今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ONOFF IRON AKA の7番 です。
シャフトは N.S.PRO 950HT です。
ロフトは29度、クラブ長さは37.25インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は97g、トルクは1.8、キックポイントは中調子、バランスはD0、クラブ総重量は409g です。
オノフの新しいアイアンです。
オノフらしい、オシャレなデザインです。
それでいて、易しさも感じさせています。
名前に『AKA』となっていますが、ドライバーと違い、赤色が殆ど目立ちません。
ウッド系の赤は易しくても、アイアンやウェッジに色をつけるのは難しいのかな?と思いました。
しかし、このアイアンらしいノーマルな色のほうが、私は好きです。
オーソドックスなポケットキャビティです。
よく見られる形状です。
シャープさは無く、丸っこいところも、オノフ赤シリーズの特徴といえるような気もします。
彫りの深さも大きいです。
こういったところに魅力を感じられる方は多いのではないでしょうか?
ワイドソールです。
ワイドソールというだけでなく、かなりの面積で『異材』が組み込まれているのが分かりました。
この位置にあるということは、重心深度を深くする狙いがあるのだと思います。
『TUNGSTEN WEIGHTED』という文字があったので、やはり異材であるタングステンが組み込まれていて、重心が調整されているのだと思いました。
こういったタイプは昔からよく見られますが、ここまで大きなウェイトが組み込まれているのは珍しいような気がします。
とことん、あがりやすさにこだわっているのでしょうか?
『POWER TRENCH』の文字がありました。
先日試打したドライバーと同じです。
オノフ独自の工夫がされているのだと思います。
ネックは短めです。
こうして見ても、かなり『頭でっかち』に見えるので、重心が低そうな印象を受けます。
『首長美人』とは対称的な『寸胴タイプ』といいますか、『どっしり感』があります。
好みが分かれるとは思いますが、色々な個性があって好感がもてます。
上から打つのが苦手な方は、このような形状に親近感をもたれることも多いのではないでしょうか?
フェース面にはとても細かな模様のようなものがありました。
いつも見慣れているミーリングとはちょっと違う感じがします。
近くでよく見ないと分かりづらい感じの、細かな模様です。
これにも、何らかの効果が期待できるのでしょうか?
ボールを前にして構えた感じは、まずまずでした。
オノフ赤シリーズなので、このようなタイプを想像していました。
ラージサイズのアイアンです。
やや特徴的ではありますが、大きな違和感はありませんでした。
グースも利いていましたが、それほどきつくないのがいいと思いました。
イージータイプでクセのある顔をしたアイアンは、これまでもたくさんありましたが、このアイアンはイージータイプでありながら、それほど形が崩れていないところがいいな・・・。と思いました。
私はもっと小振りなタイプが好きですが、このアイアンの大きさに安心感をもたれる方は多いのではないでしょうか?
試打を開始しました。
『打感』はまずまずでした。
だいたい予想通りでした。
ボールがフェースにしっかり乗るというタイプではなく、バーンと弾く感じの打感です。
『球離れのいい』アイアンといったらいいでしょうか?
『ディスタンス系アイアン』らしいフィーリングです。
球はとてもあがりやすいです。
見た目通り、すごくイージーです。
ワイドソールもそうですが、ソールに組み込まれている大きなウェイトも、よく効いているのだと思います。
タフな感じはしません。
ロフトをかなり立てていますが、それがマイナスにならないよう、あがりやすさに、かなりこだわって作られているように感じます。
『安定性』も高いです。
一球目からボールが糸を引くように真っ直ぐ飛んでいきました。
オートマチック系らしい、気持ちがあまり入っていない真っ直ぐ感・・・。といったらいいでしょうか?
熱い感情や思いをボールにぶつけるのではなく、とてもクールで冷静な感じの弾道に見えました。
おそらく、誰が打っても、このような曲がりの小さい球になるんだろうな・・・。と思いました。
それくらい、このアイアンの『オートマチック感』を強く感じました。
この易しさは、このオノフアイアンの特徴といっていいと思います。
『飛距離性能』は優れていました。
弾きもいいですし、かなり飛びにもこだわって作られているような気がします。
とてもオシャレなデザインですし、尖った感じはしませんが、飛距離性能は優れていると思いました。
飛びの為の工夫が至るところにされているようです。
今の『主流』ともいえる、『イージー系』+『ディスタンス系』の融合型アイアンといっていいのではないでしょうか?
『操作性』という点では、まずまずだと思いました。
ラージサイズで大らかさがありますが、決して曲がりにくいという印象はありませんでした。
変なクセがなかったので、左右に曲げることもできました。
大きな曲がり幅で勝負するタイプではなく、限りなく小さな曲がり幅で勝負していけるタイプだと思いました。
大型ヘッドですが、球のつかまりがとてもいいので、フェードヒッターの方には特に易しく感じられるのではないでしょうか?
オノフらしいセンス溢れるデザインがありながら、高い機能性を持ち合わせているアイアンだと思いました。
今のニーズに合ったアイアンといえると思います。
微妙なニュアンスや、繊細さをもって打つタイプのアイアンではないのかもしれません。
オートマチック的なところを最大限利用して打っていくべきアイアンといえるような気がしました。
軟鉄のマッスルバックやハーフキャビティのような『厚み』のあるアイアンだと、使っていくうちに、どんどんこちらのイメージや思いなどがフェースに浸透していくように感じることがあるのですが、今日は全く感じませでした。
染みこむのではなく、バーンと弾き飛ばしていく感じです。
極力フィーリングは入れずに、物理の力で飛ばしていくような印象をもちました。
構えてみるまでは、もっと大味でクセのあるタイプかと思っていましたが、実際はそうでもなかったので、親しみやすさを感じました。
易しさや距離にこだわりながらも、なるべく構えやすくなるような配慮がされているような気がします。
私の周りでも、最近オノフの人気があがっています。
特にアイアンの人気が高いです。
それは、このような機能的で易しいタイプが多いからではないでしょうか?
このアイアンも人気が出るのではないかな?と思いました。
かなり易しいので、ビギナーの方にも親しみやすいと思いますし、中・上級者の方を満足させる性能をもっていると思います。
距離感よりも飛距離を求めていきたい方には、魅力的なアイアンといえるのではないでしょうか?
確実に上げてくれる。
曲がりも極力抑えていける。
そんなタイプだと思うので、プレイヤーは違うところに意識を集中させてプレーしていけるのではないかな?と思いました。
ONOFF IRON AKA
- 2016年3月27日
- グローブライド(オノフ)
- 次の記事へ
エナ WEDGE 02