今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは コブラ ZL ドライバー です。
シャフトは グラファイトデザイン TourAD です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは46インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は50g、トルクは5.0、キックポイントは中調子、クラブ総重量は308gです。
コブラのニュードライバーです。
派手さはないですが、落ち着いた感じでとてもセンスのあるデザインだと思いました。
色づかいは、以前試打したS2 フォージドアイアンに似ている感じです。
『ZL』とはどんな意味だろう?と思い、店員さんに聞いてみると、『ZERO LIMITS』の略だそうです。
どんなコンセプトなのかは説明を受けたのですが、詳しい内容をちょっと忘れてしまって、とにかく『最大の飛距離を追求する』といったことのようだったと思います。
さすがは、コブラらしいな・・・・。と思いました。
やはり『コブラ』は、ただ易しいだけのクラブではなく、ある程度『硬派』な部分を持っていて欲しいと思っています。
その方が『ブランドイメージ』を保てるような気がします。
コブラといえば、やはり私はジョン・デーリー選手やグレッグ・ノーマン選手を思い出すので、これからも男性的でカッコいいクラブを発表し続けて欲しいと思っています。
今年の『コブラ』のドライバーは、とても素晴らしいものが多く、『当たり年』だと思っております。
特に『S9-1 PRO-D』と『S9-1 PRO-S』は、とても印象深く『名器』と呼ばれるに相応しいドライバーだと思います。
私は今年、この2本の素晴らしいドライバーに出会えたおかげで一年間、とても楽しいゴルフライフを過ごさせて貰ったような気がしています。
おそらくこれからもずっと私の記憶から消えることはないと思います。
コブラのドライバーは昔から好きでしたが、今年はさらにその好感度が高くなった年だと思います。
ネック部分に何やら『ネジ』のようなものが見えます。
以前試打したこともある『L5V ドライバー』を思い出しました。
現在のポジションは『N』になっています。
『N(ニュートラル)』
『O(オープン)』
『C(クローズド)』
の3つがあるようです。
フェースアングルを変えることによって、弾道を調整するシステムになっているのは、これまでもありました。
『テーラーメイド』も似たようなシステムがありますが、内容が少し違うようです。
今日はこのままの『N』ポジションで試打をしてみることにしました。
素振りをしてみると、見た目の印象とは逆に、やや軽い感じがしました。
シャフトも『ハード』というよりは『ソフト』な感じがします。
最近は、このような『ソフトスペック』のドライバーがメーカー問わず多いような気がします。
ただ、このドライバーは『コブラ』の契約プロが実際に使用していて試合で好成績を残しているところを見ても、やはりただ易しいだけのドライバーではなく、基本的な性能などもすごく高いのだと思います。
ただ、『スペック』は、かなり違っているとは思うのですが・・・・・。
ボールを前にして構えてみると、その構えやすい顔と同時にすごく打ちやすそうな印象を与えてくれていました。
球がよくあがりそうですし、『スイートエリア』も広そうです。
ヘッド後方が少し伸びていますし、そこから『直進性の高さ』を感じさせてくれます。
これまでの同じようなタイプに見られた『操作性』というよりは『安定性重視』のドライバーなのではないかな・・・・?と思いました。
女性の顔に例えると、『美人顔』というよりは『可愛い顔』といった感じでしょうか?
手に届かない『高嶺の花』というよりは、親しみやすくて愛くるしい『地元のヒロイン』といったところでしょうか?
この『Nポジション』は、少し『クローズ』になっているのだそうですが、全くといっていいほど気になりませんでした。
店員さんに言われるまで気付きませんでした。
いいイメージをもったまま試打を開始することができました。
まず感じたのが、その『ソフトな打感』です。
打っていて、すごく心地良い感じがしました。
昨日出会った『PING G15』とは、また少し違った感触ですが、このドライバーの感触もとても好感を持つことができました。
『フェース』に乗せていける感じがとてもいいです。
インパクトからフォローにかけて、すごく振り抜きやすい感じがしました。
何球打っても飽きることがありませんでした。
『音』も、すごく感じのいい音だと思いました。
『鼓膜に優しい』、いい音だと思います。
心地いい音が耳をくすぐる感じ・・・・・。とでもいうのでしょうか?
実際は全く違う感じの『音』や『声』なのですが、このドライバーの音を聞いていたら、山へハイキングに行ったときに聞こえる『鳥のさえずり』を何となく思い出していました。
そういった楽しい『音』や『声』を耳にすると、歩いているのがとても楽しくなってきますが、このドライバーの音も、『ボールを打つ』という動作を楽しくさせてくれている感じがしました。
いい演出をして貰っているように感じられました。
最近は、こういったいい感じの音をしたドライバーに出会える機会が増えたので、私はとても嬉しく思っています。
私はラウンドするよりも、ひょっとしたら練習する方が好きなんじゃないかな?と思うことが多いのですが、今日はまさにそういった『練習するということ』がとても楽しく感じられる日でした。
『球のあがりやすさ』という点でも、かなりの高得点です。
『ロフト9.5度』を感じさせない『高弾道』だと思いました。
かなりいい感じでボールを上げてくれます。
ここ数年のコブラのドライバーは『ワイドスイートエリア』をとても強く感じるのですが、このドライバーも決して例外ではなく、かなり上下左右に広い感じがしました。
少々下目に当たっても、楽にボールが上がってくれます。
全く『タフ』な感じはしなかったので、打っていても『疲れ』を感じることがありませんでした。
打てば打つほど楽しくなってきました。
『安定性』という点でも、かなり高い感じがしました。
予想していたよりも『球のつかまり』が良く、こちらがつかまえにいかなくても、クラブがしっかりとつかまえてくれている感じがしました。
やはり若干の『クローズフェース』も効いているのでしょうか?
見た目には殆ど気付かないので、違和感を感じることもなく、それでいてこの高性能なのだから、より印象度が良くなりました。
『ヘッド後方のヒール側』にある、このウェイトのような物も、この『つかまりの良さ』『球のあがりやすさ』に大きく貢献しているのでしょうか?
私が普通に打っていくならば、自然と『ドロー系』になっていったのですが、つかまり過ぎる感じはしなかったですし、左への恐怖感を感じることはありませんでした。
『フックフェース』には、かなりの苦手意識があったのですが、少しずつ慣れてきたのもあると思いますし、このドライバーくらいの『被り』なら、嫌な感じがすることなく楽に打っていくことができました。
やはりこのドライバーも、最近のクラブ開発におけるキーワードともいえる、『感性』を大切にして開発されているのではないでしょうか?
『マシンテスト』と実際の『人間によるテスト』では、その結果が大きく異なることはこれまでもたくさんあったようですし、最近はより人間によるテストを重視しているのではないでしょうか?
正直いいまして、もう少し『重量感』や『しっかり感』があると、私にとってはもっといい結果が得られるような気がしたのですが、やはりそれは仕方のないことだと思いました。
しかし、全体的にとてもいいフィーリングを感じました。
『フレックスS』『ロフト一桁』の敷居がかなり低くなったような気にさせてくれるドライバーだと思います。
『操作性』という点では、やはりこれまでのこういったタイプのドライバーと同様な感じがしました。
比較的『ハンドルの遊び』があるドライバーだと思いますし、それほど敏感に色々なイメージを汲み取ってくれるタイプではないのかもしれません。
やはり『直進性』『安定性』が優位を占めているドライバーのような気がします。
しかし、左右に曲げてみることにもトライしてみましたが、それほど難しすぎる感じはしませんでした。
ただ、イメージよりは『曲がり幅』が小さかったので、やはりあまり極端に曲げていくタイプのドライバーではないような気がしました。
極端な『インテンショナルショット』は多少打ちづらいかもしれませんが、『再現性の高い』ショットを打ちやすくしてくれるドライバーといっていいのではないでしょうか?
かなり幅広い層から支持を集められそうな気がします。
『飛距離性能』という点でも、コブラらしいハイレベルな感じがしました。
高弾道で活きのいい球がグーンと伸びていく感じです。
明らかに『キャリー』を稼いでいけるタイプのドライバーです。
球を低く抑えて風の下をくぐらせる・・・・。といったイメージの弾道ではなく、かなり高い弾道で風に乗せていく・・・・。といった感じがしました。
風がアゲている時は、少し苦戦してしまうかもしれませんが、少し『ティ』を低くしても上手く球を拾ってくれるドライバーなので、思い切ってティを低めにして打ってもそれほど難易度が上がらないような気がします。
この写真の後、『ゴムティ』を低いものに変えて打ってみたのですが、とてもいい感じで打つことが出来ました。
このドライバーのシャフトは『S』ですし、『ロフト』も9.5度になっていますが、結構『ソフト』な仕上がりになっているので、日頃『10.5度』を使っておられる方や、『SR』を使っておられる方も、少し『オーバースペック』と思えるかもしれませんが、試してみる価値があるのではないでしょうか?
意外と打ちやすいな・・・・。と感じられる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
このドライバーは、かなり『打ちやすさ』に秀でたドライバーだと思います。
それでいて『フィーリング性能の三大要素』も高い、『優れ物』だと思いました。
さらに、多くのゴルファーが求める『飛距離性能』でも高いパフォーマンスを発揮してくれる、頼れるドライバーといえるような気がします。
『フェースアングル』を三種類変えられるようですが、私はこの『N(ニュートラル)ポジション』がベストのような気がしました。
ただ、『O(オープン)ポジション』にも興味があるので、今度出来ることならそのポジションで再びトライしてみたいと思いました。
今年の年明け早々にコブラの素晴らしいドライバーに出会えましたが、年末が近くなってきて、またここでコブラの素晴らしいドライバーに出会うことが出来ました。
まさに『大豊作』の年といえるのかもしれません。
『S9-1 PRO-D』『S9-1 PRO-S』というドライバーがあまりにも気に入っていて、その好印象は決して消えないと思うのですが、このドライバーもかなりの好印象が残りました。
どちらかというと、私には『S9-1 PRO-D』『S9-1 PRO-S』の方が合っているような気がするのですが、このドライバーもまた是非試打してみたいと思わせてくれるクラブです。
すごくいい気分のまま試打を終えることができました。
コブラ ZL ドライバー
- 2009年11月29日
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