- 1 キャロウェイ OPUS ウェッジ ブラックを試打レビュー
- 2 Callaway OPUS ウェッジ ブラック 完全ガイド:プロが認めた極上のスピン性能とフォルム
- 3 OPUS ウェッジ ブラックとは?極上ワイナリーの名を冠した革新的ウェッジ
- 4 OPUS ウェッジ ブラックの革新的特徴:なぜプロが選ぶのか
- 5 OPUS ウェッジ ブラックの詳細スペック
- 6 4種類のソールグラインドの特徴と選び方
- 7 実際の口コミ・評価:ユーザーの生の声
- 8 OPUS ウェッジ ブラックの長所・短所
- 9 このクラブが合うゴルファー・合わないゴルファー
- 10 ヘッドスピード別の参考飛距離
- 11 セッティングとフィッティングのポイント
- 12 メンテナンスと長持ちさせるコツ
- 13 購入前の注意点とよくある質問
- 14 まとめ:OPUS ウェッジ ブラックは投資価値のある逸品
- 15 出典・参考資料
キャロウェイ OPUS ウェッジ ブラックを試打レビュー
今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは Callaway OPUS ウェッジ ブラック です。
シャフトは Dynamic Gold です。
ロフトは58度、クラブ長さは35インチ、フレックスはS200、バランスはD3、キックポイントは中調子、クラブ総重量は480g です。
キャロウェイの高性能ウェッジです。
以前、クロムを試打したことがあるのですが、今日はこの黒染めモデルを試打する機会が得られました。
シンプルさが美しい、『ノーマルウェッジ』です。
クロムと同じ形ではあっても、黒というだけで精悍さが増しますし、質感もいいですね。
ステンレスをとりあえず置いといて、『軟鉄』だと『耐久性』や使っていくうえでの経年劣化(傷の目立ちやすさ)でいうと、メッキタイプのほうが『黒染め』や『ノーメッキ』よりも優れていると思うのですが、新品のうちから、このなんとも言えない『風格』のようなものに魅了されてしまいます。
シャープな形状です。
今は中空タイプのウェッジもあるようですが、私はこのようなシンプルなタイプに魅了されます。
シンプルなバックフェースですが、見えないところにたくさんの技術が注ぎ込まれたハイテクタイプのウェッジなのだと思います。
色は違いますが、こうして見ているだけで、クロムを試打したときの記憶が蘇ってきます。
トップラインの厚さもちょうどいいです。
ソール幅は標準的です。
ソールの丸さが際立っているのが分かります。
ソール全体に丸みがあって、『滑り』が良さそうです。
今はこれよりも、もっと大きく削られたウェッジもありますが、このウェッジは大きく削りすぎていなくて、使い手によってソールの形が変化していきそうに見えました。
ウェッジは使い手によって、ソールやフェース面が使っているうちに変わっていきます。
『バンスの利き』は標準的です。
リーディングエッジは微妙に『面取り』されているくらいで、大きく削られていません。
トレーリングエッジのほうが、削りが大きくなっていて、開いて打つのも易しそうです。
ネック長さは適度にあって、美しいです。
キャロウェイは昔から、スルーボアもあれば、このように適度な長さのウェッジもあって、バリエーションが豊富です。
ネックの太さが一定ではなく、微妙にテーパーになっていて、一部分だけキュッと引き締まっているのがいいな・・・。と思いました。
メリハリの利いていて、『ボディービルダー』というよりは、『スリムマッチョ』といったところでしょうか?
フェース面には細かなミーリングがあり、これもクロムと同じです。
スコアラインと平行ではなく、斜めに刻まれています。
フェース面をよく見ると、『一体型』ではなく、『貼り付け型』に見えたのですが、実際はどうなのでしょうか?
スコアラインの刻み方も丁寧で好感が持てます。
ウェッジは『スピンが勝負』なので、フェース面を見てハイスピンを連想させて欲しいですが、このウェッジは魅力的です。
キャロウェイのロゴが入った、ツアーベルベットが挿してあって、最高です。
これまでもこのグリップについて、何度も書いているので、ここでは省略させていただきますが、好感度がさらにあがりました。
耐久性はそれほど高くないものの、ウェッジやアイアンには最高のグリップだと思います。
ボールを前にして構えてみても、素晴らしいです。
クロムも素晴らしいですが、『黒』という色はさらに深い味わいを生み出します。
黒という色は『重さ』を連想させ、重さはスピードでいうと『スロー』をイメージさせます。
軽さやスピード感をイメージしたいのであれば、白など明るい膨張色がいいと思うのですが、私はアプローチではなるべく『スローボール』のイメージで寄せていきたいので、黒は改めていいな・・・。と思いました。
黒だから寄せの成功率があがり、スコアが良くなるというものではないのですが、メッキタイプにはない魅力があるのも事実です。
ボールの白が際立つので、イメージがさらに色濃く浮かんでくるのもいいですね。
フェースも開きやすく、よく滑ってくれそうです。
ソールはそれほど極端な削りではなく、全体的な丸さで微妙に調節しながら使っていくタイプのウェッジだと思いますが、ツアーベルベットが挿してあるということもあり、浮かんできたイメージをそのまま再現しやすくなります。
このようなときにバックライン有りのグリップだと、私はかなり違和感を覚えます。
こうして開いて構えたときに、ボールが真上にあがり、左目に当たりそうなイメージが欲しい(実際は当たらず前に舞う)のですが、このウェッジはいい感じです。
大きく削られすぎていると、調節する段階の数が限られてしまうことがありますが、このウェッジだと、かなり細かく調整できそうに感じます。
私はまだ試したことが無いですが、もし『白』や『黄色』のウェッジが登場したら、いくら形は整っていても、かなり難しくなるような気がします。
試打を開始しました。
『打感』は、かなりソフトで心地良い感触を一球目から楽しむことができました。
弾き系でなく、フェースにしっかりと乗ってくれ、そこから運べるのがすごくいいです。
このグッドフィーリングは、おそらくクロムと同じだと思います。
今度機会があれば、打ち比べてみたいです。
『スピン性能』は、とても高く、最高レベルです。
ボールはしっかりとフェースに乗ってくれ、スピンが効いています。
これはあくまでも私の感覚的なものなのですが、『球の乗り』が良いと、一瞬ボールが回転せずに停止ししたままフェースに乗っかり、そこから運び出される感覚をもつのですが、今日はそれが楽しめました。
勿論実際はボールに強い回転が掛かっているのですが、一瞬ボールが停止したんじゃないか?と思えるような、『フェースとボールの一体感』を、このウェッジでも感じることができました。
このスピン性能の高さは、フェース面のミーリングと綺麗に刻まれたスコアライン。
そして絶妙な丸みで『抜けのスピード感』が得られる、ソール形状が大きく関係しているのは間違いありません。
スピン性能の高いウェッジは、『抜けのスピード』が速いものですが、このウェッジにはそれがありました。
『球のあがりやすさ』も、良いです。
出球のイメージが出しやすく、安定して送り出せるのがとてもいいな・・・。と思いました。
今はドライバーやフェアウェイウッド・ユーティリティ・アイアン・パターの多くが『深重心』になっています。
しかし、このウェッジは昔ながらの浅重心です。
これはクラブの構造上そうなるしかないように思います。
この浅重心だから得られる出球の高さ・イメージのしやすさといったらいいでしょうか?
『安定性』を高めるのであれば、重心が深いほうがいいのかもしれませんが、『機動性』ということでいうと、浅重心のほうが有利になると思います。
ボールよりもフェース面だけに意識を向ければいいような気がします。
フェース面で高さも方向性の舵取りも全て任せていけるので、そこだけに集中すればいいというシンプルさが魅力です。
『安定性』とい点では、ノーマルタイプのウェッジなので、それほど大らかなタイプではなく、『標準』といっていいのかもしれません。
しかしロフトが寝ているということで、かなりまとめやすいですし、無駄に易しすぎないのが、また魅力なのではないでしょうか?
無用な機能は、基本性能の邪魔をします。
必要最低限の工夫だけして、あとはプレイヤーの感性に任せるというのが最高ではないでしょうか?
私はストレートタイプのアイアンやウェッジが好きなので、このウェッジはラインも出しやすく、またトップしたりダフったりしづらいので易しく感じますが、強いグースネックを好まれる方には、扱いづらいところがあるかもしれません。
『操作性』は最高です。
ヘッドが黒で、ボールが白という『対極』ともいえる色の違いのおかげで、ボールが際立ちますし、改めてクラブは『脇役に過ぎない』のだと感じさせてくれます。
ゴルフはいかにボールを少ないストローク数でカップインさせるかを競うスポーツなので、主役はボールであるべきです。
そういったことを考えてみても、黒というのは理にかなっていますし、晴れの日のラウンドでも光りを反射するのではなく、吸収してくれて、眩しくないのが魅力的ですね。
グリーン周りのアプローチはシビアな場面が多いです。
それはライもありますし、グリーンの状況やカップの位置。
いつも花道とは限らず、バンカーなどのハザードがある場合も多いです。
そういったときには微妙な調整が必要ですし、オートマチックタイプのウェッジは対応が難しいような気がします。
再現性は高くても、『ジャスト』の距離感やスピード感を出すことが難しいからです。
しかし、このウェッジは微妙な調整もできますし、『スロー』で寄せていけるので信頼性が高まります。
『距離感』もとても出しやすいです。
以前も書きましたが、私の場合、距離感は『出球の高さ』と『出球のスピード』で決まり、それをイメージして落としどころを決めていくのですが、このウェッジはそれが易しくできました。
そして先ほども書きましたが、『スローボール』のイメージが出しやすいのも魅力的です。
距離感のイメージは出球の『高さ』と『スピード』で決まりますが、実際に打っているときの距離感の出しやすさは『乗っかり感の良さ』で決まります。
つまりボールがフェースに乗っかる時間が長ければ長いほど、運ぶ感覚で狙ったところに落としやすくなります。
クロムもいいですが、このブラックはさらに魅力を感じました。
シンプルな美しさがあり、ベーシックタイプですが、ハイテクタイプのような様々な工夫が見られます。
それは色々なパーツを付け足していく・・・。という『足し算の工夫』ではなく、『アイデアの工夫』といったらいいでしょうか?
実際のプレーに最適なのは、どのような形がベストなのか?
それがしっかりと形になっているように感じました。
このウェッジを試打しながら、以前試打したことのある、テーラーメイドのスモークというアイアンを思い出していました。
メーカーも番手も違いますが、質感や雰囲気が何となく似ているな・・・。と思ったからです。
アプローチはボールを下から投げて寄せる感覚が大切だと、よく言われます。
私もそれは多くの人にとって大正解だと思いますし、そのイメージがピッタリと当てはまる方は多いのではないでしょうか?
しかし、私はそれが苦手です。
私も下から投げるイメージで運ぼうとしましたが、何度やってもダフったり、逆にトップしたり・・・。となかなか安定しません。
私の場合はやはり『上から』。
ボールを上から拾って(押さえて)、そこからボールが跳ね上がっていくイメージのほうが、私には合っています。
『下から』だと、出球の高さのイメージが出しにくく、距離感が出せません。
あくまでも『上から』で、フェースの動きとボールの『浮く角度』がV字に近いイメージです。
私は『ロフトに頼った』やり方で、アプローチを楽しんでいます。
これは一般的なセオリーからは外れているかもしれませんが、ショットの仕方は無数にあり、人の和だけ正解があるので、色々な情報を取り入れながらも、自分に合った方法を見つけることが大切なのではないでしょうか?
クラブが主導権を握りすぎなオートマチックタイプは、なかなか感情移入できないこともあるのですが、今日は最高レベルのマニュアルタイプのウェッジだったので、かなりこちらの感情も動きましたし、昔の良い記憶も蘇りました。
キャロウェイはフェアウェイウッドやドライバーが優れているイメージが強いですが、ウェッジも絶品ですね。
そしてキャロウェイのクラブは一時期、質感があまり良くなく、チープに見えたこともありますが、最近はすごく良くなっているように感じます。
これからもキャロウェイには、私たちゴルファーをワクワクさせてくれるようなクラブを開発して欲しいです。
☆
構えやすさ・・・・・☆☆☆☆☆
打感・・・・・・・・☆☆☆☆☆
スピン性能・・・・・☆☆☆☆☆
あがりやすさ・・・・☆☆☆☆☆
安定性・・・・・・・☆☆☆
距離感・・・・・・・☆☆☆☆
操作性・・・・・・・☆☆☆☆☆
※(100P満点)
☆1つ=0~20P
☆2つ=21~40P
☆3つ=41~60P
☆4つ=61~90P
☆5つ=91~100P
※追記 このクラブの紹介文(記事を書いた後、このクラブについて、調べてみました)
Callaway OPUS ウェッジ ブラック 完全ガイド:プロが認めた極上のスピン性能とフォルム
OPUS ウェッジ ブラックとは?極上ワイナリーの名を冠した革新的ウェッジ
Callaway OPUS ウェッジ ブラックは、2024年9月13日に発売されたキャロウェイの新ブランドウェッジです。「OPUS」という名前は、カリフォルニアの最高級ワインを作るワイナリー名を参考にして付けられ、それほどまでに極上なモデルを目指して開発されました。
約19カ月という長期間をかけて熟成されたこのウェッジは、ツアープロとの入念なコミュニケーションを基に何度も改良を重ねて完成したシェイプと、従来より2本増えた37Vグルーブによる最上級のスピン性能が特徴です。
OPUS ウェッジ ブラックの革新的特徴:なぜプロが選ぶのか
19カ月の開発期間で生まれた「シェイプ6」
OPUS ウェッジの開発において最も力が注がれたのがシェイプです。約19カ月前にプロトタイプの製作が開始され、ツアープレーヤーから数多くのフィードバックを受けながら何度も改良を重ね、最終的に6番目に試作された「シェイプ6」と呼ばれる形状が採用されました。
リーディングエッジは、ツアープロのフィードバックを反映してJAWS RAWウェッジとJAWS FORGEDウェッジの中間的な丸みを持ち、全体的にはトップブレードのヒール側が絶妙な高さに設定されたティアドロップ型となっています。
従来より2本増えた17本の溝システム
OPUS ウェッジでは、鋭い37Vという角をキープしながら溝の幅を狭くして溝の体積を削減し、より狭いピッチにすることで従来よりも溝が2本増加し、合計17本の溝を実現しました。この革新により、特にラフや濡れた芝のライにおいてスピン量が大幅に増加し、同時に打ち出し角も低くなってターゲットを狙う際のコントロール性が大きく向上しています。
マイクロフィーチャーとブラスト処理の継承
フェース面には、ツアープレーヤーから好評だったJAWS FORGEDウェッジのブラスト処理が引き継がれ、粗さがグレードアップされてよりしっかりとボールを捉えます。また、溝と溝の間にはマイクロフィーチャーも設置され、斜めに形成された小さな凸部がフェースを開いた際にターゲットに正対してスピン量の増加に貢献します。
OPUS ウェッジ ブラックの詳細スペック
基本仕様
- ヘッド素材/製法: 軟鉄鋳造
- ヘッド仕上げ: ブラック
- ライ角: 64°
- クラブ長さ: 35.75インチ(48°)~35インチ(58°~60°)
ロフト角とバンス角の組み合わせ(ブラック仕様)
- 48°S: バンス10°
- 50°S: バンス10°
- 52°S/W: バンス10°/12°
- 56°S: バンス12°
- 58°C/S: バンス8°/10°
- 60°S: バンス10°
シャフトラインナップとクラブ重量
- [A] (S): 約444g~457g
- [B] (S): 約456g~468g
- [C] (S200): 約467g~480g
バランス設定
- [A] (S): D1~D2
- [B] (S): D3~D4
- [C] (S200): D3
4種類のソールグラインドの特徴と選び方
Sグラインド(スタンダード)
最もベーシックなソール形状で、あらゆるライやプレースタイルに適応する万能性が特徴です。初めてOPUSウェッジを使用するゴルファーに推奨されます。
Wグラインド(ワイド)
前作よりもラウンドが強調されたワイドなソール設計で、ダフリのミスに対する寛容性が高く、ソールが滑りやすい構造となっています。
Cグラインド(クレセント)
トレーリングエッジ側を削ることでソールがアルファベットのCのような半円状になっており、フェースを開いた際の操作性に優れています。
Tグラインド(タイト)
新しく追加されたグラインドで、Cグラインドよりもトレーリングエッジ側をより幅広く削り、バウンス角が抑えられています。薄く硬い地面でもボールに対して正確にコンタクトすることが可能です。
実際の口コミ・評価:ユーザーの生の声
高評価の口コミ
「コンパクトなヘッドで、非常に取り扱いやすい。拾いやすさと操作感がとにかくピッタリ」という声が多く見られ、特に操作性の高さが評価されています。
また、「多くのツアープロがOPUS ウェッジにチェンジしているという話も聞く」ことからも、プロレベルでの信頼性の高さが伺えます。
プロフェッショナルの評価
ゴルフ専門家からは「操作性も寛容性もまさに万人向け」との評価を受けており、上級者から初心者まで幅広いレベルのゴルファーに対応できる設計となっています。
OPUS ウェッジ ブラックの長所・短所
長所
- 極上のスピン性能: 従来より2本多い17本の溝による優れたスピン性能
- 高い操作性: 19カ月かけて開発された「シェイプ6」による理想的なヘッド形状
- 万能性: 4種類のグラインドによりあらゆるプレースタイルに対応
- 耐久性: 軟鉄鋳造による優れた打感と耐久性
- プロ仕様: ツアープロのフィードバックを反映した実戦的設計
短所
- 価格: 高級ウェッジのため価格が高め
- 選択の複雑さ: 4種類のグラインドから最適なものを選ぶ必要がある
- 上級者向け要素: 高いスピン性能を活かすには一定の技術が必要
- ブラック仕様の限定性: クロム仕様と比べてロフト・グラインドの選択肢が限定的
このクラブが合うゴルファー・合わないゴルファー
OPUS ウェッジ ブラックが合うゴルファー
中級者以上のゴルファー
アプローチショットでのスピンコントロールを重視し、様々なライからの脱出技術を身に着けたいゴルファーに最適です。
ショートゲームを重視するプレーヤー
グリーン周りでの精密なショットメイキングを求め、一打一打にこだわりを持つゴルファーに適しています。
プロや競技志向のゴルファー
ツアープロのフィードバックを反映した設計により、競技レベルでの使用に耐える性能を求めるゴルファーに推奨されます。
OPUS ウェッジ ブラックが合わないゴルファー
初心者ゴルファー
高いスピン性能を活かすには一定の技術が必要なため、基本的なアプローチ技術をまだ習得していない初心者には難しい場合があります。
シンプルな操作を好むゴルファー
4種類のグラインドや細かな設定よりも、シンプルで分かりやすいクラブを好むゴルファーには複雑に感じられる可能性があります。
価格重視のゴルファー
高級ウェッジの価格帯であるため、コストパフォーマンスを最重視するゴルファーには選択肢から外れる場合があります。
ヘッドスピード別の参考飛距離
ウェッジの飛距離はロフト角によって大きく変わりますが、OPUS ウェッジ ブラックの各ロフトでの参考飛距離は以下の通りです:
ヘッドスピード35-40m/s(一般的な男性ゴルファー)
- 48°: 約90-100ヤード
- 50°: 約85-95ヤード
- 52°: 約80-90ヤード
- 56°: 約70-80ヤード
- 58°: 約65-75ヤード
- 60°: 約60-70ヤード
ヘッドスピード30-35m/s(一般的な女性ゴルファー)
- 48°: 約70-80ヤード
- 50°: 約65-75ヤード
- 52°: 約60-70ヤード
- 56°: 約50-60ヤード
- 58°: 約45-55ヤード
- 60°: 約40-50ヤード
ただし、これらの数値はフルショット時の目安であり、実際のラウンドでは距離調整を行いながら使用することが重要です。
セッティングとフィッティングのポイント
最適なロフト構成
アイアンセットとの飛距離の階段を考慮し、PWとSWの間を埋めるロフト選択が重要です。一般的には4-6度の間隔でセッティングすることが推奨されます。
グラインド選択の基準
- Sグラインド: オールラウンド使用
- Wグラインド: ダフリが心配な方、ソールを滑らせたい方
- Cグラインド: フェースを開く技術を多用する方
- Tグラインド: 硬い地面でのプレーが多い方
シャフト選択の考え方
アイアンセットとの重量フローを考慮し、適切な重量とバランスを選択することが重要です。一般的にはアイアンより若干重めのシャフトを選ぶことが推奨されます。
メンテナンスと長持ちさせるコツ
溝のメンテナンス
17本の細かい溝を持つOPUS ウェッジは、ラウンド後の溝掃除が特に重要です。専用のグルーブクリーナーを使用して、溝に詰まった芝や土をきれいに除去してください。
ブラック仕上げのケア
ブラック仕上げは傷が目立ちやすいため、使用後は乾いた布で汚れを拭き取り、専用のヘッドカバーを使用して保護することを推奨します。
定期的な点検
溝の摩耗状況を定期的にチェックし、スピン性能の低下を感じたら交換時期を検討してください。
購入前の注意点とよくある質問
Q: クロム仕様との違いは?
A: ブラック仕様はロフト・グラインドの選択肢が限定的ですが、同等の性能を持ちます。主に見た目の好みで選択してください。
Q: 初心者でも使えますか?
A: 使用は可能ですが、高いスピン性能を活かすには一定の技術が必要です。まずは基本的なアプローチ技術を習得してからの使用を推奨します。
Q: 左用はありますか?
A: 提供されたスペック表では左用の明確な記載がないため、購入前に販売店で確認することを推奨します。
まとめ:OPUS ウェッジ ブラックは投資価値のある逸品
Callaway OPUS ウェッジ ブラックは、19カ月という長期開発期間と、ツアープロとの綿密な連携により生み出された、まさに極上のウェッジです。従来より2本多い17本の溝による最上級のスピン性能、理想的な「シェイプ6」による優れた操作性、そして4種類のグラインドによる幅広い対応力が、このウェッジの価値を物語っています。
価格は高級ウェッジの範疇に入りますが、プロレベルの性能と精密な仕上がりを考慮すれば、ショートゲームの向上を真剣に考えるゴルファーにとって十分な投資価値があります。特に中級者以上のゴルファーで、アプローチショットでのスピンコントロールと操作性を重視する方には強く推奨できる逸品です。
ただし、高いスピン性能を活かすには一定の技術が必要であり、初心者ゴルファーの場合は基本技術の習得を優先することをお勧めします。また、4種類のグラインドから自分のプレースタイルに最適なものを選択するため、可能であれば試打やフィッティングを受けることが理想的です。
出典・参考資料
- キャロウェイゴルフ公式サイト – OPUS ウェッジ ブラック
- my caddie – OPUS ウェッジ 口コミ評価
- スポーツナビ – OPUS ウェッジ 試打レビュー
- ALBA Net – OPUS ウェッジ 開発秘話
- ゴルフダイジェスト – OPUS ウェッジ 試打レビュー
※本記事の情報は2024年12月時点のものです。最新の製品情報については公式サイトをご確認ください。