ゴルフクラブ試打日記。          

ブリヂストン ツアーステージ X-DRIVE 709 D430 ドライバー

ブリヂストン ツアーステージ X-DRIVE 709 D430 ドライバー 
今日は、このゴルフクラブ試打しました。
試打クラブは ブリヂストン ツアーステージ X-DRIVE 709 D430 ドライバー です。
MITSUBISHI RAYON Diamana B60

シャフトは 三菱レイヨン Diamana B60 です。
ロフトは9.5度、クラブ長さは45インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は64g、トルクは3.6、バランスはD2、キックポイントは中元調子、クラブ総重量は315gです。
正面

ツアーステージXドライブのニューモデルです。
派手さは無いものの、ツアステのイメージに合致した、シブいデザインになっています。
この何とも言えない『モノクロ感』がパワーを感じさせてくれます。
ネックの調整機能

前のモデル同様、ネックには調整システムが搭載されています。
ブリヂストンは、こういった機能を搭載するのに、最初のうちは慎重になっていたように思うのですが、このニューモデルには搭載されています。
これからもどんどん、このような傾向が続くのでしょうか?
やはりそれだけ、こういったシステムへのニーズがあるのだと思います。
Uポジション

ネックのポジションは『U』となっていました。
どういった意味なんだろう?と思いました。
『O(オープン)』とか『C(クローズ)』なら解るのですが、この『U』の意味が解らなかったので、店員さんに尋ねてみたのですが、『アップライト』という返事をもらいました。
『ライ角』を調整できるシステムになっているのだそうです。
今は、ロフトを変えられるドライバーも増えてきましたが、私はロフトよりもライ角を変えられるほうが、よりその人に合いやすいと思っているので、こういったシステムはとてもいいことだと思います。
ただ、それほど微妙な調整はできないようですし、『強度』や『耐久性』も気になるところではありますが・・・。
側面

立体感があって、丸っこい形状が、いかにもツアステドライバーらしいところだと思います。
今は『シャロー系』がすごく増えてきているので、こういったドライバーを見ると、新鮮に見えます。
シャローでも力強い球を打てるドライバーが増えてきましたが、やはりツアーステージにはディープヘッドがよく似合います。
ネック長さ

調整機能が付いているからでしょうか?
ネックは少し長めに見えました。
しかし、極端に長いとも思わなかったですし、これまでよく見たような気がします。
ネックに調整機能の部品が付くことによって、そこに重心が集まるので、重心距離は見た目よりも短くなっているのかな?と思いました。
ソールの出っ張り

ヘッド後方部分のソールは、やや出っ張っていました。
この工夫も、ブリヂストンの深い研究によるものでしょうか?
ヒールのウェイト

ヒール側にひとつだけ、ウェイトが配置されています。
好みによって、ウェイトを交換できるようになっているのでしょうか?
今は、ロフトやフェースアングル、ライ角など、昔では考えられないようなところが変えられるようになって、少しずつ『ウェイト交換システム』が減ってきたように思うのですが、このドライバーはどうなのでしょうか?
色々なウェイトが用意されているのでしょうか?
ディープバック

このディープバックがたまりません。
このシルエットがたまりません。
昔のドライバーからすると、このドライバーもそれほどディープだとは思いませんが、今はシャローバックがすごく増えてきているので、厚みを感じさせます。
ツアステドライバーには、やはり『ディープフェース』『ディープバック』がよく似合います。
XTREME IMPACT TECHNOLOGY

トゥ側には『XTREME IMPACT TECHNOLOGY』と記されています。
ツアーステージらしい、飛びの為の工夫が施されているのでしょうか?
ヘッド全体を見ても、パワーを感じさせる造りになっています。
顔

この丸っこい顔に好感がもてました。
マイドライバーと雰囲気が似ているな・・・。と思いました。
昨年試打して、すごく気に入っている『スリクソン三兄弟』は、どちらかというとシャープで尖った感じの美しい形状でしたが、このドライバーは丸っこくて愛嬌がある感じです。
マイドライバーのイメージとダブったせいなのか、すごく叩けそうな印象をもちました。
シャープでカッコいいドライバーも好きですが、このように丸っこいドライバーにも親しみやすくて魅力を感じます。
あまり繊細過ぎず、いい意味で愚直なまでにボールを飛ばしていける印象があります。
何といますか『大砲』のように『ドカーン』と打っていけるような感じ・・・。といったらいいでしょうか?
振り感

素振りをしてみても、結構しっかりとしていて振りやすいです。
装着されているディアマナB60も、何度か試打していますが、いい感じです。
最近のシャフトは、細かく見れば色々な性格が見て取れるのかもしれませんが、昔のシャフトに比べると大きなクセが無いように思います。
初めてでも、結構振りやすく感じられる方は多いのではないでしょうか?
構え感

ボールを前にして構えてみても、やはりいい印象をもちました。
いい感じのライナー系をイメージできました。
私は高くあがり過ぎる弾道はあまり好きではないので、このようなライナー系をイメージさせてくれるドライバーに魅力を感じます。
ヘッドも違いますし、シャフトも違いますが、大まかなイメージとしては、普段使い慣れているマイドライバーと同じイメージで打っていけばいいんだろうな・・・。と思いながら構えていました。
すごくリラックスできました。
呼吸も深く、肩の力が抜け、いつでも『スタンバイOK』といったところでした。
試打を開始しました。
フェース面

『打感』は柔らかくて、とても好感がもてました。
反発力の高さも充分に感じられます。
打球音

『音』という点では、この独特の『乾いた感じ』の音が、優しく耳に届きました。
思わず笑みがこぼれてしまいます。
叩けるドライバーはやはり、こういった音がいいように思います。
インパクトが良くなることはあっても、悪くなることはない音だと思いました。
トゥ側

『球のあがりやすさ』という点では、まずまずだと思いました。
タフ過ぎる感じはしませんが、最近のドライバーの中では、ややしっかりとしたスペックといえるのかもしれません。
高~いキャリーボールというよりは、ライナー系の球のほうが易しく感じられます。
高弾道系のドライバーを好まれる方には、やや合いづらいところがあるかもしれません。
バックフェース

『安定性』という点では、大きなミスを見逃してくれるタイプではないかもしれないのですが、今日はミスする要素がひとつも出ませんでした。
セッティングが『アップライト』ということで、打つ前は球が引っかかってしまうんじゃないか?と思っていたのですが、構えたときにもその不安はなかったですし、実際に打ってみても引っかかる感じはしませんでした。
あくまでも私の好みですが、もうちょっと重量があると、さらに易しくなるんじゃないかな?と思ったくらいで、基本的にこのスペックのままでも、充分にラインを描いていくことができました。
見た目は結構シビアそうな感じもしていたのですが、実際はそれほどでもなく、ある程度の寛容さも持ち合わせているドライバーだと思います。
ややトゥ寄りで打っても、しっかりとボールをつかまえてくれ、いい感じのドローを打たせてくれました。
しかし、やはり真ん中付近で打ったときの打感には、すごくいいものがありました。
飛距離性能

『飛距離性能』という点では、予想していたよりも、いい印象をもちました。
勿論、ツアステドライバーなので、飛距離性能に優れていることは予め予想できていたのですが、このドライバーがボールを弾き飛ばす力の強さをすごく感じました。
ゴルフボールが、まるでピンポン球のように、あっという間に飛び去って行った感じがします。
球質も軽い感じではなく、適度な重さもあって初速が速い・・・。という、コースでもしっかりと距離を稼いでいける弾道でした。
ボールにエネルギーを伝えやすい感じがしました。
すごく高いポテンシャルを持ったドライバーだな・・・。と思いました。
操作性

『操作性』という点でも、良い印象をもちました。
私の持ち球であるフック系も打ちやすかったですし、現在習得しようと試みているフェードボールも、とても打ちやすく感じました。
スライスに悩んでおられる方にとっては、それほど易しいドライバーとはいえないかもしれませんが、フェードボールでいつもコースを攻めておられる方にとっては、とても心強いドライバーといえるのではないでしょうか?
この操作性の良さは、ますます『CRZ435』を思い出させました。
私は、こういった扱いやすくて色々な球で遊べるドライバーが大好きなので、一球一球楽しみながら試打することができました。
ヒール側

ツアーステージらしい、『秀作ドライバー』といった感じがしました。
『打感』や『操作性』『球質』『飛距離』がすごくいいので、このドライバーの『調整機能』のことをすっかり忘れていました。
色々と調整して打ってみたいと思いましたが、このままのポジションでも充分だと思いました。
ブリヂストン ツアーステージ X-DRIVE 709 D430 ドライバー

このドライバーは名前の通り、ヘッド体積が『430cm3』なのだそうですが、これくらいの大きさが一番バランスがとれていていいのかな?と思いました。
ヘッド形状にもよりますが、『460cm3』では大きすぎるし、『400cm3未満』では小さすぎると感じられる方もたくさんいらっしゃるかもしれません。
そういったことを考えてみても、この『430くらい』がちょうどいいのかもしれません。
BRIDGESTONE TOURSTAGE X-DRIVE D430 DRIVER

私の愛用しているドライバーも、小顔感はあまり感じず、むしろやや大きめの印象もあるのですが、今ではすっかり『皮膚感覚』で馴染んできました。
マイドライバーを手にするだけで、すごく気分がノッてきますし、体中にエネルギーが充満してくるような気がします。
大手有名メーカーのドライバーで、マイドライバーと比較してみようと思える物はなかなか見当たらないのですが、このドライバーは打ち比べてみたいな・・・。と思いました。
勿論、フィッティングによって、細かなところまで私に合うように調整しているので、マイドライバーのほうが私には易しく感じるだろうと思うのですが、そういった『ハンデ』を乗り越えてでも、再びこのドライバーを試してみたいと思いました。
ブリヂストン ツアーステージ X-ドライブ 709 D430 ドライバー
 
これまでもツアーステージのドライバーは素晴らしい物がたくさんありましたが、最近は正直いってやや『パワー感』に欠ける印象がありました。
少し『打ち足りない』という感じもありました。
しかし、このニュードライバー『X-DRIVE 709 D430 ドライバー』には、すごくパワー感がありました。
振れば振るほど、結果を残してくれるドライバーといっていいような気がします。
練習場だけでなく、是非コースでも、このドライバーの高いポテンシャルを実感してみたいです。
今日は、このドライバーのおかげで、すごく楽しい気分で練習場を後にすることができました。