エポン ZERO 改 ドライバーを試打レビュー ディープヘッドを好む、EPONファンの方におすすめしたいドライバー
今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは エポン ZERO 改 ドライバー です。

シャフトは LOOP prototype CL です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は64g、トルクは3.9 です。

エポンのとてもカッコいいドライバーです。 ほぼ黒一色といっていい、『単一カラー』のドライバーです。
今はカラフルなドライバーも見かけるようになりましたが、やはり黒一色というのはとてもシブくてカッコ良くて見とれてしまいました。
名前がZERO 改ということなので、3年前に試打したZEROの後継モデルというのが分かります。
ZEROはとてもタフなドライバーでしたが、打感が良くてライナー系の力強い弾道が印象深いです。
『改』となっているので、ZEROの改良版ということなのでしょうか? このようなネーミングも面白いな・・・。と思いました。

前のモデル同様、かなりディープです。
最近はディープ系のドライバーも少しずつ見かけるようになりましたが、このドライバーはそれらとは一線を画すような感じがします。
『ディープ中のディープ』といったらいいでしょうか?
前のモデルもいい感じでしたが、この改は黒なので精悍さが、より増して見えます。
複数のウェイトはもちろん、今は調整システムが『標準化』といわれるくらいまで身近なものになりましたが、このドライバーにはそういったものは一切見られません。
これ以上ないといえるくらい、シンプルな構造です。 エポンのドライバーには、このシンプルなヘッドのほうが似合うような気もします。

唯一変わったところといえば、このバックフェースの凹みです。 これも適正な重量バランスを考えてのことでしょうか?
見た目のインパクトは多少ありますが、それでもやはりすごくシンプルなヘッドだと思います。
シンプルなヘッドには、『いいドライバー』が多いことを、これまでの経験で知っています。

ネックは短めです。
ヘッド全体がまるで球体のように丸みを帯びています。
今はシャローなタイプのほうが圧倒的に多く、『円盤状』の物もあります。
昔はこのようなディープなヘッドもよく見かけましたが、最近は見かけなくなったので、希少性もあると思いましたし、何より美しいです。 目で楽しむことができました。

『X』と表示されていました。
普通、ここには『9.5』や『10.5』など、ロフトが表示されることが多いですが、このドライバーには『X』となっていました。
Xとは、どのような意味があるのでしょうか? 表示ロフトとリアルロフトが違っていることが多いのは多くのゴルファーが知っていますし、敢えて表示しないのもいいのかな・・・。と思っています。

フェース面の仕上げはとても美しいです。 さすがはエポンといったところです。
今はドライバーのフェース面のデザインが多様化していて、様々な模様が見られるようになりました。
アイアンやウェッジだけでなく、ドライバーにもミーリングが見られます。
しかし、このドライバーは至ってシンプルです。 時は流れて多様化しても、このようなシンプルなデザインで充分なのかな?と思いました。
たくさんのドライバーを試打してフェース面を見ていると、『やる気を出させてくれるタイプ』と、『やる気がもうひとつ出ないタイプ』があります。
このドライバーは前者です。 インパクトの瞬間、ボールが上手く乗ってくれそうだな・・・。と思いました。 インパクトからフォローにかけてイメージさせてくれるフェース面です。

前のモデル同様、とてもいい顔をしていて 一目惚れしてしまいました。
ZEROの後継モデルということで、この美顔は予想していました。 最近は『異型』を全く見なくなり、整った顔が増えてきましたが、ここまで目で楽しませてくれるドライバーはなかなか見られません。
『没個性』的なドライバーも増えてきましたが、このドライバーの美しさは、明らかに『個性』です。 オリジナリティがあります。
大顔ではなく、コンパクトにまとまっています。 やや洋なし型に見えます。

ディープバックタイプです。
シャローバックを見慣れているので、この厚みが新鮮に感じられます。
『難しい』『易しい』ということはひとまず置いておいて、目で楽しみながら、すぐにでも球を打ってみたくなり、 気持ちが盛り上がってきました。

素振りをしてみた感じはまずまずでした。
装着されているLOOPというシャフトは、それほどハードな感じはせずに、結構『動くタイプ』といいますか、走りやすい感じがしました。
先端付近が動く感じがしました。 もう少し粘ってくれてもいいかな?と思いましたが、このままでも特に不満はありません。 この走り感に好感をもたれる方も多いのではないでしょうか?

ボールを前にして構えてみても、 かなり構えやすいです。
クセのない、オーソドックスなタイプです。 ディープタイプらしい、適度なコンパクト感があって、キュッと引き締まって見えます。
シャロータイプは『フェースの左右』を大きく使っていけそうに感じますが、このようなディープタイプは『フェースの上下』を大きく使っていくことができるので魅力的で思わず笑みがこぼれてしまいました。
いいイメージが次から次へと、どんどん湧き出てきました。 呼吸も深くなり、リラックスして構えることができました。 試打を開始しました。

一球目から、少し驚きました。 何を驚いたのかといいますと、構えた感じや打感・音による弾道のイメージと、実際の弾道がピッタリと合致していたことです。
最近のドライバーで、ここまでピッタリと合った物はありません。
イメージ通りの、いい弾道でした。 これまでは、イメージよりは少し高くあがっていたり、打感と音のイメージがピッタリ合っていなかったりする物が多くあったのですが、このドライバーは合致していて、とても珍しいことだと思いました。

『打感』はすごくソフトというよりは、少ししっかりめでしたが、外観からこのような打感は予想通りです。
硬すぎず、またボヤけた感じの打感ではないので、好感がもてます。
おそらく打感だけでいえば、前のモデルのZEROのほうがソフトなのではないかな?と思いましたが、実際に打ち比べていないので、はっきりとしたことがいえません。 今度機会があれば、打ち比べてみたいと思います。

『音』は、やや『はっきりめ』で、好感がもてます。
エポンらしい上質な音です。
いくらでも耳にしていたくなります。
インパクトが緩むこともありませんでした。 むしろインパクトを揃えてくれるといいますか、整えてくれる音です。

『球のあがりやすさ』という点では、かなりタフなので、それほど多くの支持は得られないのかもしれません。
明らかにターゲットを絞っているように思います。 前のモデルのZEROもヒッタータイプ向けでしたが、このドライバーも全く同じタイプです。
『高弾道』『中弾道』ではなく、明らかに『ライナー系』で飛ばしていけるタイプです。
このタフさは、今のドライバーの中でも、おそらく1,2を争うほどではないでしょうか?
それくらい、あがりにくいタイプです。 もちろんシャフトを替えれば、また違った感じになると思いますし、このドライバーにはLOOPというシャフトが挿してあり、それほどハードなシャフトだとは思わなかったのですが、それでも球は浮きすぎることはなく、 『あがりやすい』タイプのドライバーでないことは明らかです。

『安定性』は、かなり正直でミスに対してシビアです。
今は直進性が高く、『大きく曲げにくい』と感じられるドライバーが多いですが、このドライバーは『真逆』なタイプです。
正直なところがあるので、ショットの成否を確かめたり、スイングの精度を測ったりするのには適していると思いますが、『ミスに対しての寛容さ』や『曲がりにくさ』を求めておられる方には、馴染みにくいところがあるかもしれません。
今の大きなニーズには応えていないような気もします。

『飛距離性能』という点では、人によってかなり好みが分かれると思いますが、私はとても気に入りました。
これまでも書いてきましたが、私は高い弾道よりもライナー系のほうが好きなので、このようなタイプには魅力を感じます。
高くあがりすぎず、低く『風を切る弾道』が好きです。
その弾道のイメージと、このドライバーが放つ弾道のイメージがピッタリと合っていました。 吹き上がりを気にせず、気持ちよく叩いていくことができました。

『操作性』は、かなり高いです。
構えたとき、それほど引っ掛かる感じがしなかったのですが、フックもとても易しく打つことができました。
私がフッカーだということもあると思うのですが、装着されているシャフトの性能も大きく関係しているように感じました。
先がビュッと走ってつかまります。
正直、私はもう少し堪えてくれるほうが易しく感じるのですが、ヘッド自体は元々つかまりやすいタイプではないので、これくらいがちょうどバランスがとれているのかもしれません。
私はいつもよりも少し逃がす感じで、ちょうど曲がり幅を抑えられるような気がします。
また違うシャフトだと、もっと楽しみが増えそうです。
あまり興味のもてないヘッドだと、色々なシャフトとの組み合わせを考えることができませんが、このドライバーの場合はたくさん考えることができました。 右に曲げることも簡単でした。

今は海外メーカーのドライバーで、シャロータイプのヘッドでも重心を前にもってきて『低スピン性能』に長けたドライバーが増えてきましたが、このドライバーは同じ低スピンタイプでも、タイプが異なると思いました。
重心深度はそれほど浅くないような気もするのですが、低スピン性能が高いのは間違いないです。 気持ちよく叩いていけるドライバーです。

左右に大きく曲げることができました。 ここ数年、曲がりにくいドライバーが圧倒的に多かったので、この曲がり幅の大きさは、ある意味新鮮でした。
かなり極端に打ったので、コースではおそらくO.Bだろうな・・・。という球も打ちました。
見た目通りのマニュアルタイプのドライバーでした。

今のドライバーは飛距離性能に長けている物が多く、昔ほど『メーカー間の格差』は大きくないと思います。
なので、曲がりにくさが勝負のところもあると思います。
今は多くのゴルファーが『飛距離』よりも、『曲がりにくさ』を求めているのではないでしょうか?
特に、スタートホールのティショットを無難にパスしていきたい・・・。というのは、誰もが思うところではないでしょうか?
もちろん、飛距離は私たちゴルファーにとって『永遠のテーマ』ですし、決して諦めるものではありませんが、『あと5センチ、10センチ』飛ばすよりも、フェアウェイキープ率を高めたい、O.Bを無くしたい・・・。という方のほうが多いのではないでしょうか?
そういった意味でも、このドライバーは多くの支持は得られないと思います。
ミスがはっきりと出ますし、コースでもO.Bが出てしまうかもしれません。 ミスをカバーしてくれるドライバーではありません。

しかし、オールマイティなタイプではなく、完全にターゲットを絞り込んでいる、性格の尖ったドライバーが好きだという方や、オートマチックタイプには飽きた、自分のイメージをボールに伝えたい、持ち球を活かしたい・・・。という方も多くいらっしゃると思います。
そういった方々に、是非試して頂きたいと思いました。
叩けるドライバー。ライナー系のドライバー。球筋を打ち分けやすいドライバー。だと思いました。
顔の良さなどもあり、私はかなり購買意欲が刺激されてしまいました。 ただ、おそらくシャフトは違うタイプを選ぶだろう・・・。と思いました。 今日は、とても楽しい試打ができました。

