今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは プロギア NEW egg FORGED アイアン の7番 です。
シャフトは M-40 です。
ロフトは28度、クラブ長さは37.25インチ、シャフトフレックスはM-40、クラブ総重量は386gです。
PRGRエッグシリーズの新しいアイアンです。
このアイアンを一目見て、精悍で、とてもカッコいいな・・・。と思いました。
形状自体は、これまでのエッグアイアンらしいのですが、これまでのモデルよりもすごく『シェイプアップ』されているような気がします。
余計なものがそぎ落とされた感じといったらいいでしょうか?
何と言いますか、打ちやすくする為に色々な工夫が施されている感じはするのですが、外見はとてもシンプルに見えました。
この黒い色も、かなり主張しているように思えました。
ポケットキャビティで、あまり見惚れることはないのですが、今日はずっと見入ってしまいました。
何となく『いい予感』がしていました。
打つ前から、気分が高揚していきました。
エッグアイアンらしく彫りがかなり深くて、他のポケキャビの中でも『最大級』といっていいと思います。
初めてエッグアイアンに出会ったときは、この独特な形状に驚きましたが、今ではすっかり浸透しているように思います。
プロギアらしい、かなり思い切った設計ではありますが、このエッグアイアンの高性能を知っておられる方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
ヒッティングポイントの後方に、何やら半円状の模様が見えました。
これは打感を良くする為の工夫なのでしょうか?
それとも、単なるデザインに過ぎないのでしょうか?
『ソール幅』は、やはりワイドな感じで、しかもかなり丸みを感じます。
シャープな感じはしませんが、この丸っこい形状に親近感をもたれる方はたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
ネックは、やや短めではありますが、今の主流といってもいい長さだと思います。
素振りをしてみた感じは、かなり軽いので、アイアンを振っている感じにはなかなかなれなかったのですが、これがこういったタイプのアイアンの特徴なのだと思いました。
この軽さに不安を感じてしまうこともあったのですが、このエッグアイアンの寛容さに賭けてみよう・・・。と思っていました。
ボールを前にして構えて、その意外なほどの『いい顔』にすごく好印象をもちました。
これまでのエッグアイアンは、アイアンというよりは明らかに『ユーティリティ』の構え感だったのですが、今回のこのニューモデルでは、アイアン感覚で構えることができました。
グースもきつくなく、トップラインも厚すぎないので、とても楽な気分で構えることができました。
ただ、これまでのモデル同様、構えたときにバックフェースが少し見えてしまっているのが、ちょっと残念でした。
前のモデルよりは、明らかに見え方が少なくなっているのですが、どうしても目についてしまうので、そこがとても惜しいと思いました。
しかし、アイアンの感覚でセットアップできたので、『狙う』感じでイメージを出していくことができました。
いかにも大らかそうな顔をしているので、なかなか曲げるイメージは持てませんでしたが、まずは自然体で打っていこう・・・。と思いました。
試打を開始しました。
『打感』は、かなり好印象でした。
これまでのエッグアイアンも見た目の形状以上に打感が良い印象があったのですが、このアイアンはかなりいいです。
爽快感が感じられました。
彫りの深いアイアン独特の『薄っぺらい』感じもしなかったですし、ボールに当たり負けする感じでもありませんでした。
しっかりとボールをキャッチしている感触を味わうことができました。
店員さんの説明によると、このアイアンは『軟鉄鍛造』なのだそうで、見た目との印象のギャップを感じていたのですが、その打感の良さはやはりフォージドアイアンならではなのだろうか?と思っていました。
見た目との、いい意味での『アンバランスさ』が、とても印象的でした。
球はかなりあがりやすくて好印象でした。
『敷居の低さ』という点では、まさに最高レベルです。
ヘッドスピードに自信のない方にも、かなり打ちやすく感じられるのではないでしょうか?
グースがきつくないので、球がとても拾いやすいと思いました。
『タフさ』とは無縁のアイアンだと思います。
『安定性』という点でも、かなりハイレベルで、これまでたくさん出会ってきた『寛容さ』のあるアイアンの中でも、おそらくトップレベルといっていいのではないかな?と思いました。
これだけ思い切った設計になっているので、それだけの高い性能がもたらされているのは間違いないところだと思うのですが、構えやすかった点が、この安定性の高さをより高いレベルまで押し上げてくれたように思います。
私はこういった軽量のアイアンはあまり得意ではなく、最初の数球はいつもミスを覚悟しながら試打をしているのですが、今日は一球目からなかなかいい感じで球が飛んでいました。
しかし、フェース面を見ると、ややトゥ側でヒットしていて、それをあまり感じさせないところがありました。
『打点』というよりは、明らかに『ワイドスイートエリア』なアイアンだと思います。
こういった大きなポケットのあるアイアンらしく、シビアさが全く感じられませんでした。
『飛距離性能』という点でも、今、出会うことができる各メーカーの7番アイアンの中でも、間違いなく『トップクラス』と呼べるほどの高性能を感じました。
アイアンに飛距離を求めていきたい方には、かなり魅力的に感じられるのではないでしょうか?
常々、アイアンは『飛ばす為』というよりは『距離を刻む』という考えを私は持っているのですが、今日はこんなに飛んでしまう打球を目で追いながら楽しんでしまいました。
『距離感を出す』というよりも、『7番アイアンでどれだけ飛ばせるか?』という『7番アイアンのドラコン』を1人で行っているようでした。
曲がり幅が小さく、高さも充分に出していけるので、それもこの高い飛距離性能につながっているのだと思いました。
『操作性』という点では、なかなか大きく曲げることができず、かなり『頑固』といいますか、『実直』な感じで、ひたすら真っ直ぐに近いラインを描いてくれるアイアンだと思いました。
かなり高性能な『オートマチック系』のアイアンだと思いました。
この『オートマチックさ』と打感の良さのミスマッチがとても面白いと感じました。
私は練習場では、ボールを曲げて楽しむことが多いのですが、今日はそんな気分にはなかなかなれませんでした。
このアイアンがもつ『頑固さ』にひたすら付き合ってみよう・・・。と思いました。
私はいつも色々なゴルフクラブを試打していて、必ずしも『最新』=『最高』ではないと思っていますし、それは『確信』につながっています。
しかし今日出会った、この『NEW egg FORGED アイアン』は別でした。
これまでのエッグアイアンの中で、このアイアンがまさに最高だと思いました。
まず第一印象で感じた、『精悍さ』『カッコ良さ』。
そして『構えやすさ』でハートをギュッと鷲掴みされ、『打感の良さ』で、その好印象度が最大限にまでアップしていきました。
私は『飛び過ぎるアイアン』はあまり好まないので、このアイアンの飛距離性能に感心しながらも、それほど魅力的には感じませんでした。
しかし、『アイアンの飛距離性能』にこだわっておられる方はたくさんいらっしゃるので、そういった方々には是非お勧めしたいアイアンです。
ベテランゴルファーの方はもちろん、キャリアの浅い若い方にも、魅力的に感じられるアイアンといっていいのではないでしょうか?
間違いなく、エッグアイアン史上『最強のアイアン』といっていいように思います。
さすがはプロギアだな・・・。と思いました。
今は多くのアイアンが、『ちょっと形を変えただけ』とか『かなり前のモデルの形状をそのまま持ってきた』といった感じで、あまり変わり映えしないところが多いのですが、このアイアンはすごく良くなっていると感じました。
明らかに進化していると思いました。
かなり飛び過ぎてしまうので、私がこのアイアンをコースで使うことはないと思いますが、とてもいい印象が残りました。
また、このアイアンで試打を楽しみたいです。
プロギアらしい、高い技術と他のメーカーではなかなか感じられない『個性』が感じられます。
改めて、プロギアというメーカーは他のメーカーとは、いい意味で『異質』な感じがしました。
プロギア NEW egg FORGED アイアン
- 2012年4月2日
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