cobra LTDx LS ドライバーを試打レビュー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは cobra LTDx LS ドライバー です。

シャフトは SPEEDER NX for Cobra です。
ロフトは9度、クラブ長さは45.5インチ、シャフトフレックスはS です。

とてもカッコいい、コブラのドライバーです。
昨年、Black Limited Editionというドライバーを試打しましたが、今回はその姉妹モデルを試打する機会に恵まれました。

ラージサイズでコブラらしい形状です。
『機能美』といったらいいでしょうか?
いろいろなパーツが見られるものの、ゴチャゴチャした感じはなく、好感が持てます。

ソールのフェース寄りには大きなウェイトのようなものが2つ見られます。
ここの位置にあるということは重心が浅くなっているということなのかもしれません。

適度なネックの長さがあります。
ネックには調整システムが搭載されていて、試打するのは、この『STD°』です。
7.5度~10.5度までロフトを変えられるようで、7.5度で試してみたかったのですが、専用の工具がないので仕方ありません。

見慣れたシャローです。
今はこのような円盤のようなシャローが一般的になっていますが、その先導的役割を果たしたのがコブラです。
そして、コブラのシャロードライバーはパワフルなものが多いので、パワフルシャローといっていいように思います。

顔もいい感じです。
先日試打したBlack Limited Editionの顔はあまり好きではなかったのですが、このドライバーはクセも無く、好感が持てました。
かといって『中立顔』や『逃がし顔』というほどでもなく、『ややつかまえ顔』に見えますが、苦手意識は芽生えません。

カーボンコンポジットなのが分かりました。
これが今の主流なのでしょうか?
クラウンに大きな突起物が2つあり、おそらく空気抵抗を減らすためのものだと思われます。
こういった工夫で思い出すのはPINGです。

ボールを前にして構えてみても、好印象です。
方向性への不安は無く、真っ直ぐ飛びそうなイメージが湧いてきました。
ロフトが9度ということもあり、フェース面が見えすぎないのもいいです。
以前試打したBlack Limited Editionは『三角顔』でしたが、こちらは丸みがあり、好感が持てます。
三角顔はこれまでの経験から、直進性が高いイメージがありますが、『頑固』といいますか、融通が利かないところもあります。
真っ直ぐ飛んでいるうちはまだいいのですが、曲がり始めたらもう手が付けられないのが『三角顔』や『四角顔』です。
大らかそうであがりすぎをきにすることもなく、リラックスして構えることができました。

素振りをしてみると、やや軽量感はあるものの、特に問題もなく、タイミングも整えやすいです。
結構走る感じのシャフトだと思いますが、暴れずコントロールしやすい印象をもちました。
試打を開始しました

『打感』はとてもいいです。
ズシリとくる、球の質感が感じられ、これぞ『コブラフィーリング』といっていいように思います。
コブラ愛用者には馴染みのあるフィーリングといえるのではないでしょうか?
この程よい手応えがたまりません。

『音』も、好感が持てました。
高くなく、大きすぎることもなく、無難な音です。
叩いても全く問題ありません。
これまでも『抑え気味』に打たないといけないドライバーがたくさんあり、叩けないことにフラストレーションがたまってしまうこともありましたが、このドライバーにはそれがありません。
気持ちよく叩いていける心地よいドライバーです。

『球の上がりやすさ』という点では、かなりタフな部類に入り、人によって好みが大きく分かれると思います。
明らかにヒッター向けのドライバーです。
スピンが抑えられ、余分にあがる感じがしません。
『フォロースピン』を感じさせる弾道といったらいいでしょうか?
もちろん、実際はバックスピンが掛かっているのですが、それをあまり感じさせるフォロースピンで前に進むイメージをもちました。
ネックの調整機能を使ってロフトを寝かせれば、また違った弾道になると思いますが、今のままの9度では、低めといいますか、ロフトなりの抑えたライナー系の弾道です。
高い弾道を好まれる方は好まれないかもしれませんが、私はこのような低めのライナー系が好きなので、かなり気に入りました。
今すぐにでもコースで試したいほど魅力的です。

『安定性』も高く、球が左右にぶれることはありませんでした。
構えたときに、少しつかまりそうな印象をもっていたのですが、実際に打ってみるとそれほどでもなく、ほぼ真っ直ぐに近いドローボールを打たせてくれました。
ほぼ真っ直ぐといっていい弾道です。
今のドライバーの多くは『球のつかまり』がいいので、そういったものを好まれる方は、少し合いづらいところがあるかもしれません。
スライサーの方が、スライスを抑制するために作られたドライバーではないと思います。
スライサーの方は、このドライバーよりも昨年試打したBlack Limited Editionのほうが合いやすいのではないでしょうか?

『飛距離性能』は、かなり優れていて、いきなり『☆5つ』の弾道が飛び出しました。
ヒッタータイプの方には、是非試していただきたい、ハイポテンシャルなドライバーです。
この強弾道を見て、さすがコブラだな・・・。と思いました。
コブラのブランドイメージにピッタリ合う、高い飛距離性能です。
まさに『豪打を打つためのドライバー』といったところでしょうか?
しっかり叩いていきたい方の為のドライバーといって過言ではありません。

『操作性』という点では、まずまずです。
方向性が良く、かなりオートマチックな印象をもちましたが、一応左右に曲げることができました。
球がつかまり過ぎないので、右にも曲げることができましたが、いい意味で反応が速いタイプではないので、コースでインテンショナルなショットを打つには、それまでに練習場でたくさんの球数をこなし、そしてある程度の度胸がないと難しいように感じました。
私はこのドライバーをコースで使って、意図的に曲げてみたいとは思いません。
このドライバーのもつ大らかさを利用して、思いっきりぶっ叩いていきたいです。
試打後の感想

一球打って、かなり気に入りました。
少しつかまえ顔に見えましたが、いい意味で違った結果をもたらしてつかまり過ぎないのがいいです。

打感も私好みで、程よい球の抵抗感を楽しめるのがいいです。
叩いていってもストレスがなく、満足感があり、打っていて楽しくなります。
おそらく『フィーリング最優先』で作られたドライバーではないと思いますが、結果的に良いフィーリングが得られるドライバーです。
たくさんのドライバーの中でも、無難な打感や音が得られる物も少なくないですが、プレイヤーの脳を刺激し、打っていて楽しくなるドライバーはそれほど多くありません。
このドライバーにはそれがあります。

オートマチックタイプでありながら、やや尖った性格のパワフルドライバー。
このドライバーを試打しながら、PINGのLSを思い出していました。
昨日、以前試打した、『あるメーカー』のドライバーを再び試打していて、なかなかいい感じだったのですが、このドライバーはそれを遙かに上回ります。
飛距離性能で大きな違いがありました。

コブラは一時期に比べ、目にする機会が少なくなりましたが、そのパワーは一向に衰えていません。
むしろパワーアップしている印象です。
球を打つ度楽しくなり、購買意欲が大きく刺激されました。
今はゴルフクラブもかなり高騰していて、一本10万円を超えるものが少なくありません。
それに比べ、このドライバーはかなりリーズナブルな価格で、改めて価格と飛距離は必ずしも比例しないんだな・・・。と思いました。
高価なドライバーだから、必ずしも飛ぶとは限りません。

楽しくて、なかなか試打が止められません。
予定の球数と時間をオーバーしてしまいましたが、また何度でも試打したいですし、コブラのドライバーは改めていいな・・・。と思いました。
先ほども書きましたが、『万人向け』するドライバーではありません。
人によっては球があがりきらず、キャリー不足で飛距離が伸ばせないかもしれません。
ヒッター向け(特にパワーヒッター向け)のドライバーでターゲットは絞り込まれていると思います。
その中に当てはまる方には、是非試していただきたいです。
このドライバーに魅了される方は多いのではないでしょうか?
そして私と同じように、価格と飛距離は必ずしも比例しないと実感されない方もいらっしゃると思います。
コスパの高さという点でも、今流通しているドライバーの中で、間違いなくトップクラスに位置する、『パワフル激飛びドライバー』です。
☆
構えやすさ・・・☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆
音・・・・・・・☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆

