今日はこのゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは クリーブランド ランチャー SL290 ドライバー です。
写真を撮り忘れてしまったのですが、シャフトは アクションライト5.0 カーボンシャフト です。
ロフトは10.5度、クラブ長さは45.875インチ、シャフトフレックスはS、トルクは5.9、シャフト重量は54g、バランスはD2、キックポイントは中調子、クラブ総重量は300gです。
クリーブランドの新しいドライバーです。
先日『310』というドライバーを試打したのですが、今回は『290』という名のドライバーです。
この数字はいったいどういった意味があるのでしょうか?
『ヘッド体積』の数字が名前に使われることが多いですが、このドライバーはそういったことではないようです。
『290ヤード』以上飛ばすことを目指しているのでしょうか?
『310』同様、光沢感がありますし、かなりシャローなヘッドです。
『310』も私の印象では『シャローヘッド』でしたが、このドライバーは更にはっきりしています。
やはりこれからもこういったシャローヘッドはどんどん登場してくるのではないでしょうか?
こうして見ていても、かなり左を向いている感じがします。
かなりのシャローヘッドと、このフックフェースということを考えてみても、このドライバーがこれまでたくさん出会ってきた『ハイドロー設計』ドライバーといえるのではないか?という予測が簡単に立てられました。
素振りをしてみても、かなりソフトに仕上がっている感じがしました。
こういったスペックのドライバーは、これまでもたくさん出会ってきているように思うのですが、どうもなかなか馴染めない感じがします。
この『軽さ』と『シャフトの軟らかさ』は、なかなかタイミングが取りづらい感じがしました。
ボールを前にして構えて見ても、やはり苦手な感じがしました。
多少『ディープ』になっていて、少しフェースが被っている程度ならば、何とか修正することができそうな気もするのですが、こういった『シャロー』なヘッドでフェースが被っていると、なかなか融通が利かない感じがします。
これは少し厄介なタイプだぞ・・・。と思いました。
私はこういった、タイプの顔をしたドライバーを構えると、どうしても無意識に左へ行かせたくないと、かなり『カット目』にヘッドを入れてしまっていることがあるのですが、今日はなるべくそういったことをしないで、まずはこのドライバーのクセをつかんでいこうと思いました。
高~いフックボールばかりがイメージされてしまいましたが、何とか呼吸を整えて試打を開始しました。
『打感』は、とてもソフトで好感が持てました。
このヘッドの『光沢感』に見合う素晴らしい打感です。
つかまりが弱い時の打感よりも、つかまりの強い時の打感のほうが、いい手ごたえを感じることができますが、今日はそんな程よい手ごたえと絶妙な柔らかさを感じることができました。
『音』も、とてもいい感じでした。
これまで出会ってきた、たくさんのいい音をしたドライバーと肩を並べるような好印象な音を発するドライバーです。
『安定性』という点では、本来はとても優れているのだと思いますが、私には少し難しく感じられました。
球がよくつかまる感じのドライバーですが、打つ前に思っていたよりも大きく左へ曲がることはなかったので、そこには好感をもつことができました。
ただ、この装着されているシャフトが私にはやや難しく感じられました。
なかなかタイミングが合わず、少し暴れる感じがしました。
『球のあがりやすさ』という点では、見た目通り、かなりのレベルの高さだと思いました。
こういったところは、これまでもたくさん経験しているので、その『予測の範囲内』といったところなのですが、正直私はもっと抑えていかないと、ロスが大きいように思われました。
叩いていきたい私にはあまり合っていないようです。
『操作性』という点では、正直難しく感じられました。
やはり、こういったタイプのドライバーで色々な球を打つこと自体が不自然なことなのかもしれないですが、ついつい私は色々な球を打ってみたくなります。
いつもは楽しくできることが、今日はなかなか上手くいかない感じがしました。
決して『絶対スライスが出ないドライバー』ではないですし、とりあえず右へ曲げてみることもできましたが、なかなか思うような球が出ませんでした。
『飛距離性能』という点では、私では上手くこのドライバーの性能の高さを引き出すことができなかったのですが、決して劣っているとは思いませんでした。
同様の『ハイドロー設計ドライバー』の中では、かなり優れているほうではないでしょうか?
日頃、球のつかまりが弱く、また『キャリー不足』に悩んでおられる方には、かなり易しく感じられるのような気がします。
全体的に見て、やや苦手意識が残ったドライバーでした。
時々いい感じの球を打っていくことができたのですが、それを続けていくことは難しく感じられました。
ただ、親しみやすさは年々増してきているような気がします。
これまでは、いかにも『欧米色』が強い感じがしていた『クリーブランド』のドライバーですが、このドライバーは他のメーカーの『メイドインジャパンドライバー』と、すごく似ているように思います。
新製品ではありますが、珍しい感じは全くしなくて、むしろこれまでよく出会ってきているような感じのするドライバーでした。
SRIスポーツ傘下となって、かなりイメージが変わった感じのする、クリーブランドのドライバーですが、すごく親しみやすいデザインと光沢感・質感があるので、大きな違和感を感じることはありませんでした。
これからダンロップは、『スリクソン』と『ゼクシオ』で出来ないことを、この『クリーブランド』でやってくるのではないでしょうか?
クリーブランドといえば、やはりウェッジがすぐに思い出されますが、これからもドライバーなど、それ以外のクラブにも期待したいです。
クリーブランド ランチャー SL290 ドライバー
- 2011年4月28日
- クリーブランド
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バルド MAGMA ドライバー