プロギア iD ウェッジ タイプC

プロギア iD ウェッジ タイプC 
今日は、このゴルフクラブ試打しました。
試打クラブは プロギア iD ウェッジ タイプC です。
SSIII FOR WEDGE

シャフトは スペックスチールIII FOR WEDGE です。
ロフトは58度、クラブ長さは35インチ、バランスはD1、シャフト重量は96g、クラブ総重量は447gです。
正面

プロギアのニューウェッジです。
軟鉄鍛造らしい美しさとフィーリングの良さを感じさせてくれるウェッジです。
プロギアのウェッジといえば、以前『TRウェッジ』を使っていたことがあるので、今日はとても懐かしく感じます。
側面

こうして見ていても、とても美しい形状ですが、それほど『シャープ』とか『尖った』という印象は受けませんでした。
適度な丸みが感じられるウェッジだと思いました。
これまでたくさん出会ってきたウェッジに共通しているように思いました。
BOUNCE 6°
 
しかし、この『BOUNCE 6』という文字に目が行きました。
バンスが6°というウェッジはちょっと記憶にありません。
これまで『ローバンス』と呼ばれていたウェッジでも、せいぜい『8°』くらいだと思うのですが、このウェッジはそれよりもさらに低くなっています。
以前はローバンスモデルもたくさんありましたが、最近はあまり見なくなったような気がするのですが、こうして発売してくるところを見ると、さすがはPRGRだな・・・。と思ってしまいます。
『他のメーカーとの差別化』を一番に考えているように思います。
私はこれまでローバンスモデルのウェッジをたくさん使ってきたので、こういったウェッジにはすごく惹かれます。
ローバンスウェッジは難しい・・・。という方もいらっしゃると思うのですが、開いて打つコツさえつかめばそれほど難しくないように思っています。
むしろソールが跳ねにくくなるので、打ちやすく感じられる方も多いのではないでしょうか?
バンスが強く効いていると、確かにバンカーでのエクスプロージョンに有効ですが、通常のアプローチのときに、どうしてもリーディングエッジが浮いてしまい、構えづらくなるので、私は自分のウェッジには『削り』を入れています。
特にヒールからトゥにかけて抜いていきたいので、ヒール側を少し大目に削っています。
しかし、このローバンスウェッジだと、そういった工夫も不必要なのではないかな?と思いました。
ソール幅

このウェッジのロフトは『58°』ということで、『サンドウェッジ』という認識でいいと思うのですが、サンドウェッジにしては、ソール幅はそれほど広い感じはしませんでした。
適度に丸みを帯びたソールで、ボール手前の草を『切る』というよりは『滑らせる』といったイメージを持ちやすいウェッジだと思いました。
ネック長さ

ネックも、しっかりと長さが保たれていますが、最近『ロングネック』のウェッジにたくさん出会ってきたからか、それほど長いとは思いませんでした。
ウェッジには、ある程度高重心なほうがスピンが効きやすくて有利になることも多いと思うのですが、このウェッジはそれほど高重心というよりは、ごく『ノーマル』な感じなのかな?と思いました。
構え感

ボールを前にして構えてみても、この丸っこい顔がとても好印象でした。
とても構えやすいです。
『和製ウェッジ』らしい、『丸型』に感じましたが、ティアドロップ型の要素も兼ね備えているような顔だと思いました。
どちらにしても、とても安心感を与えてくれる顔をしています。
この『小顔』がすごくいいと思いました。
ボールが大きくはっきりくっきりと見えます。
より微妙なイメージを出していきたいウェッジは『小顔』のほうが圧倒的に有利だと思いますし、『大顔』だとイメージもボヤけてくることが多いですが、このウェッジだと、とても鮮明に描いていくことができました。
開いたり閉じたりして構えることも、とても容易でした。
打つ前から、いい結果が約束されているように思いました。
試打を開始しました。
フェース面

『打感』は軟鉄鍛造らしく、とても柔らかくて心地よい感触を楽しむことができました。
やはり距離感が大切なアイアンやウェッジは軟鉄がいいと思っています。
この独特の打感があるからこそ、微妙な距離感や高さを出していくことができます。
そういった意味でも、このウェッジはかなりの好印象でした。
トゥ側

球もとても拾いやすくて、すごく易しいと思いました。
高さもいい感じで出していくことができますし、余計な細工をすることなく、『自然体』でいられました。
バックフェース

『安定性』という点でも、こういったロフトの寝ているクラブなので、なかなか散らばることはなく、まとめやすく感じられました。
普通に打っている限り、変な球にはなりづらいですし、左右はもちろん『落としどころ』もずっと一定に保つことができました。
ただ、もう少し希望があるとするならば、DGで試してみたいと思いました。
操作性

『操作性』という点でも、かなりハイレベルです。
この優れた顔や軟らかい打感なども大きく影響していると思うのですが、やはり『開きやすさ』という点が、かなりの成果を上げているように思います。
私はウェッジを開いて使いたいタイプなので、こういったウェッジはすごく易しく感じます。
開いて使うので、『ザックリ』などもないですし、いい感じでソールを滑らせていくことができました。
こちらのイメージをかなり敏感に感じ取ってくれるように感じました。
今すぐ相棒に迎え入れたいですし、こういったウェッジがあると、すごく楽だろうな・・・。と思いました。
飛距離性能

ウェッジなので『飛びの大きさ』というよりは『距離感』が大切になってくると思いますが、このウェッジはとても距離感が合いやすいと思いました。
飛び過ぎないクラブというのは、本当に安心できますし、余計な不安材料がないのでプレイヤーに勇気を与えてくれ、ゴルフをよりアグレッシブにしてくれます。
攻撃的なゴルフを展開するのに有利な要素をいっぱい兼ね備えているように感じました。
『不安』とか『躊躇(ちゅうちょ)』という言葉と無縁にさせてくれるウェッジだと思いました。
ヒール側

『スピン性能』という点でも、なかなかの高得点だと思いました。
球が転がり過ぎず、いいところで止まってくれます。
『激スピン』でボールがギュっと止まってくれるウェッジといえば、先日試打した『ロイコレ』や『アキラ』のウェッジになると思うのですが、このウェッジは『ギュッ』というよりは『フワッ』という感じかな?と思っていました。
ソールを抜きやすいので、それがボールの止めやすさにつながっているのではないでしょうか?
実戦で逆目のライにおいても、こういったウェッジだと、勇気をもってピンにアタックしていけそうな予感がしました。
PRGR iD WEDGE TYPE C

『新溝ルール』が適用されて、各社ともルールの範囲内でスピンを効かせるように色々な工夫が施されるようになりましたが、『ミーリング』などのフェース面の工夫も素晴らしいですし、こういった『ローバンス』『抜けやすさ』ということも、すごく重要なキーワードになるのではないでしょうか?
開いて打つと、自然とスピンも掛かってくれるので、これからはこういったウェッジが重宝されるのではないでしょうか?
私は60°のロブウェッジも所有していて、コースによってはキャディバッグに入れているのですが、『14本以内』という本数制限の為、入れられないことも多いです。
しかし、このウェッジのように抜きやすくて高さで止められるウェッジがあると、ロブウェッジの役目を充分に果たしてくれそうですし、セッティングも容易になるように思いました。
私は14本のクラブの中で、サンドウェッジの消耗度が一番激しいのですが、このウェッジのように使い勝手が良くて活躍してくれる場面が多そうだと、かなり頼ってしまうように思いましたし、それによってウェッジをより早く消耗させてしまう(特にソール部分)のではないか?と思いました。
最近、ハイレベルなウェッジにたくさん出会ってきていて、その都度購買意欲が刺激されていますし、ストックを他のクラブよりも多めに持っていたいので、この『プロギア iD ウェッジ タイプC』というウェッジにも購買意欲がすごく強く刺激されました。
グリーン回りのアプローチがとても楽しくなるウェッジです。