<左>カタナ <右>ツアーステージ
今日は、この2本のドライバーを比較試打してみました。
試打クラブはブリヂストン ツアーステージ 701R と カタナ SNIPER X ドライバー ブラック ブラック です。
<上>ツアーステージ <下>カタナ
<右>701R のスペック
シャフトはディアマナ カイリ 70です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は68g、トルクは2.9、バランスはD2、キックポイントは中元調子、クラブ総重量は324gです。
<左>カタナ SNIPER X ドライバー ブラック ブラック のスペック
シャフトは グラファイトデザイン社製 オリジナルカーボン です。
ロフトは8度、クラブ長さは46インチ、シャフトフレックスはS1、シャフト重量は63g、トルクは3.9、バランスはD3、キックポイントは先中調子、クラブ総重量は303gです。
<左>カタナ <右>ツアーステージ
どちらもとてもカッコ良くて、今年好印象のドライバーです。
特に『ツアステ701R』は、今年の私の中での『ドライバー・オブ・ザ・イヤー』候補の一角です。
今年後半、どんな素晴らしいドライバーが発売されるのかは解りませんが、確実にこの『701R』は候補から外れることはないと思います。
何度試打しても、その印象度が良くなるばかりです。
私の後輩にも、この『701R』を使っている人がいるのですが、最近すごくいい球を連発していますし、その『大きな飛び』は勿論、かなり安定性が増していったので、先日のラウンドでも初めて18ホールを『ボール1球』でラウンドできた・・・・。と、喜んでいました。
それまで彼はずっと『ロストボール』を選んで買っていましたが、これからはきちんとしたメーカーの『箱入りボール』を買うそうです。
彼の進歩や嬉しそうな笑顔を見ていたら、こっちまですごく嬉しくなってきます。
やはりいい道具との出会いが、ゴルファーを幸せにしてくれるのだな・・・・・。と思いました。
<左>カタナ <右>ツアーステージ
長さは表示(46インチと45.25インチ)以上に違います。
やはりカタナは、かなり長い設計になっているのでしょうか?
<上>ツアーステージ <下>カタナ
グリップは色は違えど、同じ物だと思いました。
やや硬く感じられるグリップではありますが、それほど違和感を感じるほどではありません。
やはり他の多くのメーカーが採用している、『ツアーベルベット』が私は最高だと思います。
特にアイアンやウェッジでは『ツアーベルベット』でないと、私は『距離感』が出せません。
<左>カタナ <右>ツアーステージ
素振りをしてみると、どちらもいい感じではありますが、やや『ツアステ』の方が振りやすく感じられました。
小気味よく振り抜いていけるのは『ツアステ』だと思いました。
これからは、他のメーカーも次第にそうなるのかもしれませんが、カタナは『長尺』で勝負していくのでしょうか?
やはりこれ以上飛距離を求めていくには、『長尺化』しかないのかもしれません。
ツアーステージ
カタナ
ボールを前にして構えてみても、どちらもやはり日本メーカーの美しさをもったドライバーです。
どちらかといえば、『ツアステ』の方がやや締まって見えるので、私は構えやすく感じられたのですが、『カタナ』も悪くありません。
むしろ、すごく構えやすいです。
どちらもいい弾道のイメージを描くことができました。
試打を開始しました。
<左>カタナ <右>ツアーステージ
『球のあがりやすさ』という点では、やや『ツアステ』だと思いました。
『カタナ』の方も、決して『ディープヘッド』だとは思いませんが、やはり『ロフト(8度)』が効いているのでしょうか?
いい感じの『ライナー性』の球が打ちやすい感じがしました。
『パワーヒッター』の方で、『高い球』を打つのは結構簡単だけど、『低い球』は難しい・・・・・。と感じておられる方はたくさんいらっしゃると思いますし、そういった方には、こういったタイプのドライバーはすごく打ち易しく感じられるのではないでしょうか?
『ロフト』は、やや立っていますが決して『ドロップ』する感じはしませんでしたし、力強い『中弾道』はとても好感が持てました。
クラブがすごく仕事をしてくれる感じです。
一方、『ツアステ』は、これまで通りのすごくいい感じの弾道です。
『球の出だし』にバラつきがありませんし、かなり安定して高さを揃えていける感じがします。
すごく頼りになるドライバーだと思います。
<左>カタナ <右>ツアーステージ
『打感』はどちらも優劣がつかなりほどのいい感じです。
いい感じでボールとフェースの『接触感』を感じられる打感だと思います。
両方とも、すごくいい感触ですが、ほんの微差ながら『ツアステ』がややリードしているかな・・・?と思いました。
<左>カタナ <右>ツアーステージ
『音』も、これまでの印象通り、どちらもすごく好印象です。
すごく心地良く球を打っていくことができました。
こういった感じの音は、なかなか疲れを感じさせません。
<左>カタナ <右>ツアーステージ
『安定性』という点では、私は『ツアステ』の方が、少しいい感じがしました。
『カタナ』の方も、決して『バラつきやすい』とか『まとめにくい』とは感じられなかったのですが、ツアステの高い安定性が光った感じがします。
どちらも練習場だけでなく、コースでも使ってみたいドライバーですが、どちらが安心して使っていけるか・・・?という点では、私は『ツアステ』だと感じました。
『一発の誤差』が少なく、いい感じでまとめていけそうな気がしました。
<左>カタナ <右>ツアーステージ
『飛距離』という点では、どちらもかなりのハイレベルであり、なかなか今日は優劣がつかない感じもしたのですが敢えていうならば、安定性があり『まとめやすいツアステ』、『一発の飛びのカタナ』といったところでしょうか?
やはりある程度の『長尺』と『ストロングロフト』は、アイアンだけでなく、ドライバーでも有利に働くのだと思いました。
ロフトが『一桁台』なので、上がりきらないんじゃないか・・・?とか『ドロップ』気味な球になってしまうんじゃないか・・・・?と不安を感じられる方もいらっしゃるとは思いますが、このドライバーとは別スペックの『9度』もあるので、試してみる価値はあると思います。
いずれにせよ、ある程度のパワーなどが要求されるのかもしれませんが、こういったタイプのドライバーで飛距離を伸ばされる方はきっと多いと思います。
練習場でもよく見かけるのですが、明らかに自分のパワーに合っていない『高ロフト』のドライバーを使っておられる方がいます。
特に経験の浅い若い方に多いのですが、かなりボールが高く上がりすぎていて、ご本人はそれをあまり気にしてはおられないようですが、横で見ていて、
明らかに『スペック』が違うな・・・・。
と思って見ていることがあります。
顔見知りでもないので何も言えませんが、やはり自分に合ったクラブを選ぶのはとても大切なことだと思います。
『オーバースペック』過ぎるのも良くないかもしれませんが、『アンダースペック』過ぎるものは、もっと良くないように思います。
<左>カタナ <右>ツアーステージ
『操作性』という点では、私は明らかに『ツアステ』だと思いました。
『カタナ』もそれほど扱いづらい感じはしなかったのですが、こうして一緒に比較してみると、『長さ』を感じますし、それが微妙に操作性に影響しているように思います。
近い将来、おそらく『46インチ』が『標準』となる時がくるのかもしれませんが、今日の私はやはりそれを『長く』感じてしまいました。
10年以上前の長尺に比べれば、明かに振りやすくはなっていますし、それほど大きな違和感を感じませんが、やはりこういったタイプのドライバーはそれほど『操作するタイプ』ではないのかもしれません。
安定して左右に曲げるのも、またそれを抑えていけるのも、私は『ツアステ』の方が易しい感じがしました。
<左>カタナ <右>ツアーステージ
どちらも『黒』がシブい、とてもカッコいいドライバーです。
『パーシモン』から『メタル』へとシフトしていくときに、ヘッドの色はしばらく『グレー』又は『シルバー』が多かったように思いますし、今のドライバーほどの高級感溢れる『光沢感』はありませんでした。
その頃はまだ『発展途上』というか、『出たとこ勝負』というか、デザインにまで手が回らなかったのかもしれません。
まだまだ『メタル』は未知数だったと思いますし、『メタル』よりも比重が軽く、強度が強い『チタン』になって、より発展していったのだと思います。
ヘッドの体積は『460㎤』までと、ルールによって定められていますが、もしこれを『メタル』で作ったらどうでしょう?
おそらくかなり重くなってしまい、とても振れないのではないでしょうか?
『ヘッドバランス』がいくつになってしまうんだろう・・・・?と思ってしまいます。
『D』や『E』では足らずに、『G』『H』『I』くらいまでいってしまうのでしょうか?
<左>カタナ <右>ツアーステージ
私が初めて手にしたメタルウッドは『テーラーメイド ツアープリファード』だったと思うのですが、それもやはりかなり『落ち着いたデザイン』でしたし、ヘッドも今では考えられないほどの『小顔』でした。
『小顔』が好きな私ですが、よくこんな小さなヘッドで打っていたな・・・・。と思ってしまいます。
今も各メーカー、新しい素材の研究に余念がないのだとは思うのですが、これからもずっと『チタン』でいくのでしょうか?
もう新しい素材は誕生しないのでしょうか?
飛距離を伸ばすには、クラブだけではダメで、ボールとの相性も重要になってきますが、これからはあまり道具で大きく伸ばしていくことはできないのかもしれません。
やはり今以上に飛距離を伸ばすには、『ゴルファー自身のスキル』を上げることが一番だ・・・・。と思いながら、今日も『バット素振り』を行いました。