今日はこのゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは エポン AF-202 フェアウェイウッド です。
シャフトは CRAZY BLACK FW80 です。
ロフトは15度、クラブ長さは43インチ、シャフトフレックスはSX、シャフト重量は72g、トルクは3.1、バランスはD2、キックポイントは中調子です。
エポンの新しいフェアウェイウッドです。
今日も私は練習場へ行く予定はなく、体の静養も含めて自宅で軽いストレッチをしながら、昔のマスターズのビデオを観ていました。
練習場へ行きたい気持ちを抑えつつ、今は少しでも静養に努め、自重するようにしています。
日常生活には全く支障は無いですし、クラブも振れる状態ではありますが、油断をしないように自分自身に言い聞かせている段階です。
すると友人から電話が掛かってきて、練習場に来ないか?と誘われました。
本来ならば、本格的な練習はもう少し後にしようと思っていたので、断ろうと思っていたのですが、エポンの新しいフェアウェイウッドがある・・・。というのです。
その言葉を聞いて、私は出かけずにはいられませんでした。
エポンの新しいクラブと聞いて、それを試さずにいたら、今日の寝付きが悪いだろうと思いました。
すぐに着替えて練習場に向かい、友人と合流しました。
「腰のリハビリには、こういった『いいクラブ』を振ったほうが治りが早いよ・・・。」
と友人に言われ、このクラブを目にしたときに、本当にそうだな・・・。と思いました。
エポンの新しいフェアウェイウッドが発売されるとは以前から聞いていたのですが、まさかこんなに早く出会えるとは思ってもみませんでした。
エポンのクラブらしく、どこから見ても美しいヘッドです。
エポンのクラブが美しいということは、これまで出会ってきて、既に『当然』のようなことになってはいますが、今回のこのフェアウェイウッドも、『美しい』という言葉がピッタリです。
以前、『AF-201』というフェアウェイウッドを試打したのですが、今回のこの『AF-202』は、その名前から後継モデルだということが容易に想像できます。
『AF-201』が『AF-101』とペアになっていたように、この『AF-202』も『AF-102』とペアになっているのだと思います。
前のモデルの『AF-201』よりも、かなり『シャロー』になっているのが、この角度から見て取れます。
他のメーカーのクラブは既に『シャロー化』が進んでいますが、エポンも例外ではないようです。
『シャロー化』すれば、必ずしも易しくなるとは思わないですし、『ノーマルタイプ』とそれぞれ『一長一短』あると思います。
私の感覚では、これくらいヘッド厚が薄いと、『スプーン』というよりは『クリーク』に近い感じなのですが、これくらいは他のメーカーで既に経験しているので、それほど驚くことはありませんでした。
シャローヘッドでありながら、この『品の良さ』は、さすがエポンだな・・・・。と思いながら眺めていました。
美しいクラブというのは、ゴルファーを『やる気』にさせてくれます。
『モチベーション』を高めてくれます。
友人の話によると、この『AF-202』というフェアウェイウッドは、フェアウェイウッドにしては珍しい『フルチタン』なのだそうです。
フェアウェイウッドにチタンが使われていることは、これまでもありましたし、決して珍しいことではありません。
ドライバーに比べ、フェアウェイウッドはそれほどヘッドを大きくする必要がないですし、逆に大きくなり過ぎてしまうと却って『難しさ』が顔を出します。
『直ドラ』は例外として、普段『ティアップ』だけでボールを打つドライバーは、ある程度の大きさがあったほうが有利なのだとは思いますが、地面から球を直に打つフェアウェイウッドやユーティリティ、アイアン、ウェッジは、あまり大きくなり過ぎないほうがいいと思います。
なので、フェアウェイウッドをチタンにするメリットはあまり大きくないような気がしています。
私もそうですが、ドライバーは『チタン』でも、フェアウェイウッドは『メタル』という方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
しかし、敢えてそれをやっているのだから、何かしらの意味があるのだと思いますし、何と言っても『エポン』なので、大きな理由があるのだと思いました。
いつも公平な立場で試打をしているつもりですが、エポンということで、ついつい『プラスα』してしまっている自分がいました。
先入観を捨てて、どのメーカーのクラブか考えないようにして試打をしたいのですが、この美しいヘッドを見ていたら、ついつい頬も緩んでしまいました。
こういった美しいクラブを試打できるなんて、今日はとても贅沢な日だな・・・。などと考えていました。
素振りをしてみると、これがまたすごくいい感じです。
適度な『重量感』『しっかり感』が、すごくいい感じです。
『ヘッドの効き』も、いいです。
腰がまだ完璧な状態ではないので、もっと『ソフトスペック』なクラブを・・・。と思っていたのですが、振ってみると、そんな不安はどこかへ飛んでいってしまいました。
この美しいヘッドと共に、すっかり信頼を寄せている『クレイジー』のシャフトが私の『全快祝い』をしてくれているような気さえしてきました。
先月もそうでしたし、今月のラウンドの予定も全てキャンセルし、来月もそうなるかもしれない・・・。と思っていたのですが、ひょっとするとラウンドしてもいいのかもしれない・・・。と思えるようになり、少し希望が見えてきました。
クラブを振っているだけで、すごく楽しい気分になってきました。
この音を聞いているだけでも、今日は来て良かった・・・。と思いました。
ボールを前にして構えてみると、やはりとても美しい『顔』だと思いました。
前のモデルの『AF-201』よりも、明らかに『丸み』を帯びていますし、『投影面積』も大きくなっているような気がします。
『シャープさ』は、それほど伝わっては来ませんでしたが、『球のあがりやすさ』と『直進性の強さ』が感じられました。
ヘッドの大きさも、ボールに対してそれほど大きく感じられなかったので、好感を持てました。
ドライバーなどと違い、地面から直に打つクラブは、ボールとの大きさの違いが大きすぎないほうがいいですし、あまり差がありすぎると、そこに『隙』が生まれてしまうような感覚が私にはあります。
そしてそこに『曖昧さ』が生まれ、弾道のイメージがボヤけ、ミスショットの原因になることを私はこれまでたくさん経験してきました。
なので、これくらいの大きさに抑えられていると、とても楽な気分で構えることができました。
一ヶ月前に腰を痛めたことも忘れてしまうような、楽しい時間が過ぎていきました。
試打を開始しました。
まず感じたのが、その『打感の素晴らしさ』です。
決して初めてではないですが、やはりこの何ともいえない感触を味わうことが出来るのがエポンのクラブの素晴らしいところのひとつだと思います。
一球目から、すごくいい感触が伝わってきました。
この独特の柔らかさがたまりません。
『AF-102』が打ちたくなってきたなあ・・・。と思いました。
ドライバーとスプーンということで、『番手』が二つ離れてはいますが、かなり『AF-102』の感覚に近いものがあるような気がしました。
この『柔らかさ』と適度な『弾き感』がたまりません。
『音』も予想通り、すごくいい音でした。
こういった美しくて品のあるヘッドですし、エポンのクラブなので、『音』という部分にも信頼を寄せていましたが、その予想通りの好印象な音です。
これまで何度も書いてきていますが、どんなに飛距離が稼げても、また『安定性』が優れていても、『音』に苦手意識を持ってしまうと、私はそのクラブで球を打つことをすぐに止めてしまうことが多いのですが、今日は何球打ってもずっと楽しいままです。
『音』で、その弾道のイメージや今の自分の調子を測れるところがあるので、『音』というのは、とても重要です。
やはりこういった音になっているのは、エポンらしいところだと思いました。
エポンのフェアウェイウッドは、この『AF-202』で、まだ2本目ではありますが、私はますます『エポンファン』になっていきました。
それでいて、まだ一本もエポンのクラブを購入できていないのが、とても歯がゆいところなのですが・・・。
『球のあがりやすさ』という点でも、すごくいい感じがしました。
明らかに前のモデルの『AF-201』よりも、『あがりやすさ』が進歩していると思います。
この角度から見ても、ヘッドの厚みがかなり薄くなっているのが、はっきりと見て取れます。
『AF-201』も、それほどディープな感じはしなかったのですが、この『AF-202』は、かなりはっきりとした『シャローヘッド』だと思います。
こうしたヘッド形状なので、球が浮きやすいことは打つ前から解っていたことではありますが、思っていた以上に浮きやすいので、色々な人に薦めてみたいと思いました。
あまりにも球があがりやすいので、ティアップしないでマットの上から直接打ってみたりもしたのですが、すごく球が浮きやすい感じがしました。
あくまでも私の感覚では、『クリーク』に近い感じの『球の浮きやすさ』です。
最近のスプーンは昔に比べ、とてもよく球があがるようになったと思います。
その原因のひとつが、この『シャロー化』だと思います。
こういった『浮きやすさ』が秀でたスプーンがたくさん登場してくると、これまでスプーンを苦手としてこられた方も、かなり得意に感じられるようになるのではないでしょうか?
クラブセッティングの中に、スプーンを外しておられる方もたくさんいらっしゃると思いますが、こういったクラブが登場してくるとセッティングの中に入れておかれるのもすごくプラスになるような気がします。
14本のクラブの中でスプーンが一番難しい・・・。という意見も多いそうですが、これからはこういったクラブが登場してくることにより、もっとニーズが高まってくるのではないでしょうか?
『安定性』も、レベルが高い感じがしました。
『球のつかまり』もいいですし、『ライン』を出していくことが容易に出来ました。
シャフトに変なクセがないので、こちらのフィーリングを出しやすいですし、振っていて何の不安も感じません。
普通に打っている限り、弾道がブレる気配が感じられませんでした。
今年出会ったドライバーの中で『安定性』というと、『AF-102』をすぐに思い浮かべるのですが、この『AF-202』も強く記憶に残りそうです。
今年出会ったフェアウェイウッドの中でも、間違いなく『高安定性』のスプーンだと思いました。
シャフトとのコラボレーションも素晴らしい感じがしました。
『操作性』という点でも、なかなかいい感じがしました。
このフェアウェイウッドも、『AF-102』というドライバーと同様に『操作性』よりは、どちらかというと『安定性』に長けているクラブだと思うのですが、この素晴らしいシャフトのおかげで、色々な球を打って楽しむことが出来ました。
丸っこい形をしているので、もっと球がつかまり過ぎる感じも予想していたのですが、実際はそんなことはなく、右へ逃がしていくことも出来たりして、すごく満足度が高かったです。
『強く叩いて』いったり、『意図的に球を曲げる』ことは、腰に負担がかかりそうなのですが、今日こうして打っている限りはそんな不安は全く感じられませんでした。
左右に曲げる練習も楽しく行えましたが、『操作性』という点では、やはり前のモデルのほうがいい感じなのではないかな?と思いました。
『安定性』もすごく大切ですが、私は『操作性』をより重視したいので、今度機会があれば『AF-201』と同時に試打してみて比較したいと思いました。
『飛距離性能』という点でも、さすがは『EPON』だと思いました。
かなり力強くて弾道の高い球がグングン伸びていきました。
楽に振っている感じなのですが、この飛距離性能の高さには今更ながらに驚かされます。
初めてEPONのドライバー『AF-101』を試打した時の、あの『飛距離性能の凄さ』に驚いたことを、今でもはっきりと覚えているのですが、このフェアウェイウッドも凄いと思いました。
フェースがよく弾いてくれているのがよく伝わってきます。
『ロフト15度』の3番ウッドの中では、『トップクラス』の飛距離性能を持っているといっても過言ではないような気がしました。
すごく上品な作りになっていて、どこにそんな秘密があるのかがなかなか読み取れないのですが、きっと目にしないところに大きな工夫が施されているのだと思います。
『飛距離性能』だけでなく、他の『クラブの性能』という部分でも、私はヘッドよりもシャフトのほうが大きなカギを握っていると思っていますし、これからもどんどんシャフトは進化していくと思います。
そういった意味でも、この『CRAZY BLACK FW80』の素晴らしさと、『AF-202』との相性の良さをすごく感じました。
今日は、この素晴らしいフェアウェイウッドに出会うことが出来て、とても楽しい時間を過ごすことが出来ました。
友人の言うように、少し腰の状態が良くなったような気がします。
痛みは全くといっていいほど無いのですが、少し『重い』感じがしていたのですが、今日はちょっとだけ軽くなったような気がします。
私自身の『リハビリ』になったような気がしました。
腰を痛めてから、『ボールを打つことへの恐怖感』を少し感じていたのですが、今日は楽しさばかり感じられました。
こういった素晴らしいクラブに出会い続けていると、私自身の『完全復活』がどんどん早まりそうな気がしました。
しかし、だからといって油断はしてはいけないので、慎重さも忘れてはいけないと思いました。
今日は、この『AF-202』というフェアウェイウッドを試打する機会を与えてくれた友人に感謝したいと思いました。
蒸し暑かったり、雨がたくさん降ったりと、なかなかいい気候には恵まれない季節ではありますが、私の心の中は『春爛漫』でした。
エポン AF-202 フェアウェイウッド
- 2010年7月10日
- エポン
