ゴルフクラブ試打日記。          

バルド 8C CRAFT COMPETIZIONE ドライバー

BALDO 8C CRAFT COMPETIZIONE 
今日はこのゴルフクラブ試打しました。
試打クラブは BALDO 8C CRAFT COMPETIZIONE ドライバー です。
QUADRA FIREEXPRESS

シャフトは QUADRA FIREEXPRESS 65 です。
ロフトは10度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は69g、トルクは3.7、バランスはD2、キックポイントは先中調子です。
バルドドライバー

バルドのニュードライバーです。
前回同様、とてもカッコいいデザインです。
前のモデルは『青』が特徴的だったのですが、今回は『シルバー』といいますか、『グレー』が特徴的です。
派手なカラーリングのクラブが多い中、このような色づかいにしているのは、それだけこのクラブの性能について、自身があるからなのだと思います。
これまでも、こういったやや地味目のデザインでありながらも、『名器』と呼ぶに相応しい素晴らしいクラブにたくさん出会ってきました。
派手なデザインのクラブは、確かに目を惹きやすいところがありますが、飽きやすくなる・・・。というデメリットもあるような気がします。
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私はまだバルドのクラブとは出会った回数も少なく、それほど馴染みがないので、あまり多くを知りませんが、とてもいい印象を持っています。
前のモデルのドライバーも、すごくいい印象があるのですが、特に
ウェッジの好印象は今でもはっきりと残っております。
私にとって『ど真ん中のストライク』です。
どのクラブでもそうですが、特にウェッジのようなショットのイメージが色濃く出てしまうクラブは、美しくなければ全く魅力がありませんが、バルドのウェッジにはすっかり魅了されてしまいました。
ウェッジで変な顔をしていたり、構えづらく感じるものには、最近出会っていませんが、今年試打したバルドのウェッジは、かなり好印象です。
『美しさ』だけでなく、かなり扱いやすいウェッジです。
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『COMPETIZIONE』は、『コンペチオーネ』と読むのだそうですが、この単語を見ると車好きの私はすぐに『アルファロメオ』という名車を思い出します。
アルファロメオには、『8C』という名前がつく車があるので、このドライバーはアルファロメオの、あの美しさをイメージして作られたのかな・・・?などと考えていました。
実際は違った理由かもしれないですし、単なる偶然かもしれませんが、ふと、そのようなことを考えてしまいました。
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『COMPETIZIONE』という単語の意味を調べてみると、どうやらイタリア語らしく、『コンクール』だとか『競争』『コンペティション』『対戦』・・・・。などといった意味が出てきました。
前のモデルのあの素晴らしいドライバーと競い合う・・・。ということなのでしょうか?
それとも、他のメーカーの素晴らしいドライバーと競い合う・・・。ということなのでしょうか?
いずれにせよ、ゴルフクラブに相応しい、センスのあるネーミングだと思いました。
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『トゥ』と『ヒール』のところにウェイトのような物が見えます。
こういった特徴は、最近の流行のような気がします。
これにより、見た目の美しさを損なわずに、性能がアップするのならば、大歓迎です。
このヒール部分のウェイトを見ていると、先日試打した『
HONMA BERES MG710 ドライバー』を思い出しました。
これらのウェイトが取り外しが出来るかどうかは私は知らないのですが、おそらく出来るだろうと思いますし、色々と組み合わせることによって、ゴルファー自身に合うように調整できることは、とてもいいことだと思います。
いくら物理的性能が理論上良くても、構えづらかったりすると『マイナス面』のほうが大きくなってしまいますし、理論上の数値だけで片づけられないところに、ゴルフを始めとしたスポーツの奥深さのようなものがあるような気がします。
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予想通り、とても美しくて上品な感じのヘッドだと思いました。
やや『洋梨型』といえるでしょうか?
初めて試打したドライバー 8C CRAFT ドライバーは、ややシャローヘッドでしたが、このドライバーは適度に『ディープ』な感じがします。
こうして見ていただけで、すごく好感度がアップしてきました。
このドライバーも含め、最近は少しずつ『ディープヘッド』が復活してきたように思うので、私はとても嬉しく思います。
『新しい時代の幕開け』というよりは、『懐かしい』感じがしました。
昔(といってもちょっと前ですが)は、こういった素晴らしいディープヘッドのドライバーがたくさんありました。
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素振りをしてみても、やはりとてもいいです。
このヘッドの良さもそうですが、とても高性能なシャフトが装着されているのが、大きなプラス材料でした。
このバルドのニュードライバーの試打クラブは2本あったのですが、一本は他のメーカーのシャフトであり、もう一本はこの『クワドラ ファイアーエクスプレス』だったので、私は迷わずこのシャフトを選びました。
『ファイアーエクスプレス』といえば、私はすぐに『エポン』を思い出しますし、切っても切れない関係にあるような気がします。
それくらい初めて出会った時は衝撃的でした。
『AF-101』と『FIREEXPRESS』は、まさに『至極の一本』といえるドライバーだと、今でも思っています。
なので、今回はこの『バルド』とのコンビネーションが、どのような感じになるのだろう・・・?と想像するだけですごくテンションが上がってきました。
まだ球を打っていないうちから、ずいぶんと気分が高揚していきました。
振っているだけでとても楽しいのですが、もっと気分を落ち着かせて打ち急がないようにしよう・・・。と自分自身に言い聞かせました。
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ボールを前にして構えてみると、この形状の美しさと『やや小振り感』にすごく好感を持ちました。
このヘッドの体積は、ルールギリギリの『460㎤』ではなく、『450㎤』なのだそうです。
ヘッドの『ディープ化』も嬉しいのですが、こういった『小型化』は、さらに嬉しい気がします。
以前も書いたのですが、ヘッドが大きければ大きいほど易しい・・・。というものでもないと思います。
『400㎤』を切ることは、まだ無いのかもしれませんが、私が今でも愛用しているドライバーのひとつは『390㎤』なので、今よりもヘッドが小さくなるのは大歓迎です。
こうして構えていても、左へ引っ掛けそうな感じがしないので、すごく構えやすいです。
思い切って振り切らせてくれる『顔』をしています。
頭の中がすごくクリアになっていきました。
色々ないいイメージが湧いてきたのですが、まずは頭の中を空っぽにして、このクリアなままで打っていきたい・・・。と思いました。
このドライバーに全てを任せてみたいと思いました。
試打を開始しました。
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『打感』は、予想していた感じで、とてもいい感触でした。
硬すぎないですし、適度な手応えが残る感じに好感を持てました。
これまでの経験から、こういった美しい顔をしているクラブは、打感もいいに違いない・・・。と勝手に決めつけている節もあるのですが、その決めつけ通りの好感触でした。
色々と打点をズラしてみたのですが、トゥ寄りで当てた時は、かなり変な感触がしました。
『スイートエリア』と呼ばれるところで打っている時と、明らかに違った感触でした。
その感触は、やや後味が悪いものになってしまいましたが、普通に打っている限りでは、すごくいい感触を味わうことが出来るので、普通なままで打っていくのが一番いいのだと思いました。
最近の『ワイドスイートエリア』なドライバーでは、フェース面の何処でヒットしたのか、全く解らないものがありますが、このドライバーは、はっきりと感じ取ることが出来たので、その点が好印象でした。
ミスをミスとして知らせてくれるクラブのほうが、やはり安心感を持ちますし、長く付き合っていくことが出来ます。
ミスを感じずに球を打ち続けることは、とても怖い気がします。
その時は良くても、それから先は決していいようにはならないことを、これまでの経験で実感しています。
なので、このような『ごまかし』の効きづらいクラブには、信頼を寄せることが出来ます。
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『音』は、まずまず・・・。といった感じがしました。
少し甲高い感じもしたのですが、全く嫌な感じはしませんでした。
注意力も散漫にならなかったですし、純粋に試打を楽しむことが出来ました。
叩きにいっても、全く違和感を感じませんでした。
インパクトも緩まずに、最後までしっかりと振り切っていくことが出来ました。
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『球のあがりやすさ』という点では、打つ前はもっと上がりにくくて『タフ』な感じを予想していたのですが、思っていた以上に上がりやすい感じがしました。
このドライバーは明らかに『ディープヘッド』ですし、最近の『シャローヘッド』とは、全く違ったタイプのドライバーです。
しかし、ただ『ディープ』にするだけでなく、『ソール』部分に『ウェイト』を取り付けることによって、『適度な低重心』が実現されているのでしょうか?
このような形状は昔からありますし、とても叩きやすい感じがします。
しかし、見た目の印象よりは、少し易しい設定にしてあるのではないでしょうか?
叩いていくべきドライバーだと思いますし、そうしないと球も浮いてはくれないような気がします。
しかし、ただ難しくて敷居が高いのではなくて、ある程度の易しさがミックスされているのではないでしょうか?
QUADRA FIREEXPRESS

それと、やはりこの高性能シャフト『QUADRA FIREEXPRESS』が球をよく上げてくれているような気がしました。
『ビュンビュン』と先端部分がよくしなってくれますし、自然と球を浮かせてくれているような気がします。
このシャフトの高性能を、今日はいつも以上に感じとることが出来ました。
かなり飛距離の稼げるシャフトですが、決して敷居が高いシャフトではないので、かなりたくさんのゴルファーの頼れる相棒になってくれる気がします。
打つ前はもっと低い弾道を予想していたのですが、思っていた以上に弾道が高かったのが、少し意外でした。
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『操作性』という点では、なかなかいい感じでした。
こういったヘッド形状ですし、かなり扱いやすそうな感じがします。
実際に色々な球に挑戦してみたのですが、なかなかいい感じの球を打たせてくれました。
ただ、あまり極端な感じのショットは打ちづらい感じがしました。
『バナナスライス』や『バナナフック』といった曲球は、難しく感じられました。
それは、このヘッドというよりも、シャフトによるところが大きいような気がしました。
色々と細工をしようとすると、思ってもいなかったひどい球を打ってしまいました。
もしコースならば明らかに『OB』です。
左右に曲げることも、それほど難しくはないと思いましたが、あまり極端にやりすぎないほうがいい・・・。と、今日は思いました。
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『安定性』という点は、かなり高いと思いました。
このようなやや『小振り』で、『スイートエリア』も決して『最大級』というわけでもないと思うのですが、思いの外ボールを揃えていくことが出来ました。
やはりシャフトの高性能がすごく活きている感じがします。
こちらが『悪さ』をしない限り、クラブからは決して暴れてしまうことはない感じがしました。
私はついつい球を曲げたくなるのですが、今日はそれをあまりしないほうがいいような気がしました。
このクラブの性能の高さに任せて、プレーヤーは思いっきりフィニッシュまで振り切っていく感じがベストなのだと思いました。
打点も安定していましたし、ボールも暴れる気配は最後までありませんでした。
打つ前は『操作性』がもっと良くて、『安定性』が多少『シビア』な感じを予想していたのですが、やや逆の結果となってしまいました。
しかし、これはやはりシャフトの性能によるところがとても大きいので、今度はまた違ったシャフトでも試してみたいと思いました。
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『飛距離性能』はバルドらしい、かなりの高性能を感じることが出来ました。
といっても私はバルドのドライバーは、まだ一本しか知らないのですが、前回のモデル同様、このドライバーもかなり高性能です。
一緒に比較してみないと詳しいことは把握しづらいのですが、おそらく今日の感じだと私にはこの『COMPETIZIONE』のほうが、高いパフォーマンスを期待できそうな気がしました。
前のモデルもすごくいいのですが、私にはやや上がりすぎな感じもしました。
このドライバーは明らかに『スインガータイプ向け』というよりは『ヒッタータイプ向け』のドライバーだとは思いますが、決して『タフ』過ぎるドライバーではないと思いました。
『ドロップ感』も感じなかったですし、中弾道の力強い球がとても頼もしく思えていました。
是非コースで試してみたい・・・。と思いました。
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期待通りの高性能で、美しいドライバーです。
『鑑賞価値の高いドライバー』だと思いました。
こうして見ているだけで、いい目の保養になります。
仕事で酷使している目の疲れがすごく和らぐような気がします。
ゴルフ場に行くと、その美しい風景を目にすることがとても大きな喜びでもあるのですが、その美しさはゴルフ場だけでなく、クラブにも感じとることが出来ます。
美しいコースで美しいクラブを使って、いいショットをする・・・・。
ゴルファーの至高の楽しみといえるのではないでしょうか?
残念ながら私の未熟な腕では普段、練習場だけでなくコースにおいても、たくさんのミスショットをしてしまうのですが、このような美しいクラブを見ているだけで心が癒されます。
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聞くところによると、このバルドはかなり人気が高いらしく、品切れになってしまうこともあるのだそうです。
需要に供給が追いついていないそうです。
ゴルフクラブに限らず、供給過剰気味な感じの今の時代ではなかなか考えられないことです。
しかし、こうして打ってみると、その理由も納得出来る気がします。
このニュードライバー『8C CRAFT COMPETIZIONE』も、そうですが、前のモデルも根強い人気があるのだそうです。
スインガータイプの方には、前のモデルのほうが合いやすいのかもしれませんが、この『ディープモデル』が登場してきたことによって、より『ユーザー層の拡大』につながっているのではないでしょうか?
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私は昨年『バルド』を知ったばかりなのですが、これからもずっと付き合っていきたい・・・。と思いました。
長年の付き合いで、馴染みの深いメーカーのクラブもいいですが、このように馴染みが薄くても素晴らしいメーカーは他にもたくさんあるものだと、つくづく実感します。
おそらくゴルフ雑誌などでもたくさん取り上げられていると思うので、今度友人に聞いてみようと思いました。
かなり多くのファンのハートをキャッチしているのではないでしょうか?
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昨年が私にとって『地クラブ元年』といってもいい年なのですが、有名でなくてもこのような素晴らしいメーカーは、まだまだたくさんあるのだと思います。
バルドなどが『地クラブ』といえるのかどうかは、私には解らないのですが、少なくとも昨年までは全く知らなかったですし、私の日頃の勉強不足を痛感します。
有名メーカーのクラブを使うのもいいですが、たとえ知名度は全国レベルでなくても、『自社生産・開発』にこだわり、クラブ職人さんの熱い情熱が伝わってくるようなクラブには、やはり魅力を感じますし、使っているこちらも『襟を正される』ような気持ちになります。
ついつい横着になってしまう、私のゴルフですが、決して初心を忘れないように頑張ろう・・・。と思いました。
これからもあまり出会う機会には恵まれないかもしれませんが、その少ない出会いであっも、強く印象に残るクラブです。
期待していた通りの好フィーリングなクラブに出会うことが出来て、今日はとてもいい一日でした。
早速仲間たちにも知らせていきたいです。