クリーブランド CVX 2 ZIPCORE ウエッジ を試打 レビュー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは Cleveland CVX 2 ZIPCORE ウエッジ です。

シャフトは Diamana for CG II カーボンシャフト です。
ロフトは56度、クラブ長さは35.5インチ、シャフトフレックスはWEDGE、シャフト重量は57g、バランスはD3、キックポイントは中調子、クラブ総重量は409g です。

クリーブランドのニューウェッジです。
クリーブランドは老舗ブランドでありながら、常に最新の技術を搭載している印象があります。
私は昔からクリーブランドのウェッジにはお世話になっていて、良い思い出がたくさんあるのですが、ダンロップに買収されたときは驚きました。
しかし今もブランドを輝かせてくれているので好感を持っていますし、ダンロップなので安心できます。

キャビティタイプのウェッジです。
今では珍しくないですが、ウェッジでキャビティが一般化したのはクリーブランドがきっかけだったような気がします。
いろいろな機能が組み込まれているようですが、全体的なシルエットが崩れていないのが魅力的です。

輪郭が丸っこいのも特徴的です。
膨らみがあるので、ここの部分だけ見ると中空か?と思ってしまいます。

キャビティタイプのウェッジは彫りが浅い物が多く、ハーフキャビティのイメージがありますが、このウェッジは彫りが深く、ノーマルキャビティといっていいように思います。

トップラインの厚さは標準的です。

ソール幅はワイドです。
この広さに安心感をもたれる方は多いのではないでしょうか?
ヒール側よりもトゥ側の広さが目立っていました。

ソールは平らではなく、大きく削られています。
ダンロップのアイアンといえば『二分割ソール』のイメージが強いですが、このウェッジとはそれとは違っていて、どう表現したらいいのか。
小学生のときに体育の授業で使った『跳び箱』を思い出しました。
ショットしたときの接地面積の小ささをアピールしているように見えます。

リーディングエッジは丸みが強調されていて、抜けが良さそうです。

トレーリングエッジも同様です。
結構バンスが利いているように見えましたが、昔のハイバンスと違って、適度に削りが入っているので『跳ねる』イメージは湧いてきません。

ネックの長さは適度にあって、ロングネックといっていいと思います。
このしっかりとした長さがたまりません。
クリーブランドらしい長さでいいな・・・。と思いました。
キャビティタイプでショートネックのウェッジも今は見られますが、このウェッジはしっかりと長さがキープされていて、強くスピンを掛けていけそうです。
『押してスピンを掛ける』といったらいいでしょうか?
スピンを掛けていくには、フェース面はもちろん、ソール形状も重要です。
そしてネックが長く、高重心であることも欠かせません。
低重心のほうが易しいと思っておられる方がいらっしゃるかもしれませんが、何でも低重心のほうがいいのではなく、スピンを掛けていくにはある程度重心が高いほうが有利です。

フェース面には細かく、しっかりとしたミーリングが刻まれていました。
このミーリングもクリーブランドウェッジらしい特長です。
フェース面を指で触ってみたのですが、かなりザラザラしています。
こうして見ているだけでも、いいイメージが湧いてきました。

ウェッジやアイアンに最適なグリップが装着されていて、さらに好感度があがりました。
バックラインが無いのも個人的に好きです。
ドライバーやアイアンだけでなく、ウェッジにもバックライン有りのグリップを挿しておられる方はたくさんいらっしゃいますが、私はどの番手のクラブも全てバックライン無しにしているので、このグリップには好感をもちました。
ソフトというだけでなく、このしっとりとして手に馴染みやすいフィーリングがたまりません。

ボールを前にして構えてみると、さすがクリーブランドだな・・・。と思いました。
顔が全く崩れていません。
キャビティタイプなので、もっと『大らかさ』を強調した顔になっているのかと思いましたが、違います。
これまでのフラットバックタイプの顔と変わりません。
これならいつもの感覚で打っていけそうです。
既に私の目尻は下がりっぱなしです。

ただ、カーボンシャフトが挿してあって、かなり軽量感があるので、そこが注意するポイントでした。
明らかに『軽すぎる』タイプで、『自然な重さ』に頼ることができません。
できれば、スチールシャフトが装着されているモデルを試打したかったのですが、この一本しか無かったので、このまま試打することにしました。
昔(20年以上前になると思いますが)、試打して感想を聞かせて欲しい・・・。とクラブを預かって、コースで試したことがあります。
そのクラブは、アイアンはもちろんウェッジもカーボンシャフトが挿してあって、ウェッジでバンカーショットをしたら、軽すぎたせいかホームランを打ってしまい、OBになって、それ以来強い苦手意識が芽生えて、今も消えていません。
重力に任せきれないので、こちらがコントロールしなければならない難しさが出てしまいます。
もちろんこれは好みや慣れといったものが大きいと思いますし、あえてメーカーがこのように組んでいるのは大きな理由があるからだと思います。

開きやすさは、いい感じです。
バンスも邪魔することなく、普通に打っていけそうだな・・・。と思いました。
試打を開始しました

『打感』はソフトで、なかなか良いです。
厚み感は少し足りない感じがしますが、大きな不満はありません。

球は拾いやすく、出球の高さもイメージ通りで安定しています。
ストレートネックらしい浮きやすさがあり、ソールがかなり滑ってくれるので、ザックリしづらいウェッジです。
『刺さる』『ターフを取る』というよりは、スーッと滑ってくれて円滑にまとめてくれる・・・。という印象をもちました。

スピン性能は高く、安定しています。
これはソールはもちろん、フェース面のミーリングがかなり利いているのではないでしょうか?

『安定性』はとても高く、『最高レベル』といっていいように思います。
これまではラージサイズが『反応の鈍さ』と利用して安定性が増していたように思いますが、このウェッジのように標準的な大きさでありながら、ここまで高い安定性が得られるのは素晴らしいです。
構えたときはマニュアルタイプと同等ですが、実際に打ってみると、ハイレベルなオートマチックタイプで、そのギャップが面白いな・・・。と思いました。
バックフェースに様々な工夫がされていて、それが上手く働いてくれているのではないでしょうか?
極端に言えば、フェース面のどの部分で打っても大きなミスになりにくいウェッジです。

『操作性』は、まずまずです。
ロブ系のショットなども打つことができましたが、オートマチックの特色が色濃く出ていて、いい意味での『鈍感さ』があり、微妙に操作するというタイプではないと思いました。

『距離感』という点では、ヘッドはいいのですが、やはり軽すぎて、最初のうちはなかなかつかむことができませんでした。
落としたいところよりも、少し先にキャリーしてしまう感じで、コントロールが難しいです。
しかしそれはあくまでも私が、この軽量タイプのウェッジを使いこなせていないだけに過ぎません。
普段から使い慣れておられる方にとって、『手の延長』となってくれるのではないでしょうか?
試打後の感想

革新的なところもありながら、残して欲しいところはしっかりと残してくれているウェッジで、やっぱりクリーブランドはいいな・・・。と、好感度がさらにあがりました。

高いスピン性能があり、安定しているのが大きな長所です。
キャビティバックにしているのは、ただ単に方向性や寛容さというだけでなく、スピンを安定させる狙いがあるのではないでしょうか?

明らかな『イージー系』、『オートマチック系』でありながら、顔や大きさ・全体的なシルエットが崩れていないところも大きな好感ポイントです。

大らかさが勝ってしまうので、絶妙な細工をしながら寄せたい・・・。という『業師』の方には、やや物足りないところがあるかもしれませんが、オートマチックでシンプルに寄せていきたい方には頼もしい相棒になってくれるのではないでしょうか?

ウェッジもアイアンと同じようにオートマチックなタイプが好きだけど、ラージサイズや形が崩れてしまっているものは苦手だ・・・。という方には是非試していただきたいです。
かなり高性能・高機能なウェッジなので、高価格なウェッジなのかな?と思いましたが、通常のウェッジと変わらない良心的な価格設定でコスパの高さも、このウェッジの魅力の一部です。

全体的にかなり完成度が高く、さすがクリーブランドだな・・・。と思いました。
ウェッジといえばボーケイ。
ボーケイしか使わない・・・。という方はたくさんいらっしゃると思いますし、一番売れているのだそうですが、ボーケイが素晴らしいのはもちろんですが、クリーブランドのように他にも素晴らしいウェッジがたくさんあるので、一度『寄り道』をしてみるのもアリなのではないでしょうか?
☆
構えやすさ・・・☆☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆
スピン性能・・・☆☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆☆
距離感・・・・・☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆
※(100P満点)
☆1つ=0~20P
☆2つ=21~40P
☆3つ=41~60P
☆4つ=61~90P
☆5つ=91~100P
※追記 このクラブの紹介文(記事を書いた後、このクラブについて、調べてみました)
クリーブランド CVX 2 ZIPCORE ウェッジ
飛距離とスピンコントロールの両立
クリーブランドのCVX 2 ZIPCOREウェッジは、アマチュアゴルファーに向けて、飛距離性能とスピンコントロール性能の両立を目指したウェッジです。
ZIPCOREテクノロジーによる飛距離アップ
CVX 2 ZIPCOREウェッジの最大の特徴は、ZIPCOREテクノロジーの採用です。
これは、ウェイトをトゥ側に配置することで、重心をフェースの中心からわずかにトゥ側にシフトさせる技術です。
これにより、以下のような効果が期待できます。
高い打ち出し角: ボールがより高く上がりやすく、グリーンを狙いやすい
低スピン: グリーンでのスピン量を抑え、ランニングアプローチも可能に
大きな飛び: 打ち出し角と低スピン効果が相まって、飛距離アップに貢献
クリーブランド CVX 2 ZIPCORE ウェッジ ZIPCOREテクノロジー
Vソール設計による抜けの良さ
ソール形状は、Vソールを採用。
これにより、様々なライからスムーズに抜け、ミスヒットにも強いウェッジとなっています。
特にバンカーショットなど、ラフからの脱出を容易にしてくれます。
フェース面の溝設計
フェース面には、精密な溝設計が施されており、スピンコントロール性能を高めています。
グリーン周りでの繊細なアプローチショットに対応し、ピンそばに寄せたいゴルファーをサポートします。
豊富なバリエーション
CVX 2 ZIPCOREウェッジは、ロフト角やバウンス角など、様々なバリエーションが用意されています。
ゴルファーのレベルや好みに合わせて、最適な一本を選ぶことができます。
まとめ
クリーブランド CVX 2 ZIPCOREウェッジは、アマチュアゴルファーが求める飛距離性能とスピンコントロール性能を両立させた、魅力的なウェッジです。
ZIPCOREテクノロジーによる高い打ち出し角と低スピン、Vソール設計による抜けの良さ、そして精密な溝設計によるスピンコントロール性能が特徴です。


