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2009年12月17日
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P-tune PG110 ドライバー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは P-tune PG110 ドライバー です。

シャフトは フジクラ Motore Speeder VC7.0 です。
ロフトは10度、クラブ長さは44.5インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は74g、トルクは3.4、キックポイントは先中調子、バランスはD2、クラブ総重量は322gです。

初めて手にする『P-tune』のドライバーです。
これまで何度か目にしてきたことがあったのですが、こうして試打できるのは初めてです。
とてもカッコいいドライバーです。
このデザインがとても特徴的です。
他のメーカーのドライバーでは見たことがありません。

ヘッド後方に『active four balance』と表記されています。
このドライバーの最大の特徴ともいうべき、4つのウェイトのようなものが付いています。
これはネジになっていて取り外しが出来るのだそうです。
これまでのこういった類の物は、どちらかというと『ヘッド後方』に付いているものが多かったですが、このドライバーは『ヘッド(ソール)中央』『トゥ側』『ヒール側』『バックフェース側』の4つに付いていて、とても個性的だと思いました。
かなりチューニング機能が優れていそうな気もしますし、ウェイトを変えることによって、フィーリングも大きく変わってくるので、より多くの人にマッチするような気がします。

素振りをしていても、とてもしっかりとしていて好感をもてました。
最近のドライバーでは、かなりしっかりとしたスペックになっていると思います。
適度な重量感を感じることができましたし、『マイドライバー』と重量感が似ている試打クラブに出会ったのは最近ではとても珍しいことだと思いました。
私は試打をする時に、そのクラブのスペックになるべく合わせて試打するように心掛けているのですが、今日はそんなことは不要だと思いました。
とても安心できますし、普段通りの感覚で振っていくことができました。
初めて手にしたシャフトですが、とても振りやすく感じられました。
遅れずに戻ってきてくれるので、タイミングも合いやすい感じがしました。
こちらで合わせにいく必要が無いので楽に感じました。

ボールを前にして構えた時は、そのあまりにも美しい顔に一瞬動きが止まってしまいました。
目が釘付けになってしまいました。
今年はたくさんの美しいクラブに出会ってきましたが、間違いなくこのドライバーはそんなハイレベルな中にあって『トップクラス』だと思いました。
この美しさだけでも、ずっと心に残る感じがします。
打つ前から、かなりハートをキャッチされてしまった感じです。
この美しさはまさに『芸術品』といった感じがします。
すごく目で楽しませてくれるドライバーです。
この『逃がし顔』がたまりません。
脳から、すごくいい脳波が発生されているようです。
とてもリラックスできましたし、すごくいいイメージが鮮明に浮かび上がってきました。
こういった美しいクラブに出会うことがあるから、試打は止められないんだよな・・・・。などと呟いていました。
試打を開始しました。

『安定性』という点では、それほど『スイートエリア』は広い感じはしなかったですし、どちらかというと『シビア』な部類に入るのかもしれません。
しかし、それほど難しすぎる感じはしませんでした。
適度な重量感と、このヘッドの美しさ、シャフトのクセのなさ、タイミングのとりやすさ・・・・。などからすごくフィーリングが合い、一球目から、かなりいい感じで打っていくことができました。
このヘッドの美しさに見合う弾道の美しさだと思いました。
ただ、『スライサー』の方には、やや合いづらいドライバーといえるのかもしれません。
右への曲がりを全く助けてはくれないかもしれません。
スライスに悩んでおられる方だと、益々スライスを助長してしまうかもしれません。
逆に『フッカー』の方は、すごく構えやすいと思いますし球が引っかからないので、すごく楽に振り切っていけるのではないでしょうか?
左へ行きづらいので、安心して叩いていける感じがしました。
『左への恐怖心』を取り去ってくれるドライバーのような気がします。
実戦で私はこれまで何度も左へ引っ掛けて、痛い目に遭っているので、こういったドライバーだとラウンド中も気分が楽になり、余裕も生まれるような気がします。
ゴルフ場の周りの美しい景色を楽しむことができそうです。

『打感』は、とてもいい感じです。
適度な柔らかさもありますし、ある程度『押していける』感じがしました。
強く弾いて終わり・・・・。というのではなく、どちらかというと『フェースに乗せていける』感じのドライバーだと思いました。
この美しいヘッドらしい、打感の良さです。
構えた時に目で見て楽しみ、そして打った時に掌全体で楽しませてくれるドライバーだと思いました。
この感触は、これまで『名器』と言われたドライバーによくあった感じだったので、私はすごくフィーリングが合いやすい感じがしました。
何球打っても、この好感触が色褪せることはありませんでした。
ただ、それほど『スイートエリア』は広いほうではないと思うので、極端に打点をズラしてみると、かなり違った感触になりました。
やはり変な小細工をせずに、このドライバーがもつ高性能を素直に楽しんだほうがいいのだと思いました。

『音』も、すごくいいです。
全く不自然な感じがしません。
『落ち着き』をずっと維持できる音です。
インパクトも緩まずに一気に加速させていけました。
全くプレーヤーの邪魔をしません。
周りも気になりません。
自分の練習に集中することができました。
この音がすごく良かったからでしょうか?
すごく内容にいい試打をずっと楽しむことができました。
『美しさ』『打感』『音』と、フィーリング性能がとても高いドライバーだと思いました。

『球のあがりやすさ』という点では、それほど『高弾道ドライバー』とはいえないのかもしれません。
『あがりやすさ』を求めておられる方には、合いづらく感じられるかもしれません。
かなり『タフ』に感じられる方も多いかもしれません。
叩いていきたいけど、吹き上がってしまうのが嫌だ・・・・。といわれる方には、とてもマッチしていると思います。
『高弾道ドライバー』というよりは、明らかに『中弾道ドライバー』といっていいような気がします。
友人の話によると、最近は『高弾道』ではない弾道のことを『強弾道』という表現がよく使われているそうですが、このドライバーはまさにそんな『強弾道ドライバー』といっていいのだと思います。
『スインガータイプ』の方よりは、明らかに『ヒッタータイプ』の方に合っているような気がします。

『操作性』という点では、すごくいい感じがしました。
左へ行きづらいので、すごく安心感がありますし、『スライス』をいつも以上にとても大きく打つことができました。
『バナナスライス』をこれほど打ちやすく感じたのはずいぶん久し振りな感じがします。
『スライス』はすごく打ちやすいですが、『球のつかまり』が弱い感じもしなかったので、『プッシュアウト』は気にしなくていい感じがしました。
引っかかりにくいドライバーですが、『フック』も気持ちよく打つことができました。
どちらかというと、『スライス』の方が打ちやすく曲がり幅も大きく打てる感じがしました。
『曲げる楽しさ』を今日は味わうことができました。
『直進性』というよりは、明らかに『操作性』が勝っているドライバーだと思います。
今は、『高い直進性』が求められる時代なのかもしれませんが、こういったタイプのドライバーを求めておられる方もたくさんいらっしゃると思います。
このしっかりとしたスペックが『操作性』をより高めてくれている感じがしました。

『飛距離性能』という点では、これはやはり『誰にでも飛ばせるドライバー』ではないと思います。
過半数のゴルファーに支持されるドライバーとはいえないのかもしれません。
メーカーもある程度ターゲットを絞ってきているのだと思います。
『ビギナー』の方から『上級者』の方まで・・・・。といった幅広い層に受け入れられるドライバーとはいえないのかもしれません。
しかし、このドライバーがフィットする方には、かなり充実した内容のショットが約束されるような気がします。
明らかに叩いていきたい方に合うドライバーだと思いますし、日頃の『飛距離ロス』をこういったしっかりしたドライバーで解消できる感じがします。
ルールギリギリの『反発係数』で強力に弾いて、しかも『長さ』も利用して何が何でも飛ばしていく・・・・。といった最近の風潮とは一線を画している感じがします。
しかし、このような感じのドライバーは昔からありましたし、そのようなドライバーを使ってこられた方には、とてもいいパフォーマンスが発揮されるのではないでしょうか?

どの角度から見ても美しいドライバーです。
やはりクラブには『美しさ』というのは欠かせません。
『飛ぶ』『飛ばない』以前に、この『美しさ』を私は重要視しています。
今のこれだけレベルが高いクラブにたくさん出会ってきて、『飛ばない』と感じたドライバーは今年は殆どありません。
色々な差はあれど、そのどれもが一様に『飛ぶドライバー』に仕上がっていると思いますし、そうでないドライバーはこの厳しい時代に生き残っていくのはとても困難なことのように思います。
昔はもっと『飛ぶ』『飛ばない』の差が激しかったですが、今は全体的にとてもレベルが上がったような気がします。
しかし『美しい』という点で考えてみると、色々とあるものだと思います。
昨年、一昨年に比べ、今年はかなりクラブの美しさが進化した年だと思います。
『美しさ』を度外視して『物理的機能性』を重視してきた感じのクラブもありましたが、今では殆ど見かけることがありません。
勿論、人それぞれ好みがあるので、どのクラブが美しいか?というのも意見が分かれるところだと思いますが、少なくとも今日試打したこの『P-tune PG110 ドライバー』の美しさは、かなり多くの方に支持されるのではないでしょうか?
この美しさに加え、基本的な性能もとても高いドライバーだと思います。

この『フジクラ Motore Speeder VC7.0』というシャフトとのマッチングも、とてもいい感じがしました。

そのクラブが持つ『性能の高さ』もすごく大切ですが、それ以上に『プレーヤーの邪魔をしない』『プレーヤーの能力を引き出す』クラブというのは素晴らしいと思います。
あまり易しすぎても、また難しすぎても合いづらくなってしまいますが、このドライバーはそういった点で、とてもいい『頃合い』だと思いました。
『F1レース』に例えると、構えづらいクラブというのは、それだけで苦手意識が芽生え『スタート時の順番』も後方に下がってしまいますが、このドライバーのように『極上の美しさ・構えやすさ』を持ったクラブというのは、それだけで一切の不安要素が取り除かれ気分的に楽になるので、『ポール・ポジション』でスタートできる感じがします。
そのレースの結果はスタート時で、既に決着が付いているような気がします。
このどこから見ても美しいクラブを見ていたら、そんなことを考えていました。
やはり美しいクラブを使うということは、それだけで大きな『アドバンテージ』につながっているような気がします。
このメーカーのドライバーに出会う機会はこれからもあまり多くはないかもしれませんが、また試打する機会に恵まれたら是非試してみたいドライバーです。
打ち終わった後、とても心地良い感じが残りました。
『視覚』『触覚』『聴覚』で楽しませてくれたドライバーでした。
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