今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは ロイヤルコレクション SFD III フェアウェイウッド の 3番 です。
シャフトは Motore RC5 です。
ロフトは15度、クラブ長さは42.75インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は55g、トルクは4.5、キックポイントは中調子、バランスはD1、クラブ総重量は311gです。
およそ一年振りに出会った、『ロイコレ』の新しいフェアウェイウッドです。
昔からある、懐かしいデザインだと思いました。
ニュークラブですが、『新しい』というよりは、『懐かしい』感じがします。
『ロイヤルコレクション』といえば、やはりこの『キャビティソール』です。
最近は、この溝の深さが浅いものも見かけますが、このクラブはしっかりとついています。
やはりこれが『ロイコレらしいところ』だと思います。
この形状にすることによって、ある程度の『低重心』が図られているのだと思いますが、性能うんぬんよりも『らしさ』が感じられ、好感を持てます。
素振りをしてみても、なかなかいい感じです。
スプーンにしては、やや軽い感じがしますが、頼りない感じはしませんでした。
これまでの『ロイヤルコレクション』に対する、信頼感があるからでしょうか?
打ちやすそうな印象を与えてくれている感じがしました。
ボールを前にして構えてみても、やはりこれまでの『ロイコレ』らしい感じの、『構えやすい顔』です。
もうちょっとコンパクトなヘッドでもいいかな・・・・?と思ったのですが、この大きさでも全く違和感を感じません。
すごく構えやすくて、『ライン出し』もスムーズに行うことができました。
こうして構えてみても、やはり『ロイヤルコレクションらしい美しさ』を感じます。
クラブの美しさにこだわる・・・。という点では、ロイヤルコレクションは世界有数といってもいいのではないでしょうか?
『構えやすさ』がナイスショットを生む・・・・。ということを昔から知っているメーカーなのだと思います。
『物理的性能』<『フィーリング性能』を重視しているメーカーだと思います。
私は『構えやすさ』をすごく重視しているので、こういったメーカーのクラブには自然と手が伸びてしまいます。
これまでのロイヤルコレクションのクラブ同様、すごく楽な気分で構えることができました。
試打を開始しました。
まず感じたのが、その球の『拾いやすさ』と『あがりやすさ』です。
構えやすいクラブではありますが、このようなかなりの『シャローヘッド』なので、最初の数発はミスをしてしまうだろうと思っていたのですが、意外なほど打ちやすくて一球目からいい感じの球を打つことができました。
『ロフト15度』の立派なスプーンですが、このクラブも先日の『ミズノ MP チタンフェアウェイウッド』同様、かなりのシャローヘッドで、すごく球があがりやすくなっています。
マットの上からでも、かなりの弾道の高さが得られます。
ここまでの『シャローヘッド』だと、『ティアップ』したときに『難しさ』や『怖さ』を感じてしまうことがあるのですが、それはやはり私が日頃このような『薄いクラブ』に慣れていないからだと思います。
やはりどちらかというと、やや『ディープ』なほうが、何となく安心感があります。
しかし、それは『人それぞれ』なので、このような『薄さ』に打ちやすさを感じておられる方もたくさんいらっしゃると思います。
実際に打ってもすごく球があがりやすいですし、それほどヘッドスピードが速めの方でなくても、この『上がりやすさ』は強く実感されるのではないでしょうか?
見た目は、かなり本格的でいかにも『プロ・上級者向け』といった感じがしますが、実際には我々アマチュアゴルファーにも充分使っていける『敷居の低い』クラブだと思います。
『打感』も、いい感じです。
やはり『ロイコレ』らしい感じがします。
すごく手の感覚が『落ち着いていけている』といいますか、何の不満もありません。
手を含め、身体全体がこの感触に馴染んでいる・・・。という感じで、全く拒否反応を示しません。
最近は『打感』が変な感じのするクラブは一時期よりも減ってきましたが、やはり『ロイコレ』はいいものだな・・・。と思いました。
『音』も、やはりこれまで通り、すごくいい感じです。
この落ち着いていける感じが『ナイスショット』の確率を上げてくれるのだと思いました。
あまりにも大きかったり、高すぎる音だと、びっくりしてどうしてもインパクトが緩んでしまうこともありますが、このクラブはすごく気持ちよくフィニッシュまで一気にもっていけます。
こういったところに、『ロイコレの信頼度の高さ』を感じられます。
『安定性』も、なかなかいい感じです。
『左右』にもまとめやすいですし、マットの上からだと『高さ』を揃えていきやすい感じがしました。
しかし、『ティアップ』して打つと、少し難しく感じてしまいました。
やはりどうしても心のどこかに、この『薄さ』に対する苦手意識が芽生えているような感じがします。
いけないことだとは解っていても、どうしても手で操作してしまいそうになっていました。
やはり、これは日頃からこういった『シャローなクラブ』にどんどん接していって、慣れていくしかない・・・。と思いました。
『操作性』という点でも、なかなかいい感じをつかむことができました。
このようなやや大きめのフェアウェイウッドですし、『ストレートフェース』ではありますが、意外と『球のつかまり』も良く、『フック系』はすごく打ちやすかったですし、『フェード系』もいい感じで打つことができました。
先日も書きましたが、私はなるべくティアップしていないときのフェアウェイウッドでは、あまりインテンショナルなショットは打たないようにしているのですが、今日は左右に曲げる練習も楽しく行うことができました。
練習場では楽しく行えますが、実戦では殆どしません。
やはりそれはアイアンに任せたいと思っています。
『飛距離性能』という点でも、やはり高いパフォーマンスを期待できる感じがしました。
『ティアップ』していない状態でのスプーンで、この『球の拾いやすさ』『上がりやすさ』は特筆すべきだと思います。
それがこの『飛距離性能』に直接結びついているような気がします。
最近は数年前ほど、『反発力』という言葉を聞かなくなりましたが、このクラブもそういった感じはしないですし、『高い安定性』で、まとめていける感じのするフェアウェイウッドだと思います。
飛んだり飛ばなかったり・・・。という昔のクラブによくあった感じはせずに、すごく『平均感』を出しやすい感じがしました。
初対面でありながら、少ない球数で比較的楽に落下地点を揃えやすい感じがしました。
昔は、スプーンで地面から直接打つときは『一か八か』的な要素もあったのですが、最近のこのような高性能フェアウェイウッドが登場して以来、その成功確率はかなり向上したように思います。
この『ボールのトップ』よりも低く見える『クラウンの高さ』に好感を持たれる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
『打ちやすさ・上がりやすさの象徴』といった感じがします。
この角度から見ると、昔、一時期使っていた『アダムス タイトライズ』や『オリマー トライメタル』を思い出しました。
『ロイヤルコレクション』ということもありますし、この落ち着いた雰囲気のあるデザインから、どうしても難しそう・・・・。と二の足を踏まれる方もおられるかもしれませんが、それは『杞憂』となってしまうのかもしれません。
最近はどのメーカーも一様に『易しさ』を重視して、クラブ開発が進められているような気がしますし、このクラブもその流れに沿っていると思います。
数年前までは、かなり使えるゴルファー層が限られていて、『守備範囲の狭い』クラブが多く、ゴルファーは慎重にそれらをチョイスしなければなりませんでしたが、最近は『守備範囲の広い』クラブが目立つようになってきたと思います。
上級者の方は勿論、アベレージの方でも、かなり打ちやすく感じられる方が、たくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
クラブは易しいに越したことはないので、このように見た目はとても美しくてそれでいながら『打ちやすさ性能』が高い、このクラブには、かなり好印象を持ちます。
クラブに対する『易しさ』というのも、人それぞれ感じる部分は違うところもあるとは思いますが、このフェアウェイウッドは、かなり多くの方に支持されるのではないでしょうか?
私は正直いって、もう少し低く抑えていきたい感じもしたのですが、逆をいえばそれだけかなり上がりやすいクラブになっているということだと思います。
『 スプーンの直打ち 』で、もっと低く抑えたい・・・・。と思うのは、数年前までは考えられなかったことです。
『直打ち』はバフィから・・・・。と決めていた時期が長かったので、最近のこういったクラブの進歩には驚かされます。
このような打ちやすいスプーンが登場すると、パー5でもツーオンされる方も増えてくるのではないでしょうか?
ロングホールや距離のあるミドルホールのグリーンの距離を縮めてくれる・・・・。そんなクラブなのだと思いました。
ロイヤルコレクション SFD III フェアウェイウッド
- 2010年1月13日
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