ゴルフクラブ試打日記。          

P-tune PG K-WEDGE

  • 2020年1月18日
  • PGN

P-tune PG K-WEDGE
先日、このゴルフクラブ試打しました。
試打クラブP-tune PG K-WEDGE です。
ダイナミックゴールド ツアーイシュー
シャフトは ダイナミックゴールド ツアーイシュー です。
ロフトは56度、クラブ長さは35インチ、シャフトフレックスはS200 です。
正面
久しぶりに出会った、P-tuneのクラブです。
P-tuneのクラブに出会った経験は少ないのですが、強烈なインパクトを残していて、よく覚えています。
ややハードなタイプのクラブが多く、ハードルの低さで勝負している感じはしませんが、ドライバーを試打したときに、とても顔が整っていて、思わず見とれてしまったのを覚えています。
P-tuneはアイアンのイメージもありますが、やはりドライバーの印象が強烈です。
今日はウェッジを手にする機会に恵まれました。
久しぶりということもありますし、いいメーカーのクラブなので、こうして手にするだけでもテンションが上がります。
これまで数え切れないほどたくさんのゴルフクラブに出会っているので、それなりの感覚がもっているつもりです。
その私の『嗅覚』が、このウェッジに強く反応していました。
PGマーク
P-tuneといえば、このPGマークがおなじみですね。
ひと目でピジョンゴルフのクラブだと分かります。
側面
大きさも標準的で、質感もいいです。
柔らかそうな感じが伝わってきます。
こうして見ているだけでも、目尻が下がってしまいます。
いいクラブだけがもつ、独特の雰囲気が、このウェッジにはありました。
トップラインの厚み
トップラインの厚みも標準的です。
今はテーパーになっている物も多くなりましたが、このウェッジは、ほぼ一定といっていいと思います。
ソール幅
ソール幅も標準的です。
今はもっとワイドな物も多くなったので、そういった意味では少し狭く見える方もいらっしゃるかもしれません。
こうして見ても、ソールにかなり『削り』が入っているのが分かります。
ソール形状
ソール全体も丸みを帯びていて、リーディングエッジやトレーリングエッジの削りも大きいです。
かなり抜けが良さそうな感じがします。
ネック長さ
ネックの長さは標準的です。
ショートタイプではないですが、特別ロングということはありませんでした。
バックフェース形状
バックフェースの形状にも工夫が見られます。
工夫されているのですが、それが目立ちすぎないのがいいです。
ミーリングあり
フェース面には、細やかできれいなミーリングがありました。
指で触ってみても、適度なザラザラ感があります。
P-tuneのウェッジを試打した経験が少ないので、まだその傾向がつかめないのですが、ミーリングが採用されているということで、最新の工夫も取り入れられているのが分かりました。
このミーリングは、他のメーカーでも見たことがあります。
構え感
ボールを前にして構えてみると、すごく魅力的でした。
この質感・フォルム・・・。最高です!
大きさ・顔つきがたまりません。
柔らかそうで、上にフワッと上げるイメージが自然と浮かんできました。
サンドウェッジはロフトが寝ているクラブですが、ウェッジによっては、転がすイメージが出しやすいものと、ロブ系のイメージが出しやすいものがあります。
どこがどう・・・。というのではなく、あくまでも私の感覚的なことなので、上手く説明できないのですが、いろいろなウェッジを試打していると、そのように感じます。
このウェッジは後者のほうで、ロブ系のフワッとしたイメージが浮かんできました。
開きやすさ
フェースを開いて構えてみても、いい感じです。
大きく開くとリーディングエッジが少しだけ浮く感じがありましたが、これくらいであれば、よく見られることですし、許容内といえます。
適度な大きさなので、ボールが大きく見えるのもいいです。
このように感じられると、一球目からいいショットが打てる確率が高まります。
ボールの下にある草をスパッと切るイメージが出せました。

試打を開始しました

P-tunePG K-WEDGE
まず感じたのが、『球の拾いやすさ』です。
ストレートタイプということもあると思うのですが、
『時間差』が無い拾いやすさ・・・。といったらいいでしょうか?
あくまでも感覚的なのですが、球を拾っていくのに『タイムラグ』がなく、スッと拾っていけるので、感覚が合いやすいです。
遅れる感じが無くダイレクトに拾っていけるので、感覚をつかみやすいですし、結果的に成功率が高まります。
この球の拾いやすさは『ストレート顔』ということも大きいのですが、ソールが大きく関係しているように感じました。
バンス13
ソールには『13』という表示があったので、バンス角は13度で間違いないと思いますが、バンスが跳ねて邪魔するのではなく、スッと上手い具合にボールの下に潜り込んでいって、ボールをスッと拾っていける感覚です。
昔からハイバンスのウェッジはたくさんありました。
バンスの良さを認識しながらも、たくさん接してきて苦手意識をもっていました。
自分の感覚では、だいたい『10度以下』が合っているような気がします。
ロフトが8度のローバンスモデルでもフェースを開けば、バンスは自然と利いてきますし、『無駄な跳ね』が無いので、自然と拾っていくことができました。
しかし最近のウェッジはバンスが利いていても、それが邪魔にならずに、いい仕事をしてくれています。
それはやはり『削り』が、大きく影響しているのではないでしょうか?
豊富な実戦データに基づいて、適した形状というものが、ほぼ確立されているような気がします。
トゥ側
球もあがりやすく、適正な高さで飛んでいきます。
打ち出しの高さが合いやすいです。
バンス形状
こうして見ても、バンスが利いているのが分かりますが、昔のウェッジようにプクーッと膨れてはいません。
いい感じで削られていて丸みがあります。
そこが、このウェッジの拾いやすさや抜けの良さにつながっているのではないでしょうか?
ドライバーなどと違い、アイアンやウェッジは、その外見でおおよその性格や性能をつかみやすいところがあるので、このウェッジの場合は『隠さない高性能』といえるでしょうか?
フェース面
『打感』もソフトで、とても良いです。
球の『乗っかり感』があるので、一瞬の『くっつき感』が味わえます。
ソールとフェースという『二種類のタッチ』を味わえるウェッジです。
どちらにも共通していえることは、『ソフト』だということです。
スピン性能
スピン性能は、かなり高いです。
キャリーの後、ボールが地面に吸い寄せられるようにピタピタと止まりました。
イメージとしては、おもちゃの吸盤といったらいいでしょうか?
ちょっと大げさかもしれませんが、そう思えるほど、ボールがよく止まりました。
アプローチショットでは、よく『キャリー7:ラン3』などと、その比率が言われることがありますが、今日はランが『ほぼゼロ』でないかな・・・。と思えるほど、ほとんどランが出ませんでした。
フェースのミーリングがよく利いているというのもありますし、抜けが良くて、ソールで『タッチ』を出していけるので、余計に止まりやすくなっているのだと思います。
最初からロブ系で試打していったのですが、想像していた以上に高いパフォーマンスを発揮してくれました。
操作性
『操作性』もかなり高く、いろいろな球で遊ぶことができました。
今日は主にロブ系で試してみたのですが、かなりいい感じです。
弾くタイプのウェッジだと、タッチが出しづらくて強く飛び出してしまうこともありますが、このような適度な厚みのあるウェッジだと、勢いを殺していけるのもいいです。
インパクトの強弱でタッチを出すのではなく、打つ前のイメージで既にタッチを出していけます。
SWは58度の人気が高いと思いますが、操作性の高さや確実性・バンカーの易しさなどでは、56度のほうが理にかなっているような気がします。
7Iを36度・8Iを40度・9Iを44度・PWを48度・AWを52度・SWを56度・LWを60度という『4度ピッチ』が、ベーシックといえるのではないでしょうか?
今は『スタンディングロフト』が普通になってきていて、ロフトピッチがバラバラになりました。
それがゴルフを逆に複雑にし、難しくしているのではないでしょうか?
バックフェース
『安定性』という点では、普通です。
今のハイテクタイプのような易しさは、あまり無いかもしれません。
あくまでもベーシックなタイプです。
ソール形状やバックフェースの形状にも工夫が見られますが、『ベーシック』の枠組みからは外れていないと思います。
『オートマ系』のウェッジを好まれる方には、ややハードルが高く感じられるかもしれません。
いわゆる『お助け機能』のようなものはありませんが、抜けの良さと拾いやすさが想像以上の易しさを醸し出しています。
距離感
『距離感』は、かなり合いやすいです。
男前な顔と、適度に重量のあるシャフトのおかげで、普段の感覚で打つことができました。
改めて、適度な重量のあるクラブは易しいと感じました。
最近は軽量タイプのウェッジも多くなってきましたが、そういったウェッジを試打するときは、いつも以上に気を遣うことがあります。
距離感が合わないだけならまだいいのですが、ダフってしまうこともありますし、逆にトップしてしまうこともあります。
『シャンク』の危険性も高まります。
いろいろなところに気を遣わなければなりません。
しかし、今日はその心配が皆無でした。
出球のイメージ通りに、球は打ち出され、『乗せて運ぶ』ことができました。
『皮膚感』で運べるウェッジといったらいいでしょうか?

試打後の感想

ヒール側
一球目から、
「うぉー、すげー。」
という言葉が口から出てしまうほど、このウェッジの拾いやすさや抜けの良さ・タッチの出しやすさに心が揺さぶられっぱなしした。
ボールの飛び出す『スピード感』も抜群でした。
速すぎず・遅すぎず、ちょうどいい感じでした。
『ミッドスピード』の距離感といっていいかもしれません。
P-tunePG K-WEDGE
球数をこなす度に、どんどんのめり込んでいってしまいました。
元々、ウェッジの練習が大好きな私は、他のクラブよりも多くなってしまうことが多いのですが、今日は特にそうなりました。
一球一球、球を運んでいくのが楽しくてたまりません。
練習場は、私にとって『最高の遊園地』です。
この楽しい時間がずっと続けばいいのに・・・。と思いながら、このウェッジで楽しんでいました。
P-tunePG K-WEDGE
強いグースタイプを好まれる方には合いづらいところがあるかもしれませんが、セミグースを日頃から使っておられる方にも、このウェッジはとても易しく感じられやすいのではないでしょうか?
先ほども書きましたが、かなり球が拾いやすくて抜けがいいので、実戦向けのウェッジです。
見た目がカッコいいだけでなく、『球を打つ機能』もずば抜けています。
P-tunePG K-WEDGE
ウェッジ好きの方はもちろん、カッコ良くて見た目以上に易しいウェッジを好まれる方には、是非試していただきたいウェッジです。
オートマ系ではなく、完全にマニュアル系なので、幅広い易しさ・親しみやすさというのは無いかもしれません。
誰にでも操れるウェッジではないかもしれませんが、見た目以上に易しいのも事実です。
ラージサイズの大型キャビティタイプの軽量ウェッジを好まれる方には、合いづらいかもしれません。
P-tunePG K-WEDGE
スピン性能も高く、確実に止めてくれるので、アプローチでの『攻め・守り』がしやすいウェッジともいえます。
このウェッジを試打しながら、『最強』『秀逸』『名器』『実戦向け』『頼もしい』などといった言葉が次々と浮かんできました。
まずいことが起きました。
また、私の購買意欲が刺激されたのです。
しかも、かなり強く刺激されていて、『欲しい欲しい病』が出てしまい、しばらく頭から離れないような気がします。
このウェッジのおかげで、楽しい時間を過ごすことができました。

構えやすさ・・・☆☆☆☆☆
打感・・・・・・☆☆☆☆☆
スピン性能・・・☆☆☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆
距離感・・・・・☆☆☆☆☆
操作性・・・・・☆☆☆☆☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました。