今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ADAMS GOLF SPEEDLINE SUPER LS Driver です。
シャフトは SUPER LS by MITSUBISHI RAYON CARBON です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45インチ、シャフトフレックスはS、トルクは3.9、シャフト重量は65g、バランスはD2、キックポイントは中調子、クラブ総重量は318gです。
落ち着いたデザインがとてもカッコいい、アダムスのニュードライバーです。
アダムスのドライバーに出会うのは、すごく久しぶりなのですが、先日試打したハイブリッドの好印象が今でも強く残っています。
手が届きにくいような高価な感じはしないのですが、品が良さそうで親近感が湧きます。
白と黒のツートンがとても綺麗です。
思っていたよりも、シャロー感が強くないのが好印象でした。
トゥ側の流線型がとても美しいと思いました。
これも空気力学によるものでしょうか?
シャローバックではありますが、今はこれよりも、もっとシャローな物もあるので、特に強いシャロー感は感じませんでした。
今はディープバックを殆ど見かけなくなりました。
ヘッド後方にはウェイトがありました。
これは交換できるのでしょうか?
クラブによっては、ウェイトに数字が刻まれている物もありますが、このクラブにはありませんでした。
何gなのでしょうか?
ネックの部分には調整システムがありました。
これにより、自分の好きなシャフトに交換しやすくなっているのでしょうか?
他にも自分好みにカスタマイズできるようになっているのでしょうか?
ネックの長さは、今のドライバーの中でも標準的なほうだと思いました。
こうして見ても、シャロー感が強すぎて平べったい感じがしないので、とてもいいです。
適度に厚みが感じられるヘッドのほうが、私は安心感を得られやすいです。
先日試打したハイブリッド同様、ソールのしかもフェースギリギリに溝があります。
これによって、大きな反発力が得られるのでしょうか?
テーラーメイドのRBZはFWやUTには溝があったけど、ドライバーにはありませんでした。
クラブの強度や反発性能など色々な理由があって、ドライバーに溝が無かったのではないか?と思っているのですが、このドライバーにはしっかりと溝があります。
アダムス独自の技術が組み込まれているのでしょうか?
しかも、この溝の長さは結構あって、クラウン近くにまで伸びています。
テーラーメイドの溝よりも狭い感じがしますが、長さは明らかにこちらのほうが長いです。
これによって、飛距離にどう影響するのかが興味深いです。
クラウンにSPEEDLINEという文字が記されていました。
はっきりした濃さではなく、薄めなのがオシャレです。
これまではソールに記されている物ばかりでしたが、このクラブはクラウンにあるのでとても個性的です。
構えたときに『プレーン感』といいますか、あまりクラウンに色々な物が見え過ぎないほうが、私は好きなので、これくらいであれば構え感を邪魔しないのではないかな?と思いました。
好感を持っておられる方はたくさんいらっしゃると思いますが、私は テーラーメイド R1 のあの独特なデザインはなかなか馴染めません。
いつもよく出会うのですが、あまり試打をしません。
クラウンマークも、とても薄くデザインされているのが好印象でした。
出しゃばった感じがなく、すごく控えめな感じがします。
照れ屋でシャイな感じがします。
私はドライバーにクラウンマークがあっても無くてもいいと思っているのですが、できれば無いほうが、自分の打ちたいライン(曲線)をイメージしやすいので好きです。
しかし、クラウンマークがあったほうがいい・・・。という方もたくさんいらっしゃると思います。
このドライバーはどちらにも対応しているような気もします。
溝の近くにはVSTという文字が刻まれていました。
どういった意味があるのでしょうか?
とても親しみがもてる顔です。
シャープな形状ではなく、どちらかというと、まったりとした感じではありますが、何ともいえない、いい雰囲気が伝わってきました。
安心感を与えてくれる形状です。
私は白いヘッドよりも黒いヘッドのほうが好きなのですが、この白い顔をしたドライバーもいいな・・・。と思いました。
素振りをしてみても、結構しっかりとしているので、振りやすく感じました。
ハードな感じはしませんが、タイミングもとりやすく、大きくブレる感じがしません。
装着されているシャフトが、おそらく『純正』だと思うのですが、とても好感がもてました。
純正は頼りない印象の物も少なくなく、リシャフトの必要性に迫られることもありますが、このシャフトはとりあえず、このまま使ってみたい・・・。と思いました。
ボールを前にして構えてみても、安心感をもつことができました。
どこに安心感を得られたか?というと、ヘッドの形状や膨張色による大きさを感じるところではなく、『フェースの厚み感』です。
フェースに『厚み』といいますか『高さ』を感じ取ることができ、私はそこに安心感を得ることができました。
最近はシャローフェースのドライバーも増えてきましたが、そういったドライバーだと、どうしても遠慮がちに打ってしまうことも多いのですが、このドライバーにはそういった遠慮は無用だと思いました。
フェースも被っているようには見えなかったので、余計な緊張感も無く、気分も楽でした。
形状的には今のドライバーの中では、比較的ノーマルに近いでしょうか?
ヘッド全体では、ややシャローな感じもしますし、直進性が高そうです。
ヘッド後方の膨らみがちょっと目立ちますが、違和感はありません。
『マットホワイト』といったらいいのでしょうか?
この艶消しの白がいい雰囲気を醸し出しています。
白いヘッドで光沢感があると『プラスチック感』が出てしまうこともあるのですが、こういった艶消し仕上げをしていると、そういったマイナス面が出ないのでいいです。
クラウンマークも殆ど目立ちません。
SPEEDLINEの文字も、あまり気になりません。
これから打つぞ・・・。という、こちらの気持ちを邪魔しない構えやすさをもったドライバーだと思いました。
ミスショットのイメージが全く浮かんできませんでした。
ナイスショットのイメージばかりが私の頭の中で増幅していきました。
あまり器用に左右に曲げるイメージはもてなかったのですが、とりあえず真っ直ぐ振り抜いていこう・・・。と思いました。
私は黒いヘッドを好んで使っているのですが、この艶消しな感じの白もいい感じだな・・・。と改めて思いました。
試打を開始しました。
『打感』はソフトで、とてもいいです。
手に嫌な衝撃も残らず、優しいフィーリングなので好感が持てます。
『音』は少し高めではあるのですが、小気味いい感じで、気持ちよくインパクトを迎えることができました。
最近は、こういった小気味いい感じの音が増えてきたように思います。
球もあがりやすくて、いい感じでした。
タフな印象は全くしませんでした。
このドライバーの『リアルロフト』は何度なんだろう?と、ふと思っていたのですが、店員さんが私の打席にやってきて、
「このドライバーはロフト角やライ角を調整できるようになっているんですよ。」
と教えてくれました。
私はとりあえず、今のままで打っていきたいと思いましたが、何度から何度まで調整できるのか、とても興味がありました。
これまでの『チューニングシステム搭載ドライバー』の多くは、どうしても『ゴチャゴチャ感』が強くて、あまり馴染めなかったのですが、このドライバーはとてもシンプルな印象なので、好感がもてます。
すごい実力をもっていながら、それを控えめにしているようなところが心憎いです。
まさに、『能ある鷹は爪隠す』といったところでしょうか?
チューニングシステムが搭載されていれば、必ずしもいいか?といえば、そうともいえないように思いますが、プレイヤーが色々と簡単に調整できることはとてもいいことだと思います。
ずっと永く使い続けていれば、おそらく殆ど変えることは無いと思いますし、ラウンド中(競技中)では、調整することはできませんが、自分に合ったスペックを探すことは楽しいです。
『リアル』と『表示』の二種類があるのであれば、いっそのこと、ドライバーにはロフトを表示しないほうがいいのではないでしょうか?
今、私が愛用しているエースドライバーのロフトは『9.5度』で、ロフト調整システムは搭載されていないのですが、ロフト表示されていません。
購入するときにロフトは大切な要素であることに変わりないので、ヘッドに直接ではなく、シャフトに貼られているシールで充分なのではないでしょうか?
そのロフト表示を他人に見られたくない・・・。と思えば、剥がせばいいだけのことです。
それと、今は飛ぶスプーンが大人気ですが、いっそのこと『ブラッシー』を復活させてもいいのではないでしょうか?
立ちすぎているロフトよりも、少し寝ているロフトのほうがよく飛ぶ・・・。ということを、多くのゴルファーが気付き始めているとしたら、最初から『ブラッシー(2番ウッド)』であれば、11度や12度、13度のロフトでも、他人の目を気にせずに使っていけるのではないでしょうか?
『安定性』という点でも高く、普通に打っている限り、大きなミスにはなりにくいと感じました。
セットアップから、アドレス、フィニッシュまで自動的に行うことができ、ボールも大きく暴れる感じがしません。
何から何まで『オートマチック感』の強いドライバーだと思いました。
楽な気分で打っていくことができました。
『飛距離性能』という点でも、高性能だと思いました。
かなり弾きも良く、ボール初速が速いと感じました。
打球を目で追っていると、もうあんな所まで飛んで行っちゃったのか・・・。と思えるほどでした。
球の勢いがとても強く感じられました。
キャリーもしっかり稼げますし、吹き上がる感じもしなかったので、とてもポテンシャルの高いドライバーだと思いました。
欲を言えば、シャフトがもうちょっとしっかりしていれば、もっと叩けたような気もしたのですが、このままでも充分な性能を持ち合わせていると思いました。
もし、違うシャフトが挿してあったら、いったいどこまで伸ばしていけるのか?と思うと楽しみに感じられるほどでした。
『操作性』という点では、『マニュアルタイプ』ではなく、明らかに『オートマチックタイプ』だと思いました。
なかなか大きく曲げることができませんでした。
打出し方向さえ間違っていなければ、ボールを正しい方向に送り出してくれる易しさといいますか『従順さ』を感じました。
コースではあまり極端なことはしませんが、練習場では私は色々と曲げて楽しむことが多いです。
練習場の端の打席に立つことも多く、『隅から隅の対角線』で打つことも多いです。
打席の方向通りに、真っ直ぐ打ち出すことはそれほど多くありません。
ドライバーに限ったことではありませんが、1球1球ターゲットを変えて練習しています。
『惰性(だせい)』を練習に入れず、1球1球を新鮮な気持ちで打つよう心掛けています。
しかし、今日はこのまま『オートマチック』に浸ってみるのも、たまにはいいかな?と思いました。
そう思えるほど、このドライバーのもつ寛容さを強く感じました。
かなり易しいので、シビれる場面でも大きな力を貸してくれるような気がしました。
久しぶりにアダムスのドライバーに出会うことができたのですが、とてもいい印象が残りました。
マイナス的な要素は特に浮かびませんでした。
強いて挙げるとするならば、できれば『ブラックモデル』も試打してみたい・・・。ということくらいでした。
今日は試していませんが、チューニングシステムがどれくらいなのか、試してみたいと思いました。
私はこれまで、色々な『ホワイトヘッドドライバー』に出会ってきましたが、このアダムスのドライバーが一番親近感をおぼえました。
私は今の相棒がすごく気に入っていますし、今のところ白いヘッドのドライバーを購入する予定は無いのですが、もし購入するとしたら、この『ADAMS GOLF SPEEDLINE SUPER LS ドライバー』が第一候補だと思いました。
それくらい気に入りました。
一応、値段を聞いてみたのですが、思っていたよりも安かったので、かなり『お得感』を感じましたし、コストパフォーマンスが高いと思いました。
『1ヤードあたりの単価』がとても安く済みそうです。
高価であればあるほど飛ぶ・・・。というものではなく、飛距離や方向性は価格だけでは決められませんが、このドライバーはとても高いポテンシャルをもっていると感じました。
ただ、この試打したモデルは気に入ったのですが、もし、購入したときのモデルがあまり気に入らなかったらどうしよう・・・。という不安はあります。
それは色々と試打をしていて『製品のバラつき』を感じることもあるからです。
アダムスは海外メーカーで当然ながら、このドライバーも海外製のようですが、どれくらいの精度が維持されているのかが気になりました。
メーカーに言わせれば、どれも高い検査を実施して、検査に通ったものだけを出荷している・・・。ということになると思うのですが、私はこれまで色々なクラブを試打してきて、『製品のバラつき』を感じ、それを工房に持っていって正確に計測してもらったら、やはりバラバラだった・・・。ということも少なくないので、どうしても気になります。
ただ、そういったことを気にし過ぎたらキリが無いのかもしれませんし、価格が低く抑えられているのであれば、目をつぶらなければならないこともあるのかもしれません。
今日試打した、このドライバーはすごく気に入ったので、店頭に並んでいる他の同じモデルも、全く同じ仕様であって欲しいと思いました。
アダムスは老舗メーカーですが、これからの勢いを感じさせるメーカーです。
これからも出会う機会があれば、どんどん試打していきたいです。
すごくいいドライバーだと思ったので、後輩たちにも勧めてみようと思いました。
ADAMS GOLF SPEEDLINE SUPER LS Driver
- 2013年6月30日
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