- 1 EPON AF-Tour MB アイアン 2024 を試打レビュー 美顔で打感が良く、操作性の高いアイアンを求めておられる方におすすめしたいアイアン
- 2 EPON AF-Tour MB アイアン 2024完全ガイド|上級者向け軟鉄鍛造マッスルバックの真価
- 3 はじめに:エポンゴルフが誇る最高峰マッスルバックの進化
- 4 EPON AF-Tour MB アイアン 2024の公式スペック
- 5 EPON AF-Tour MB 2024の技術的特徴
- 6 実際のユーザー評価:口コミから見る真の実力
- 7 EPON AF-Tour MB 2024の長所と短所
- 8 このクラブが合うゴルファー・合わないゴルファー
- 9 購入前に確認すべきポイント
- 10 まとめ:8年の熟成が生んだ最高峰マッスルバック
- 11 情報まとめ表
- 12 出典元
EPON AF-Tour MB アイアン 2024 を試打レビュー 美顔で打感が良く、操作性の高いアイアンを求めておられる方におすすめしたいアイアン

先日、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは EPON AF-Tour MB アイアン の7番 です。

シャフトは N.S.PRO MODUS3 TOUR120 です。
ロフトは35度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は114g、バランスはD1、キックポイントは中元調子、クラブ総重量は428g です。

エポンの新しいマッスルバックアイアンです。
エポンのマッスルバックアイアンはひとつではなくて、パーソナルと、このAF-Tourがあります。
しかし、レギュラーモデルとなると、このAF-Tourだけのようです。
前のモデルのAF-Tourから10年以上経ってモデルチェンジしたということは、それだけ前のモデルがたくさんの支持を集めたということなのでしょうか?
私は前のモデルのAF-Tourも好きですが、13年前に試打した、パーソナルアイアンが忘れられず、秀作揃いのEPONアイアンの中でも一番好きで心が震えました。

全体的にサテン仕上げですが、ここの部分だけ、ミラー仕上げになっています。
前のモデルがミラー仕上げなので、それをあえて残しているのでしょうか?
私はミラー仕上げよりも、サテン仕上げや黒染めなど、『艶消し』のほうが好きなので、次のモデルではそうなっていて欲しいです。
そういえば、ウェッジにはメッキ仕上げもあれば、黒染め(ガンブルー)もありますし、ノーメッキもありますが、アイアンにノーメッキはありません(私が知らないだけかもしれないですが・・・。)。
技術的には可能だと思いますが、そうしないのはおそらく売れにくいと、各メーカーが判断しているからではないでしょうか?
ノーメッキだからスピン量が増えるとはいえないのだと以前聞いたことがありますし、メッキ加工という工程を加えないノーメッキのほうがメッキ仕様よりも高価なことが多いのが、いつも不思議に思っていました。

シンプルでオーソドックスなマッスルバックアイアンです。
前作はバックフェースに溝のようなものがあり、それがとても個性的ではあったのですが、私は少し不満に思っていました。
マッスルバックなので、できればフラットバックになっているか、むしろ盛り上がっていて欲しい(凸型)と思っていたからです。
もちろんマッスルバックだからといって、フラットバックでなければならないということはないですが、私は前のモデルはマッスルバックでありながら、キャビティのようにも見ていました。
それが今回はオーソドックスなマッスルバックになっているので、そこが大きな違いです。
やっぱり、このほうがいいな・・・。と思いながら、しばらく見つめていました。

このシャープな形状がたまりません。
最新モデルではあっても、昔ながらのオーソドックスな形状は魅力的ですね。
必要最低限の工夫しかされておらず、あとは『プレイヤーの色』に染まっていく感じがするからです。

この『AF-Tour』のロゴはモデルチェンジされても変わりません。
AF-TourIIということにはならないようです。
エポンのクラブはドライバーやアイアンでも数字が名前に入っていることが多いですが、マッスルバックに関して言えば、そうなっていなくて、何か理由があるのかもしれません。

最近はマッスルバックやハーフキャビティでも、完全なワンピース構造ではなく、中に異材が組み込まれていることも増えてきましたが、こうして見る限り、このアイアンには、そのような工夫はされていないようです。

トップラインの厚さは標準的です。

ソール幅も標準的です。
トゥからヒールにかけて、テーパーになっているアイアンは多いですが、このアイアンは違っていて、ほぼ広さは変わりません。
強いて言うなら、中央付近が少し広くなっているように見えました。
今もワイドソールタイプが多いですが、このようにノーマルなタイプも増えてきたように思いますし、それだけニーズがあるということなのかもしれません。
ワイドソールが易しそうで使ってみたけど、意外と難しくて、自分にはノーマルタイプの方が合っている・・・。という方も多いのではないでしょうか?

ソール全体は緩やかに丸みを帯びていて、特に変わったところは見られません。
昔からよくあるタイプです。

リーディングエッジが微妙に削られているのが分かりました。
最近は多めに削られていて、『抜けの良さ』をアピールしているアイアンが多くなりましたが、このアイアンは違います。
大きく削るよりも、これくらいで充分ということなのでしょうか?
今はユーザーの好みも多様化していて、ここの部分が大きく削られていないと不満だ・・・。という方がいらっしゃるかもしれません。
しかし、ダウンブローで打たれる方は、これくらいで充分だ・・・。ということもあるのではないでしょうか?
こうして見ているだけで、ソールが引っかからずスピーディーに抜けてくれ、おまけにターフも綺麗にとれそうなイメージが浮かんできました。

トレーリングエッジは特に削りは見られません。
このように様々な角度から見ると、最新モデルでありながら、最新っぽくなく、あえてそうしているのかな・・・?と思いました。

ネックの長さは標準的です。
昔のマッスルバックは高重心で、ナローソールとロングネックがセットになっていましたが、今は違うようです。
打感の良さやカッコ良さは昔も今も変わりませんが、ソール形状とネック長さが大きく変わったような気がします。
マッスルバックは確かにキャビティなどと比べると、スイートエリアは狭いかもしれませんが、もうひとつの『ハードポイント』といいますか、ハードルを高くしていたのが、『あがりにくさ』であり、ソールの使い方が求められていたように感じます。
しかし今は、かなり研究が進んで、親しみやすさが増しました。

フェース面にミーリングは見られません。
スコアラインは、いわゆる『スタンプ式』だと思いますが、チープさは無く、綺麗に仕上げられています。
性能とはあまり関係ないかもしれませんが、スコアラインの数が13本なのがいいな・・・。と思いました。
これは日本メーカーの7番アイアンに多い特徴です。
もちろん14本や15本でも全く構わないのですが、この13本という本数が7番アイアンではスコアラインの間隔なども含めて、一番綺麗に見えます。
何と言いますか『雑味の無い』フェース面だな・・・。と思いながら見ていました。

EPONのロゴが入ったグリップが挿してあります。
このグリップは、これまでもたくさん出会ってきました。
私はアイアンにはツアーベルベットを挿しているので、必ずしも私にとってベストなグリップではないのですが、このままでも特に不満はありません。

美しいヘッドと、頼りになる高性能シャフトが挿してあるせいか、タイミングがとりやすいです。すぐにも準備OKで、振っていて楽しくなりました。
スイング中、常に『ヘッドの重さ』を感じていたいですが、それが弱すぎたり、ヘッドが視界に入りすぎてしまったりすると、難しく感じることがあるのですが、このアイアンは違いました。
もう少しヘッドが利いていてもいいかな・・・?と思いましたが、このままでも充分です。

とても構えやすいです。
グースが小さく、ほぼストレートといっていいと思います。
前のモデルもストレートといっていいと思いますが、それでも少しグースが利いているように見えました。
実際に見比べてみないと違いは分かりませんが、おそらくほぼ同じ顔といっていいと思います。
私はグースタイプが苦手で、なかなか克服できないのですが、このアイアンは易しそうに感じました。
いい顔をしていて構えやすいですが、あえて注文をつけるとすると、もう少しヒール側がキュッと絞られていたら、もっと魅力的になると思います。
ヘッドがちょうどいい大きさなので、ボールが際立って見えるのもいいです。
主役はクラブではなく、ボールなのだと、改めて感じさせてくれます。
7番アイアンらしい、適正なロフトのおかげなのか、良い出球のイメージが浮かんできました。
以前も書きましたが、私は7番から下の番手のクラブはグリーンを上から攻めるイメージが欲しいです。
横からではなく、上からです。
そして、転がりすぎずピタッと止まってくれるという期待感をもっています。
しかし、今主流のディスタンス系アイアンはロフトが立ちすぎていて、上からではなく、横から転がして攻めていくしか無いと感じるものが多いです。
私のホームコースは砲台グリーンが多く、砲台でない場合はグリーン手前にガードバンカーが大きな口を開けていて、花道は狭いので、どうしても上から攻めたくなります。
飛びすぎて奥にこぼしてしまうと、きつい傾斜もあって、寄せきることが難しく、トラブルになることも多いです。
そういったことを考えてみても、このアイアンは良いイメージをもったまま攻めていけそうだな・・・。と思いました。
試打を開始しました。

『打感』はソフトで素晴らしいです。
このアイアンのもつ美しさにマッチしたグッドフィーリングです。
いろいろなクラブを試打していると、外見だけでは打感がイメージできない物もあるのですが、このアイアンはイメージ通りでした。
軟鉄アイアンにたくさん接してきて、その経験が蓄積されているからだと思います。
ソフトでありながら、適度に厚みがあり、インパクトの瞬間、グッと乗ってくる感じがたまりません。
『弾き系』で、薄いアイアンだと、このような感覚は味わえません。
適正な大きさと美顔。
そして装着されている高性能シャフトのおかげで、一球目からいい感じの球を打つことができ、大満足です。
改めて、バックフェースの形状だけで、アイアンの良し悪しを決めることはできないな・・・。と思いました。

『球のあがりやすさ』は標準的ですが、昔ながらのタイプであり、今のロフトが立った低重心高機能アイアンのあがりやすさとは異なるように感じます。
まずは『出球の高さ』から違っていて、人によって好みが分かれると思いますが、私はこのアイアンの弾道が好きです。
ボールがフェースにしっかりと乗ってくれ、スピンも効いて、めくれあがるように飛んでいきました。
ディスタンス系アイアンにも良いところがたくさんあると思いますが、『質』が違っていて、『別ジャンル』といったほうがいいかもしれません。
『感情のこもった弾道』といったらいいでしょうか?
この『食いつき感』と『めくれる感じ』がたまらないんだよな・・・。と思いながら目で追っていました。
ノーマルロフトではありますが、今のハイテクアイアンとは違うタイプなので、球が浮きづらいとか、『縦のスイートエリア』は狭いと感じられる方がいらっしゃるかもしれません。
ダウンブローで打ってきたい方のためのアイアンで、リーディングエッジがそれを物語っているように感じました。

『安定性』という点では、マッスルバックらしく、シビアなところもあるので、それほど高いとはいえないかもしれません。
しかし、先ほども書きましたが、かなり研究が進んでいて、昔のアイアンのように、ただ難しいというのではなく、最低限必要な機能は揃っているので、それを味わってみるというのもアリなのではないでしょうか?
私はボールが大きく見えるので親しみ感じますが、ボールよりもヘッドが大きく見えたほうが易しく感じるという方もいらっしゃると思うので、人によって答えは変わってきます。
ミスヒットへの寛容さや、あがりやすさを最優先しておられる方には、合いづらいアイアンなのは間違いありません。
芯が狭いからこその、『強い押し』といいますか、力の伝わりやすさ・強さがあり、大らかなキャビティはいくらロフトを立てて弾きを良くしても、それが弱まってしまいますが、確実性という点では、そのほうが優れていると思います。

『操作性の高さ』は最高レベルです。
ちょうど良い大きさと美顔。
そして安定感のある高性能シャフト。
球持ちも良く、これで操れなかったらおかしいと思えるほど、『手の延長』として機能してくれるアイアンです。
高い直進性をもつアイアンではなく、曲がりやすいですが、『逆球』が出にくいというのが大きなポイントです。
曲げたいときに曲げる。
左に曲げようと思ったらその通り、右に曲げようと思ったら、しっかりと曲がってくれる。
それが、オートマチック系に無い大きな強みです。
私はフッカーで左へ曲げるほうが簡単に感じますが、今もフェードヒッターへの憧れを捨てきれず、ずっと練習しています。
いろいろなクラブを試打していて、ドライバーは右に曲げるのが難しいと感じることは多いですが、アイアンでは簡単で、今日もそのようになりました。
これはやはり『ヘッドの大きさ』が大きく関係しているのは間違いありません。
私は以前、これまで見たことが無いような超ラージサイズのアイアンを試打したことがあるのですが、それだと、このような操作性は得られません。

『飛距離性能』はノーマルで、『飛びすぎない』アイアンです。
アイアンに飛距離を求めたい方。
特に軽く振って楽に距離を稼いでいきたい方には物足りないところがあるかもしれません。
このアイアンは飛ばせるというよりは、『正確に刻める』性能に長けているので、飛び性能よりは距離感を重視しておられる方に合いやすいアイアンです。
ロフトを立てて、ショートアイアンでもミドルアイアンのような飛距離を出しながら、あがりやすくなっているハイテクアイアンは凄いな・・・。と思いますし、それだけメーカーの深い研究により、技術もあがっているのは間違いありません。
スピンは明らかに減っているのに、球がすごくあがるのだから、それに合うようにスイングが変わってくるのも当然です。
昔からスイングは『クラブの進化』に合わせて変わっていきました。
クラブはボールに合わせるように進化していきました。

軟鉄の質感も良く、打感だけでなく、目でも楽しむことができました。
ドライバーはパーシモンから始まり、メタルやカーボン・チタンと素材が変化しましたが、アイアンはだいたい軟鉄かステンレスの、ほぼ二択になります(カーボンもありますが)。
そういえばチタンフェースのアイアンはこれまでもあったけど、ドライバーのようにフルチタンのアイアンは無いことに気づきました。
技術的には可能だと思いますが、おそらくかなり高価になってしまうので、メーカーも作らないのではないでしょうか?
同じ中空でもステンレスではなく、チタンの中空も試してみたいです。
さらに『弾き感』が増すような気がします。
チタンはメタルに比べ、強度が高く、比重が小さいということで、ドライバーのようにヘッドを大きくするのに適した素材だと思いますが、アイアンはそれほど大きくする必要は無いですし、軽くなりすぎてしまうと安定感が失われるおそれがあるので使われないのかもしれません。
これから先も軟鉄とステンレスで(カーボンもありますが)いくのでしょうか?

先ほども書きましたが、10年以上モデルチェンジされなかった前のモデルよりも、私はこのニューモデルのほうが好きです。
前のモデルを初めて試打したときの、あの『パラシュートで降りていく』弾道が今もはっきり覚えているのですが、それもこのアイアンで実現できました。
適正なロフトでしっかりと食いついてくれ、出球の高さを出して行ければ、あとはそれを眺めるだけです。
グリーンを上から攻める弾道の誕生です。

前のモデルとの一番の違いは、やはりバックフェースの形状ですが、私はこのニューモデルのほうが好きです。
前のモデルは確かにマッスルバックだったけど、厳密に言うと『キャビティバック』だな・・・。と思っていました。

今はシビアなクラブよりも大らかなクラブへのニーズが高いように思いますが、それも数年前と比べると、少し変化が見られるような気がするのは私だけでしょうか?
コースや練習場でも、ハイテクタイプよりも、ベーシックタイプを使われる方が増えてきたような気がします。
私の友人もそのうちの一人で、数年間スランプに入って悩んでいたようなのですが、それはアイアンのコントロールが難しくなったからでした。
彼も今流行りのイージー&ディスタンス系アイアンを買ってずっと使っていたのですが、縦の距離感が合わず、スコアを崩していました。
確かにボールはよくあがり真っ直ぐ飛んで、距離もよく出てる・・・。
けど思ったところに刻めない。止められない・・・。
そんな悩んでいる彼に、私は昔のアイアンに戻してみたら・・・?と提案し、彼は昔のアイアンを倉庫から引っ張り出して使うようになりました。
そして数ヶ月が経ち、かなり調子を戻してきました。
今が彼の絶頂期なのではないか?といえるほど、キレの良いシビれるようなアイアンショットを連発しています。
飛びすぎないという安心感があるのか、スイングを緩めず、シャープに振っていけるようになり、距離感も合ってきたようです。
最新のアイアンが、10年以上昔のアイアンに負けたのです。
負けたというのは言い過ぎかもしれませんが、彼には明らかに昔のアイアンのほうが合っていました。
彼のように、今のディスタンス系アイアンが合わず、昔のベーシックタイプに戻しておられる方は結構いらっしゃるのではないでしょうか?

このアイアンを試打しながら、そんなことを考えていました。
近いうちに彼と一緒にラウンドするので、調子を見てみたいと思います。
ディスタンス系が良くない、ベーシックタイプが良いというのではなく、ロフトの立った飛び系アイアンで距離をコントロールするのはとても難しいということです。
球はあがってもスピンが足りないので、どうしても止まりにくくなってしまいます。
長所は短所でもあるのです。
ディスタンス系で正確に距離を刻んでおられる方は、今のハイテククラブに合った素晴らしい技術をお持ちだと思いますが、私は一生掛けても無理のような気がしますし、慣れたくありません。
最新のクラブを使わないと流行遅れなのではなく、その人に合ったクラブなら『時間が止まったまま』で良いと思っています。
流行っているから、人気があるから、プロが使っているから・・・。といって、全てのプレイヤーにマッチしているとは限りません。

軟鉄の質感が美しく、目に見えるお助け機能のようなものは無いかもしれませんが、このような正直なクラブで自分の技術を磨いていくのもアリなのではないでしょうか?
イージー系のクラブでは返事が曖昧なことがあっても、このような正直なクラブは正確なレスポンスがすぐに返ってきますし、それがレベルアップの手助けになると私は確信しています。
もっとこうしたらいい・・・。という改善点や、足りないところをクラブが教えてくれることもありますね。
イージー系のアイアンに飽きたという方。
飛びすぎるアイアンはもう卒業だ・・・。という方に、是非試していただきたいアイアンです。
マッスルバックを生産するメーカーは少ないですし、プレイヤーも敬遠しておられる方はいらっしゃると思いますが、この素晴らしい美顔と打感・操作性の高さを多くの方に味わっていただきたいと思いました。
前のモデルよりも明らかにカッコ良くなっている、このニューアイアンにシビれっぱなしでした。
| 項目 | 数値・内容 |
|---|---|
| モデル | EPON AF-Tour MB アイアン |
| 番手 | 7番 |
| シャフト | N.S.PRO MODUS3 TOUR120 |
| フレックス | S |
| ロフト角 | 35° |
| クラブ長さ | 36.75インチ |
| シャフト重量 | 114g |
| クラブ総重量 | 428g |
| バランス | D1 |
| キックポイント | 中元調子 |
| グリップ | EPONロゴ入り(純正) |
| 区分 | 内容 |
|---|---|
| 仕上げ | サテン基調で一部のみミラー仕上げ |
| ヘッドタイプ | オーソドックスなマッスルバック(前作の溝デザインは廃止) |
| 構造 | 異材インサート無しのワンピース構造と思われる |
| トップライン | 厚さは標準的 |
| ソール幅 | 標準的。トゥ〜ヒールでほぼ均一(中央がわずかに広め) |
| ソール形状 | 全体に緩やかなR。トレーリングエッジの大きな削りは無し |
| リーディングエッジ | 控えめな面取り(削り量は少なめ) |
| ネック長 | 標準的 |
| オフセット | グース小さめでほぼストレート |
| フェース面 | ミーリング無し。スコアラインはスタンプ式で13本、仕上がり良好 |
| ロゴ | 「AF-Tour」ロゴ継続(II表記なし) |
| 設計意図 | 飛びすぎず、操作性が高く、距離を正確に刻みやすい |
☆
構えやすさ・・・☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆
安定性・・・・・☆☆
飛距離性能・・・☆☆
操作性・・・・・☆☆☆☆☆
※(100P満点)
☆1つ=0~20P
☆2つ=21~40P
☆3つ=41~60P
☆4つ=61~90P
☆5つ=91~100P
EPON AF-Tour MB アイアンはこんな人におすすめ
– 操作性と打感を重視する上級者
– 正確に刻みたい中級者以上
– 美しいクラブを使いたい人
※追記 このクラブの紹介文(記事を書いた後、このクラブについて、調べてみました)
EPON AF-Tour MB アイアン 2024完全ガイド|上級者向け軟鉄鍛造マッスルバックの真価
メーカー公式ページより
はじめに:エポンゴルフが誇る最高峰マッスルバックの進化
EPON AF-Tour MB アイアン 2024は、2024年9月20日に発売された第3世代のフラッグシップモデルです EPON GOLF。2018年より8年ぶりのフルモデルチェンジとなった本モデルは、エポンゴルフが誇る最高峰のマッスルバックアイアン として、日本国内の軟鉄鍛造技術を結集した上級者専用クラブです。
本記事では、EPON AF-Tour MB アイアン 2024の公式スペック、特徴、実際のユーザー評価、そしてこのクラブが適合するゴルファーのタイプまで、購入を検討する上で必要な情報を網羅的に解説します。初心者から上級者まで、自分に合ったアイアン選びの参考として、ぜひ最後までご覧ください。
EPON AF-Tour MB アイアン 2024の公式スペック
基本スペック一覧
公式サイトに掲載されているスペックは以下の通りです:
番手別ロフト角・ライ角
- #3: ロフト22°、ライ角60°、オフセット3.3mm
- #4: ロフト25°、ライ角60.5°、オフセット3.1mm
- #5: ロフト28°、ライ角61°、オフセット2.9mm
- #6: ロフト31°、ライ角61.5°、オフセット2.7mm
- #7: ロフト35°、ライ角62°、オフセット2.5mm
- #8: ロフト39°、ライ角62.5°、オフセット2.4mm
- #9: ロフト43°、ライ角63°、オフセット2.3mm
- PW: ロフト47°、ライ角63.5°、オフセット2.2mm
標準仕様(N.S.PRO MODUS3 TOUR 120 Sシャフト装着時)
- クラブ長さ(#5): 37.75インチ
- クラブ総重量(#5): 413g
- バランス: D1
クラブ長さは60度法で計測されており、日本国内での組立が行われています。
EPON AF-Tour MB 2024の技術的特徴
結論:軟鉄鍛造の極致を追求したマッスルバック設計
EPON AF-Tour MB 2024は、インパクトエリアの厚みを増すことで軟鉄特有の柔らかい打感を実現し、番手別の重心フロー設計により各番手で均一な振り心地を提供します。また、フェース全面のレーザーミーリング加工により、ウェット状況下でも安定したスピン性能を発揮する設計となっています。
理由:3つの技術革新がもたらす性能向上
1. インパクトエリアの厚み増加による打感向上
第3世代AF-Tour MBはインパクトエリアの厚みを増した設計により、軟鉄特有の柔らかい打感を実現しています。従来モデルと比較して、ボールとの接触時間が長くなることで、より繊細なフィードバックを得られる設計となっています。
旧モデルからの改良として、低重心マッスルバックから厚みのある打感のマッスルバックへと変更 されました。この変更により、上級者が求める「ボールを包み込むような感触」を得られるようになっています。
2. 番手別重心フロー設計
重心フローは一番手ごとに微細に調整されており、各番手の振り心地が均一に整っています 。この設計思想は初代AF-Tour MBから続く伝統であり、0.1ミリ単位の重心の微調整は研磨による手作業で整えられています 。
番手が変わっても同じスイングリズムで打てるように設計されているため、ロングアイアンからショートアイアンまで一貫したフィーリングでプレーできます。
3. フェース全面レーザーミーリング加工
フェース全面に施されたレーザーミーリングがウェット状況下でもスピンを安定させ、パフォーマンスの向上を引き出します 。雨天時や朝露の残るラウンドでも、ドライコンディションに近いスピン性能を維持できる設計となっています。
具体例:洗練されたデザインと日本製の品質
より洗練されたシャープな形状と高い操作性が特徴であり、日本国内での組立(Assembled in Japan) が行われています。エポンゴルフの母体であるENDO社は世界有数の鍛造メーカーとして知られ、その技術力の粋を結集したモデルとなっています。
まとめ:8年の進化が生んだ完成度
8年ぶりのフルモデルチェンジにより、打感、操作性、スピン性能のすべてが向上したAF-Tour MB 2024は、マッスルバックアイアンの理想形に近づいた一本といえます。
実際のユーザー評価:口コミから見る真の実力
ポジティブな評価
打感と操作性への高評価
「打感は言うまでもなく非常に柔らかい」「芯を外すと距離は落ちるが方向性はズレない」という評価¥が寄せられています。また、「簡単に球を曲げられる」「フェードでもドローでもイメージしやすい」といった操作性の高さを評価する声も多く見られます。
ロングアイアンの扱いやすさ
「ロングアイアンが楽」「球が上がりやすい」という評価 があり、マッスルバックでありながら長い番手でも扱いやすい設計になっていることが確認できます。工房のマスターからも「エポンのロングアイアンは上がりますから」と自信を持って勧められたというエピソードも紹介されています。
日本製の品質への信頼
「EPONのクラブを使うようになり、感性に触れる気概というものを製品から感じる」「単なる道具なのですが、単なる道具にあらず」という、製品に込められた哲学への共感が表明されています。
使用上の注意点
技術力が要求される設計
「スイングが悪くなると思いもよらない曲がりが出る」 という指摘があり、マッスルバック特有のシビアさは健在です。正確なインパクトが求められるため、基本的なスイング技術が確立していることが前提となります。
高価格帯の製品
「値段は8本なのでかなりしたが、満足度は高い」 という評価から、投資に見合う価値があることが示唆されています。ただし、初期投資として相応の費用が必要になる点は考慮すべきでしょう。
EPON AF-Tour MB 2024の長所と短所
長所:上級者が求める要素を高次元で実現
1. 極上の打感 軟鉄鍛造ならではの柔らかく包み込むような打感は、このクラブ最大の魅力です。インパクトの瞬間のフィードバックが非常に明確で、ミスショットとナイスショットの違いを手元で感じ取れます。
2. 高い操作性 フェードやドローを意図的に打ち分けやすく、風の中でボールをコントロールする能力に優れています。グリーンを狙う精密なショットメイキングが可能です。
3. 美しいデザイン 洗練されたシャープな形状は、構えた時の安心感と所有欲を満たします。バックフェースのシンプルな仕上げも秀逸です。
4. 番手間の統一感 重心フロー設計により、全番手で同じリズムとフィーリングで打てるため、番手を変えてもスイングを変える必要がありません。
5. スピン性能の安定性 レーザーミーリング加工により、コンディションに左右されにくいスピン性能を発揮します。
短所:マッスルバック特有の制約
1. 寛容性の低さ 芯を外した時の飛距離ロスは大きく、ミスヒットに対して厳しい反応を示します。安定したスイングができないゴルファーには扱いが難しいでしょう。
2. 高度な技術要求 正確なインパクトと安定したスイングプレーンが求められるため、中級者以下には不向きです。
3. 高価格 6本セットで20万円以上という価格は、気軽に試せる金額ではありません。投資に見合うリターンを得られるかは、ゴルファーの技術力次第です。
4. 飛距離性能は控えめ 最新の飛び系アイアンと比較すると、飛距離性能は控えめです。ロフト設定も伝統的な角度を採用しているため、番手間の飛距離差を正確に把握する必要があります。
このクラブが合うゴルファー・合わないゴルファー
このクラブが合うゴルファー
1. シングルハンディキャップのプレーヤー 安定したスイングと高い技術力を持つシングルプレーヤーにとって、このクラブの性能を最大限引き出せます。
2. フィーリングを重視するゴルファー 数値や飛距離よりも、打感やボールとのコンタクト感覚を大切にするプレーヤーに最適です。
3. ショットメイキングを楽しみたいゴルファー 意図的にボールを曲げたり、高さをコントロールしたりするショットメイキングの楽しさを追求したい方に向いています。
4. 日本製の品質にこだわる方 国内生産の高品質なクラブを求め、長期間愛用できる一本を探している方には理想的な選択です。
5. マッスルバックへのステップアップを考えている上級者 キャビティアイアンからの移行を検討している技術力のある上級者にとって、比較的扱いやすいマッスルバックとして候補になります。
このクラブが合わないゴルファー
1. 初心者・中級者(ハンディキャップ15以上) 技術的に不安がある初心者や中級者にとっては、このクラブはやや難しいでしょう。まずは寛容性の高いキャビティアイアンで基礎を固めることをお勧めします。
2. 飛距離を重視するゴルファー 飛距離性能を第一に求める方には、ストロングロフト設計の飛び系アイアンの方が適しています。
3. ミスに寛容なクラブを求める方 オフセンターヒットでも安定した結果を求める場合は、キャビティバックやポケットキャビティの方が適切です。
4. 予算を抑えたい方 20万円以上の投資が難しい場合は、コストパフォーマンスに優れた他のモデルを検討すべきでしょう。
5. スイングが安定していないゴルファー まだスイングの基本が固まっていない段階では、このクラブの性能を活かせないばかりか、スコアを崩す原因にもなりかねません。
購入前に確認すべきポイント
1. 必ず試打を行う
マッスルバックアイアンは個人との相性が非常に重要です。購入を検討される方は、必ず正規取扱店でのフィッティングを受け、自身のスキルレベルとの適合性を確認することが推奨されています。
2. シャフト選択の重要性
標準シャフトはN.S.PRO MODUS3 TOUR 120ですが、特注シャフトも用意されています。自分のスイングスピードやフィーリングに合ったシャフトを選ぶことで、クラブの性能を最大限引き出せます。
3. 現在使用中のクラブとの比較
現在使用しているアイアンのロフト角やクラブ長さ、総重量を確認し、AF-Tour MBのスペックと比較することで、移行後の飛距離やフィーリングの変化を予測できます。
4. 長期的な視点での投資価値
価格は決して安くないが、長年愛用できる品質と性能を考慮すれば、上級者にとって価値のある投資といえます。数年単位で使用することを前提に、投資対効果を検討しましょう。
まとめ:8年の熟成が生んだ最高峰マッスルバック
EPON AF-Tour MB アイアン 2024は、8年ぶりのフルモデルチェンジにより、軟鉄鍛造マッスルバックの理想形へと進化しました。インパクトエリアの厚み増加、番手別重心フロー設計、レーザーミーリング加工という3つの技術革新により、打感、操作性、スピン性能のすべてが向上しています。
上級者が求める要素を高次元で実現した本モデルは、シングルハンディキャップのプレーヤーや、フィーリングとショットメイキングを重視するゴルファーにとって最適な選択肢です。一方で、初心者や中級者には扱いが難しく、高価格という点も考慮が必要です。
購入を検討される方は、必ず正規取扱店での試打とフィッティングを受け、自分のスキルレベルと相性を確認することをお勧めします。日本が誇る軟鉄鍛造技術の粋を結集したこのアイアンは、長年のパートナーとなる一本を求める上級者にとって、価値ある投資となるでしょう。
情報まとめ表
| 項目 | 詳細内容 |
|---|---|
| 製品名 | EPON AF-Tour MB アイアン 2024(第3世代) |
| 発売日 | 2024年9月20日 |
| 製造 | 日本国内組立(Assembled in Japan) |
| ヘッド素材 | 軟鉄鍛造 |
| モデル特徴 | マッスルバックデザイン |
| ロフト角(#5) | 28° |
| ライ角(#5) | 61° |
| クラブ長さ(#5) | 37.75インチ(60度法) |
| クラブ総重量(#5) | 413g(標準シャフト装着時) |
| バランス | D1 |
| 標準シャフト | N.S.PRO MODUS3 TOUR 120(S) |
| 販売形態 | 単品(#3、#4)、セット(#5~PW 6本) |
| 参考価格 | 6本セット 204,600円(税別) |
| 番手構成 | #3~PW(8番手) |
| 主要技術1 | インパクトエリアの厚み増加 |
| 主要技術2 | 番手別重心フロー設計(0.1mm単位調整) |
| 主要技術3 | フェース全面レーザーミーリング加工 |
| 最大の長所 | 軟鉄特有の柔らかい打感と高い操作性 |
| 最大の短所 | 芯を外した時の寛容性の低さ |
| 適合ゴルファー | シングルハンディキャップ以上の上級者 |
| 非適合ゴルファー | 初心者・中級者(ハンディキャップ15以上) |
| 前モデルとの差 | 8年ぶりのフルモデルチェンジ |
| 打感評価 | 非常に柔らかく包み込むような感触 |
| 操作性評価 | フェード・ドローの打ち分けが容易 |
| 寛容性評価 | マッスルバックとして標準的(厳しめ) |
| スピン性能 | ウェット状況下でも安定 |
| ロングアイアン | 上がりやすく比較的扱いやすい |
| 試打推奨度 | 必須(購入前に要フィッティング) |
| 投資価値 | 長期使用を前提とすれば高い |
| 総合評価 | 上級者向け最高峰マッスルバック |
| 重心設計 | 番手ごとに微細調整された重心フロー |
| デザイン評価 | シャープで洗練された美しい形状 |
| 製品寿命 | 長期間愛用できる品質 |
| カスタム対応 | 特注シャフトあり(別途相談) |
出典元
- EPON GOLF 公式サイト – AF-Tour MB 製品ページ
https://epongolf.co.jp/product/af-tour-mb/
(公式スペック、番手構成、標準装着シャフト情報) - EPON GOLF 公式サイト – プレスリリース「3代目AF-Tour MBを新発売(2024.09.20)」
https://epongolf.co.jp/news/7956/
(発売日、技術的特徴、レーザーミーリング加工情報) - エムズゴルフ工房 – エポン AF-TOUR MB3 アイアン
https://www.amz-golf.com/head/epon/af-tour-mb/
(参考価格、技術詳細、カスタム情報) - EVEN – エポンゴルフの旗艦モデル AFツアーMBが受け継ぐもの
https://funq.jp/even/article/977186/
(開発背景、重心設計の詳細、価格情報) - スポーツナビ – AF-Tour アイアン(EPON)のクチコミ
https://sports.yahoo.co.jp/golf/golfgear/5327/review
(実際のユーザーレビュー、口コミ評価) - OVD GOLF – EPON GOLF エポンゴルフ AF-Tour MB3 アイアン
https://ovdgolf.com/products/detail/1763
(販売形態、価格詳細、仕上げ情報)
※本記事の情報は2024年時点のものであり、仕様や価格は変更される可能性があります。最新情報については公式サイトをご確認ください。



