ゴルフクラブ試打日記。          

ONOFF DRIVER KURO

ONOFF DRIVER KURO
今日は、このゴルフクラブ試打しました。
試打クラブは ONOFF DRIVER KURO です。
SMOOTH KICK MP-615D
シャフトはSMOOTH KICK MP-615D です。
ロフトは9度、クラブ長さは45インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は62g、トルクは3.7、キックポイントは中元調子、バランスはD2、クラブ総重量は311gです。
正面
オノフのニュードライバーです。
オノフには、カッコいい黒のイメージがありますが、このニューモデルもそのイメージにピッタリと合っています。
黒い色は、弾道の力強さをイメージさせます。
オノフのデザインは、これまでもずっと統一されているように感じますし、オシャレで高性能なイメージもあります。
側面
最近はシャロー系が多いので、このドライバーがすごくディープに見えます。
この何ともいえない『塊(かたまり)感』がたまりません。
いくらでも叩いていいですよ・・・。と、クラブが囁いているように感じます。
叩けるドライバーは大好きです。
ネック長さ
ネックの長さは、やや短めです。
昔はディープ系のヘッドには、必ずといっていいほど、ロングネックがセットのようになっていましたが、今はバリエーションに富んでいます。
これも計算され尽くしてのことでしょうか?
今は調整システムが搭載されているドライバーが多くなったので、このドライバーのように何も無いと、逆に珍しく思ってしまいます。
調整機能を使いたい方には、やや物足りないところなのかもしれません。
調整システムだけでなく、ウェイトも見られません。
すごくシンプルなデザインです。
表側に付けるのではなく、ヘッド内部に組み込まれているのでしょうか?
ディープヘッド
ディープ系で、引き締まった感じがします。
何といいますか、こうして見ているだけでも、ヘッドに『力感』を感じます。
力強さが伝わってきます。
トゥ側の凹み
トゥ側
ヒール側の凹み
ヒール側
トゥ側とヒール側には、それぞれ凹みがありました。
これまでのオノフのドライバーにも、見られたところです。
角張っていなくて、微妙な曲線になっているのが、オシャレだな・・・。と思いました。
オノフマーク
ソールには大きく、オノフのマークがあります。
遠くから見ても、よく解ります。
センスのあるデザインです。
GRAVITY CONTROLLED
『GRAVITY CONTROLLED』と記されていました。
これも、これまでのオノフのドライバーに見られたところです。
重量配分が適正に行われている・・・。という解釈でいいのでしょうか?
LOFT 9:VOLUME 440
VOLUME 440と記されていたので、ヘッド体積が440ccということでいいと思うのですが、かなりコンパクト感があります。
最近のドライバーの中では珍しいと思います。
フェース面のデザイン
フェース面のデザインは、他のメーカーのドライバーでは見られない、オノフの個性が感じられます。
オシャレなデザインですし、フェース面のどこでヒットしたらいいのかが、一目瞭然です。
ヘッドはコンパクトですが、スイートエリアは結構広そうです。
とても美しいフェース面です。
顔
小振りで男前です。
ヘッド後方が少し伸びているように見えますが、全く問題ありません。
シャフトも黒なので、かなりシブいです。
今はカラフルなシャフトも多いので、この黒が際立って見えました。
いい意味での『男臭さ』を感じさせます。
私はカラフルなシャフトも好きですが、もし自分のドライバーに挿すのであれば、できれば目立ちすぎない黒やシルバーがいいと思っているので、このドライバーのモノクロ感には好感がもてました。
ヘッドやシャフトが目立ちすぎない分、集中力も増していきそうな感じがします。
振り感
素振りをしてみても、なかなかいい感じです。
変なクセもなく、タイミングも取りやすいです。
すごく重いとか、硬いという感じはしませんが、しっかりとついてきてくれました。
こちらに気を遣わせないタイプのシャフトだな・・・。と思いました。
DAIWA TECHNOLOGY
さすがは『DAIWA TECHNOLOGY』だな・・・。と思いました。
カーボンを知り尽くしたメーカー・・・。といえるでしょうか?
釣り竿のノウハウが、ゴルフクラブのシャフトにも充分活かされていると思います。
私は子供の頃からずっと釣りをやっていましたが、ダイワの竿は高くて、とても買えませんでした。
しかし、ゴルフに趣味が移行して、今こうしてダイワの製品に触れることができて、嬉しく思います。
防波堤での釣りだったり、砂浜での投げ釣りをしたり、川や池などでフナなどを釣っていましたが、リールとセットで数千円の安い物を使っていました。
ダイワの竿を使う人は鮎釣りなど、『大人の釣り』をする人のイメージがずっとありました。
お金持ちの大人が使うという印象が今でもあります。
たまに釣具屋さんに行って、1本数万円の竿を見て、高いな・・・。と思うのですが、これがゴルフクラブになると、そう思わないのが不思議です。
やはり価値観が完全にゴルフ中心になっているのかもしれません。
構え感
ボールを前にして構えてみても、いい印象をもつことができました。
小顔好きの私には、いいイメージが出せたのですが、先ほども書きました通り、460ccのヘッドに慣れておられる方には、かなり小さく感じられるかもしれません。
苦手意識をもたれる方もいらっしゃるかもしれません。
たった『20cc』の違いではありますが、印象が大きく変わります。
もし、このドライバーがシャロータイプだったら、投影面積も大きくなりますし、それほど小顔感はないのかもしれませんが、ディープなタイプなので、小顔感が強く感じられます。
人によって、かなり好みが分かれるところなのかもしれません。
シャロー感が強すぎると、イメージがボヤけてしまうこともありますが、今日は鮮明に描いていくことができました。
『つかまえる』というよりは、どちらかというと『逃がしていく』イメージのほうが出しやすかったです。
左へのミスが怖い私にとって、かなり勇気が湧いてくる形状をしています。
つかまえ顔を好む方や、スライサーの方には、少し苦手意識が芽生えてしまうかもしれません。
試打を開始しました。
フェース面
『打感』は、かなりいいです。
すごくソフトです。
黒いヘッドなので、硬そうなイメージをもたれる方もいらっしゃるかもしれませんが、実際はすごく柔らかいです。
この外見との『ミスマッチ感』がいいな・・・。と思いました。
何球打っても、気持ちよくインパクトを迎えられました。
心地いいインパクトが約束されているので、こちらは球筋のイメージに専念できたのが、すごく良かったように思います。
楽な気分で打っていくことができました。
シャフトに気を遣ったり、打感に物足りなさを感じたりしてしまうと、気持ちも拡散してしまうこともあるのですが、今日は球筋だけに集中することができました。
打球音
『音』も、すごくいいです。
いくらでも打っていきたくなります。
叩きにいっても、何の不満もありませんでした。
これまで出会った数多くのドライバーの中でも、せっかく叩けるスペックになっているのに、音が良くないので、叩けずに消化不良に終わってしまったクラブがたくさんあります。
とても残念に思います。
いくら叩けても音が良くないと、インパクトが緩んだりしますし、気持ちもノっていかないですが、今日はすごくいい気分になれました。
トゥ側
『球のあがりやすさ』という点では、イメージしていたよりも、弾道は少し高めでした。
打つ前は『ライナー系』を予想していたのですが、もっと高くあがりました。
しかし、基本的には『ヒッター向け』でのドライバーだと思います。
気持ちよく叩いていきたい方に合いやすいと思いました。
ある程度のHSは必要になってくるので、『誰にでも』といえるような敷居の低さは無いのかもしれません。
バックフェース
『安定性』という点では、今の寛容なドライバーが多い中では、正直なほうだと思いました。
ドライバーに高い直進性を求めておられる方には合いづらいかもしれません。
特に球が自然につかまるタイプではないので、日頃スライスに悩んでおられる方には難しく感じられるかもしれません。
スイング中、自分でつかまえる必要があるように思います。
クラブが勝手にボールをつかまえてくれるタイプではないと思いました。
飛距離性能
『飛距離性能』は、かなりいい感じでした。
ボールはグンと高くあがっていったのですが、なかなか勢いが衰えませんでした。
頼もしく感じられる、弾道の力強さでした。
叩けば叩くほど、いいパフォーマンスを発揮してくれるドライバーだと思いました。
操作性
『操作性』も高いと思いました。
左右にも上手く反応してくれましたが、どちらかといえば『フェード系』のほうが出やすいドライバーだと思いました。
球がつかまり過ぎないので、フッカーである私は易しく感じるのですが、先ほども書きました通り、スライサーの方には、合いづらいところがあるかもしれません。
球が『右へ右へ』と逃げていくかもしれません。
ヒール側
『誰もが易しく飛ばしていける』というタイプのドライバーではないですが、強く叩いて大きな飛距離を得たい方には、とても魅力的なドライバーといえるのではないでしょうか?
最近はひとつのドライバーで、できるだけ幅広い層に対応できるように、いわば『中性的』といいますか、強い個性を感じにくいタイプの物もありますが、このドライバーはすごくはっきりしています。
強い酸性である、『濃塩酸』といったところかな?などと思いました。
性格が『尖っている』というよりは、『はっきりしている』という印象をもちました。
オノフ ドライバー クロ
クラブが勝手に球をつかまえ過ぎてしまうと、こちらはどうしても『合わせる動き』が出てしまい、気持ちよく振れないことがあります。
方向性を気にしすぎるあまり、『ブレた』インパクトを迎えてしまうこともあります。
消化不良に感じることもあります。
しかし、今日は気持ちよく振り切ることができました。
ONOFF DRIVER KURO
今は『つかまえ系』のドライバーのほうが圧倒的に多いように思います。
各メーカー共、似通っているように思うところがあります。
しかし、このオノフのニュードライバーはそれらとは違う感じがしました。
昔は多く見られた『逃がし系』のドライバーです。
ONOFF DRIVER KURO
もちろん今でも逃がし系のドライバーに出会うこともありますが、やはり数は少ないように思います。
それだけスライスに悩んでおられる方が多いのかもしれません。
先日も書きましたが、ちょっと前までの『大型ヘッド(ルール限度の460cc)』は球がつかまりにくく、右にプッシュしやすいドライバーが多かったですが、最近はそれがすごく改善されています。
適度につかまって、『曲がりにくい』ドライバーが増えてきました。
左右を気にせず、『真っ直ぐにズドーン』という『大砲のイメージ』で飛ばしていけるドライバーがたくさんあります。
ONOFF DRIVER KURO

このドライバーはそういった感じは全くしませんが、私のように左へのミスを気にする人が、気持ちよく振り抜いていけるようにメーカーが作ってくれたんじゃないかな?と思いました。
高い直進性がある・・・。とか、曲がりにくい・・・。という感じはしませんが、少々の打点のブレには寛容なところもあるな・・・。と思いました。
正直さの中に、易しさも見え隠れしていたように感じました。
黒い色は『重量感』を感じさせたり、『何色にも染まらない』といった特徴もあったりしますが、私の中では『実直』というイメージもあります。
このドライバーの、『左へは行かせないという実直さ』を楽しむことができたような気がします。
フェアウェイを『縦に三分割』したときに、右側と真ん中のエリアを上手く活用して狙い撃ちできそうだな・・・。と思いました。
実戦向きで、とても好感がもてたので、これからもチャンスがあれば何度でも試打したいです。