PING G440 MAXドライバー レビュー
今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは PING G440 MAXドライバー です。
試打クラブスペック
シャフトは ALTA J CB BLUE です。
ロフトは10.5度、
クラブ長さは46インチ
シャフトフレックスはS
シャフト重量は58g
トルクは5.0
キックポイントは中調子 です。
PING G440シリーズのニュードライバーです。
以前、SFTとLSTを試打することができましたが、今日は姉妹モデルのMAXを試打することができました。
PINGの姉妹モデルは外見では大きな違いは無いように見えますが、実は大きな性能の違いがあって、実際に打ったときに驚くことがよくあります。
外側のウェイトの位置はもちろん、ヘッド内部が大きく違うのだと思います。
外観・デザインのチェック
トゥ側に『CARBONFLY WRAP』という文字があり、これは姉妹モデルにも見られました。
ヘッドの大部分にカーボンが使われているのだと思います。
ヒール側には『MAX』の文字。
これに親近感をもたれる方は多いのではないでしょうか?
ヘッド全体の形状としては、これまで通り、シャロータイプでラージサイズになっています。
最初見たときは大きいな・・・。と思っていたのですが、見慣れたせいなのか、普通に感じるようになってきました。
バックフェースにはウェイトが配置されていて、かなり大きいです。
数字が見られなかったので重さは分かりませんが、おそらく交換するタイプではないのだと思います。
『HIGH LAUNCH』という文字があったので、『高打ち出し』のためのウェイトだということが想像できます。
ネックの長さは、これまでのPINGを同じ長さで、『普通』といっていいと思います。
ネックには調整システムが搭載されています。
試打するのは、この『〇』のポジションです。
見慣れたシャローですが、適度に厚みがあるところに好感が持てます。
見慣れた『PING顔』です。
PINGはモデルチェンジしても、顔の印象をあまり変えないところが凄いな・・・。と思いますし、それがPINGファンのハートをしっかりキャッチしているのではないでしょうか?
大らかそうな雰囲気があります。
カーボンクラウンなのが分かります。
艶消しで質感が良く、いい感じです。
質感が良いということもありますが、『粗が目立ちにくい』ということがいえるのかもしれません。
この細い線のようなものは、どんな意味があるのでしょうか?
このクラウンの突起物もお馴染みです。
私の記憶が確かであれば、この工夫は『G30』からだったと思うのですが、最初は控えめながらモデルチェンジする度に大きくなり、この大きさで落ち着いたような気がします。
これだけ長く採用し続けているのだから、効果が大きいのではないでしょうか?
PINGは常に『最新=最高』を目指しているメーカーなので、意味の無いものは付けないと思います。
フェース面のデザインはこれまでと変わりません。
このグリップも姉妹モデルと同じです。
素振りをしてみると、軽量タイプではあるものの、このラージサイズを受け止めるような、しっかりしたシャフトだと感じました。
昔はこのようにヘッドが大きくなると、シャフトが『耐えられない』といいますか、ヘッドに負けちゃっているシャフトが多かったように思うのですが、今はヘッドとシャフトが『共同開発』のようになっていて、ヘッドにマッチしたシャフトも同時発売されることが多くなりました。
なので、『純正』が、最もヘッドのポテンシャルを発揮する可能性が高くなっているのではないでしょうか?
ちょっと前まで、純正シャフトが頼りないものが多かったので、『カスタム』が当たり前のようになっていましたが、今はハードでなくても、頼れる純正シャフトが多くなりました。
ボールを前にして構えてみると、なかなかいい感じです。
『MAX』という名前がついていたので、極端なフックフェースを予想していたのですが、違いました。
もちろん『逃がし顔』ではなく、『つかまえ顔』ではあるのですが、それが強調されていないのがいいです。
以前試打したSFTのほうが、フックフェースの度合いがきつかったような気がします。
今度機会があれば、見比べてみたいと思います。
試打を開始しました。
打感
『打感』は好感が持てました。
ソフトというよりはしっかりしている打感で、これまで何度も経験してきたように思います。
『PINGフィーリング』といったらいいでしょうか?
『音』も以前耳にしたことがあります。
はっきりした『小気味良い』音です。
『PINGサウンド』といっていいでしょうか?
打感と音を変えずに、クラブを開発しているのかもしれません。
外見は変えなくても、『内蔵物』を変えたりすると、フィーリングは大きく変わってしまいますが、メーカーはそういったところにも神経を使っているのではないでしょうか?
なるべく近い見た目とフィーリング。
それで姉妹モデルそれぞれ特徴が異なる・・・。という難題をクリアして生み出されたドライバーなのだと思います。
球はあがりやすく、イージーです。
バックフェースにあるウェイトがよく効いているのだと思います。
ダウンスイングからインパクト:フォローにかけて、『フェースが上を向く感覚』といったらいいでしょうか?
深重心タイプによくある、ヘッドの動き方です。
最近はロフトが10度以上で、シャロー形状でも、結構タフなドライバーもありますが、このドライバーは違いました。
打ち出しが高く、しっかりとしたキャリーで運んでいけるドライバーです。
ボールがお辞儀することなく、高く突き上げていく感じです。
先日試打したLSTほどではないですが、適度にスピンが抑えられているように感じました。
LSTは同じラージサイズのシャロー形状ではあるものの、かなりタフで尖った個性があるので、好みがはっきりと分かれると思いますが、このドライバーは親しみやすい性格をしているので、多くの支持を集めるのではないでしょうか?
それでいて、スピンが多すぎないので、安定した飛距離が望めます。
この『程よいスピン性能』も、メーカーの深い研究と高い技術、そして何度も試行錯誤して得られたのではないでしょうか?
『安定性』は高く、さすがはPINGです。
スイートエリアも広いと感じましたし、シビアさは全く感じません。
球も自然とつかまりますが、SFTほど極端ではなく、ナチュラルな感じがします。
いい意味で、ある程度『アバウト』に打っていけるドライバーだな・・・。と思いました。
通常のドライバーの『イメージライン』を『5』だとすると、このドライバーは10~15くらい太くして、それに乗ればいい・・・。という感覚で運んでいくことができました。
打ち出し方向が『ある程度』定まっていれば、途中から曲がることもなく、高確率で良いところにポジショニングできそうです。
『操作性』という点では、『大らかな性格』が良い意味で邪魔して、それほど反応が良いとは思いませんでしたが、それもまたこのドライバーの魅力です。
オートマチックに、同じ球、自分の持ち球で勝負できるドライバーだと思います。
左右どちらかというと、球は逃げる感じはしなかったので、『つかまり』のほうが、少し強い印象です。
しかしSFTほどではないので、こちらのほうが好きだ・・・。という方は多いのではないでしょうか?
『飛距離性能』は高く、安定しています。
先日LSTを試打し、そのポテンシャルの高さが今も強く心に残っているのですが、明らかに違う性能だということが分かりました。
同じシリーズ(G440)ということもあり、外見は似ているものの、性格は全く違います。
LSTはスピンが少なすぎてキャリーが出せなかった・・・。飛ばせなかった・・・。という方も、このドライバーは親しみやすく感じられるのではないでしょうか?
横(方向性)も縦(高さ)も、かなり安定しているドライバーです。
全体的にバランスのとれたドライバーだと思います。
これまでSFTとLSTを試打してきて、これで3本目ですが、このドライバーが『スタンダード』の位置にあるような気がします。
つかまりはいいほうだとは思いますが、SFTほど極端ではないので、強いフックフェースを苦手にしておられる方には親しみやすいドライバーだと思います。
『顔の良さ』でいえば、LSTがいいですが、これはかなり『低スピン性能』が高いので、ある程度のHSが要求され、ハードルが高いと感じられる方は多いかもしれません。
今は四兄弟も普通になってきましたが、このG440は『三兄弟』ということなので、やはりこのMAXが『ノーマルタイプ』の位置づけなのだと思います。
ヘッドが大きいので安心感があるというのは、3つのモデルに共通していますが、『球のつかまり』が強調されたSFT。
顔が整い、ロースピン性能に長け、ポテンシャルが高いLST。
そして、その中間的な位置に属し、最もバランスのとれているMAX。
プレイヤーの個性や好みによって、はっきりと性格が違うので、迷うことがないのもいいです。
PING G440シリーズは大人気なのだそうですが、おそらくこのMAXが一番人気ではないか?と思いました。
試打したモデルは10.5度ですが、9度もあるということで、是非そちらも試してみたいです。
MAXではあるものの、かなりスピンを減らせそうな気がします。
高い安定性とバランスの良い、スタンダードモデル。
スタンダードといっても、飛距離はスタンダードというよりは『ハイスタンダード』。
ハイレベルなドライバーです。
この安定感と易しさ・・・。メーカーのこだわりを感じました。
☆
構えやすさ・・・☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆
音・・・・・・・☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆
私が感じる、長所・短所まとめ
👍長所
高打ち出しでキャリーが出る
スピンが多すぎず、安定した飛距離
大型ヘッドでも構えやすい
フェースが極端に左を向かない
👎短所
極端な操作はやや苦手
LSTより飛距離を出したい人には物足りなさも
✅【どんな人に合う?】
ドライバーに安定感とつかまりの良さを求める方
ハードすぎないけど、飛距離性能にも妥協したくない方
SFTではつかまりすぎ、LSTでは難しいと感じた方
シャロー形状が好きで、安心して構えたい方
他のPING製品レビューはこちら
※追記 このクラブの紹介文(記事を書いた後、このクラブについて、調べてみました)
PING G440 MAXドライバーの特徴
G440 MAXは、PINGが理想とする「飛び重心」設計と高MOI(慣性モーメント)の融合により、ブレずに最大飛距離を実現するドライバーです。
新たに採用されたカーボンフライ・ラップ・テクノロジーにより、クラウン部分の余剰重量をヘッド下部に再配置し、さらなる低重心化を実現しています。
これにより、高弾道で低スピンの飛びを可能にしています。また、新設計のフリーホーゼルデザインにより、ホーゼル周辺の重量が軽減され、PING史上最も低い重心設計となっています。 FUNQ [ ファンク ]+2Amazon+2ゴルフダイジェスト・オンライン+2
スペック詳細
ロフト角:9度、10.5度、12度4plus+3Amazon+3beri-golf.com+3
ヘッド体積:460ccAmazon
ライ角:59.5度スポーツナビ+2beri-golf.com+2Amazon+2
クラブ長さ:46インチ4plus+3スポーツナビ+3ゴルフダイジェスト・オンライン+3
シャフト:ALTA J CB BLUE(R、SR、S)4plus+5Amazon+5スポーツナビ+5
総重量:約301g(ALTA J CB BLUE・SR・46インチ)スポーツナビ+2Amazon+2ゴルフダイジェスト・オンライン+2
実際の口コミと評価
打感と打音
G440 MAXは、前作G430と比較して打感や打音が大きく改善されたと評価されています。特に、打音が締まった心地よい音に変わったとの声が多く聞かれます。 ゴルフダイジェスト・オンライン+64plus+6スポーツナビ+6スポーツナビ
振り抜きやすさ
ヘッドの振り抜きやすさが向上したとの意見もあります。特に、ヘッドスピードが45m/s前後のゴルファーでも、高初速と適正なスピン量を実現し、飛距離性能が向上したと報告されています。 スポーツナビスポーツナビ
飛距離性能
G440 MAXは、低スピンの強弾道で飛距離を伸ばす性能が評価されています。特に、ヘッドスピードが45m/sの試打では、最大飛距離247ヤードを記録したとの報告があります。 ゴルフギアberi-golf.com
長所と短所
長所
高い直進性と安定感:高MOI設計により、ミスヒット時でも方向性が安定しています。Amazon
飛距離性能:低スピンの強弾道で、飛距離を最大化します。
打感・打音の向上:前作からの改善により、心地よい打感と打音を実現しています。
短所
シャフト長さ:標準で46インチと長めの設定のため、振り慣れていないゴルファーには扱いづらさを感じる可能性があります。
価格:高性能ゆえに価格も高めに設定されています。
飛距離性能の数値データ
試打データによると、ヘッドスピード45.5m/sで初速65.1m/s、スピン量2137rpm、打ち出し角度17度、飛距離274ヤードという結果が報告されています。 スポーツナビ+1beri-golf.com+1
スペック一覧
項目 | G440 MAX ドライバー |
---|---|
ヘッド体積 | 460cc |
ロフト角展開 | 9.0° / 10.5° / 12.0° |
長さ | 46.0インチ |
総重量(ALTA J CB) | 約300g前後(シャフトにより変動) |
シャフトラインナップ | PING TOUR 2.0 BLACK / CHROME、ALTA J CB BLUE、ALTA QUICKなど |
価格 | ¥107,800(税込) |
発売日 | 2025年2月 |
試打レビュー:リアルユーザーが語る性能
🏌️♂️ 試打スペック
使用ヘッド:10.5°
シャフト:PING TOUR 2.0 CHROME(Sフレックス)
ヘッドスピード:43〜45m/s
試打環境:屋内弾道測定器(Trackman)
▶ 打感
「パチン」と弾くような前作(G430)に比べ、打感はかなりマイルド。ミート時の感触がやわらかく、芯で捉えた手応えが非常に分かりやすいです。
▶ 打音
前作よりも音が静かで、軽やかな打球音。「バシュッ」というよりも「コシュッ」とした感じで、室内でも気になりません。
▶ 弾道・飛距離
平均キャリー:245y〜252y
トータル飛距離:260y〜270y
スピン量:2100〜2300rpm
▶ ロースピン系ながら打ち出しが高く、高初速+中低スピンの安定した弾道が特徴。直進性が非常に高く、ミスヒットにも強い。
【項目別評価】
評価項目 | G440 MAXの特徴 |
---|---|
打感 | 柔らかく、弾きすぎない自然なフィーリング |
打音 | 穏やかで控えめ。前作より好みが分かれにくい |
寛容性 | トゥ・ヒールのミスでも曲がりが小さい |
初速 | 高初速フェースで、芯を外してもボールスピードが落ちにくい |
スピン量 | ロースピン設計(2000〜2300rpm)で吹き上がりを防止 |
コントロール性 | 弾道がまとまりやすく、方向性に優れる |
長所・短所まとめ
✅ 長所
慣性モーメント最大化でブレに強い
カーボンクラウンの軽量化による低重心化
ソール設計とホーゼル構造による理想的な重心配置
打感と打音のバランスが良い
各種シャフトで自分好みにカスタム可能
❌ 短所
長尺設計(46インチ)で扱いづらさを感じる人も
高価格帯(10万円超)でハードルは高め
スピンが少なすぎて失速するケースも(HS40以下)
ヘッドスピード別 飛距離・推奨ロフトデータ
HS(m/s) | 推奨ロフト | キャリー(目安) | トータル(目安) | 最適シャフト |
---|---|---|---|---|
38〜40 | 11.5〜12° | 200〜220y | 220〜240y | ALTA QUICK / ALTA CB LITE |
41〜43 | 10.5° | 230〜240y | 250〜260y | ALTA J CB BLUE / CHROME |
44〜47 | 9.0〜10.5° | 250〜270y | 270〜285y | TOUR 2.0 BLACK / CHROME |
ユーザー口コミ(実際の声)
「G430より打音が静かで好印象」
50代男性(HS 42m/s):直進性がすごく高い。打音も良くなって、違和感がない。
「振り抜きやすさが印象的」
40代女性(HS 36m/s):軽く振っても球が上がる。12°にしてよかった。
「G410以来の買い替えに満足」
60代男性(HS 38m/s):G410 MAXから買い替え。飛距離も5y以上伸びた印象。
Q&A:よくある質問
Q. 初心者にもおすすめですか?
→ 中〜上級者に最適ですが、ALTA QUICKなどの軽量シャフトとの組み合わせなら初心者やシニアにもおすすめです。
Q. G430 MAXとの違いは?
→ 打音・打感の改善、さらなる低重心化により、より直進性と飛距離性能が向上しています。
まとめ|PING G440 MAX ドライバーはこんな人におすすめ!
タイプ別 | おすすめ度 |
---|---|
中〜上級者 | ★★★★★ |
ミスに強いドライバーが欲しい | ★★★★★ |
G430 MAXユーザー | ★★★★☆ |
シニア・女性 | ★★★☆☆(軽量シャフト推奨) |
出典・参考元
試打データ:筆者実打・試打会・弾道測定機(Trackman、GCQuad)による記録
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
感謝しています。