Zodia Z522 アイアン

Zodia Z522 アイアン を試打 レビュー

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先日、このゴルフクラブ試打しました。

試打クラブZodia Z522 アイアン の7番 です。

 

アイアン用カーボンシャフト GRAPHITE DESIGN RAUNE IRON i75
シャフトは GRAPHITE DESIGN RAUNE IRON i75 です。

ロフトは31度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は76g、トルクは3.2、バランスC9.2、キックポイントは中調子、クラブ総重量は398g です。

 

Zodia Z522 アイアン 正面写真
とてもカッコいい、黒いアイアンです。

このアイアンを見て、私が大好きだったゴルフ漫画『黄金のラフ』で、主人公藤本草太が使用していたアイアン、『アイアンクロウ』を思い出しました。

質感が良く、かなり高級感があります。

チープさは全く無く、『隙の無い』デザインなので、かなり高価なんだろうな・・・。と思いながら見ていました。

 

Zodia Z522 アイアン 側面写真
シャロー感があって、セミラージサイズといっていいように思います。

アイアンといえばメッキタイプで、ミラー仕上げか、サテン仕上げが殆どです。

通常のメッキタイプもいいですが、改めて『黒染め』の良さを感じました。

いい目の保養ができ、私の心がウキウキしています。

改めて『美しさは性能の一部』だな・・・。と思いました。

この美しさはプレイヤーの気持ちを高めてくれます。

 

やや厚めの形状
シャープな形状ですが、ポケキャビらしい、やや厚めの形状です。

こうして見ても、重心が深そうな感じがします。

 

バックフェースのパーツ

バックフェースのパーツ
全身艶消しの黒ですが、バックフェースにある、このアクセサリーのようなものだけ光沢感があり、存在感もあります。

バックフェースにパーツが組み込まれているというか、貼り付けられているようです。

これは何の為にあるのでしょうか?

 

Zodia Z522 アイアン  彫りの深さ
彫りの深さはたっぷりあります。

ポケキャビらしい、重心の深さと低さを感じさせますが、形が整っていて、美が犠牲になっていません。

ポケキャビは確かに易しくて優れた機能だとは思いますが、形が崩れてしまって、購入候補に挙がらないものが殆どでした。

しかし、このアイアンは易しさと美しさの両立ができています。

 

Zodia Z522 アイアン  トップライン
トップラインは少し広いですが、『黒』という収縮色のおかげで、それが目立ちません。

黒という色は本当にメリットが大きいです。

これがもし、白いヘッドだったら、よく目立っていたと思います。

 

Zodia Z522 アイアン  ソール幅
ソール幅は、ややワイドですが、今は標準といったところでしょうか?

 

Zodia Z522 アイアン  ソール形状
ソール形状平らに近いですが、微妙に丸みがあります。

 

Zodia Z522 アイアン  リーディングエッジ
リーディングエッジは微妙に『面取り』されているくらいです。

 

トレーリングエッジ
トレーリングエッジの削りは大きいです。

 

トレーリングエッジの溝

トレーリングエッジの溝

トレーリングエッジの溝
トレーリングエッジだけ、このような削りになっていて、ミーリングのような溝があります。

これは初めて見ますが、どういう効果が期待できるのでしょうか?

 

バックフェースの溝 Z522
細かすぎて写真では見えづらいですが、バックフェースの溝 のようなものがあり、トゥ側にある、この『Z522』が、よく目立っています。

 

ミーリング無し
フェース面にミーリングは見られません。

とても綺麗なフェース面です。

ある海外メーカーのアイアンは、昔からここがチープで好きになれないのですが、このアイアンは好感が持てます。

スコアラインの数は15本と多く、Callawayのアイアンを思い出しました。

私は13本が一番好きですが、これくらい多いほうが好きだという方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

指で触ってみると、『エッジ』が効いているのが分かります。

あるメーカーのアイアンは今でも、ここが『つるつる』していて好きになれないのですが、このアイアンの触感は大好きです。

 

Zodia オリジナルソケット
Zodia オリジナルソケットがとてもオシャレですね。

こういった細かいところまでのこだわりは、大手メーカーが苦手にするところではないでしょうか?

 

Zodia オリジナルグリップ
Zodiaオリジナルグリップが、とてもカッコいいです。

見ているだけで、やる気が出てきますね。

 

Zodia Z522 アイアン 顔
顔はいい感じで、好感が持てました。

小顔ではなく、ちょっと面長でグースも少し利いていますが、それが目立たないようになっています。

この色で引き締まって見えますし、『鉄の質感』を感じさせてくれるのがとても魅力的です。

穏やかそうな顔をしていて、尖った感じはありません。

 

振り感
素振りをした感じはまずまずです。

カーボンシャフトが挿してあり、かなり軽量感があるので、念入りに素振りをしました。

これはあくまでも私の感覚なのですが、アイアンやウェッジでは、なるべくシャフトをしならせないといいますか、『しなり感を排除』して振っていきたいと思っています。

対して、飛距離を出すためのクラブである、ドライバーやスプーンのシャフトは、どんなに硬いシャフトでも、しなり感を求めています。

本当はどちらにも当てはまるのですが、『方向性はヘッド、飛距離はシャフト』という考えがあります。

もちろん、ヘッドに飛距離の要素も大きいですし、シャフトによって方向性も大きく変わってくるのですが・・・。

私が初めて使ったドライバーはスチールシャフトが挿してあって、タメを作ってしならせる感覚で打っていて、その感覚を得られたことが今でもすごく役に立っています。

今はアイアン用のカーボンシャフトがすごく進化していて、昔のような挙動が不安定で暴れるタイプが少なくなっているようです。

軽量タイプのシャフトでも、割としっかりしていて、『スチールテイスト』で振っていけるものも多くなりました。

だからといって、私がカーボンシャフトを使う予定は今のところ無いですが、このRAUNEというシャフトは好印象です。

 

Zodia Z522 アイアン 構え感
ボールを前にして構えてみると、とても良いです。

面長タイプのアイアンでは間違いなくトップクラスに入る美顔で、さすがZodiaです。

クラブの易しさは『まず美顔から』・・・。

分かっているメーカーだな・・・。と思いました。

いくら『易しい』といわれるクラブでも、顔が良くないと構えづらいですし、狙いも定まりません。

方向性や弾道イメージは、顔で決まります。

 

試打を開始しました。

フェース面
『打感』も好感が持てました。

ポケキャビらしい、少し薄いところがありますが、その薄さの中にも『厚み』があり、フェースの一点から徐々に全体へと広がっていくようでした。

これをどう表現すればいいか、考えたのですが、静寂さのある池にひとつ石を落としたときに広がる波紋といったら伝わりやすいかもしれません。

ボヤけた打感ではなく、しっかりとした感触がその一点にとどまらず、フェース全体に伝わっていく感じです。

『ガツーン』とくることもなく、丸みがあって、まったりとした打感です。

あがりやすさ

トゥ側
球はよくあがってくれました。

深重心らしい、『約束された』といいますか、『穏やかな』あがりやすさです。

打ち出しの高さもあり、ほぼ自動的にあげてくれるイージーさを感じました。

とてもカッコいいアイアンですが、タフさはなく、ハードルが低くて親しみやすいのも、このアイアンの特長のひとつといえます。

安定性

バックフェース
『安定性』は高いです。

ポケキャビの長所が存分に味わえます。

完全に『オートマ系』のアイアンです。

『打点のブレ』にも強く、ミスヒットしても当たり負けすることなく、ボールをターゲットまで送り届けてくれます。

操作性

操作性
『操作性』という点では、正直あまり秀でていないと感じました。

優れたオートマチック性能が邪魔して、大きく曲げられません。

良い意味で、『鈍感』なアイアンです。

私はアイアンに操作性を求めるので、そういう点では物足りなさを感じましたが、裏を返せば、それだけ球が曲がりにくく、ミスヒットにも寛容だということがいえます。

オープンに構えて、かなりカットに打ち、自分では充分なスライス回転が掛けられたと思っていたのですが、実際はほとんど曲がらず、ほぼ真っ直ぐ飛んでいきました。

極端な打ち方をして、私の頭の中では『バナナスライス』を打ったイメージだったのですが、実際は『少しだけ曲がった』というよりも、少しだけ『揺れた』程度に収まっていました。

これを長所ととるか、短所ととるか、人によって認識が変わると思います。

私は球を曲げたいタイプなので、魅力的ではありませんが、このアイアンの大らかさに魅力を感じられる方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

しかも『美顔』で、これだけ寛容なのは大きな長所です。

飛距離性能

飛距離性能
『飛距離性能』は優れています。

キャリーもしっかり出せますし、かなり遠くへ飛びました。

私にとって明らかに『飛びすぎ』なので、距離感が出しづらく、扱いづらい感じがしますが、今はこの飛びが多くのゴルファーのニーズと合致しているのではないでしょうか?

私は『飛ばさない(飛びすぎない)』ことによる、距離感を磨いてきたつもりですが、今は『飛ばしながら』距離感をつかむという戦略なのかもしれません。

私にとってかなり難しいことですし、こういう飛び系アイアンで距離感を正確につかむことができれば、素晴らしいことだと思います。

 

ヒール側
ポケキャビは一時ブームになって、よく見かけるようになりましたが、中空タイプが多くなったことによって、数を減らしてきたように感じます。

ポケキャビも中空も外見は違うものの、求めるものは同じだと思います。

易しく飛ばす。

 

Golf equipment
ポケキャビが出始めの頃から私は試打をしていますが、あまりカッコ良くないものも多くありました。

しかし、このアイアンはとてもカッコ良く、バッグに入っているだけで嬉しくなります。

 

Best golf clubs
易しさが求められている時代だと思いますが、易しいだけではダメ。

そこに『美しさ』や『カッコ良さ』が無いと。

そういった意味でも、このアイアンはすごく洗練されていて、これまでのポケキャビの中でも、間違いなくトップクラスに入ると思います。

 

New golf clubs
私なりのポケキャビ最大の弱点があります。

それは『掃除しづらさ』です。

バックフェースの形状が複雑で、隙間もあって全てを綺麗に拭き取ることはできません。

それにアンダーカットが入っていたら、さらに掃除しづらくなります。

クラブの性能とは直接関係ないですし、使用後にクラブを清掃しないという方は多いかもしれません。

私はラウンド後はもちろん、練習場から帰宅した後も必ずクラブを全て綺麗にするので、大切なポイントです。

それが購買意欲にもつながりますし、私はMBやノーマルキャビティしか購入したことがないですし、おそらくこれからもそうなると思います。

ポケキャビの優秀さを強く感じていますが、今のところ必要性を感じていません。

 

Japanese golf club
黒染めというのがいいですね。

圧倒的にメッキタイプが多いですが、このように黒いヘッドを好まれる方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

ウェッジにはよくある『ノーメッキ』ですが、アイアンには見られません。

もちろんメーカー側もやろうと思えばできるはずですが、なぜやらないのでしょうか?

使用していてウェッジほどのメリットが無いのかもしれないですし、使用後のメンテナンスも大変になりますね。

このアイアンの美しさを感じながら、そのようなことを考えていました。

 

Golf irons
ミスヒットに寛容で飛距離も出る。

それでいてカッコいいアイアンが欲しい。

中空はあまり好きではない。

優れたクラブなら、大手有名メーカーにこだわらず、日本の地クラブメーカーも使ってみたい。

そういう方に是非試していただきたいアイアンです。

カッコ良さと易しさは決して反比例しない。

メーカーがしっかり設計して作れば、比例するんだ・・・。という認識をもたれるのではないかな・・・。と思いました。

いろいろなクラブを試打していると、表現が良くないかもしれませんが、『手抜き』をしているな・・・。と思えるクラブは結構あります。

少なくともベストを尽くしていません。

ただ外見をちょっと変えたり、派手にしてみたりして、見た目は違うものの、性能に疑問符がつくクラブもたくさん出会ってきました。

今思い出しても、たくさん浮かびますが、ここではその名前を伏せます。

そういうクラブに出会う度に残念に思いますが、このアイアンは違いました。

デザインのひとつひとつに明確な狙いが汲み取れます。

これまでたくさんゴルフクラブを試打してきて、ゴルフクラブは設計者と、私たちエンドユーザーの『勝負』みたいなところがあるように感じます。

設計者の思いを、どれだけ私たちユーザーが汲み取ることができるか?

またその逆で、私たちユーザーの願いをどれだけ汲み取ってデザイナーは形にできるか?

一方通行ではなく、お互いの思いが交錯していることが理想です。

そういった意味でも、このアイアンは設計者やメーカーのこだわりが感じられますし、私たちユーザーの易しくて美しく所有欲も満たしてくれるのがいいな・・・。と思いました。

構えやすさ・・・☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆

※(100P満点)
☆1つ=0~20P
☆2つ=21~40P
☆3つ=41~60P
☆4つ=61~90P
☆5つ=91~100P

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※追記 このクラブの紹介文(記事を書いた後、このクラブについて、調べてみました)

Zodia Z522アイアン徹底レビュー:スペック、性能、適合ゴルファーを完全解説

Zodia(ゾディア)のZ522アイアンは、同ブランド初のポケットキャビティ構造を採用したモデルであり、アベレージゴルファー向けに開発されたクラブです。本記事では、公式情報と実際の使用者の声をもとに、Z522アイアンのスペック、性能、適合するゴルファー像などを詳しく解説します。Zodia(ゾディア) 公式サイト+3アメーバブログ(アメブロ)+3アメーバブログ(アメブロ)+3


製品概要

Zodia Z522アイアンは、ポケットキャビティ構造を採用し、低重心設計による高い寛容性と飛距離性能を実現しています。アンダーカット部に特殊樹脂を注入し、バックフェースには軽量で振動吸収効果のあるABS樹脂バッチを採用。さらに、ヘッドにはDLC(Diamond Like Carbon)ブラック加工が施され、高級感と太陽光の反射軽減を両立しています。Zodia(ゾディア) 公式サイト+1Zodia(ゾディア) 公式サイト+1kasorebase.com


スペック詳細

 

番手ロフト角(°)ライ角(°)ヘッド重量(g)バンス角(°)FP値(mm)
#525.061.0256.04.05.5
#628.061.5263.04.55.5
#731.062.0270.06.06.0
#835.062.5277.06.06.0
#939.063.0284.07.06.5
PW44.063.5291.09.06.5

※ロフト角、ライ角、ヘッド重量、バンス角、FP値はそれぞれ±1.0°、±1.0°、±2.0g、±1.0°、±1.0mmの許容範囲があります。Yahoo!オークション


使用者の声

実際にZ522アイアンを使用したゴルファーからは、以下のような評価が寄せられています。

これらの声から、Z522アイアンはミスに強く、飛距離性能と打感の良さを兼ね備えたクラブであることが伺えます。


長所と短所

長所:

短所:


ヘッドスピード毎の飛距離性能

Z522アイアンの飛距離性能は、ヘッドスピードに応じて以下のように推定されます。

 

ヘッドスピード(m/s)7番アイアンの推定飛距離(ヤード)
35約140
40約150
45約160

※実際の飛距離は、スイングの質やミート率、使用シャフトなどにより異なります。アメーバブログ(アメブロ)


適合するゴルファーとそうでないゴルファー

適合するゴルファー:

適合しない可能性のあるゴルファー:

  • 操作性を重視する上級者

  • コンパクトなヘッドサイズを好むゴルファー


まとめ

Zodia Z522アイアンは、ポケットキャビティ構造と低重心設計により、高い寛容性と飛距離性能を実現したモデルです。特殊樹脂とABSバッチによる優れた打感や、DLCブラック加工による高級感も魅力的です。ミスに強く、飛距離と打感の良さを求めるアベレージゴルファーに特におすすめのアイアンです。Zodia(ゾディア) 公式サイトkasorebase.com


出典元