今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ONOFF DRIVER AKA です。
シャフトは SMOOTH KICK MP-516D です。
ロフトは10度、クラブ長さは45.75インチ、シャフトフレックスはSR、シャフト重量は51g、トルクは5.1、キックポイントは先中調子、バランスはD1.5、クラブ総重量は292g です。
オノフ赤シリーズのニュードライバーです。
オノフらしい、目を惹くデザインが印象的です。
とてもオシャレなデザインで、美しいな・・・。とオノフのクラブに出会うと、いつも思います。
デザインに凝りすぎてしまうと却ってゴチャゴチャしたり、雑に見えたりすることもありますが、オノフには感じられません。
センスの良さも、オノフのウリです。
見た目に美しいクラブは、それだけで興味が湧いてきます。
オノフ赤シリーズらしく、シャローな形状です。
オノフ黒はディープな印象もありますが、色によってタイプを変えているので、ユーザーには分かりやすいです。
昨年のモデルが強く印象に残りましたが、今年のモデルも期待できそうだな・・・。と思いました。
ネックは短めです。
こういったところは赤シリーズらしいといえます。
ソールには3本の溝がありました。
深さはそれほどありません。
この溝には、大きな理由があるのでしょうか?
最近はソールに溝のあるドライバーやFWが多くなってきました。
このドライバーも、溝による飛距離性能のアップが期待できるのかもしれません。
1本ではなく、2本でもない。
かといって4本以上でもない・・・。
この3本というのが重要なのかもしれません。
シャローバックタイプです。
今、一番多く見かける形状だと思います。
赤シリーズということもありますし、敷居が低そうな印象があります。
昔は『ただ薄いだけ』といった感じのドライバーもありましたが、今は研究がすごく進んでいると思います。
この形状にも『はっきりとした意味』があるのだと思います。
ワインレッドに近い赤といったらいいでしょうか?
とても美しい色です。
赤い色のドライバーは、これまでも試打してきましたが、このヘッドは好感がもてます。
赤という色は、気持ちの興奮を促す効果があると聞いたことがあるのですが、この色は結構落ち着いている感じもしました。
ヘッドの色に適しているな・・・。と思いました。
おそらく、この色ひとつとっても、メーカーがたくさん実験してきたのではないかな?と思いました。
少しフェースが被っているように見えたのですが、極端な感じはしないですし、これまでのモデルにも共通しているので、強い苦手意識は芽生えませんでした。
ただし、見とれることもありませんでした。
これまでの経験を活かしていけば、打っていけそうだな・・・。と思いました。
このクラウンマークが変わっていました。
これまで見たことのないタイプです。
このマークにも、アドレスしやすくなるような効果が期待できるのでしょうか?
昨年のモデルは黒いクラウンで、クラウンマークも無かったので、余計に斬新に見えます。
フェース面にミーリングがあることに驚きました。
とても斬新ですし、画期的な工夫です。
BSやJBEAMのドライバーを思い出しました。
やはり、同じような狙いがあるのでしょうか?
これからはソールの溝だけでなく、このフェース面のミーリングがトレンドになってくるのかな?と思いました。
ただ単にミーリングがあるのではなく、中央部分が四角になっていて、おそらくオノフのマークだろう・・・。と思いました。
こういった細部にまでこだわった作りになっているところが、オシャレだと思いました。
構え感や性能を邪魔しないのであれば、こういった遊び心のようなものがクラブにあるのは、とてもいいことだと思います。
このオリジナルグリップは特徴的でした。
位置によって、パターンが違っていました。
これも深い研究によるものでしょうか?
最近、このようなグリップが増えてきたように思います。
右打ちの場合だと、普通右手は素手で左手はグローブをはめているので、その右手打ち用のグリップなのかもしれません。
レフティの方には、レフティの方の為のグリップが用意されているのかな?と思いました。
ゴツゴツした感じはなく、ソフトなフィーリングで好感がもてました。
手に馴染みやすいです。
ソールには『POWER TRENCH』の文字がありました。
何やら特別な工夫がされているようです。
『POWER』の文字があるので、とても力強そうな印象を受けます。
トゥ側
ヒール側
トゥ側とヒール側には、それぞれ凹みがありました。
この凹みは、これまでのモデルにもよく見られました。
オノフのドライバーの個性といっていいのかもしれません。
新しい技術を取り込みながらも、これまでのいいところはしっかりと残している感じがして、好感がもてます。
素振りをしてみると、予想していた通り、シャフトがよく動く感じがします。
走るタイプのシャフトだと思います。
軽量感もあって、タフなタイプではありません。
イメージに合った振り感といったらいいでしょうか?
装着されている、この SMOOTH KICK MP-516D というシャフトが純正なのだそうですが、他にも色々なカスタムシャフトが用意されているのだと聞きました。
今度機会があれば、そちらも試してみたいと思います。
ボールを前にして構えてみると、少し『被り』が気になりました。
『顔』として見ていたときよりも、こうして構えたときのほうが目立っていて、気になりました。
シャロー感があってフェース面もよく見えるので、球があがりやすそうです。
このラージ&シャローには、これくらいのフェースの被りがノーマルといえるのかもしれませんが、少し気になりました。
ただ、強い違和感があって、どうしても構えづらい・・・。というほどでもありませんでした。
私がフッカーだから、このように感じるのであって、スライサーの方やストレート系の方には、普通に構えやすいのではないでしょうか?
試打を開始しました。
大型ヘッドですが、球のつかまりはとてもいいと思いました。
一球目からフックボールを打ってしまいました。
フェースの被りが気になりながらも、あまり気にしすぎず振っていこうと思っていたのですが、予想以上につかまって左へ曲がって飛んでしまいました。
『チーピン』というほどではなかったのですが、予想よりもつかまる感じがしたので、少し工夫が必要だな・・・。と思いました。
左を警戒していたつもりでしたが、少し足りなかったようです。
私にとって大きなフックは『油断の球筋』です。
程良い緊張感が無いと、出てしまうことが多いです。
少し集中力が足りていないかな?と思いました。
一旦打席を外して呼吸を整えました。
再び試打を開始しました。
『打感』はソフトですが、結構手応えが残る感じでした。
しかし、後に引くことはなかったので、好感がもてました。
すぐに次の球へと切り替えることができました。
『音』は、やや大きめでした。
少し左耳に響く感じでした。
もうちょっとおとなしめでもいいな・・・。と思いました。
しかし、この音でも特に不満はありませんでした。
甲高くなく、どっしりと落ち着いた感じの音でした。
球はあがりやすいです。
低く抑えて飛ぶというよりは、明らかに浮きやすいです。
タフな感じは全くしませんでした。
弾道も高めです。
『安定性』は、まずまずだと思いました。
易しさは充分感じられるのですが、これまでも同じようなモデルにたくさん出会ってきているので、特に易しさを感じることはありませんでした。
これまでのモデルと同様の易しさです。
『飛距離性能』も、まずまずでした。
なかなかいい感じではありますが、特別驚くような飛距離だとは思いませんでした。
色々な工夫が施されていて、メーカーの技術力の高さを感じますが、これまでのモデルよりも大きく飛びが進化したという印象はありませんでした。
飛ばないというのではなく、これまで通りのレベルの高さを維持しているといったらいいでしょうか?
驚くことはなかったのですが、期待していた通りのパフォーマンスを発揮してくれました。
『操作性』という点では、やや苦手に感じました。
あまり操作するタイプではないと思いました。
基本的にフック系が出やすいタイプだと思います。
右にも曲げてみましたが、少し難しく感じました。
私はフッカーなので、左へ警戒しなければならないと思いましたが、スライス系の方には、ちょうどいい感じで球がつかまり易しく感じられるのではないでしょうか?
昔のフック系ドライバーのように、極端なフックフェースではありませんが、球のつかまりはとてもいいと思います。
ストレート系が持ち球の方でも、ドロー系になりやすいかもしれません。
これまでのオノフドライバーのように『反発力』で飛ばしながら、球のつかまりも加え、飛距離を追求していくタイプのドライバーだと思います。
ソールにある3本の溝も、おそらく威力を発揮していると思うのですが、それをはっきりと感じとることはできませんでした。
調整機能はなくて、とてもシンプルなヘッドですが、至る所に工夫がされているように思いました。
オノフらしい、センスのいいデザインがとても魅力的です。
性能的には、あくまでもこれまでのモデルを継承していて、すごく飛距離がアップした・・・。とか、曲がりにくい・・・。という感じはしませんでした。
ただ、それはあくまでも、これまでのオノフドライバーが優れているということになります。
少しずつ寒さが和らいできたこの時期に、この赤くて美しいドライバーに出会うことができたのですが、『黒』はいつ頃になるのかな?と思いました。
暑さが和らいだ秋になるのかな?と思いました。
また試打するチャンスがあれば、試打してみたいと思いました。
これからもオノフには、ハイセンスなデザインがありながら、基本性能がしっかりしたクラブを発表し続けて欲しいと思いました。
ONOFF DRIVER AKA
- 2016年3月19日
- グローブライド(オノフ)
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