今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ヤマハ インプレス RMX TOURMODEL CB アイアン の7番です。
シャフトは N.S.PRO MODUS3 TOUR120 です。
ロフトは34度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は114g、バランスはD2、キックポイントは中元調子、クラブ総重量は428gです。
ヤマハのニューアイアンです。
いつ見ても、ヤマハのアイアンはいいな・・・。と思います。
軟鉄の独特の風合いが感じられます。
見ているだけで、ソフトフィーリングがイメージできます。
バックフェースの形状に少し工夫が見られますが、基本的にはノーマルなハーフキャビティといったところだな・・・。と思いました。
『ハイテク感』よりも、『ナチュラル感』が強く感じられます。
最新モデルですし、おそらくたくさんの最新技術が組み込まれているだろうと思うのですが、こうして見る限り、とても自然な感じです。
機能性よりもフィーリングを重視して作られているんだろうな・・・。と思いました。
彫りの深さは、結構あるように見えましたが、見慣れたような感じもします。
ヒッティングポイントに厚みがあるのが、ヤマハのこだわりでしょうか?
ソール幅はノーマルな感じでした。
ヤマハアイアンらしい、ソール幅だと思いました。
今はワイドソール化が進んでいるので、そういった意味では少し狭い感じもしますが、ごく自然な広さだと思います。
あまりにも広くなりすぎてしまうと、難しそうに思えてくるのですが、これくらいの幅で抑えられていると親近感も湧きます。
最近のアイアンの傾向だと思うのですが、このアイアンもリーディングエッジとトレーリングエッジが少し丸みを帯びています。
抜けが良さそうです。
ネックの長さも、しっかりとキープされていました。
ロングネックだとは思わなかったのですが、今のアイアンの中では、結構長いほうかもしれません。
フェース面にはミーリングがありました。
ヤマハ独特の模様です。
メーカーによって、一番の違いが見られるのが、今はこのミーリングだろうと思います。
どれも様々な効果が期待できるのだと思います。
ヤマハのアイアンはミーリングがあっても、それが構えたときに邪魔にならないところがいいです。
いかなる工夫でも、『構えやすさ』を邪魔してしまっては、魅力も半減します。
このオリジナルグリップも、ソフトなフィーリングで、いい感じです。
フィット感があります。
ボールを前にして構えてみても、予想通りでした。
とても構えやすいです。
いわゆる『ヤマハ顔』のアイアンです。
つかまり過ぎず、逃がしていくイメージも出しやすいです。
少しグースも利いている感じがしましたが、全くといっていいほど気になりませんでした。
緊張することなく、楽な気分で構えることができましたし、いいイメージがたくさん出ました。
試打を開始しました。
『打感』はすごくいいです。
ヤマハらしく、ソフトなフィーリングです。
見た目の柔らかそうな雰囲気がそのまま伝わってきました。
キャビティの『薄さ』のようなものは感じませんでした。
ちゃんと『肉厚感』のある打感を楽しむことができました。
厚みで押していける感じがしました。
勿論、クラブにもよりますが、最近のキャビティアイアンの打感は本当に良くなりました。
フィーリング性能が、すごくアップしているように思います。
こういったところも、メーカーの深い研究があるのではないでしょうか?
昔のキャビティアイアンは、その形状により、打感が物足りないものが多かったのですが、最近のキャビティアイアンはすごく改善されています。
『球のあがりやすさ』という点では、普通だと思いました。
すごくナチュラルといいますか、振った分だけ自然にあがる感じがしました。
これまでたくさん出会ってきたような気がします。
ウェイトなどが組み込まれていたり・・・。といった機能性を感じさせるあがりやすさではないので、タフに感じられる方もいらっしゃるかもしれません。
ロフトを立てることによって生じる不具合をたくさんの機能でカバーしているようなアイアンとは、またちょっと違ったあがりやすさでした。
『ナチュラルロフト』による、『自然な高さ』でした。
『出球の高さのイメージ』がピッタリと合います。
『安定性』は、まずまず・・・。といったところでしょうか?
ミスヒットを広いスイートエリアでカバーしているような感じはなく、正直なところはありました。
今はイージー系のアイアンも多いので、そういった意味では少しシビアなほうなのかもしれませんが、打感から伝わってくるフィーリングが弾道と一致しやすいので、私は好感を持てました。
いわゆる『易しさ重視』のアイアンではありませんが、こちらのフィーリングやイメージが伝わりやすいので、親近感が湧きます。
『飛距離性能』という点では、ごく自然な感じがして好印象だったのですが、今のアイアンの中では飛ばないほうなのかもしれません。
『飛距離重視タイプ』のアイアンではないと思います。
『ツアーモデル』という名前がついている通り、『距離感』を重視したい方の為のアイアンといえるのではないでしょうか?
アイアンにも飛距離性能を求めていきたい方には、やや物足りないところがあるかもしれません。
『操作性』は、すごく高いです。
見た目通りの性能でした。
左右にもかなり曲げやすいです。
どちらかに偏ることなく、左右均等に曲げていけたので、コースでも頼りになるだろうな・・・。と思いました。
球を真っ直ぐ飛ばしたい・・・。という方よりも、『自分の持ち球』で勝負したい・・・。という方にピッタリのアイアンだと思いました。
ヤマハらしく、美しさとフィーリング性能の高いアイアンです。
ヤマハのアイアンはいいものが多いです。
このアイアンも期待を裏切ることはありませんでした。
フェース面にあるミーリングに、どのような効果があるのかを、今度機会があればコースで試してみたいと思いました。
マイアイアンはヤマハなのですが、ミーリングのタイプが違うので、このアイアンのミーリングがどんな感じなのか、興味があります。
『激スピン』でなくていいので、とにかく『フライヤー軽減』であればいいな・・・。と思っています。
ヤマハはキャビティもいいですが、マッスルバックのイメージも強いので、今年のモデルはどうなっているんだろう?と思ったのですが、今年は『キャビティのみ』ということを聞きました。
少し残念な気もしますが、これも仕方ないのかな?と思いました。
また次のモデルではマッスルバックもラインアップされるのかもしれません。
昨年のモデルはマッスルバックがあったのですが、正直私はあまり魅力を感じませんでした。
打感や操作性などは素晴らしかったのですが、購買意欲が刺激されることもありませんでした。
なので、今年のマッスルバックに期待していたところがあったのですが、仕方ないな・・・。また次のモデルに期待しよう・・・。と思いました。
このニューアイアンは、ヤマハらしいカッコ良さと打感や操作性などが素晴らしい仕上がりになっています。
しかし、ヤマハのアイアンはこれまでも秀作揃いですし、特別大きく変わったようなところは見られませんでした。
いい意味での『これまで通り』といった感じがしました。
もちろん外見だけでなく、目に見えないところにもヤマハの新しい技術や工夫が組み込まれているのかもしれませんが、私はそれを敏感に感じ取ることはできませんでした。
いいアイアンだな・・・とは思いましたが、目新しい感じはしませんでした。
バックフェースのデザインが多少変わっただけ・・・。のような気がしました。
しかし、これでいいのかもしれません。
いいところを変に変えてしまっては、それは『改善』ではなくて、『改悪』になってしまいます。
『変わらないところ』『変えてはいけないところ』があるのだと思います。
仕方のないことかもしれませんが、アイアンは『出尽くしちゃった感』は否めません。
しかし、おそらくまだまだ新しい発想による、新しいアイアンが生まれてくるだろうと思っています。
アイアンには『飛び』や『安定性』『球のあがりやすさ』などと求めておられる方はとても多いと思います。
このアイアンは『フィーリング重視タイプ』ですが、もっともっと機能性がアップしたアイアンが登場してくるような気がします。
このアイアンは見た目もすごくカッコいいですし、外見の印象がそのまま性能として感じられたので、初対面ではあっても、とても親しみやすいです。
『よそ行き』な感じもしなかったですし、全て『予想の範囲内』で打っていくことができました。
すごくいいフィーリングを楽しむことができたので、また何度でも試打したいです。
ヤマハ インプレス RMX TOURMODEL CB アイアン
- 2014年10月9日
- ヤマハ
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