- 1 Waoww RV-555 IRON 2PIECES アイアン を試打レビュー
- 2 Waoww RV-555 IRON 2PIECES IRON 完全ガイド:革新的2ピース構造アイアンの全貌
- 3 はじめに
- 4 RV-555 IRON 2PIECESの基本スペック
- 5 技術的特徴と設計コンセプト
- 6 ストロングロフト設計の採用
- 7 調整機能について
- 8 長所・短所の詳細分析
- 9 このクラブが合うゴルファー
- 10 このクラブが合わないゴルファー
- 11 ヘッドスピード別期待飛距離
- 12 他モデルとの比較
- 13 セッティング提案
- 14 メンテナンスとケア
- 15 カスタマイズオプション
- 16 総合評価
- 17 購入前のチェックポイント
- 18 まとめ
- 19 出典・参考資料
Waoww RV-555 IRON 2PIECES アイアン を試打レビュー
先日、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは Waoww RV-555 IRON 2PIECES IRON の8番 です。
シャフトは FUJIKURA MCI70 です。
ロフトは36度、クラブ長さは36.5インチ、シャフトフレックスはR、シャフト重量は73g、バランスC7.5、キックポイントは先中調子、クラブ総重量は399g です。
Waowwの新しいアイアンです。
先日、RV-555 IRON MBを試打しましたが、そのキャビティ版といったところでしょうか?
オーソドックスなキャビティアイアンです。
ソールにウェイトが4つも組み込まれていて、大らかそうな雰囲気が伝わってきます。
彫りの深さはたっぷりあって、アンダーカットがあるのが分かりました。
トップラインは少し厚く見えましたが、今のアイアンの中では普通といったところでしょうか?
バックフェースにある、この膨らみが目立っています。
これはマッスルバックアイアンにも見られました。
MB、CBと違いはあっても、コンセプトは同じなのかもしれません。
ソール幅は少しワイドですが、これくらいであれば、今の標準といっていいように思います。
それよりも、リーディングエッジ側の削りが大きいのが分かりました。
それとソール全体の形状も、ちょっと独特な感じです。
ソールは全体的に緩やかに丸みを帯びていて、よく見かけますし、特に変わったところは見られません。
リーディングエッジ側が大きく削られていて、抜けが良さそうです。
トレーリングエッジ側には大きな削りは見られません。
こういった形状だと、ダウンブローに打って欲しいということなのかな?と思いました。
ネック長さは標準的で、少し『頭でっかち』に見えました。
少しだけグースになっていますが、ネック全体が『グニャッ』と曲がっていないところがいいです。
Waowwオリジナルソケットもオシャレです。
Wだけでなく、一周するとちゃんとWaowwになっているのがいいな・・・。と思いました。
顔はまずまずです。
少しグースが利いていますが、特に気になることはありません。
全体的にオーソドックスで、変なクセは見られませんが、『繊細さ』というよりは、『大らかさ』を感じさせます。
フェース面にミーリングは無いですが、指で触ってみると、少しザラザラしています。
これは最終的な仕上げによるものなのかもしれません。
素振りをして、タイミングを整えました。
装着されている、FUJIKURA MCIシャフトはカーボンでありながら、昔のカーボンシャフトにありがちな『よたる』という変なクセがなく、自然に振っていけるシャフトだな・・・。と思っています。
昔のカーボンシャフトは軽量感もあってしなりが大きく、飛距離性能に長けたものが多かったですがクセが大きくて、よく飛んだときとそうでないときの飛距離のギャップが大きく、距離感を出すのがとても難しかったです。
それと『変な』といいますか、余計な動きをすることがあり、それを抑えようとして、ミスにつながることもありました。
しかし、今のアイアン用カーボンシャフトはそういったマイナスがかなり改善されたように感じます。
今はハイレベルなアイアン用カーボンシャフトがたくさんあり、選択肢が増えました。
しかし私は今もカーボンを使う予定は無いですが・・・。
それは、わざわざ替える必要性を感じないということもありますし、昔、ラウンド中に大きなミスを連発してしまい、それが今も強く残っているからです。
ボールを前にして構えてみると、なかなか良いです。
セミラージサイズなので、安心感を得られやすいという方は多いのではないでしょうか?
グースが強くないので、ラインをイメージしやすいところも好感が持てます。
これまでの大手メーカーのアイアンは、ラージサイズとグースネックが『セット』のようになっていて、そこに難しさを感じていたのですが、このアイアンにはそれが無く、とても良いです。
全体的に『丸っこさ』が目立っていて特徴的ですが、私はもっとシャープさが欲しいな・・・。と思いました。
しかし、この丸っこい輪郭に親近感をもたれる方は多いと思いますし、大きさがありながら、変なクセが無いので好感を持たれる方は多いと思います。
ラージサイズで安心感を得たいけど、強いグースが好きじゃない・・・。という方は多いのではないでしょうか?
試打を開始しました。
『打感』は、やや硬めです。
もう少しソフトで馴染みやすいフィーリングを予想していたのですが、違いました。
しかし特に不満はありません。
これがもし、重心が高いアイアンだったら、打感がもっとソフトになったのかな?と思いました。
球はあがりやすくて、タフさは全く感じません。
適度な重心の低さと深さが実現されているのではないでしょうか?
私はダウンブローに打っていきたいタイプなので、もっと重心が浅くて高いもののほうがイメージと合いますが、今は高重心のアイアンはなかなか見かけないですし、今のニーズに合った重心の高さと深さなのかもしれません。
ソールもよく滑ってくれる感じで、『レベル』をイメージして振っていきたい方には、とても合いやすいのではないでしょうか?
『安定性』は高く、フルキャビティの良さが充分感じられます。
おまけにソールに組み込まれているウェイトがよく効いていて、インパクト時のフェースのブレが抑えられているので、ミスヒットにも強いです。
フルキャビティは寛容な分、『当たり負け』を感じることがありますが、このアイアンには感じられませんでした。
大らかさがあり、良い意味で『単調』な球筋を描いていけるアイアンです。
なので、自在に操るというタイプではないですが、少しだけ左右に曲げることができました。
大らかさがあって、左右どちらかに『偏った』タイプではないので、強いグースを苦手とする、ドローヒッターに方にもフェードヒッターの方にも合いやすいのではないでしょうか?
『飛距離性能』は高いです。
一球目から、よく飛んでいったので、『今どきのアイアン』だな・・・。と思いながら、その弾きの強い弾道を目で追っていました。
見た目は『易しさ重視』で、それほど飛距離をアピールするタイプではないようですが、実際はよく飛ばしてくれるアイアンです。
今はディスタンス系アイアンが圧倒的に多いので、『飛ばしながら距離感を出していく』というのが主流の考え方なのでしょうか?
しかし私にはそれがとても難しく、『飛ばさない(飛ばしすぎない)ことで距離感を出していきたい』タイプなので、今のアイアンは難しく感じます。
このような飛び系のアイアンで、しっかりと距離を出せるのは魅力的です。
さらに、スピンが効いた高い弾道で砲台グリーンやポテトチップスグリーンでもしっかり止められるのであれば、大きなアドバンテージになります。
私の未熟な技量では難しいですが、使いこなしておられる方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
派手さのないデザインですが、機能性は充分です。
大らかさがありながら、どこか『宝石』のような美しさもあり、女性にも人気が出やすいのではないでしょうか?
RV-555 IRON MB同様、デザインしたのが女性かな?と思いました。
易しさが全面に感じられるアイアンでありながら、美しさもしっかりキープされているところが凄いです。
Waowwファンの方はもちろん、美しいイージー系アイアンを求めておられる方にも、是非試していただきたいアイアンです。
☆
構えやすさ・・・☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆
※(100P満点)
☆1つ=0~20P
☆2つ=21~40P
☆3つ=41~60P
☆4つ=61~90P
☆5つ=91~100P
※追記 このクラブの紹介文(記事を書いた後、このクラブについて、調べてみました)
Waoww RV-555 IRON 2PIECES IRON 完全ガイド:革新的2ピース構造アイアンの全貌
はじめに
Waoww(ワオ)から新たにリリースされた「RV-555 IRON 2PIECES」は、軟鉄鍛造ボディと航空用ステンレスフェースを組み合わせた革新的な複合アイアンです。プロツアーで活躍する選手の声から生まれたこのアイアンは、飛距離性能と操作性を高次元で融合させています。
この記事では、RV-555 IRON 2PIECESの詳細スペックから実際の使用感まで、ゴルファーが知りたい情報を網羅的に解説します。
RV-555 IRON 2PIECESの基本スペック
製法・材質
- 製法: 精密鍛造+CNC加工
- 材質: S20C(軟鉄鍛造)
- フェース材質: Custom455(航空用ステンレス鍛造)
- 表面処理: ニッケルクロームサテン仕上げ
ヘッドウエイト
- アルミ: 0.7g×2個
- タングステン: 1.4g×2個
番手別スペック詳細
番手 | ロフト角 | ライ角 | FP | 重量 |
---|---|---|---|---|
6I | 25° | 61° | 6.0mm | 264g |
7I | 28° | 61.5° | 6.0mm | 271g |
8I | 32° | 62° | 5.5mm | 278g |
9I | 36° | 62.5° | 5.5mm | 285g |
PW | 41° | 63° | 5.5mm | 292g |
AW | 46° | 63.5° | 5.5mm | 295g |
価格
- ヘッド価格(#6~AW:6個セット): ¥178,200(税込)
技術的特徴と設計コンセプト
2ピース構造の革新
RV-555 IRON 2PIECESの最大の特徴は、その名前にもあるように2ピース構造を採用していることです。ボディには軟鉄鍛造アイアンの中でも最高品質とされるS20Cを使用し、フェースには航空用ステンレスのCustom455を鍛造で採用しています。
フェース設計の妙
Custom455は強度が高く、従来よりも薄く作ることが可能な素材です。これにより反発性能の向上とワイドなスイートエリアを実現し、ミスヒット時でも安定した飛距離を確保できます。
打感向上技術
バックフェースにはWAOWW独自の樹脂インサートプレートを採用することで、マイルドな打感を実現しています。これにより、反発性能と心地よい打感を両立させています。
ウエイト配置システム
アルミウエイト(0.7g×2個)とタングステンウエイト(1.4g×2個)を戦略的に配置することで、重心位置を最適化し、高弾道かつ安定した球筋を実現しています。
ストロングロフト設計の採用
RV-555 IRON 2PIECESは、現代ゴルフに求められる飛距離性能を追求するため、ストロングロフト設計を採用しています:
- 6番アイアン(25°): 従来の5番アイアンに相当
- 7番アイアン(28°): 従来の6番アイアンに相当
- PWアイアン(41°): 従来の9番アイアンに相当
このロフト設定により、同番手で1~2番手分の飛距離向上を実現しています。
調整機能について
S20C軟鉄鍛造ボディの採用により、ロフト角とライ角の調整が可能です。これにより、個々のゴルファーのスイング特性や好みに合わせた細かなチューニングが行えます。
長所・短所の詳細分析
長所
- 飛距離性能: ストロングロフトと高反発フェースの組み合わせにより、従来比で大幅な飛距離向上を実現
- 打感の良さ: 樹脂インサートプレートにより、軟鉄鍛造の打感を維持しながら反発性能を向上
- 調整可能性: S20C軟鉄により、ロフト・ライ角の調整が可能
- 操作性: 鍛造アイアンならではの操作性を維持
- 見た目の美しさ: ニッケルクロームサテン仕上げによる高級感のある外観
短所
- 価格の高さ: 6本セットで178,200円(税込)と高価格帯
- ロフトの立ち具合: ストロングロフトにより、距離の打ち分けが困難になる可能性
- 入手性: 地クラブメーカーのため、試打機会や入手が限定的
- メンテナンス: 高性能素材使用により、メンテナンスコストが高い可能性
このクラブが合うゴルファー
推奨レベル・スキル
- 中上級者: アイアンでの飛距離を重視し、操作性も求めるゴルファー
- ヘッドスピード40m/s以上: 高反発フェースの恩恵を最大限活用できるレベル
- シングルハンディキャップ: 細かな調整機能を活用できる技術レベル
特に適したゴルファー像
- 飛距離不足に悩むゴルファー: 年齢とともに飛距離が落ちてきた中高年ゴルファー
- 操作性を重視するゴルファー: 球筋をコントロールしたい上級者
- 道具にこだわるゴルファー: 高品質なクラブを求める愛好家
- 調整機能を活用したいゴルファー: ライ角やロフト調整によるカスタマイズを求める人
このクラブが合わないゴルファー
推奨しないレベル・スキル
- 初心者: 高性能すぎて性能を活かしきれない
- ヘッドスピード35m/s以下: 高反発フェースの恩恵を受けにくい
- 予算重視のゴルファー: 価格が高すぎる
特に適さないゴルファー像
- 寛容性を重視するゴルファー: キャビティ形状ではないため、ミスヒットに対する許容性が低い
- セッティング重視のゴルファー: ストロングロフトにより、既存のセッティングに影響する可能性
- メンテナンスを避けたいゴルファー: 高品質素材のため、定期的なメンテナンスが必要
ヘッドスピード別期待飛距離
7番アイアンでの期待飛距離(推定)
ヘッドスピード35m/s
- キャリー: 約140ヤード
- トータル: 約150ヤード
ヘッドスピード40m/s
- キャリー: 約155ヤード
- トータル: 約165ヤード
ヘッドスピード45m/s
- キャリー: 約170ヤード
- トータル: 約180ヤード
ヘッドスピード50m/s
- キャリー: 約185ヤード
- トータル: 約195ヤード
*注意:飛距離は使用条件、環境、個人差により大きく変動します。あくまで目安としてご参照ください。
他モデルとの比較
RV-555 IRON MBとの違い
- 2PIECES: 複合構造、高反発、やや大きめヘッド
- MB: マッスルバック、操作性重視、コンパクトヘッド
一般的な軟鉄鍛造アイアンとの違い
- 飛距離性能: 高反発フェースにより大幅向上
- 打感: 樹脂インサート採用でマイルド
- 価格: 高価格帯に位置
セッティング提案
基本セッティング例
- 4I: ユーティリティクラブで代用推奨
- 5I: ユーティリティクラブで代用推奨
- 6I-AW: RV-555 IRON 2PIECES
- 52°: 専用ウェッジ
- 56°: 専用ウェッジ
- 60°: 専用ウェッジ
ロフト間隔の注意点
ストロングロフト設計のため、ショートアイアンとウェッジの間のロフト間隔に注意が必要です。AW(46°)の次のウェッジは50°-52°程度を選択することを推奨します。
メンテナンスとケア
日常のケア
- 清掃: ラウンド後は必ず溝の汚れを除去
- 保管: 湿気を避け、ヘッドカバーの使用を推奨
- 定期点検: フェースの状態を定期的に確認
専門的なメンテナンス
- ロフト・ライ角調整: 専門店での調整を推奨
- 再研磨: 必要に応じて専門店での再研磨
- グリップ交換: 定期的なグリップ交換で性能維持
カスタマイズオプション
シャフト選択の重要性
RV-555 IRON 2PIECESの性能を最大限活用するためには、適切なシャフト選択が重要です:
推奨シャフトタイプ
- スチールシャフト: Dynamic Gold、N.S.PRO MODUS3、KBS Tour
- カーボンシャフト: Recoil、N.S.PRO Zelos、Diamana Thump
グリップ選択
高級アイアンに相応しいグリップ選択も重要です:
- Golf Pride: MCC、New Decade
- Lamkin: Crossline、UTx
- Iomic: Sticky Evolution
総合評価
RV-555 IRON 2PIECESは、現代ゴルフの要求に応える革新的なアイアンです。2ピース構造による高反発性能と軟鉄鍛造の操作性を両立させた設計は、中上級者にとって魅力的な選択肢となります。
特に飛距離性能の向上は顕著で、従来比で1~2番手分の飛距離向上が期待できます。一方で、高価格帯であることと、ストロングロフト設計によるセッティングへの影響は考慮すべき点です。
おすすめ度(5段階評価)
- 飛距離性能: ★★★★★
- 操作性: ★★★★☆
- 打感: ★★★★☆
- デザイン: ★★★★★
- コストパフォーマンス: ★★★☆☆
- 総合評価: ★★★★☆
購入前のチェックポイント
試打の重要性
高価格帯のアイアンのため、必ず試打を行ってから購入を検討することを強く推奨します。以下の点を確認してください:
- 打感の好み: 樹脂インサートによる打感が自分の好みに合うか
- 飛距離の変化: 既存のアイアンとの飛距離差を確認
- 操作性: 意図した球筋が打てるか
- 見た目: アドレス時の構え心地
既存セッティングとの整合性
ストロングロフト設計のため、既存のクラブセッティングとの整合性を確認し、必要に応じてウェッジやユーティリティの調整を検討してください。
まとめ
Waoww RV-555 IRON 2PIECESは、革新的な2ピース構造により飛距離性能と操作性を高次元で融合させた、現代ゴルフに求められる理想的なアイアンです。高価格帯ではありますが、そのパフォーマンスは価格に見合う価値を提供します。
中上級者で飛距離向上を求め、かつ操作性も重視するゴルファーにとって、検討すべき優秀な選択肢の一つといえるでしょう。ただし、購入前には必ず試打を行い、自身のゴルフスタイルと予算に合致するかを慎重に検討することをお勧めします。
出典・参考資料
- Waoww公式サイト – RV-555 IRON 2PIECES製品ページ https://waoww.jp/rv-555-iron-2pieces.html
- Waoww公式サイト – royal vacance https://waoww.jp/
注:この記事は2025年6月時点の情報を基に作成されています。最新の製品情報や価格については、公式サイトまたは正規販売店にてご確認ください。