ダンロップ スリクソン ZX4 アイアン AW を試打レビュー

今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは スリクソン ZX4 アイアン のAW です。
試打クラブの基本スペック

シャフトは N.S.PRO 950GH neo です。
ロフトは49度、クラブ長さは35.5インチ、シャフトフレックスはS です。

珍しいスリクソンのウェッジです。
昔は普通にありましたが、クリーブランドをダンロップが買収してから、ほぼ見なくなりました。
いわゆる『アイアンセットのウェッジ』ということでいいと思います。
今はウェッジを別のメーカーにすることも珍しくないですが、できることなら、セットのウェッジを使うことは有効です。
それは『流れ』という点においてです。
アイアンやウェッジは同じ流れになっているべきだと思いますが、違うメーカーのウェッジだと、そういった点が難しくなります。
ウェッジブームといいますか、ウェッジを別のメーカーにする大きなきっかけになったのは、フォーティーンのMT-28という大人気のウェッジが登場してからではないでしょうか?
それまでもウェッジメーカーはありましたが、やはりフォーティーンのインパクトが大きいです。
あの頃はまだ角溝OKの時代で、ボールのカバーに傷がつくこともよくありました。
外観・構えやすさのチェックポイント

スリクソンのアイアンというと、軟鉄でノーマルなアイアンやマッスルバックの印象が強いですが、このウェッジは中空のような感じがします。
シャープさに欠け、ちょっと『ボテッと』したところがあるからです。

こうして見ると、普通のアイアンやウェッジのようではありますが、完全なるワンピースタイプではなく、複合素材が使われ、中空なんだろうな・・・。と思いました。

キャビティバック形状ではありますが、彫りはそれほど深くありません。
やはり中空だから、深くする必要が無いのではないでしょうか?

トップラインは少し厚めではありますが、これくらいであれば、標準的といっていいと思います。

ソール幅は広めです。
『繊細さ』というよりは、どちらかというと『大らかさ』を感じさせるソールだな・・・。と思いながら見ていました。

今ではほとんど見られなくなった『A』という文字があります。
アイアンセットのウェッジだからでしょうか?
最近のウェッジは殆どがロフト表示されていて、AやPS・Sという文字を見なくなりました。
先ほども書きましたが、アイアンセットのウェッジを使わず、別売りのアイアンを使うことのほうが多くなったような気がします。
アイアンセットのウェッジは良くないと思っておられる方がひょっとしたらいらっしゃるかもしれませんが、あえて言わせて頂くと、全くそんなことはありません。
むしろ、『番手の流れ』が良くなって、番手選びがスムーズにいくことが多いです。
SWやAW、あるいはLWだけスピン性能が高くなりすぎても、良くないのかもしれません。
アイアンセットのウェッジを使っていたけど、別メーカーのウェッジを購入し使っていたけど、セットのウェッジを使ってみたら、こっちのほうが良かった・・・。という体験をされた方も多いのではないでしょうか?
それと、このウェッジのロフトは49度ということで、私の感覚では完全にP(ピッチングウェッジ)です。
昔からピッチングウェッジは48度が標準で、4度ピッチが基本なのでAWやPS(アプローチウェッジやピッチングサンド)は52度。
そしてSW(サンドウェッジ)は56~58度が基本という認識が未だにあります。
これもアイアンのロフトが立ってきた弊害でしょうか?
今はウェッジのロフトバリエーションが増えてきました。
その流れで、アイアンもロフト表示されるといいと思うのですが・・・。
そして、その表示はドライバーのように『表示ロフト』ではなく、『リアルロフト』でないと意味がありません。

ソール形状は全体的になだらかで、滑りが良さそうです。
リーディングエッジの丸みが大きいので、『刺さる』ことにはなりにくそうですし、トレーリングエッジも大きく削られているので、抜けも良さそうです。

このヒール側の凹みも、スリクソンではお馴染みです。
フラットではなく、あえてこのようにしているのは大きな意味があるのだと思いますが、私はそれが分かりません。(おそらく重量配分のためだと思うのですが・・・。)
無くても何の問題も無いのでは・・・?というのが正直なところです。

ネック長さは標準的で、少しグースが利いているのが分かりました。
ホーゼル全体が少し太めです。

鍛造フェースのようです。
ヘッド全体的に軟鉄の質感はあまり感じなかったのですが、フェース面だけ軟鉄が使われているのかもしれません。

フェース面にはミーリングといいますか、独特の工夫が見られ、これは過去にも見たことがあります。

装着されているグリップは最高です。
微妙なフィーリングが要求されるウェッジには最適なツアーベルベットが採用されていて、SRIXONのロゴがカッコいいです。
スリクソンファンに方にとってたまらないのではないでしょうか?
グリップは消耗品で、必ず交換しなければなりません。
そういったときに、『golf pride』のロゴでもいいですが、できれば『SRIXON』があればいいな・・・。と思っていました。
そして先日量販店に行ったときに、このSRIXONのロゴのあるグリップがグリップコーナーにたくさん並べられていたので、とても良いことだな・・・。と嬉しくなりました。
ダンロップは私たちユーザーの好みや願いも、しっかりと受け止めてくれているようです。

ボールを前にして構えてみると、なかなかいい感じです。
見とれるようなことは無いですし、いいイメージが鮮明に浮かんでくることも無かったのですが、違和感などは無かったですし、普通に構えられます。
全体的にシャープさは無く、丸っこくて大らかそうな印象を与えます。
やや面長ですが、大顔というほどではありません。
ヒール側がギュッと絞り込まれているのがいいです。
私はAWもよくアプローチで使っているので、その『フェースの見え方』には、自分なりの物差しがかなり深く自分の中に浸透しているのですが、このウェッジはやはりAWというよりはPWだよなぁ・・・。と思いながら見ていました。
ロフトが立って見えるので、転がし(ランニングアプローチ)や、ピッチエンドランのイメージが浮かんできました。

フェースを開いて構えた感じは、まずまずです。
開きにくさは無いですが、ロフトが立っているので、気をつけないと右にすっぽ抜けてしまいそうで、SWのように大きく開いて打つのは難しい感じがします。
少し開いて勢いを殺す感じがちょうどいいのかな?と思いました。
試打を開始しました

『打感』は正直、もうひとつです。
ウェッジに欲しい打感ではありません。
『球乗り感』や『くっつき感』は無く、『弾き感』のほうが強いです。
やはりワンピースタイプではなく、複合タイプで、ヘッド内部に空間があるんだろうな・・・?と思いました。
『ペチャッ』という、中空独特な打感です。

『安定性』はとても高く、イージーです。
オートマ系ウェッジなのは間違いなく、その中でも、かなり構えやすい部類に入るウェッジです。
ウェッジを使いこなすには、フェース面はもちろんですが、いかにソールを上手く使っていくかが大きな課題になってくると思うのですが、このウェッジではそれがとても簡単にできると思います。
ヘッド全体もそうですが、ソールがかなり大らかなタイプなので、好感を持たれる方は多いのではないでしょうか?

球は拾いやすく、イージーです。
タフさは全く感じられません。
出球の高さを見ても、やはりPWだな・・・。と思いました。

『スピン性能』は普通です。
フェース面にミーリングのようなものが見られましたが、特別スピン性能が高いとは思いませんでした。
ガツンとくる『食いつき感』も無いですし、スピンの『高速感』もそれほどありません。
あくまでも普通です。
しかし強すぎる・速すぎるスピンではなく、平均的に安定しているからこそ、寄せやすくなるのではないかな?と思いました。
そういうことでいうと、このスピン性能は理にかなっているのかもしれません。

『距離感』は正直、合いませんでした。
打つ前から、AWの距離感は出せないと思っていて、実際にその通りだったのですが、それよりも打感が馴染めませんでした。
パチンという弾く感じがどうも馴染めません。
無駄に初速も出ている感じで、もっと『スロー感』といいますか、『低速感』が欲しいです。
以前も書きましたが、ウェッジのように絶妙な距離感を出していかなければならないクラブには『高速感』や『弾き』は不要です。
むしろ邪魔でしかありません。
バーンと速く飛び出していってしまうと、距離感を出すのが難しくなります。
この『薄くて弾く』打感が、どうも感覚的に合いません。
こういったクラブに出会うと、日頃、クラブ(フェース面の)厚みに頼ってアプローチしているんだな・・・。と実感しました。
乗っかりが良く、もっといえば『くっつく』ような打感だからこそ、インパクトだけでなく、その先で距離感を出していけるんだな・・・。と再認識しました。
私がこのウェッジで距離感を出すのは難しいですし、慣れたくありません。
とはいっても、あくまでもこれは私がこのウェッジを使いこなせていないだけで、このままの打感で距離感を出していける・・・。という方もたくさんいらっしゃると思います。
だから、私には馴染めなかったのですが、このウェッジが劣っているとは思いません。

『操作性』は、まずまずです。
構えてみると、特にクセも無く自然な感じがしますが、微妙に打ち分けるというよりは、どちらかというと大らかさのほうが勝っている感じで、それを活かしていったほうが得策だと思います。
いわゆる『ワンパターンの寄せ』といったらいいでしょうか?
シンプル且つ成功確率の高い寄せのことです。
いろいろな技を使おうとすると、大きな失敗につながることも少なくないですが、いつもシンプルに『落としどころ』だけ意識できていれば、高確率で寄せることができますし、上級者の方はそういったことをする確率がとても高いように感じます。
なので、このウェッジは上級者の方はもちろん、幅広い層に受け入れられるのではないでしょうか?
試打後の感想

最近なかなか見ない、『A』というクラブを試打して、時代の流れを感じました。
今でも『A(アプローチウェッジ)』という呼び方はあると思いますが、『PS(ピッチングサンド)』という言い方はされなくなりました。
なので、昔が懐かしく感じました。

ウェッジはロフト表示が普通になっていますが、それも『リアル』でない場合が多いのだそうです。
このウェッジの場合はどうなのでしょうか?
少なくとも構えた感じ、私は『A』ではなく、『P』に感じられました。

良い意味で無難。
逆の意味で言うと、訴求ポイントがそれほど多くないといいますか、個性的ではない・・・。という印象です。

SRIXONのクラブは昔から大好きですが、このウェッジは私が求めるタイプとは違いました。

全体的な質感ももうひとつですし、セットのウェッジはいいと思いつつも、ダンロップのウェッジはクリーブランドでいいのかな・・・。と思いました。

これからもどんな新製品が登場してくるか、とても楽しみです。
スリクソンはもうアイアンでは完成された感があるので、他社があっと驚くようなドライバーを開発して欲しいと思っています。
☆
構えやすさ・・・☆☆☆
打感・・・・・・☆☆
スピン性能・・・☆☆☆
あがりやすさ・・☆☆☆☆
安定性・・・・・☆☆☆☆☆
距離感・・・・・☆☆
操作性・・・・・☆☆☆
※(100P満点)
☆1つ=0~20P
☆2つ=21~40P
☆3つ=41~60P
☆4つ=61~90P
☆5つ=91~100P
※追記 このクラブの紹介文(記事を書いた後、このクラブについて、調べてみました)
ダンロップ スリクソン ZX4 アイアン – 圧倒的な飛距離と操作性を兼ね備えたクラブ
ダンロップ スリクソン ZX4 アイアンは、アマチュアから上級者まで幅広いゴルファーに向けたクラブで、飛距離と操作性を両立させた設計が魅力です。
このアイアンは、最新のテクノロジーを採用し、安定したショットを可能にするために設計されています。
特徴とメリット
卓越した飛距離性能
進化したフェースデザインと高強度素材により、ボールスピードが向上し、圧倒的な飛距離を実現します。
特に、ミドルアイアンからウェッジまで、飛距離を伸ばしたいゴルファーに最適です。
高い許容性
トウとヒールに設けられたウェイトによってスイートスポットが広くなり、ミスヒット時でも安定した飛距離と方向性を保ちます。
ゴルフ初心者にも安心して使える設計です。
精密なコントロール性能
新しいキャビティバックデザインにより、ショットの際にボールのスピン量や高さを自由にコントロールできます。
ピンを狙う精度の高いショットが求められるシーンで真価を発揮します。
エレガントなデザイン
シャープで洗練されたクラブヘッドデザインは、グリーン上での存在感を一層引き立てます。
美しさと機能性を兼ね備えたこのアイアンは、ゴルファーの誇りとなることでしょう。
このアイアンは、スコアを向上させたいゴルファーにとって、飛距離とコントロールを両立させる理想的なクラブです。
初めてのラウンドからトーナメントまで、信頼できるパフォーマンスを提供し、ゴルフの楽しさを最大限に引き出します。
ダンロップ スリクソン ZX4 アイアンで、次のラウンドに革新をもたらしましょう。購入は信頼のあるショップで、詳細情報を確認し、ぜひその手で試してみてください!


