ヤマハ インプレスRMX UD+2 アイアン

ヤマハ インプレスRMX UD+2  アイアン 
今日は、このゴルフクラブ試打しました。
試打クラブは ヤマハ インプレスRMX UD+2 アイアン の7番 です。
BASSARA

シャフトは BASSARA です。
ロフトは26度、クラブ長さは37.5インチ、クラブ総重量は357gです。
正面

ヤマハリミックスシリーズのニューアイアンです。
アイアンというカテゴリーで考えると、とても大きいです。
ユーティリティに似た雰囲気があります。
UD+2
 
バックフェースには『UD+2』と記されていました。
どのような意味があるのでしょうか?
側面

こうして見ても、シャープさはあまり感じられませんが、これまでもよく見てきた形状です。
私がアイアンに求めたい形状とはちょっと違いますが、今は好みも多様化していますし、このようなタイプを好まれる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
『10年後』『20年後』は、今よりも、もっとセッティングが変わってきていると思います。
彫りの深さ

かなりポケットが大きいです。
重心深度も深そうです。
いろいろな工夫が組み込まれていそうです。
ソール幅

かなりのワイドソールです。
やはり、アイアンというよりはユーティリティに見えてしまいます。
アイアンとユーティリティの境界線が曖昧になっているような気がします。
メーカーが『アイアン』と名付ければアイアンだし、『ユーティリティ』や『ハイブリッド』と名付ければそうなるのかもしれません。
あくまでも私の感覚では、ユーティリティのほうが近いような感じがします。
ネック長さ

ネックも短めで、どっしりとした感じです。
見た目通り、かなりの低重心になっているのではないでしょうか?
ミーリングあり

フェース面には、ミーリングがありました。
これはちょっと意外でした。
ユーティリティに似た感じをもっていたのですが、フェース面にミーリングがあるということは、やはりメーカーはあくまでも『アイアン』として位置づけているんだな・・・。と思いました。
ミーリングの形状は、これまでのヤマハのアイアンに見られたタイプです。
オリジナルグリップ

このラバータイプのオリジナルグリップも、ソフトな握り心地で好感がもてます。
構え感

ボールを前にして構えてみると、やや違和感があります。
写真では見えづらいですが、実際に構えてみると、どうしてもバックフェースの部分が目立ってしまいます。
やはり、アイアンという感覚では構えづらいな・・・。と思いました。
『アイアン型ユーティリティ』といったほうがいいのではないかな?と思ったのですが、こういったところは曖昧でもいいのかもしれません。
このように構えたときにバックフェースが目立ってしまうクラブには、これまでもたくさん出会っているので、ある程度予想はしていました。
繊細なイメージを頭に描いていくというよりは、ある程度アバウトな感じで、真ん中に『ズドーン』と打ち出していく感じがいいかな?と思いました。
アイアンというと、昔から切れ味鋭い『刀』をイメージすることもあるのですが、このクラブは刀というよりは『大砲』に近い印象をもちました。
試打を開始しました。
飛距離性能

この大きな飛距離性能に思わず、「凄いな。」と呟いてしまいました。
全体的な雰囲気もそうですし、これまでもヤマハは飛距離系のアイアンをたくさん発表しているので、このアイアンもそうではないかな?と思っていたのですが、やはりその通りでした。
かなり秀でた飛び性能です。
『ゴツい感じの飛び』といったらいいでしょうか?
『美しい放物線』というよりは、『ズドーン』と勢いでもっていく感じがしました。
このクラブは一応『7番アイアン』ということでいいと思うのですが、明らかに『番手ずらし』だな・・・。と思いました。
しかも『一番手』『二番手』くらいではおさまりません。
シャフトの番手ずらしは、よく耳にしますが、このクラブは『ヘッド』というよりも『クラブ全体』の番手ずらしだと思いました。
それくらいよく飛びます。
構えたときに、あまりイメージが出せなかったのですが、キャリーもしっかり稼ぐことができました。
フェース面にも、いろいろな工夫がされているように思います。
フェースに乗っかるというよりは、明らかに弾くタイプだと思いました。
フェース面

『打感』は、まずまずだな・・・。と思いました。
このような距離に特化しているアイアンは、どこかの部分が犠牲にならないといけないのかもしれません。
それが打感のような気がしました。
結構しっかりめで、手にはっきりと衝撃も残ります。
『ガツン』という感じでした。
トゥ側

『球のあがりやすさ』は、とても高性能だと思いました。
外見の印象からも、ある程度予想できていましたが、やはりその通りでした。
高さも充分に出せるクラブです。
ソールもいい感じで滑ってくれるので、易しく感じられる方も、たくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
バックフェース

『安定性』も高く、かなり寛容な印象をもちました。
打感だけでは、どこでヒットしたのかが、ちょっと解りづらいところがあり、球を打った後にフェース面を確認してみると、やや打点もバラついていたのですが、それが解りづらいほどの直進性がありました。
このクラブはグースが利いていますが、それがきつすぎないところも良かったのかもしれません。
私はグースのきついタイプは苦手なので、大きなミスをしてしまうこともあるのですが、このアイアンはまとめやすい感じがしました。
操作性

『操作性』という点では、ちょっと苦戦しましたが、何とか曲げることもできました。
しかし、やや不自然な感じがしましたし、なるべく細工をしないほうが合いやすいクラブなのだと思いました。
ヒール側

なかなかアイアンというイメージの持てないクラブでした。
やはりユーティティのほうが近い感じがします。
最近は、こういったクラブが多くなりました。
ヤマハリミックス ユーディープラスツー アイアン

今はセッティングも多様化してきているので、このようなクラブが活躍する場面も多くなっているのではないでしょうか?
スコアメイクも楽になるのかもしれません。
YAMAHA RMX UD+2 IRON

ややクセのあるクラブだと思いますが、最大の特長は、やはり『飛距離性能』だと思います。
『飛距離系アイアン』が登場して、もう何年にもなるので、特に驚くようなことはないのですが、このアイアンはそれら多くのアイアンの中でも、トップクラスといえるほどの飛距離性能をもっていると思います。
すごくよく飛ぶので、つい先日試打した プロギア SUPER egg IRON のことを思い出しました。
どちらも、かなり高性能なので打ち比べたら、ハイレベルな争いになるだろう・・・。と思いました。
YAMAHA RMX UD+2 IRON

最近のヤマハは特に『飛距離』を追求しているように思います。
勿論、ヤマハのクラブは昔から飛距離性能にも長けてしましたが、2年前にRMXドライバーを試打したあたりから、それが顕著に感じられるようになりました。
今はドライバーだけでなく、フェアウェイウッドやユーティリティの飛距離性能もすごく高くなりました。
YAMAHA RMX UD+2 IRON

この卓越した飛距離性能に魅力を感じられる方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
ヤングゴルファーの方というよりは、やはりベテランゴルファーの支持を多く集めるのかもしれません。
ヘッドはかなりゴツい感じがしますし、重量もありそうですが、実際に振ってみると、それほど重くもないので、軽量アイアンを好まれる方にも合いやすいのではないでしょうか?
YAMAHA RMX UD+2 IRON

今日は打つ前に球筋などをイメージせず、ほとんど『クラブ任せ』といいますか、『出たとこ勝負』的なところがあったのですが、ある種の『大らかさ』と『大きな飛び』が強く感じられました。
縦の距離が合いづらいので、打ちこなすには、かなりの球数と時間が必要だと思いました。
アイアンというよりは、やはり『ユーティリティアイアン』という意識をもったほうが、私にはイメージしやすいような気がしました。
YAMAHA RMX UD+2 IRON

先日試打したプロギアのクラブもそうですし、このヤマハのクラブなどが『呼び水』となって、再び『アイアンの飛距離競争』が始まるのかな?と思いました。
他のメーカーも追随してくるような気がします。
このヤマハのクラブもそうですし、先日試打したプロギアのクラブも、かなり飛距離性能に長けているので、アイアンにも飛距離を追求していきたい方は、是非試してみられてはいかがでしょうか?