ゴルフクラブ試打日記。
モウダス
スコッティキャメロン専門店【Himawari】

      
2023年12月07日
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ダンロップ ゼクシオ 13 アイアン

                 

ダンロップ ゼクシオ 13 アイアン
今日は、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブ
XXIO 13 アイアン の7番 です。



N.S. PRO 850GH DST for XXIO スチールシャフト
シャフトは N.S. PRO 850GH DST for XXIO スチールシャフト です。

ロフトは28度、クラブ長さは37.25インチ、シャフトフレックスはR、シャフト重量は83g、トルクは3.3、バランスはD1、キックポイントは中調子、クラブ総重量は405g です。



正面
ゼクシオ13のアイアンです。

これまでドライバーやフェアウェイウッド・ハイブリッドを試打してきましたが、今日はアイアンを試打する機会に恵まれました。

さすがゼクシオ。

ドライバーやフェアウェイウッド・ユーティリティだけでなく、アイアンも美しいなぁ・・・。と見とれていました。

ダンロップのクラブなので当然といえますが、チープさが全くないのがゼクシオのいいところです。



バックフェースの工夫
この美しいアクセサリーのようなものに目が行きました。

おそらくウェイトのような役目を果たしているのだろう・・・。と思ったのですが、目を引く美しいデザインで、クラブデザイナーの方のセンスの良さがうかがえます。



EXPERIENCE THE DIFFERENCE
トゥ側に、『EXPERIENCE THE DIFFERENCE』という文字があります。

スマホで意味を調べてみると、『違いを体験してください』ということなので、過去のモデルとの大きな違いがあるようで、メーカーもかなり自信を持っているのではないでしょうか?

私の鈍い感性で体験できるだろうか?実際に過去のモデルと打ち比べてみないと分からないだろうな・・・。と思いました。



側面
ラージサイズではありますが、だらしない顔ではなく、キリッと引き締まっていて男前です。

クラブに易しさを求めようとすると、どうしてもボテッとした印象になりやすいですが、このアイアンはそうなっていません。

こうして見ると通常のキャビティでありながら、中空のようにも見えたのですが、実際はどうなのでしょうか?



彫りの深さ
彫りの深さはたっぷりあって、ラージサイズのフルキャビティといっていいように思います。

こうして見ても、かなり工夫がされていて、『引き算』ではなく、『足し算』のアイアンなのだということが分かりました。



トップライン
トップラインは少し厚めではありますが、均整がとれていて引き締まった感じがします。



ソール幅
ソール幅は少しだけワイドに見えましたが、昔ほどではありません。

最近はイージー系のアイアンでもワイドソールではなく、ノーマルソールが増えてきたような気がします。

これも流行なのでしょうか?

私はワイドすぎるソールには苦手意識があるので、このソールは好感が持てます。



ネック長さ
ネックは短めで、ちょっと『ずんぐりむっくり』に見えました。

重心も低そうです。

グースが利いているのが分かりました。



ヘッドにウェイトのようなもの
ヘッドにウェイトのようなものが見えたので、ワンピースタイプでないことが分かりましたが、これはイージー系のアイアンでは当たり前といっていいと思います。

一体、いくつのパーツが組み合わさっているのだろうか・・・?と思いながら見ていました。



ミーリング無し
フェース面にミーリングは見られません。

このフェース面を見て、おそらくチタンフェースなのだろうと思いました。

過去に同じようなフェース面をたくさん見てきたからですし、私同様チタンフェースだと思われた方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

かなり手間を掛けて施された工夫ではありますが、正直私はそこまで良い印象をもっていません。

軟鉄ワンピースがベストだと思っているからです。

しかし、メーカーがあえてこのようにしているのだから、おそらく大きなメリットがあるのだと思いますが、私はそれを敏感に感じ取れていません。

このアイアンはどうなのか分かりませんが、チタンフェースにするメリットって、何があるのでしょうか?

比重が軽くて強度の高いチタンをフェース面にもってきて、少しでも重心の後ろに持っていく・・・。ということなのかな?と思いましたが、真偽のほどは定かではありません。

フェースにチタンを貼り付けたからといって、それで打感が良くなるとは、これまで感じたことがありません。



オリジナルグリップ
ゼクシオオリジナルグリップがカッコいいですね。

高級感があって滑りにくいグリップです。

私が愛用しているツアーベルベットのようなしっとり感は無いですが、このグリップもアリだと思います。

グリップにも『敏感力』と『鈍感力』があるとするならば、ツアーベルベットは完全に前者のほうで、このグリップは後者だと思いました。

しかし鈍感だからといって、悪いという意味ではありません。

大らかさをもったグリップといったらいいでしょうか?

少々の悪天候にも動じない、懐の深さのようなものを感じます。



構え感
ボールを前にして構えてみると、大顔タイプでグースも利いていますが、昔のアイアンのような『ゴツさ』といいますか、『拒絶感』のようなものはありません。

私がアイアンに求めたい顔ではないので、見とれるようなことはなく、淡々と構えていたのですが、予想していたよりはいい顔だな・・・。と思いました。

スイートエリアを広げる為にラージサイズにするのは致し方なく、そのままだとヘッドが返りづらくなって球がつかまらないので、どうしてもグースにする必要が出てくるのでしょうか?

ラージサイズでストレートネックだと、おそらく多くの方が右にプッシュしてしまうのではないでしょうか?

私はフッカーですが、それでもしっかりつかまえる自信はありません。

ノーマルサイズか小顔でストレートネックが、一番親近感がもてます。

大らかそうな顔をしているな・・・。と思いましたが、どこか気品のようなものが感じられ、不格好ではありません。

イメージが鮮明に浮かんでくることは無かったのですが、まずは『出たとこ勝負』的な感じで打ってみることにしました。

アイアンに限らずドライバーなどでも、『ミスするとしたら、こうなるだろう』と、打つ前に予想できていて、『保険をかける』といいますか、『予防線を張る』ようなことはよくあるのですが、このようなアイアンだと、それが難しいです。

ただそれは、このアイアンが良くないということではなく、私の経験不足が大きく関係していますし、感性も未熟なのだと思います。

1回試打したら、二度と試打しないことが多く、たくさん試打して、もっと経験値を積まなければいけないのかもしれません。



試打を開始しました


フェース面
『打感』はまずまずです。

打つ前に、独特な『膨らみ感』から、中空ではないか?と思ったのですが、打ってみると、その印象がさらに強くなりました。

キャビティのような薄い弾き感と、中空らしい『ペチャッ』とした打感が組み合わさった複合的な打感です。

この弾き感・薄さに好感を持たれる方はたくさんいらっしゃると思いますが、私はどうしても物足りなさを感じてしまいます。

ゼクシオのニューモデルなので、もうちょっとフィーリングにも力を入れて欲しかったな・・・。と思いました。

しかしゼクシオのアイアンが全てフィーリングが良くないのではありません。

ゼクシオ初期の『ゼクシオフォージドアイアン』の素晴らしい打感を私は今も忘れることができず、一球打って心が躍ったことを覚えています。

易しくて打感も良く、素晴らしいアイアンでした。

私はよく、『最新のクラブが必ずしも最高ではない』と書かせていただいていますが、私にとって最高のゼクシオアイアンは、『ゼクシオフォージドアイアン』で、ずっと変わっていません。

あの素晴らしい打感を知っているからこそ、それ以降に発売されるモデルに物足りなさを感じているのかもしれません。



トゥ側
球はとてもあがりやすくてイージーです。

このあがりやすさは、これまでのゼクシオユーザーの方も満足されるのではないでしょうか?

構えたときに、高重心のアイアンだと、『ボールの上』を意識しますが、このような低重心だと、『ボールの赤道部分(真横)』か、『赤道部分の下』を意識してしまいます。

それくらい、上からではなく、横から打つ感覚で打たないといけません。

少々ダフっても、ソールが上手く拾ってくれるような感覚です。



バックフェース
『安定性』が高いのもゼクシオアイアンらしい特長といえます。

見た目オシャレでカッコいいアイアンではありますが、シビアさは全く無く、かなり大らかで親しみやすいアイアンです。

フェース面の、かなりの部分がスイートエリアといえるのではないでしょうか?

私はラージサイズだと、トゥ側に外してしまったり、グースネックだとダフってしまうことがあり、今日も何球かそのようになってしまったのですが、それを感じさせない球筋の安定感がありました。

良い意味でいえば『大らか』。

逆の意味でいえば、『ミスを気づきにくくしている』ということがいえると思います。

私はミスしたら、それを正直に伝えてくれるクラブが好きですが、今は真逆のタイプが好まれているのではないでしょうか?



飛距離性能
『飛距離性能』も高く、易しく『弾いて』飛ばしていけるアイアンです。

『球持ちの良さ』ではなく、それとは真逆の『球離れの速さ』で勝負しているアイアンといっていいのかもしれません。

この易しく飛ばしていけるところもゼクシオらしいところですが、私は先日試打したゼクシオXアイアンのほうが飛んでいるような気がしました。

もちろんシャフトなども違いますし、実際に打ち比べてみないと詳しいことは分かりません。

今度、機会があれば打ち比べてみたいと思います。

『球の出方』『飛距離』・・・。

完全に5番アイアンだな・・・。と弾道を目で追いながら思いました。

しかし昔の5番アイアンよりも大らかなので確実性に長けているのは明らかです。



操作性
『操作性』という点では、この大顔や大らかさ。

そしてシャフトの特性などから少し難しく感じましたが、少し左右に曲げることができました。

グースタイプではありますが、思っていた以上にフェード系の球を打つことができ、予想外でした。

しかし構えたときに、なかなかイメージが出なかったので、やはり私にはちょっと合いづらいアイアンだな・・・。と思いました。

アイアンは『刻む』、あるいは『止める』イメージで打っていきたいクラブですが、このようなアイアンは『飛ばす』イメージのほうが出やすいです。



試打後の感想


ヒール側
見た目はシンプルなイージー系のアイアンですが、やはりかなりの技術が投入されているな・・・。と感じました。



2023 ゼクシオアイアン
キャビティのようで中空のようなフィーリングもある、珍しいアイアンです。

イージー系でありながら、外見がシュッとしてシンプルなのは中空のおかげなのかもしれません。



ダンロップ アイアン
私の勝手なイメージかもしれませんが、ゼクシオは美しくなければなりません。

それを、このアイアンは見事に応えています。



ゴルフクラブ アイアン
そして美しいだけでなく、易しさが無いと、ゼクシオユーザーの心は離れていってしまうかもしれません。

その要求にも、しっかり応えています。



DUNLOP XXIO 13 アイアン
先日も書きましたが、『アンダースペック』過ぎるのが気になるところです。

しかしこれもメーカーがターゲットとするユーザーに合わせてのことだと思うので、仕方ありません。

私の知人が早速、ゼクシオ13ドライバーを購入したのですが、近々リシャフトする予定だそうです。

その人も、ヘッドはいいけど、シャフトが合わないと言っていました。

2年後はどのようなスペックになるのでしょうか?

これ以上のアンダースペックは厳しいような気もするのですが・・・。



DUNLOP XXIO 13 アイアン
今回のゼクシオ13も素晴らしいですが2年後のモデルにも期待したいです。


構えやすさ・・・☆☆
打感・・・・・・☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆

※(100P満点)
☆1つ=0~20P
☆2つ=21~40P
☆3つ=41~60P
☆4つ=61~90P
☆5つ=91~100P

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

お互い、ゴルフライフを楽しんでいきましょう!