今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブはピン G30 ドライバー です。
シャフトは TFC390 です。
ロフトは9度、クラブ長さは45.75インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は59g、トルクは4.9、バランスはD1、キックポイントは中調子、クラブ総重量は317g です。
早くも登場した、PINGのニュードライバーです。
先日も書きましたが、本当にPINGのニューモデルの出るサイクルが早くなっています。
ついこの前、ニューモデルを試打した感じがするのですが、早くもニューモデルの登場です。
何年か前のPINGではあまり見られませんでした。
それだけ、今のPINGが充実しているということなのではないでしょうか?
これまでのモデルも優れた物が多いので、このG30というニューモデルも、自然と期待感が高まります。
PINGらしく、ラージサイズでシャロー感たっぷりのドライバーです。
歴代モデルの流れにのっているようです。
ここまでシャローを追求しているメーカーも、少ないような気がします。
ショートネックで、ピンらしい長さです。
これが今のPINGドライバーの形といえるのかもしれません。
シャロー&低重心というのが定番になっているように思います。
ネックには調整システムが搭載されていました。
ここの部分も、これまでのモデルと共通するところだと思います。
かなりのラージサイズです。
投影面積が大きいです。
ヘッド後方も伸びています。
私はもう少し小振りで立体感があるほうが好きなのですが、この形状こそがPINGのこだわりだと思いますし、多くのPINGファンの方のハートをキャッチしているのではないでしょうか?
先日試打したi25には見られたストライプが、このドライバーには見られません。
iシリーズとGシリーズという違うモデルだからでしょうか?
その代わり、クラウンには突起物のようなものがありました。
これは何だろう?と思いました。
単なるクラウンマークの代わりに過ぎないのかな?と思っていたのですが、聞くところによると、この突起物は空気抵抗を減らして、ヘッドスピードを上げる効果があるのだそうです。
トゥ側
ヒール側
ということは、このソールにある凹凸も、同じような効果があるのでしょうか?
これまでも空気抵抗を減らす工夫はたくさん見られましたが、それらの中で、一体どれが一番高い効果が得られるのか、とても興味があります。
これからもどんどん取り入れて欲しいと思います。
『工夫同士の相性』のようなものもあるのかもしれません。
ネックのポジションは、このノーマルです。
シンプルな調整機能です。
ソールにはウェイトがひとつだけありました。
今はフェース寄りにウェイトがあるドライバーが増えてきましたが、このドライバーはそれ以前からある後方寄りです。
この位置にメーカーのこだわりがあるように感じられます。
この独特なシャロー形状も、PINGらしいところだと思います。
メーカーによって個性があるのはとてもいいことだと思いますし、これまでのPINGの秀作揃いのドライバーに出会っているので、このドライバーにも期待できそうです。
シャロー形状だと、いかにも球があがりやすそうですし、そこに安心感をもたれる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
薄い文字なのであまり目立ちませんが、クラウン(バックフェース寄り)には『TURBULATORS』と記されていました。
何らかの工夫のようです。
このオリジナルグリップもラバータイプで、いい感じです。
グリップエンド付近のテーパーがはっきりしているので、スイング中滑っても抜けにくくなっているんだろうな・・・。と思いました。
『ストッパー』が、よく利いている感じです。
フェース面のデザインは、これまでのPINGのドライバーらしい感じがします。
特に変わったところは見られません。
素振りをしてみた感じは、予想よりもしっかりしているな・・・。と思いました。
シャフトがもう少し頼りない感じなのかな?と、素振りをする前までは予想していたのですが、実際は結構しっかりしていました。
ハードというほどでもないのですが、しっかりとついてきてくれましたし、タイミングもすぐに合いました。
PINGらしい構え感です。
かなり大きさを感じます。
微妙なニュアンスは伝えづらそうですが、大らかさが魅力なのかもしれません。
フェース面がよく見えていたので、おそらく『リアル』では『二桁ロフト』だな・・・。と思いました。
こういったことは、これまでもたくさんあるので、あまり気にしないようにしました。
試打を開始しました。
『打感』は、どちらかといえばしっかりとした感じなのですが、硬すぎないので、なかなかいい感じです。
球を乗せて運ぶイメージをもちやすいフィーリングです。
『音』も、好感がもてました。
大きすぎず、はっきりとした音が心地いいです。
インパクトを邪魔することもなく、気持ちよく振り抜いていくことができました。
スイング中、どこも止まることなく、流れるようでした。
球はあがりやすいです。
タフな感じはしませんでした。
これまでのPINGのドライバーらしいあがりやすさです。
スピンがある程度抑えられているのか、吹き上がる感じはしませんでした。
前進力が高いです。
シャローヘッドでも、しっかりと叩いていける頼もしいドライバーです。
『安定性』は、かなり高いと思いました。
休むことなく、しばらく続けて打ち続けたのですが、最初からいっこうに曲がる気配がありませんでした。
構えたときに浮かんだラインに、そのまま乗せていける感じがしました。
大らかなドライバーです。
この大らかさがピンのドライバーの大きな特長だと思いますし、それがコースでも活きると思いました。
『飛距離性能』も、高いと思いました。
キャリーをしっかりと稼いでいけますし、『低スピン性能』も優れているので、かなり高いポテンシャルを感じました。
最近の傾向だと思いますが、『高打ち出し・低スピン性能』に長けているドライバーだと思います。
他のメーカーの『浅重心設計』が苦手な方は、意外と多いのではないでしょうか?
合う方にはたまらないものがありますが、合いづらいと感じておられる方は結構多いのではないでしょうか?
その点、このドライバーは、かなり幅広い層に対応できていると思います。
『敷居の低さ』も魅力のひとつといえるのかもしれません。
『操作性』という点では、高い直進性が邪魔したのか、なかなか思うようには曲げられませんでした。
ある意味『頑固一徹』といった感じがしました。
『大きな飛び』と『曲げにくい』ということを愚直なまでに遂行しているドライバーだと思いました。
『曲げないプロ』という印象をもちました。
私たちゴルファーは『プロ』と『アマチュア』に二分されますが、ゴルフクラブにも『プロ的な感じ』のするクラブと、『アマチュア的な感じ』のするクラブがあるように思います。
そういった意味で、このドライバーは『曲げないプロ』だな・・・。と思いました。
この直進性の高さは、大きなウリのひとつです。
低スピン性能が高いので、『最大飛距離』も高そうですが、安定しているので『平均飛距離』も高くなりそうです。
かなり優れた『オートマチック系』ドライバーだと思いました。
先ほども書きましたが、タフな感じはしなくて、球もあがりやすいので、かなり幅広い層に対応できているように思います。
ヒッタータイプの方はもちろん、多くのゴルファーの支持を集めるのではないでしょうか?
一番強く感じたのが『直進性の高さ』で、クラウンにある突起物のようなものが、どれだけ空気抵抗を減らして飛距離アップに貢献しているか、私の鈍い感性では敏感に感じ取ることはできませんでした。
しかし、効果があるのであれば、どんどん取り入れて欲しいですし、こういった工夫は、まだまだ『発展途上』のような気もします。
『一発の飛び』を求めていくこともできそうですが、『安定した飛び』が大きな魅力だと思いました。
コースでは、やはり『安定した飛び』を求めたくなりますし、そこに『方向性』が加われば、かなり心強いです。
その心強さを、このドライバーは持ち合わせているように思いました。
価格がある程度抑えられているのもPINGらしいところですし、大きな魅力でもあります。
高い安定性と飛距離性能があるので、コストパフォーマンスはかなり高いです。
PINGはパターメーカーのイメージがずっとありますが、こうも秀作ドライバーを発表し続けると『ドライバーメーカー』のイメージも定着しそうです。
私はコースでは、どちらかといえば『オートマチックタイプ』よりも『マニュアルタイプ』を好んで使っています。
『直進性』も確かに求めたいのですが、それよりも『自分が持っている球筋』を打ちやすいドライバーのほうが安心できるからなのかもしれません。
マイドライバーは、シビアな感じはしませんが、マニュアルタイプです。
いつもすごく頼りにしています。
このPINGのニュードライバーはマニュアルタイプではありませんが、この愚直なまでの安定性がありながら、飛距離性能も優れているので、今度コースでも試してみたいと思いました。
ドッグレッグホールではなく、真っ直ぐなレイアウトのホールでは、かなり心強い存在になってくれそうです。
こういったオートマチック系のドライバーに、自分のゴルフを委ねてみるのも面白いな・・・。と思わせてくれるドライバーでした。
やはり、最近のピンは充実しているな・・・。と思いました。
ドライバーの安定性に不安をもっている後輩たちにも、このドライバーを薦めてみよう・・・。と思いました。
また何度でも手にしてみたいドライバーです。
ピン G30 ドライバー
- 2014年9月2日
- ピン