「止まるスピン、伝わる感覚」Waoww RV-555 WEDGE 試打レビュー|美顔&超スピン系ウェッジの実力とは?
先日、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは Waoww RV-555 WEDGE です。
ロフトは56度、クラブ長さは35.5インチ、バランスD3.5、キックポイントは中調子、クラブ総重量は463.5g です。
初めて手にした、Waowwのウェッジです。
Waowwはドライバーのイメージが強いので、ウェッジはどんなものか全くイメージできなかったのですが、こうして実物を見ると、正統派といいますか、オーソドックスな印象を受けます。
Waoww RV-555 WEDGE の外観・デザイン
大きさは標準的で、軽さを感じさせる質感です。
どちらかというと、私は『重さ』を感じたいので、この質感はもうひとつですが、それは『微差』であって、大きな欠点ではありません。
軟鉄のようですが、何となくアルミっぽい質感で、こういう仕上げは昔からあります。
こうして見ても、オーソドックスなタイプのウェッジだということが分かります。
フォーティーンのウェッジなどは、『テーパー(トップラインが厚くなって)』になっていて、『高重心』を連想させますが、このウェッジは『ほぼ平行』です。
4つのウェイト搭載設計
先日試打したアイアン、『Waoww RV-555 IRON MB』同様、ソールに4つのウェイトが組み込まれているのが特徴的です。
私はできれば、ここは何も無いか、逆に穴を開けたくなるので、もしこのウェッジを購入したら、ウェイトを全部外すかもしれません。
重心を低くしているのでしょうか?
私はウェッジを低重心にするメリットを未だに見いだせていないのですが、わざわざこのようにするということは、それだけ大きな理由があるのだと思います。
昔から、ドライバーからアイアンまでは低重心で、ウェッジとパターだけは高重心というセッティングをよく見かけましたが、今はいろいろな組み合わせがあるようです。
バックフェースは完全なフラットではなく、いろいろな工夫が見られますが、標準的なウェッジといっていいと思います。
このウェッジのバックバックフェースも、アイアン同様、『Waoww』という文字がありますし、中央付近はもりあがっていて、重心が高くなるような工夫が見られます。
この膨らみはアイアンほど厚くありません。
トップラインの厚みは標準的です。
ソール幅は標準的です。
ソール形状は全体的に丸まっている感じです。
今は抜けが良さそうなウェッジが多いですが、それには2つの大きな特徴があって、
①ソールの『一部分』を使って抜けを良くするタイプ。
②ソール『全体』を使って抜けを良くするタイプ。があるように思うのですが、このウェッジはどちらかというと後者のタイプです。
こうして見ても、結構バンスが利いているように見えました。
トレーリングエッジは大きく削られていて、この丸さがよく目立っています。
リーディングエッジは丸みを帯びていますが、どちらかというと、少し『面取り』されているくらいです。
それほど大きく削られているわけではないですが、これくらいがちょうどいい・・・。という方は多いのではないでしょうか?
リーディングエッジだけでなく、ソール全体が丸くなっていて、こういうタイプは『開きの微調整』をしやすいです。
ネック長さは適度にあって、好感が持てます。
高重心のほうが有利なことが多いウェッジは、これくらいの長さは欲しいです。
スピンが掛かりやすいということもありますし、ある程度重心が高いほうが、手元に近くなるので、操作性が増すように感じています。
細かすぎて写真ではなかなか写せないのですが、フェース面にはとても細かなミーリングあります。
指で触ってみたのですが、とてもザラザラしています。
しかし、この『ザラザラ感』は、ミーリングではなく、スコアラインが『立って』いるからだと感じました。
多くのウェッジは、ここの部分が『寝て(丸まって)』しまっていて、ザラザラ感が無く、むしろ『つるつる感』があるものが多く、そういうウェッジには魅力を感じませんが、このウェッジのフェース面は好感が持てます。
スコアラインだけでなく、トゥ側にもミーリングがあります。
これは使用するためのものではなく、『製造工程の中で』刻まれたのかもしれません。
正統派の顔立ちとバランス感
オーソドックスな、いい顔をしています。
装着されているグリップは、なかなかいい感じです。
ツアーベルベットのような『しっとり感』はないですが、適度にソフトでグリップ力があって、滑りにくくなっています。
とても構えやすいです。
ちょっと表現がおかしいかもしれませんが、『非常に美顔』だな・・・。と思いました。
適度な大きさで、ボールとの『大きさの対比』が良く、ボールの存在感が際立っています。
ゴルフはボールをイメージ通りに運んでカップインするまでの少ないストローク数を競うスポーツなので、主役はあくまでもボールであるべきだと思っているのですが、それにはこのような美顔で構えやすいクラブでないといけません。
そうでないと違和感を覚えたり、クラブの存在感が大きくなりすぎてしまったりしますが、このウェッジはとても良いです。
昔から日本メーカーによく見られる整った顔で、初対面とは思えません。
ストレートタイプでありながら、『出っ歯』過ぎず、リーディングエッジから、トゥ・ヒールにかけての曲線も自然な感じで素晴らしいです。
フェースも開きやすく、ロビング(ロブショット)のイメージも出しやすいです。
ロブ系のショットのイメージでは、『斜め前』ではなく、『真上』に飛ぶイメージが欲しく、普通に打ったら左目に当たってしまうんじゃないか?(実際はそんなことはないですが)と思えるとすごくいいのですが、今日はそのイメージが出せました。
60度以上のウェッジだと、それがやりやすいですが、このウェッジのロフト(56度)でも、それができるところが魅力的です。
試打を開始しました。
打感のソフトさとミーリング加工
『打感』はとてもソフトで、食いつきも良いです。
フェース面を見ているだけで、柔らかそうだな・・・。と思っていましたが、その予想していた通りのソフトフィーリングです。
球のあがりやすさは自然で、『出球の高さ』もイメージしやすいです。
フェース面とスピン性能の評価
『スピン性能』は、かなり高いです。
この高いスピン性能を見て、『超スピン』という言葉が浮かびました。
また『急速冷凍』ならぬ、『急速スピン』という言葉も浮かびました。
ボールが前に進もうとするところに急ブレーキをかけて、止めに掛かるスピン性能は秀逸です。
普通に使ってもスピンが掛かりますが、さらに高める方法があります。
簡単なスピンの掛け方①
このように開いて構えて、『閉じながら』ボールをヒットすると、強烈なスピンが掛かります。
『フェースを開閉』するだけ、重要なのは、そのタイミングです。
いわゆる『オートマ系』のウェッジは重心距離が長くなったり、弾いてしまったりすると難しいのですが、このウェッジのようにオーソドックスなマニュアルタイプはとてもやりやすいのでオススメしたいと思います。
クラブの構造上、閉じたものを開きながら打つのは至難の業ですが、開いて閉じるのはイージーです。
それには『閉じるときのスピード感』が必要になってきますが、小顔だとやりやすいので楽ですし、成功率もあがりますね。
簡単なスピンの掛け方②
もうひとつは、これも昔から言われてきたことですが、ウェッジのリーディングエッジでボールの『赤道のちょっと下』で『コツン』と当てて止める方法です。
これも強烈なスピンが掛かりますね。
プロのトーナメントを観戦しに行ったときもよく見られましたし、昔から言われてきたので、私も身につけようと練習を積みました。
しかし、私の場合はリーディングエッジで『ボールの赤道の少し下』というイメージでは難しいので、下から二番目のスコアラインをボールの赤道をコツンと当てる感じでアプローチしています。
たくさん時間を掛けて色々な方法や言葉のイメージを試してみましたが、私はこの方法が一番合っているように感じています。
大切なのは雑誌の文字や、他人の言葉をそのまま鵜呑みにするのではなく、『自分の言葉で変換して』試してみることではないでしょうか?
自分が一番しっくりくる方法や表現がベストなのだと私は思います。
この方法は強烈なスピンが掛かるだけでなく、少しライが悪いときでも使えますね。
ソールをダフらせてボールを拾っていく方法も有効ですし、色々な打ち方をロフトが寝ているウェッジはさせてくれます。
この2つの打ち方は珍しいものではなく、昔から行われている有名な方法ですが、まだキャリアの浅い、ビギナーの方で、この方法をご存じない方には、是非トライしていただきたいです。
最初のうちは難しく感じられるかもしれませんが、慣れればとても簡単で、強烈なスピンが掛かります。
特にフェース面(主にスコアライン)は少々へたってきても、強烈にスピンを掛けることができるので、オススメです。
私のような不器用な人間でも、ある程度できるようになったので、おそらく全ての方ができるのではないか?と思っています。
これもフェースを少し開いて行うと、さらに球の勢いを殺しながら強烈なスピンが掛かるので、オススメです。
安定性と操作性について
『安定性』という点では普通です。
オートマ系のような大らかさは無いかもしれませんが、構えやすいのでラインを出しやすく、暴れる感じはしません。
完全に『手の延長』として機能してくれるウェッジです。
『操作性』はとても高く、いろいろなショットを打たせてくれました。
ソールにウェイトが4つも組み込まれているので、多機能なオートマ系かと思ってしまいますが、実際は高性能で敏捷性の高いマニュアルタイプのウェッジです。
打ち出しの高さと距離感
『距離感』は最初から合いました。
美顔で出球のイメージとスピード感が合っていたので、必然的に距離も合ってきます。
この距離感も、人によってイメージは違ってくるかもしれませんが、私の場合『落としどころ』を決めたら、『出球の高さ』と『スピード』をイメージし、それを忠実に再現するよう、頭の中でアニメーションのように描いて時間を掛けずにショットしています。
それには、このような操作性の高いベーシックなタイプのウェッジが欠かせないですし、スピン系のボールも必要です。
ディスタンス系は出球が高すぎて距離感を出すのが難しいです。
しかしこれも『ワンボール』で練習を積んでいけば、すぐに慣れるとは思います。
Waowwのドライバーは強烈な飛距離性能をもっていますが、ウェッジはその真逆といいますか、対照的な性能です。
『飛ばさないこと』『止めること』がウェッジには求められますが、それをこのウェッジはもっています。
かなりスピン性能が高いウェッジですが、できれば、この4つのウェイトを外して試してみたいな・・・。と思いました。
専用の工具ではなく、六角レンチがあれば、簡単に外せそうです。
このままでバンカーでも活躍してくれそうですが、ワイドソールでハイバンスを好み、バンカーが苦手だ・・・。という方には、やや気難しさのようなものが顔を出してしまうかもしれません。
オートマチックタイプのようなお助け機能があるのではなく、あくまでもプレイヤーの感覚を重視し、尊重してくれるクラブです。
打感が良く、食いつきがいいので、ボールを『フェースに乗せて運ぶ』感覚を楽しめるウェッジです。
クラブとの『意思の疎通』がしやすいので練習が楽しくなりますし、楽しんでいたらいつの間にかレベルアップしていた・・・。ということになりそうです。
ゴルフの練習に限ったことではないですが、楽しみながら『遊び感覚』でやっていたほうが、絶対に上達スピードが速く、高いところまで到達できるように感じます。
楽しくなく、嫌々やるのであれば、時間がもったいないですし、やらないほうがいいかもしれません。
このウェッジは楽しみながら練習される方に試していただきたいです。
クラブがイニシアチブをとるのではなく、あくまでもこちら(プレイヤー)に任せてくれるので、これまでの経験や感覚を活かしていけます。
美しさとフィーリング性能・スピン性能が高い、ハイレベルなウェッジです。
☆
構えやすさ・・・☆☆☆☆☆
開きやすさ・・・☆☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆☆
スピン性能・・・☆☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆
距離感・・・・・☆☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆☆☆
※(100P満点)
☆1つ=0~20P
☆2つ=21~40P
☆3つ=41~60P
☆4つ=61~90P
☆5つ=91~100P
※追記 このクラブの紹介文(記事を書いた後、このクラブについて、調べてみました)
WAOWW RV-555 WEDGE 徹底レビュー:精密な設計が生む高性能ウェッジ
はじめに
WAOWW(ワオ)社の「RV-555 WEDGE」は、アイアンの流れを踏襲し、重量配置をトゥ、ヒール、ブレードに分散させることで、出球の『高さ』コントロールに拘ったウェッジです。本記事では、公式情報および信頼性の高い外部情報をもとに、その特徴や性能を詳しく解説します。
製品概要
製法:精密鍛造+CNC加工
材質:S20C(軟鉄)
ヘッドウエイト:アルミ(0.7g)×2個、タングステン(1.4g)×2個
表面処理:ニッケルクロームサテン仕上げ
ロフト角:50°、52°、54°、56°、58°
ライ角:63.5°
バンス角:9°(50°)、10°(52°、54°)、12°(56°、58°)
FP:5.8mm
重量:297g(50°、52°)、300g(54°、56°、58°)
ヘッド価格:25,300円(税込)アメーバブログ(アメブロ)+2waoww.jp+2waoww.jp+2ゴルフ用品・ゴルフクラブの口コミ評価サイト my caddie(マイキャディ)+5アメーバブログ(アメブロ)+5waoww.jp+5ゴルフ用品・ゴルフクラブの口コミ評価サイト my caddie(マイキャディ)+4waoww.jp+4waoww.jp+4
出典:waoww.jp
特徴と技術
重量配置による高さコントロール
RV-555 WEDGEは、トゥ、ヒール、ブレードに重量を分散配置することで、出球の高さをコントロールしやすく設計されています。これにより、プレーヤーは意図した弾道を実現しやすくなります。waoww.jp+3waoww.jp+3golfbest.co.jp+3
独自のグラインドソール
適正なバンスを残しつつ、フェースを開いた際にもリーディングエッジの高さが変わらない、WAOWW独自のグラインドソールを採用しています。これにより、さまざまなライからのショットでも安定したパフォーマンスを発揮します。golfbest.co.jp+2waoww.jp+2waoww.jp+2waoww.jp
フル溝バージョンの選択肢
56°と58°のモデルには、フェース全面にスコアラインが入ったフル溝バージョンと通常バージョンの2タイプが用意されています。これにより、プレーヤーの好みやプレースタイルに応じた選択が可能です。Yahoo!ショッピング+3waoww.jp+3golfbest.co.jp+3
長所と短所
長所
高度な高さコントロール:重量配置により、出球の高さを自在にコントロール可能。
多様なライへの対応:独自のグラインドソールにより、さまざまなライからのショットでも安定したパフォーマンス。
選択肢の豊富さ:フル溝バージョンと通常バージョンの選択が可能。
高品質な素材と仕上げ:S20C軟鉄とニッケルクロームサテン仕上げにより、優れた打感と耐久性を実現。waoww.jp+3waoww.jp+3golfbest.co.jp+3ゴルフクラブ試打日記。+4waoww.jp+4waoww.jp+4
短所
価格帯:ヘッド単体で25,300円(税込)と、一般的なウェッジと比較してやや高価。
情報の限定性:ユーザーの口コミやレビューが少なく、実際の使用感に関する情報が限られている。evolvin.shop+7waoww.jp+7waoww.jp+7
推奨されるゴルファー
RV-555 WEDGEは、以下のようなゴルファーに適しています:ゴルフクラブ試打日記。
弾道の高さをコントロールしたいプレーヤー:重量配置により、出球の高さを自在に調整可能。
多様なライからのショットに対応したいプレーヤー:独自のグラインドソールにより、さまざまなライからのショットでも安定したパフォーマンスを発揮。
高品質な素材と仕上げを求めるプレーヤー:S20C軟鉄とニッケルクロームサテン仕上げにより、優れた打感と耐久性を実現。ゴルフクラブ試打日記。+3golfbest.co.jp+3waoww.jp+3g-one-golf.com+7waoww.jp+7waoww.jp+7
推奨されないゴルファー
以下のようなゴルファーには、RV-555 WEDGEは適さない可能性があります:
コストパフォーマンスを重視するプレーヤー:ヘッド単体で25,300円(税込)と、一般的なウェッジと比較してやや高価。
情報を重視するプレーヤー:ユーザーの口コミやレビューが少なく、実際の使用感に関する情報が限られている。waoww.jp+8waoww.jp+8ゴルフ用品・ゴルフクラブの口コミ評価サイト my caddie(マイキャディ)+8
まとめ
WAOWWの「RV-555 WEDGE」は、精密な設計と高品質な素材により、優れたパフォーマンスを発揮するウェッジです。弾道の高さをコントロールしたいプレーヤーや、多様なライからのショットに対応したいプレーヤーにとって、魅力的な選択肢となるでしょう。
出典元
WAOWW公式サイト:waoww.jp