ゴルフクラブ試打日記。          

ピン i20 アイアン

ピン i20 アイアン 
今日は、このゴルフクラブ試打しました。
試打クラブは PING i20 アイアン の7番 です。
シャフトは NS PRO 950GH です。
ロフトは33度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはS、トルクは1.9、シャフト重量は98g、キックポイントは中調子です。
正面

PING iシリーズの新しいアイアンです。
先日同じシリーズのi20ドライバーを試打して好印象だったので、このアイアンにも期待感が膨らみました。
彫りの深さ

しかし、こうして見ていても、他のアイアンには見られないような、様々な部品が組み込まれているようです。
単なるフルキャビティという感じではありません。
最近のアイアンは、同じキャビティでも『フルキャビティ』よりも、『ポケットキャビティ』のほうが多いように思います。
このアイアンにポケットは見当たりませんが、この色々と組み込まれた部品がポケキャビのあの易しさを醸し出すのでしょうか?
とにかく変わったアイアンだと思いました。
側面

ただ、アイアンには是非持っていて欲しい『シャープさ』は失っていませんでした。
色々な素材が組み込まれた『ハイテクアイアン』だと思うのですが、フィーリングも失っていないのではないかな?と思いました。
ソール幅

ソール幅は、ほんのちょっとだけ広めな感じがしましたが、特別広い感じはしません。
海外メーカーらしく、ソールに丸みがあまり感じられず、やや平らに見えました。
しかし、店員さんの説明によると、このアイアンは日本製とのことでした。
いったいどのメーカーが造っているのでしょうか?
ネック長さ

ネックはちょっと短めですが、特に変わった感じはしません。
最近のアイアンらしい長さだと思います。
ネック部の凹み

このネック部分の凹みは、ピンのアイアンらしいところです。
これは単なる『飾り』でもなく、ちゃんと理由もあるのだそうですが、ひとつのメーカーが新しいことをやると、他のメーカーがそれに追随してくる印象のあるクラブ業界のなかで、他のメーカーのアイアンに見られないということは、それほど大きな効果は期待できない・・・。ということなのでしょうか?
それとも何か他に理由があるのでしょうか?
私はこれまでPINGのアイアンには、何度か出会ってきましたし、この凹みに驚くこともなくなりましたが、あくまでも私個人の意見としては、この凹みは無くてもいいような気がしています。
構え感

ボールを前にして構えてみると、イメージとは違う『シンプル感』が少し意外でしたし、好感が持てました。
構える前は、どちらかというと『ごちゃごちゃ』した感じを予想していたのですが、実際はそうでもありませんでした。
すごくシンプルな顔だと思いました。
少しグースも目立ちますし、いわゆる『エラの張った顔』をしたアイアンだと思うのですが、特に苦手意識は芽生えてきませんでした。
何となく『重厚感』を感じなかったせいか、軽く打っていけそうな感じがしていました。
それ以外には、球のつかまり過ぎに少し気を付けていこう・・・。と思いました。
試打を開始しました。
フェース面

『打感』は予想以上にソフトな感じがして、好感をもてました。
打つ前は、もう少し鈍い感じの打感なのか?と思っていたのですが、実際はそんなことはありませんでした。
かなり彫りの深いキャビティなので、マッスルバックのような厚みの感じられる打感ではありませんし、『押して』いける感じもあまりしなかったのですが、なかなかのフィーリングでした。
トゥ側

『球のあがりやすさ』という点では、予想していた通りでした。
昔は、これくらいワイドソールのアイアンを目にすると驚いてしまうこともありましたが、今ではそれほど広い感じはしません。
ソールが広すぎると、私の感覚では『球を拾いづらくなる』『扱いづらくなる』・・・。といったマイナスな面が顔を出すことがあるのですが、今日はそんなマイナスな部分はあまり感じませんでした。
低重心アイアンらしい、球のあがりやすさだと思います。
バックフェース

『安定性』という点でも、かなり高性能だと思いました。
シビアな感じはしません。
フルキャビティらしい、敷居の低いアイアンだと思います。
PING i20 IRON

形は結構個性的ですが、明らかに『小顔』に属するタイプのアイアンだと思います。
なので、難しいんじゃないか?ミスに対してシビアなのではないか?と感じられる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、実際はそんなことのない、寛容さをもったアイアンだと思います。
トゥ側に見える異材のような物
 
トゥ側に異材のような物が組み込まれているのですが、これはウェイトでしょうか?
これによって、いわゆる慣性モーメントが高められているのでしょうか?
飛距離性能

『飛距離性能』という点でも、なかなかよく飛ぶ感じがします。
今のイージー系のアイアンには、イージーさと飛距離性能がセットになっているように感じますが、このアイアンもまさにそんな感じのするアイアンです。
易しさと飛びを同時に求めていきたい方には、とても魅力的なアイアンといえるのではないでしょうか?
操作性

『操作性』も、いい感じでした。
やや特徴のある顔をしたアイアンですが、左右曲げることはとても簡単でした。
マッスルバックのように敏感に反応する感じではありませんが、イメージ通りにボールを乗せていけるアイアンだと思いました。
安定性と操作性が『五分五分』のように感じられました。
ヒール側

ピンのクラブというのは、これまで出会ってきた物も含め、上手い具合に『機能性』と『フィーリング』が同居しているように感じます。
昔からの名器と呼ばれるようなアイアンでもそうですが、やや個性的な顔をしていても、とても機能的で打感がいい物が多いように思います。
PING i20 IRON

おそらく、このアイアンはPING契約プロが使うモデルだと思うのですが、昔のプロモデルと今のプロモデルでは、敷居の高さが雲泥の差だと思わせてくれます。
プロも易しいクラブを使う時代は、もうとっくに来ていますし、その易しさに加えフィーリングが良ければ、試合でも活躍してくれるのだろうと思います。
PING i20 IRON

私が購入したいタイプのアイアンとは、ちょっと異なりますが、また出会う機会があれば、何度でも試打を楽しみたいです。