ゴルフクラブ試打日記。          

ADAMS GOLF XTD Driver

ADAMS GOLF XTD Driver 
今日は、このゴルフクラブ試打しました。
試打クラブは ADAMS GOLF XTD Driver です。
MITSUBISHI RAYON XTD

シャフトは MITSUBISHI RAYON XTD です。
ロフトは9度、クラブ長さは45インチ、シャフトフレックスはS、トルクは3.2、シャフト重量は63g、バランスはD1.5、キックポイントは中調子、クラブ総重量は317gです。
正面

アダムスの新しいドライバーです。
アダムスのドライバーに出会うことはあまりないのですが、以前試打したSPEEDLINE SUPER LS ドライバー には、とてもいい印象が残っています。
側面

シャロー系にも見えるのですが、ヘッド全体の厚みも、結構あります。
全体的な雰囲気などから、それほど高級感は伝わってこなかったのですが、高い機能性を感じさせるデザインです。
ネック長さ

ネックの長さは、まずまずといったところでしょうか?
シャロー系

ヘッド自体には結構厚みもあるのですが、こうして見ると、やはりシャローな感じがします。
AERODYNAMIC TECHNOLOGY

バックフェース部分には『AERODYNAMIC TECHNOLOGY』と記されていました。
つまり、空気力学の技術が、このドライバーに組み込まれているということなのでしょうか?
これまでも同じようなドライバーには、たくさん出会ってきました。
顔

顔も個性的です。
ヘッド後方が少し伸びていますし、全体的な大きさも感じさせます。
『艶消しブラック』がカッコいいです。
アダムスはテーラーメイドと同じく、『ホワイトヘッド』のイメージがありますが、このドライバーはブラックです。
もう、白いヘッドは登場しないのでしょうか?
私はこのような黒いヘッドのほうが好きですが、白いヘッドを心待ちにしておられる方もたくさんいらっしゃると思います。
一時期、いろいろなメーカーから白いヘッドのドライバーが登場してきましたが、今は少なくなりました。
クラウンの溝

しかし、何といっても、このクラウンの溝がよく目立っています。
この溝はドライバーに限らず、FWやハイブリッドなど、アダムスのクラブには『標準装備』されているようです。
クラウンの溝

クラウンの溝

角度を変えてみても、この溝が、かなり深いことに気づきます。
以前試打した『タイトライズ』を思い出しました。
この大きさで、この形状がベストなのでしょうか?
ソールの溝

クラウンだけでなく、ソールにも大きな溝があります。
この溝も、これまで経験しています。
クラウンとソールの『ダブル効果』が期待できるのでしょうか?
この溝の効果がとても大きいのであれば、既に他の多くのメーカーが追随してくると思うのですが、あまり見かけないところを見ると、限定的なのでしょうか?
それとも、この溝の効果は確かに認められるけれど、違うやり方で同じ効果が得られる・・・。ということなのでしょうか?
ネックの調整システム

ネックには調整システムが搭載されていました。
これはもう『標準装備』といえるように思います。
STD LOFT

試打するのは、このスタンダードロフトのポジションです。
LOWER

LOWER
HIGHER

HIGHER
他には『LOWER』と『HIGHER』がありました。
ちょっと前まで、調整システムもどんどん複雑化していったように思いますが、今はシンプルな物が多くなりました。
あまり複雑になりすぎても、メリットは大きくないのかもしれません。
ソールのウェイト

ソールには1つだけウェイトが配置されていました。
色々な重さのウェイトが用意されているのでしょうか?
『XTD』とは、どんな意味なのでしょうか?
振り感

素振りをしてみた感じは、まずまずでした。
素振りをする前は、もうちょっとタフな感じなのかな?と思っていましたが、実際はそうでもありませんでした。
『純正』シャフトも、ハードなタイプではありません。
もう少ししっかりとしてくれていたら、もっと振りやすいな・・・。と思ったのですが、大きく遅れることもなく、タイミングもすぐに合わせることができました。
構え感

ボールを前にして構えてみても、まずまずだと思いました。
やはりクラウンの溝がよく目立ちます。
これはアダムスの『個性』といっていいのかもしれません。
見とれるようなことはなかったのですが、大きな違和感はありませんでした。
ただ、『リアル』は違うな・・・。と思いました。
このドライバーのロフトは『9度』ということですが、確実にもっと寝ているな・・・。と思いました。
実際に計測したわけではなく、あくまでも構えたときのフェース面の見え具合によるものなのですが、『二桁ロフト』であるのは間違いないだろう・・・。と思いました。
ロフトにも『リアル』と『表示』の二種類があるのは、今では『常識』といえるのかもしれません。
『リアルロフト』を表示しているメーカーのほうが少ないように思いますし、今ではロフト表示が無いドライバーも見かけるようになりました。
フェース面の『絶壁感』が無いので、『ライナー系』というよりは、高弾道をイメージできました。
フェースが被っているようには見えなかったので、ラインは出しやすいだろうな・・・。と思いました。
試打を開始しました。
フェース面

『打感』はまずまずでした。
硬すぎず、適度なしっかり感がありました。
弾く感じもいいです。
打球音

『音』は少し大きめではありますが、全く問題ありませんでした。
スイングを邪魔する音ではありませんでした。
トゥ側

球はあがりやすいです。
構えたときのイメージ通りの高さでした。
高弾道系のドライバーといっていいと思います。
キャリーをしっかりと稼ぐことができました。
バックフェース

『安定性』も高いと思いました。
シビアな感じは全くしませんでした。
球がつかまり過ぎないので、私は安心して振り切ることができました。
シャフトがやや頼りない感じもするのですが、大きく遅れるようなこともなく、タイミングを合わせることができました。
飛距離性能

『飛距離性能』という点では、なかなか高いと思いました。
高弾道系で、スピンも多すぎない感じです。
イージーに飛ばしていけるタイプだと思いました。
やや『ソフトスペック系』に感じたのですが、結構叩いていっても、うまく対応してくれました。
距離をまとめやすいドライバーだと思います。
いわゆる『当たり外れ』の差が小さく感じられました。
操作性

『操作性』という点では、まずまずかな?と思いました。
どちらかといえば、安定性のほうが勝る感じがしたのですが、左右に曲げることもできました。
球を逃がしていきやすいので、ドロー系よりはフェード系のほうが打ちやすいと感じました。
ヒール側

こういった大型系のドライバーは、どちらかというとフェースが被っていて、『球のつかまり』のいいタイプが多いように思うのですが、このドライバーはそういったタイプとは違うように感じました。
つかまり過ぎないので、私は安心して振ることができました。
勿論、フックを打とうと思えば打てたのですが、極端にしない限り、大きく暴れるようなことはないと感じました。
シャフトよりも、ヘッドの安定性を強く感じることができました。
ADAMS GOLF XTD Driver

球を逃がしていきやすいタイプなので、ひょっとしたらスライサーの方には、やや難しく感じられるかもしれません。
スイートエリアも狭い感じはしないですし、寛容さもあると思いますが、球が逃げやすく感じられるかもしれません。
アダムスゴルフ XTD ドライバー

ただ、このドライバーに搭載されている調整機能を使えば、つかまり性能なども変えられそうです。
今日試打したのは『スタンダード』のままですが、好みに合わせて変えていけるので、幅広い層の方に合いやすいのではないでしょうか?
私は、これ以上つかまり過ぎないほうがいいので、このままがいいですが、右に抜けやすいな・・・。と感じられる方には、球をつかまりやすくすることによって、方向性が良くなり、距離も伸びるようになるのかもしれません。
アダムスゴルフ XTD ドライバー

クラウンとソールにある大きな溝が、どのような効果をもたらしてくれているのか、私は強く感じ取ることができなかったのですが、機能が充実しているドライバーであることは間違いないと思いました。
正直いって、それほど高級感を感じさせるドライバーではありません。
むしろ『リーズナブルさ』といいますか、『価格設定の親しみやすさ』を感じました。
一応値段を尋ねてみたのですが、やはり親しみやすい設定になっていました。
コストパフォーマンスは高いと思います。
アダムスゴルフ XTD ドライバー
 
先ほども書きましたが、もう白いヘッドは登場しないのでしょうか?
白いヘッドを待っておられる方も、たくさんいらっしゃると思います。
以前試打した SPEEDLINE SUPER LS ドライバー には、とてもいい印象が残っているので、また同じようなタイプに出会いたいです。
アダムスはFWやハイブリッドのイメージが強いですが、ドライバーもなかなかいいな・・・。と思いました。
このドライバーで楽しい時間を過ごすことができました。