれました。
『飛距離性能』は高く、完全に一番手以上違う感じがしましたが、今はこういうアイアンのほうが多いので、特に目立つ感じはしません。
ノーマルなディスタンス系アイアンといったところでしょうか?
これからは、こういうタイプがもっと増えて、いずれ『ノーマル』といえるようになるのかもしれません。
7番アイアンのロフト=『36度から34度』が、『32度以下』が常識となるのかもしれません。
私の感覚では、6番アイアンよりちょっと上の飛びをもったアイアンという印象でした。
『操作性』は、まずまずでした。
左右にも曲げることはできましたが、少し大らかさのほうが勝ってしまっている感じがしました。
あまり操作するタイプではないような気もします。
オートマチック性を感じました。
ヤマハのアイアンというブランド力。
軟鉄の美しい風合いと落ち着き感。
今のニーズに合う、『飛距離』と『易しさ』
それらがミックスされたアイアンといっていいと思います。
一番印象に残ったのはソール形状で、リーディングエッジがこれだけ大きく削られているのだから、実戦でも、かなり活躍してくれるだろう・・・。と思いました。
芝とケンカしないタイプのソール形状です。
今日は練習場のマットからの試打でしたが、今度機会があったら、実際の芝やラフ・ベアグランドでも試してみたいと思いました。
逆目の芝にも、上手く対応してくれるのではないかな?と思いました。
易しさが強くにじみ出ているアイアンですが、落ち着いたデザインですし、フィーリングを邪魔するところもないので、上級者の方にも受け入れられやすいのではないでしょうか?
オシャレなデザインですが、気難しいタイプではないので、初めて軟鉄を使ってみたいという方にも、是非試していただきたいと思いました。
ヤマハ RMX 118 アイアン
- 2017年9月21日
- ヤマハ
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