タイトリスト T100S アイアン


タイトリスト T100S アイアン
今日は、このゴルフクラブ試打しました。
試打クラブタイトリスト T100S アイアン の7番 です。
N.S. PRO MODUS3 TOUR 115
シャフトは N.S. PRO MODUS3 TOUR 115 です。
ロフトは32度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は118.5g、トルクは1.6、バランスはD3,キックポイントは中元調子、クラブ総重量は432gです。
正面
タイトリストのニューアイアンです。
タイトリストのアイアンに出会う度、その美しさに目尻が下がりっぱなしです。
海外メーカーで、大手有名メーカーといえば、タイトリスト・テーラーメイド・キャロウェイ・ピンが四天王だと思いますが、アイアンに関して言えば、私はタイトリストが一番好きです。
その質感はもちろん、構えやすさや打感・操作性など、魅力的なものにたくさん出会ってきたからです。
タイトリスト以外のメーカーは『異型』といえるボテッとしたものやステンレスが多いですが、タイトリストはフォージドという印象があります。
そして一番『日本的』な印象もあり、親近感をもてるというのも大きいです。
側面
大きさも標準的で、シャープなところもタイトリストらしく、アイアン好きの私は見とれていました。
普通のハーフキャビティといっていいと思います。
この形状は他のメーカーでも、たくさん出会ってきました。
それにしても落ち着いた感じの質感が、なんともいえない雰囲気を醸し出しています。
タイトリストのアイアンはピカピカ光る、ミラー仕上げのイメージもありますが、このアイアンのように光沢感が抑えられているほうが好きです。
何と言いますか『一種の静寂感』があり、それが安心感につながっているのかもしれません。
いろいろなクラブを試打していると、時には『目が散る』といいますか、集中して見れないこともあるのですが、今日は違いました。
彫りの深さ
彫りの深さは標準的で、ヒッティングポイントが肉厚になっているので、打感も期待できそうです。
フェースとバックフェースの間に、何か挟んでいるといいますか、異材のようなものが組み込まれているのが分かりました。
これは『衝撃緩衝材』のようなものかな?と思いましたが、詳しいことは分かりません。
最初は『一体物』だと思っていたのですが、そうでもないようです。
他にもいろいろなものが組み込まれているのかもしれません。
トップライン
トップラインの厚さも標準的で、こうして見てもとても美しくて目の保養になりました。
ソール幅
見慣れたソール幅ではありますが、今のアイアンの中では明らかに狭いです。
他のメーカーでは、アスリートモデルのアイアンであっても、少しずつ『ワイド化』しているように思うのですが、タイトリストはその流れに逆行しているように感じられます。
ワイドなほうが易しくて親近感がもてる・・・。という方は多いと思いますし、このアイアンのソール幅にネガティブな感情をもたれる方がいらっしゃるかもしれません。
これくらいの幅だと、『上から捉える』イメージが出しやすいので私は好きですが、これはどちらがいいというものではなく、『好み』も大きく関係しているのだと思います。
タイトリストらしく、ソールもすごく綺麗です。
こういったところにも、メーカーがアイアンに力を入れているのが分かります。
フェース面だけでなく、ここの部分がチープに見えるアイアンは昔からたくさんあり、それを見る度にテンションが下がってきました。
今日は『ルンルン気分』です。
ソール形状
ソール形状はとてもシンプルです。
最近は丸みが強調されたりして、かなり工夫されているものが多くなってきましたが、このアイアンにそのような工夫は見られません。
至極シンプルで必要最低限の工夫しかされていないように見えます。
リーディングエッジとトレーリングエッジは少しだけ削りが入っていました。
ネック長さ
ネックの長さは普通です。
最近はロングネックを全く見なくなりましたし、このアイアンも長いタイプではありません。
かといってショートでもなく、普通といいますか、今一番多い長さです。
ホーゼルの形状も真っ直ぐに近くて、これも珍しいように思います。
最近はちょっとテーパーになっていたりして、真っ直ぐでないことが多いです。
この角度から見ると、『グース』か『ストレート』かが見分けられますが、このアイアンはグースが抑えられています。
ミーリング無し
フェース面にミーリングは無く、とてもシンプルで変わったところは見られません。
他のメーカーでもよく見かけるといいますか、『ほとんど』といっていい、『スタンプタイプ』のスコアラインです。
シンプルといえばシンプルですが、タイトリスト独自の個性が感じられません。
どうやらフェース面にはあまり力を入れていないようです。
大量生産で、しかも『OEM』なので、細かなところにこだわっていられないのかな?と思いました。
スコアラインの数が13本なので、7番アイアンとしては標準的な数です。
こういったところも、日本的な感じがします。
装着されているグリップ
装着されているグリップはシンプルなタイプです。
ソフトなフィーリングで好感が持てますが、私としては『可も無く不可も無く』といった感じです。
振り感
素振りをしても、なかなかいい感じです。
7番アイアンとしては、やや軽量タイプではありますが、これが今のアイアンの中では『やや重』くらいになるのでしょうか?
軽すぎるタイプは『間(ま)』がとりづらくて、タイミングが合わないことがありますが、これくらいであれば特に問題はありません。
『重さ(適度な重さ)』は不利ではなく、『武器』です。
構え感
ボールを前にしても、さすがタイトリストです。
この美顔に顔がほころぶだけでなく、胸がときめきました。
これぞ『アイアンの顔』です。
思わず見とれてしまいました。
このアイアンは最新モデルでありながら、これまでのタイトリストアイアンの良き伝統を受け継いでるのが分かります。
過去の名器と比べて遜色ないといいますか、『クローン』といっていいほど変わりません。
『タイトリスト顔』のアイアンです。
この引き締まった精悍な顔つきは一度見たら忘れられません。
ライオン
エランド
アイアンの顔を動物に例えて、肉食動物と草食動物に分けるとすると、このようなアイアンは肉食動物で、ラージサイズで大らかさのあるアイアンは草食動物でしょうか?
どちらも目は2つですが、肉食動物は相手(狩りをする相手)を見定めるため顔の『正面』に、そして草食動物は辺りを見渡して敵(肉食動物)がいないか察知するために、顔の側面に目がついています。
集中力をとるか、視野の広さをとるか・・・。
このアイアンを構えながら、そのようなことを考えていました。
どちらにもメリット・デメリットがありますが、私は肉食動物タイプのアイアンに惹かれます。
ボールとの大きさの対比も良くシャープで、特に『トゥ側が鋭角』なのがたまりません。
ストレートタイプということもありますし、トップラインの見え方も抜群です。
薄くシャープなのでイメージがぼやけることがありません。
トップラインは真っ直ぐというよりは少し丸みを帯びているので、『逃がし顔』というほどではなかったのですが、真っ直ぐに近いイメージが出せました。
私はフッカーだからなのか、逃がし系の顔が好きなのですが、この顔も大好きです。
打つ前に、しばらくこうして見つめて幸せをかみしめていました。
気持ちが高ぶり、頭の中をいいイメージが駆け巡っていて、『目で楽しむ』とは、まさのこのような状態のことを言うんだな・・・。と感じながら、この心地よい空間に身を委ね、ワクワク感が止まりません。
寒さが気にならず、心の中はポカポカしていました。

試打を開始しました


フェース面
『打感』はソフトで良いです。
想像通りの打感で、一球目から楽しませてくれました。
『柔らかさ』を感じながらも『乗っかり感』というよりは少し『弾く』感じの打感です。
目で見て楽しみ、実際に打って手で楽しみ、その心地よい音を耳で楽しみ・・・。
まさの『楽しみの三重奏』といったところでしょうか?
音楽で三重奏といえば『トリオ』ですが、バイオリンが顔で、ビオラが打感で、チェロが音といったところかな・・・。などと考えていました。
ひとつだけでも素晴らしいですが、それが3つに重なると、さらに魅力が増します。
アイアンだけでなく、ゴルフクラブにおいて、『顔』『打感』『音』に私はすごくこだわっているのですが、このアイアンはそれを高いレベルでもっていて、さすがだな・・・。と思いました。
トゥ側
『球のあがりやすさ』という点では、今のアイアンの中ではタフなタイプで、明らかにヒッター向けです。
最近は、見た目はタフそうでも実際はあがりやすいアイアンも増えてきましたが、このアイアンは見た目通りです。
このアイアンはロフトが立っていて、私はそれが不満でした。
このようなオーソドックスといいますか、昔ながらのベーシックなタイプはロフトを立てて欲しくないな・・・。と思ってしまうのですが、これも時代の流れといいますか、ニーズがあるのだから仕方ありません。
ヒッタータイプの方だと充分な高さを出していけると思いますが、そうでない方はしっかりと浮ききらないかもしれません。
バックフェース
『安定性』という点では、カッコいいアイアンでありながら、マッスルバックのようなシビアさは感じませんでした。
ただ、寛容さを全面に打ち出しているアイアンではないので、アイアンに『寛容さ』を求めておられる方には、少し合いづらいところがあるかもしれません。
しかし、とても構えやすくてラインも出しやすいので、これが普通だと思えば何も気になりません。
むしろイージー過ぎるアイアンではなく、正直さをもったアイアンで、スイングの質を高めていきたい方にはちょうどいいのではないでしょうか?
スイートエリアの広さは普通といった感じで、『点』ではなく『面』で運んでいけるタイプだと思いますが、今の多数派といっていいイージー系アイアンと比べると、かなりシビアなのかな・・・?と思いました。
ただミスヒットにも『当たり負け』しづらく、そのまま押し込んでいけるので、以前試打したことのある『AP2』というアイアンを思い出しました。
飛距離性能
『飛距離性能』は、『やや飛び』といったところで、私の感覚では6番アイアンくらいのキャリーになってしまうのですが、今は飛びに特化したアイアンが多いので、それらと比べると飛ばないほうだと思います。
私は、このようなタイプは『標準ロフト』にして欲しかったので、少し残念でした。
もし、このアイアンに番手の刻印がされていなかったら、私は迷わず『6』と入れたいです。
『やや飛び』なところが、少し邪魔に感じられました。
7番から9番・ピッチングなどはアイアンを真上からズドーンと攻めて(落として)いきたいと思っているのですが、このアイアンは少し低くて、やはり6番くらいな感じです。
アイアンは飛ばすためのクラブではなくて、正確な距離を刻むためのクラブだということは多くのゴルファーの知るところですが、この『やや飛び』なところに『ちょうどの』距離感を出しやすい方が多くいらっしゃるのかもしれません。
操作性
『操作性』はとても高く、左右に敏感に反応してくれました。
この反応の良さはハーフキャビティの長所です。
ラージサイズでボテッとしたものは、ここまで鋭く反応してくれませんが、今日はそれがとても上手くいきました。
いわゆる『ハンドルの遊び』が少ないタイプのアイアンで、ラージサイズのアイアンを例えるならば、バスのような大型車両のハンドル(ステアリング)の操作感で、このアイアンのように遊びが少ないのはF1マシンのような小型車種でありながら、馬鹿でかい排気量のエンジンを積んだ車・・・。といったところでしょうか?
新幹線よりも高速で、少しのハンドルミスが大きな事故につながります。
逆にバスなどは、スピードはそれほど出せませんが、一度に多くの乗客を乗せて走ることができます。
どちらがいいというものではなく、あくまでもその車の『使用目的』が違うに過ぎません。
私は昔から車が好きで、鈴鹿サーキットに何度か観戦に行ったのですが、2030年から純ガソリン車の販売が禁止されたらいずれは電気自動車か水素自動車でレースが開催されるのかな?と思いました。
それだと、あの独特のエンジン音が聞けなくなります。
サーキットは車のスピードを楽しむというのもありますが、あの独特の音を楽しむということが大きいです。
ちょっとゴルフクラブと、かけ離れてしまいましたが、このアイアンで球を左右に曲げながら、そのようなことを考えていました。
人それぞれ好みが違うと思いますが、私は『ハンドルの遊び』が小さく、ダイレクトに反応してくれるタイプのアイアンが好きです。
それにはヘッドだけでなく、シャフトの協力が欠かせません。

試打後の感想


ヒール側
地クラブの限定モデルなどは、かなり高価なものもありますが、それと同等の魅力を、リーズナブルといいますか、他のアイアンと同じような価格設定なので、コスパはとても高いです。
見た目はベーシックなタイプでシンプルですが、ニューモデルということもあり、いろいろな工夫がされているようです。
Titleist T100・S アイアン
球数をこなしていくうちに、どんどんAP2のことを思い出してきて、顔など外見は異なるものの、AP2の後継モデルなのではないか?と思いましたが、実際のところは分かりません。
Titleist T100・S アイアン
このアイアンは正直さもあり、それほどあがりやすくなっているタイプではないので、幅広い層に対応してはいないのかもしれません。
今のアイアンは、見た目は難しそうだけど、実際はすごく易しい・・・。というものが主流になり、このアイアンも少しは似たようなところがありますが、基本的にはイージーさをウリにしたアイアンでないことは確かです。
Titleist T100・S アイアン
タイトリストらしくすごくカッコ良くて、打つ前から目で楽しみ、実際に打っても手と耳で楽しむことができました。
さすがタイトリストだな・・・。と思ったのですが、バックフェースに挟んであるようなパーツが無かったら、どんな打感なのだろう・・・?と思いました。
ひょっとしたら無いほうが良かったのではないか?と思ったのですが、それは試していないので分かりません。
『ピュア感』というよりは『ミックス感』のある打感です。
Titleist T100・S アイアン
タイトリストはやはりユーザー(タイトリストユーザー)の好みをしっかりと把握しているな・・・。と思いました。
タイトリストファンの期待を裏切ることなく、決して足踏みすることなく、新たな一歩を踏み出している・・・。といったところでしょうか?
見た目はシンプルだけど、たくさんのハイテクが組み込まれたアイアンです。
アイアンだけでなく、他のクラブでも同じですが、試打をする前も試打しながらも、このクラブの『芯』はどこにあるんだろう?重心の高さはどれくらいなのかな?などと探りを入れることがあります。
今のクラブは見た目と実際が違うことが多いからです。
それはウェイトなどが組み込まれるようになったのが大きいように思います。
このアイアンも最初に予想していたよりも重心は低く、スイートエリアは広く感じました。
見とれるほどの男前でありながら、尖ったところはそれほど無く、意外と親しみやすいアイアンといえるのではないでしょうか?
Titleist T100・S アイアン
ベーシックとハイテクをミックスしたアイアンといったらいいでしょうか?
あくまでも私の好みとすればもう少しロフトが寝ていると、もっと好感度がアップしたような気がしますが、カッコよさではダントツで、さすがタイトリストです。
このアイアンのおかげで、楽しい時間を過ごすことができました。


構えやすさ・・・☆☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆
音・・・・・・・☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆
飛距離性能・・・☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました。