ゴルフクラブ試打日記。          

Zodia Z901 ドライバー

Zodia Z901 ドライバー 
今日は、このゴルフクラブ試打しました。
試打クラブは Zodia Z901 ドライバー です。
Basiléus Z 60S

シャフトは トライファス バシレウス Z 60S です。
ロフトは9度、クラブ長さは45インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は63g、トルクは3.5、キックポイントは中調子、クラブ総重量は312gです。
正面

初めて手にした、Zodiaのドライバーです。
Zodiaはウェッジが有名なメーカーで、以前友人が所有していたこともあり、何度か使わせてもらったことがありますが、ドライバーは初めてです。
白いヘッドが流行っている中、このドライバーは『黒一色』で、とてもカッコいいです。
側面

全体的に丸みを帯びていて、とてもオーソドックスな形状です。
奇をてらっていなくて、『本格派』という感じがします。
黒い色は『重量感』を感じさせる色ですが、このドライバーにはあまり重量感は感じませんでした。
独特な光沢感があったからかもしれません。
ヘッド後方のウェイトのようなもの

ヘッド後方にウェイトのような物が組み込まれていました。
とても見慣れた感じがするので、特に驚くようなこともなく、これまでたくさん出会ってきたドライバーと同様の効果が期待できるのだろう・・・。と思いました。
こうして見ていると、交換はできそうにない感じです。
ソールの溝

ソールには、細かな溝がありました。
とても小さい溝ですが、これによるメリットもあるのでしょうか?
どれほどのメリットがあるのか、解りませんが、細部にまでこだわった設計になっているようです。
MUSCLE POWER OPTIMIZED WEIGHT BALANCE

ヒールの部分には『MUSCLE POWER OPTIMIZED WEIGHT BALANCE』と記されていました。
何やら、とてもレベルの高い工夫が施されていそうです。
メーカーの自信が伺えます。
ネック長さ

ネックの長さは、しっかりとキープされていて、好感がもてます。
イメージを伝えていけそうな予感がします。
セミシャローバック

セミシャローバック形状だと思いました。
極端なシャローではありませんが、ディープというよりは、シャローに近い印象を受けます。
今は、これくらいの厚みがとても多くなったように思います。
グリップ

このオリジナルのグリップもカッコいいです。
ツアーベルベットタイプで、とても握りやすいです。
この何ともいえない柔らかい感触が良いフィーリングと距離感と方向性を生み出してくれます。
顔

顔はとても整っていて、好感がもてました。
光沢感のない、独特な『艶消しブラック』が印象的です。
PINGのドライバーを思い出しました。
私は、これまでのオーソドックスなタイプの光沢感のあるヘッドのほうが、どちらかといえば好きですが、この『艶消し感』にも好感がもてます。
このほうが構えたときに、太陽の光の反射が邪魔になりにくいのかもしれません。
いずれにせよ、このドライバーの顔には、とても好感がもてました。
『やる気スイッチ』が自然と入りました。
振り感

素振りをしてみた感じは、予想よりもハードスペックではないように感じました。
見た目の印象から、もう少しハードな設計になっているのかと思ったのですが、実際はそんなことはありませんでした。
重量もそれほど感じなかったですし、このバシレウスの黒いシャフトも、フレックスが『S』ではありますが、軟らかめの『S』に感じられました。
敷居が高すぎないように仕上げられているドライバーのような気がします。
今日は一球目から、強く叩いていこう・・・。と思っていたのですが、この感じだとちょっと自重しよう・・・。と思いました。
振っていくと、少し暴れてしまうかな?と思いました。
構え感

ボールを前にして構えてみると、やはりとてもいい感じでした。
形が整っているので、すごく落ち着いて構えることができました。
トゥ側が出っ張っていないので、球を上手くコントロールできそうな予感がしました。
ただ、フェース面が見え過ぎるところに少し疑問を感じました。
このドライバーのロフトは『9度』ということなのですが、どう見ても9度には見えませんでした。
『11度』くらいはありそうなフェース面の見え具合です。
私の目の錯覚だったらいいのですが、やはり何度見ても、ロフトが寝過ぎているように見えました。
このドライバーも『リアルロフト』と『表示ロフト』に開きがあるのでしょうか?
このドライバーが最初から『11度』とか『10.5度』というように表示されていれば、ここまで違和感を感じなかったと思うのですが、最初から『9度』というつもりで構えていたので、少し心が動揺してしまったように感じます。
私は、もう少し低い弾道をイメージしたかったのですが、この構え感だと、どうしても高くなってしまいがちでした。
ただ、方向性はいい感じでイメージできました。
球筋が乱れそうな感じは全くしません。
まずは、このドライバーにお伺いを立ててみよう・・・。と思いました。
試打を開始しました。
フェース面

『打感』はまずまず・・・。だと思いました。
硬いというよりは柔らかめの打感で、なかなかいい感じでしたが、『極上の打感』だとは正直思いませんでした。
強い不満を感じることはなかったのですが、酔いしれてしまいそうなフィーリングではありませんでした。
しかし、何球打っても、こちらを疲れさせないので、親しみやすさを感じる打感でした。
打球音

『音』は静かめで、落ち着いて打っていくことができました。
心に波風を立てない、優しい感じの音です。
叩いていくのに、邪魔にならない『控えめな音』だと思いました。
トゥ側

『球のあがりやすさ』という点では、やはり構えたときの印象通り、かなり高く上がってしまいました。
叩けば叩くほど、その傾向は大きくなっていきました。
バックスピンも、少し多い感じかな?と思いました。
やや吹き上がる感じがしました。
このゾディアのヘッドもそうですが、装着されているバシレウスの黒いシャフトも、予想以上に球を上げてくれる感じがしました。
シャフトにも、ヘッドのフェース面を立てていきやすいタイプと、上を向かせやすいタイプがあるように思うのですが、このシャフトは上を向かせて高弾道を打ちやすいシャフトだと思います。
見た目よりもハードなシャフトではありませんし、ヘッドも外見の印象以上に球があがりやすいタイプなので、このコンビネーションだと結構敷居も低いのかもしれません。
日頃、『ロフト10度』のドライバーを使っておられる方も、まずはこのスペックで試してみられるのがいいのではないでしょうか?
ヒッター向きだとは思いますが、予想以上に球があがりやすいドライバーだと思いました。
バックフェース

『安定性』という点では、高いと思いました。
見た目とてもカッコいいドライバーですが、シビアで難しい感じは全くしませんでした。
フックフェースには見えなかったですが、球がつかまりやすく感じられました。
右へ抜ける感じはしません。
それほど捕まえにいかなくても、自然とつかまりやすい感じがしました。
ヘッド後方に組み込まれているウェイトのような物も威力を発揮しているのでしょうか?
ボールが高く上がり、バックスピンが多めなドライバーは、やはり『余計なサイドスピン』が抑えられやすいのだと思いました。
飛距離性能

『飛距離性能』という点でも、まずまずのレベルの高さだな・・・。と思いました。
これまでたくさんの高性能ドライバーに出会っているので、このドライバーがそれらの中でも、かなりのハイレベルな存在・・・。だとは、正直思わなかったのですが、大きく見劣りする感じはしませんでした。
『驚くほどの飛び』だとは思わなかったのですが、あれくらいまでは届いてくれるだろう・・・。という所には確実に届けてくれました。
ラインも出しやすかったですし、この『安定した飛び』は、コースでも武器になってくれるような気がしました。
『最長距離』と『最短距離』の差が比較的小さいドライバーなのではないかな?と思いました。
『激飛びドライバー』というよりも『楽飛びドライバー』といえるのではないでしょうか?
軽く振って、よく飛ぶドライバーだと思いました。
操作性

『操作性』という点では、なかなかいい感じでした。
左右どちらにも易しく対応してくれました。
フェースが被っているようには見えなかったのですが、何となくドロー系のほうが打ちやすそうだな・・・。と思っていました。
実際に打ってみても、やはり私にはドロー系のほうが易しく感じられました。
引っ掛かる感じはしませんでしたが、つかまりのいいドライバーだと思いました。
持ち球がフェード系の方にも、易しく感じられるのではないでしょうか?
先ほども書きましたが、右に抜ける感じがしないので、思っていた以上に右に抜ける球は出にくいと思います。
極端なことをしない限り、それほどトラブルには出会いづらい感じがしました。
今日は練習場だったので、結構極端なことをしましたが、コースではある程度抑えて打っていけるように感じました。
ヒール側

初めてのゾディアのドライバーでしたし、そのブランドイメージ通り、とてもカッコいいドライバーでした。
このようなカッコいいドライバーに出会えて、今日はとてもラッキーだと思いました。
ただ、購買意欲が刺激されることはありませんでした。
気持ちもハイテンションになることなく、淡々と試打を繰り返していました。
Zodia Z901 DRIVER

それは、このドライバーが劣っているとか、性能が良くない・・・。ということではなく、ただ単に私には少し合いづらい部分があるということに過ぎません。
もし私が、これまでドライバーを全く手にしたことのないビギナーだったとしたら、このドライバーにかなり魅力を感じたと思います。
見た目もカッコ良くて、打ちやすくて、飛距離性能もいい・・・。
かなり親しみを感じると思います。
ゾディア Z901 ドライバー

しかし、私は購買意欲が刺激されることはありませんでした。
何故だろう?と考えてみると、やはりこれまで『極み』という言葉が似合うような高性能ドライバーにたくさん出会ってきたのが大きいと思いますし、先ほども書きましたが、構えたときにやや不思議に感じる部分や弾道が高すぎるところを不満に感じたのかもしれません。
打感も、もう少し爽快感があってもいいのかな?と思いました。
少しだけ、こもった感じがしました。
ただ、それらはほんの小さな部分だと思いましたし、大きな不満ではありません。
少しだけ、私の感覚と、このドライバーのフィーリング性能が馴染みづらかっただけなのかもしれません。
Zodia Z901 ドライバー
 
聞くところによると、このドライバーはシャフトによっても異なりますが、かなり高価なのだそうです。
カッコいいドライバーだな・・・。とは思ったのですが、正直それほど高級感は感じませんでした。
エポンなど数種類のメーカーのドライバーは、最初から高そうな雰囲気がすごく伝わってきますが、このドライバーにはあまり感じませんでした。
ひょっとしたら、親しみやすい価格設定になっているのではないかな?と期待していたのですが、実際はやや敷居の高い価格設定になっていました。
しかし、このドライバーがチープな感じは全くしなかったですし、この価格設定でも魅力を感じられる方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
ただ私は、もしその値段であれば、迷わず他のクラブを購入するように思います。
10球ほど、マイドライバーと打ち比べてみたのですが、やはりマイドライバーのほうが距離を出していきやすかったですし、他の面でもいい感じをつかむことができました。
このドライバーも高性能だと思いますが、それ以上に、私にはマイドライバーのほうがマッチしているのだと強く実感しました。
このゾディアのドライバーも、いい印象が残ったので、また試打する機会があれば試打してみたいと思いますし、これからのニューモデルにも期待していきたいです。