ゴルフクラブ試打日記。          

JUSTICK PROCEED TOUR CONQUEST 460RII Deep

PROCEED TOUR CONQUEST 460RII Deep  
今日はこのゴルフクラブ試打しました。
試打クラブは JUSTICK PROCEED TOUR CONQUEST 460RII Deep です。
FUBUKI α 70
シャフトは 三菱レイヨン FUBUKI α 70 です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は73g、トルクは2.9、バランスはD2、キックポイントは中調子です。
プロシード ドライバー
二度目の『PROCEED』のドライバーです。
前回、初めて試打した PROCEED TOUR CONQUEST 460S ドライバーは、私には少し合いづらかった印象が残っています。
まだその一本しか出会っていないので、メーカーに対するイメージも湧かないのですが、正直いって初対面の時の『エポン』や『JBEAM』のような強烈な印象は残っていません。
PROCEED TOUR CONQUEST 460RII Deep 正面
この赤くて大きい『R』の文字が、とても印象的です。
『R』とは、何を意味しているのでしょうか?
『美しいデザイン』というよりは、とても『個性的で目立ちやすいデザイン』だと思いました。
PROCEED TOUR CONQUEST 460RII Deep 独特な形状
ヘッド後方からの角度なのですが、一度見たら忘れられないような特徴的な形状をしています。
最近は、このような形状のクラブには殆ど出会っていません。
とても珍しい感じがします。
以前も書きましたが、もう『シャローヘッド』も出尽くした感じで、これからは少しずつこういった形のドライバーが復活してくるのでしょうか?
だとしたら、私個人的には嬉しく思います。
やはりこういった見るからに叩いていけそうなドライバーには、メーカー問わずとても魅力を感じます。
DEEP GRAVITY STRUCTURE
『DEEP GRAVITY STRUCTURE』と記されています。
DEEP=厚い・深い
GRAVITY=重力・重要性
STRUCTURE=構造
前回の『PROCEED TOUR CONQUEST 460S ドライバー』と似たような意味の文字が並んでいると思いました。
今回もかなりの技術や創意工夫が組み込まれているようです。
PROCEED TOUR CONQUEST 460RII Deep ソール形状
このドライバーのソールの
PROCEED TOUR CONQUEST 460RII Deep ヒール側凹み
ヒール側と
PROCEED TOUR CONQUEST 460RII Deep トゥ側凹み
トゥ側が大きく凹んでいます。
これにより、重量配分などが上手く調整されているのでしょうか?
最近は、トゥ側やヒール側(特にヒール側』にウェイトがあるものを多く見かけるような気がしますが、このドライバーは、これまでのそれらとは全く逆の発想になっているのでしょうか?
これくらい大きく凹んでいると、決してデザイン上だけのことではないと思いますし、大きな『物理的な理由』があるような気がします。
こんなに大きく凹んでいるのを見るのは、ずいぶん久し振りのような気がします。
PROCEED TOUR CONQUEST 460RII Deep
このドライバーのヘッド形状である、『DEEP』の文字が刻まれています。
私はあまりにもシャロー過ぎるものは、少し苦手な感じがしているので、ある程度の『厚み』が欲しいと思っています。
なので、『DEEP』という文字を見ると、何故か安心します。
『ディープヘッド』は、確かに『球があがりづらい』『サイドスピンが掛かりやすくなり直進性がやや落ちる』と考えられなくもないのですが、裏を返せば『叩いていきやすい』『操作しやすい』といったメリットも生まれてきます。
やはりデメリットとメリットは『表裏一体』なのだと思います。
どちらを求めるかは、ゴルファーそれぞれの好みによるところも大きいと思うので、好きなほうを選べばいいのだと思います。
このドライバーにはシャローヘッドモデルもラインアップされているようですが、あいにく今日は見かけることが無かったので、この『ディープヘッドモデル』だけで試打をしてみることにしました。
振り感
素振りをした感じは、なかなかの『しっかり感』があって、いい感じがしました。
このシャフトのスペックは『S』ということですが、特別硬くもなかったですし、よく走ってくれる感じがしました。
かといってブレやすくてタイミングがとりづらい感じはしませんでした。
『FUBUKI』というシャフトは、私はまだあまり多くは手にしていないのですが、いい印象を持っています。
友人の話によると、今年とても人気が高いシャフトなのだそうです。
昨年から今年にかけて、私にとって印象深いシャフトといえば、
1.ファイヤーエクスプレス
2.クレイジー
3.DI-7(6)
というシャフトが真っ先に浮かぶのですが、この『FUBUKI』というシャフトも、これからもっともっと出会う機会が増えてきそうな気がしました。
構え感
ボールを前にして構えてみると、その何ともいえない美しい顔に、心が動かされました。
正直言って、『ソールのデザイン』を見ていたときは、もっと変わった形を想像していたのですが、こうして構えてみると、全く違った印象であることに気付かされます。
かなり私好みの顔です。
この『小顔感』が私に勇気を与えてくれている感じがしました。
何となく、今年試打してかなりの好印象を持っている jBEAM FX TOUR-425 を思い出していました。
まるで
自分の好きなように打っていいよ・・・。
と言ってくれているようでした。
左右へのイメージもすごくイージーに出していくことができました。
次から次へと色々なイメージが湧いてきたので、自然と集中力が増してくるような気がしました。
『ラージサイズヘッド』『シャローヘッド』にありがちな『イメージラインのボヤけ感』は、微塵も感じられませんでした。
色濃くいい感じのラインを頭に描いていくことが出来ました。
すごく落ち着いて、また安心して構えることが出来たので、自然と肩の力が抜けいい状態でアドレスできました。
ナイスショットをするには、いいアドレスが欠かせませんが、そのいいアドレスをするには、美しい顔をしたクラブが私にとっては必要不可欠です。
この『構え感』と『振り感』で、かなりの確率でナイスショットが約束されているような気がしました。
呼吸も深く、いいタイミングでテークバックをとることができました。
試打を開始しました。
トゥ側
『球のあがりやすさ』という点では、見ての通りの性能だと思います。
かなりの『ディープフェース』でありながら、この『ディープバック』です。
『ディープフェース』+『シャローバック』が昨年くらいからよく見られてきてはいますが、このような昔ながらのといいますが、『ディープフェース』+『ディープバック』は、かなり好みがはっきりすると思います。
今はやはり『あがりやすさ』がドライバーに求められていると思いますし、こういった形状のドライバーは、あまり『一般受け』はしないのかもしれません。
しかし、このヘッド形状を見て、思わず
「打ってみたい・・・。」
と思われる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
『叩ける』ドライバーを求めておられる方も多いのではないでしょうか?
このドライバーは、そんな方々が気持ちよく打っていける高性能ドライバーです。
私は球の上がり過ぎを気にせずに、思いっきり叩いていきたいほうなので、こういったタイプのドライバーは『ど真ん中のストライク』です。
気持ちよく最後まで振り切ることが出来ました。
一球一球、楽しんで打っていくことが出来ました。
スインガータイプの方には、やはり合いづらい部分があると思うので、このモデルよりも『シャローモデル』がラインアップされているそうなので、そちらのほうが合いやすいと思います。
今は多くのメーカーが、同じモデルでも『ディープタイプ』と『シャロータイプ』を同時にラインアップさせて、より幅広くユーザーのニーズに合わせようとしています。
このドライバーもそうなので、決して敬遠することなく、自分に合ったものが選びやすくなっているのがとてもいいと思いました。
フェース面
『打感』もいい感じでした。
最近は手に嫌な衝撃が残るドライバーに出会うことは、本当に少なくなってきました。
今、こうして思い出しても、なかなか浮かんできません。
かなり遡らないといけないような気がします。
なので、このドライバーも打つ前からいい感触を予想していましたが、その期待を裏切られることなく、グッドフィーリングを楽しむことができました。
楽しみながら球を打っているので、『一球一球の密度』がとても濃い感じがします。
打球音
『音』は、少し『はっきり目』の音がとても心地良く耳に届いてきました。
打つ前はもっと静かな音を想像していたので、一球目から少し意外な感じもしていたのですが、決して嫌な感じの音ではないと思いました。
インパクトが緩む感じもしないですし、スイングにブレーキがかかる感じもしません。
気持ちよく振り抜いていけるので、結果的に球を揃えていきやすい感じがしました。
当たる場所によって、音が色々と変わってきたので、少し面白いな・・・・。と思いました。
最近のドライバーは『音』だけでは『ヒットポジション』を把握しづらい物が多いような気がしますが、このドライバーは音を聞いているだけでも、色々な情報が飛びこんでくるように感じられました。
そういった意味では、なんとなく昔ながらのクラシカルな感じのするドライバーだと思いました。
前回試打した『PROCEED TOUR CONQUEST 460S ドライバー』の音は、私はあまり好まなかったのですが、このドライバーの音はいい印象を持ちました。
操作性
『操作性』という点では、すごくいいです。
構えたときの好印象のまま、色々なラインに球を乗せていくことができました。
ドロー系だけでなくフェード系もすごく打ちやすいです。
直進一辺倒ではないので、一球一球とても楽しむことが出来ました。
やはり球を曲げる練習はとても楽しいものです。
この『JUSTICK PROCEED TOUR CONQUEST 460RII Deep』は、色々と気に入る点があるのですが、私はこの『操作性の良さ』が一番気に入りました。
こういった操作性が良いクラブは、ドライバーにせよ、アイアンやウェッジにせよ、とても楽しいですし、大きな安心感を持ちます。
どのように打っても、なかなか球が曲がりづらいドライバーよりも、私はこういった自分のラインに乗せていきやすいドライバーに大きな『安心感』と『魅力』を感じます。
私のホームコースは『ドッグレッグホール』が多いので、どうしても少し曲げていきたくなります。
ある程度曲げていったほうが、フェアウェイキープ率が上がることも、これまでの経験で学んでいます。
真っ直ぐなホールばかりならば、真っ直ぐにしかいかないドライバーが、かなり威力を発揮するのかもしれないですが、私はそういったホールよりも圧倒的に『ドッグレッグホール』や『ブラインドホール』などを数多く経験しているので、どうしても『曲線』を描いていきたくなります。
このドライバーは、そんな私の欲求を満たしてくれているので、すぐにでもコースで試してみたい感じがしました。
しかし、私は今月はラウンドしない・・・。と心に決めているので、来月にでもすぐに試してみたいドライバーのひとつです。
飛距離性能
『飛距離性能』という点では、かなり好みが分かれると思います。
先ほども書きましたが、明らかに『ヒッタータイプ』の方に適してドライバーだと思うので、『スインガータイプ』の方には合いづらいような気がします。
『叩いて』『叩いて』『叩き抜く』タイプの方の為のドライバーだといってもいいのではないでしょうか?
吹き上がる感じもしなかったですし、この適度な『低スピン性能』が、より大きな飛距離性能を約束してくれているような気がします。
私の周りの友人にも、強く叩いて『スピン過多』で飛距離をロスしている人が結構たくさんいるので、そういった人たちにも勧めてみたいと思いました。
弾道は、決して高く上がりやすいタイプのドライバーではないと思いますが、こういった『ライナー系』の打球を好まれる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
少なくとも、私はこういった感じの弾道は大好きです。
高~く上がり過ぎる弾道よりも、これくらいのほうが風に持って行かれづらいですし、より実戦的な感じがします。
PROCEED TOUR CONQUEST 460RII Deep
『安定性』という点でも、私はいい感じを持ちました。
決して『曲がりづらい』ドライバーではないですし、大きなミスを見逃してくれるドライバーではありません。
そういった意味では多少の『シビアさ』があるのかもしれませんが、少なくとも今日打っている限りでは、シビア過ぎて手に負えない・・・。という感じは全くしませんでした。
むしろ、『ライン』に乗せていきやすいので、すごく楽な感じがしました。
FUBUKI α 70
この『FUBUKI』というシャフトは、よく走ってくれますが、余計な動きをしない感じがして、とても好感を持つことが出来ました。
『走り系』のシャフトはとても好きなので、すごく打ちやすく感じました。
昔の『走り系』のシャフトは、球も暴れやすい感じの物が多かったように思うのですが、今では『走りやすさ』をもっていながらも、『高い安定性』を兼ね備えているものが増えたような気がします。
この『プロシード』のヘッドは、見ての通り、決して『直進性優先』のヘッドではないと思いますし、曲げようと思えば、いくらでも曲げていけるヘッドだと思います。
それでいながら、決して『シビア』な感じはしませんでした。
難しすぎるドライバーではないような気がしました。
それにプラスして、いいシャフトとの『相乗効果』で上手くまとめていきやすい感じがしました。
普通に打っている限りでは、暴れる感じは全くしなかったのですが、色々と遊んでみて大きく曲げたりして楽しんでいました。
『バナナフック』『バナナスライス』を楽しむことができ、私自身の完全復調も近いような気がしました。
日に日に自分の腰が気にならなくなってきました。
ヒール側
このような形状をしたドライバーなので、打つ前から敬遠される方もいらっしゃるかもしれません。
『シャローバック形状』に慣れておられる方にとっては、このヘッド後方の形状は『断崖絶壁』に見えるかもしれません。
こういった『厚み感』をもったドライバーは、昔から数多くあったので、私は懐かしい感じがするのですが、苦手意識を持たれる方もいらっしゃるだろうと思います。
今は昔と比べ、より選べる選択肢がかなり増えてきているので、妥協しなくてよくなりました。
『プロの使用率』や『勝利数』なども、我々アマチュアゴルファーがクラブを選ぶ時の『大きな要素』ではなくなってきました。
それくらい、アマチュアゴルファーのクラブに対する造詣も深くなってきているのだと思いますし、より『自分に合ったクラブを・・・』という意識が高まってきているのだと思います。
私はまだ経験が浅かった頃、『プロへの憧れ』でプロモデルのクラブを数多く購入してきましたが、今ではそんなことはなくなりました。
ある程度経験を重ねてきて、どのクラブが自分に合っているのかが、解るようになってきました。
PROCEED TOUR CONQUEST 460RII Deep
そういった意味でも、今日はこの素晴らしいドライバーに出会って、かなり私の心が揺さぶられました。
何度打っても、ずっと新鮮さを失わず楽しむことができました。
こんなにいいドライバーにまた出会ってしまって、ラッキーともいえるけれど、色々と迷ってしまうなあ・・・。
などと考えていました。
『PROCEED』というドライバーは、私はまだ2本目なのですが、すごくいい印象が残りました。
正直いって、『飛距離』だけで考えてみると、これまで出会ってきたハイレベルなドライバーと比べると、決して大きく秀でている感じはしなかったですし、私にとってはそれらの『あるメーカーたちのドライバー』のほうが飛距離を出しやすい感じがしました。
しかし、この『構えやすさ』や『操作性の良さ』がすごく好印象で、また何度でも楽しみたいドライバーのひとつです。
今日もすごく試打を楽しむことが出来ました。
ついつい予定よりも多く球を打ってしまいました。
腰も気にならず、最後まで楽しい時間を過ごすことが出来ました。
こういったドライバーを好む友人が私の周りにはたくさんいるので、彼等にもこのドライバーを勧めてみようと思います。