ゴルフクラブ試打日記。          

ピン G25 フェアウェイウッド

ピン G25 フェアウェイウッド 
今日は、このゴルフクラブ試打しました。
試打クラブは PING G25 フェアウェイウッド の3番 です。
TFC 189F

シャフトは TFC 189F です。
ロフトは15度、クラブ長さは43インチ、シャフトフレックスはS、シャフト重量は74g、トルクは2.9、クラブ総重量は342g です。
正面

PING G25のフェアウェイウッドです。
以前、G25のドライバーを試打したことがあるのですが、今日はフェアウェイウッドを試打することができました。
この大きくて、シンプルな形状はPINGならではといったところでしょうか?
全体的に黒いのが、とてもカッコいいです。
フェアウェイウッドにしては、かなり投影面積も大きめだと思います。
側面

ドライバー同様、かなりシャロー感があります。
ドライバーをそのまま小さくしたような感じです。
PINGといえば、シャローヘッドのイメージが強くなりましたが、限定モデルでもいいから、いつかはディープで惚れ惚れするようなクラブにも出会ってみたいものです。
ネック長さ

ネックの長さは、標準的といったところでしょうか?
シャローヘッドでありながら、ネックの長さもしっかりとキープされているところに好感がもてます。
ゴルフクラブには人間の体と同じように『ヘッド(頭)』とか『フェース(顔)』『ネック(首)』『トゥ(つま先)』『ヒール(踵)』といった言葉が使われているので、そのどれもが省略されるのではなく、しっかりと維持して欲しいと思っています。
顔

顔はいい感じでした。
G25ドライバーの顔を見たときは、個性的な感じがしていたのですが、このフェアウェイウッドは最初から馴染むことができました。
この艶消しな感じがたまりません。
クラウン側が艶消しで、ソールは光沢があるのが面白いと思いました。
こういった『使い分け』できる柔軟な発想も、PING独特な感じがします。
クラウンマークも、PINGの個性が感じられますが、できれば私は無いほうがいいな・・・。と思いました。
クラウンマークがあったほうがセットアップしやすい・・・。という方はたくさんいらっしゃると思いますし、私もそう思っていた時期もありましたが、今はどちらかというと無いほうが構えやすく感じられます。
クラウンマークが目立ってしまうと構えが『限定』されるような気がしてなりません。
曲線をイメージしていきたいときには、何もないほうが易しく感じます。
アドレスした時に、フェースの真ん中にボールを置かないことも実戦では多いので、私は特にクラウンマークの必要性を感じていません。
シャローバック

こうして見てもドライバー同様、かなりのシャローバック形状です。
PINGらしい感じがしますし、今はシャローバックでないフェアウェイウッドを探すほうが難しいのかもしれません。
ドライバーの印象が残っているせいか、このクラブも球がとてもよくあがりそうな印象を受けます。
この形状にも、ピンのこだわりがあるのだと思いました。
ピン G25 フェアウェイウッド
 
素振りをしてみても、ハードな印象はありません。
シャフトは結構しっかりとついてきてくれますが、硬くは感じませんでした。
全体的にも、それほど重量を感じませんでした。
構え感

ボールを前にして構えてみても、かなりシャロー感が伝わってきます。
色は黒くても、かなりヘッドが大きく見えます。
ディープ系を苦手にしておられる方には、安心感があるのではないでしょうか?
まずはティアップせずに、マットの上から直打ちしてみることにしたのですが、よくあがりそうな印象を受けました。
『低いライナー』という感じは全くしませんでした。
昔は『15度のスプーン』はティアップするときはともかく、直打ちでは球が浮ききらないので、難しい。だから『キャディバッグの肥やし』になっている・・・。といったこともあったと思います。
しかし、今は全く状況が違います。
『上がるスプーン』がたくさんあります。
その中でも、このPING G25は、その最たる物のひとつではないかな?と、こうして構えるだけで感じました。
球も真っ直ぐに近いイメージで打ち出していけそうな予感がしました。
ドライバー同様『大らかさ』を感じ、曲がるイメージは出ませんでした。
まずは気持ちよく振り抜いていこう・・・。と思いました。
試打を開始しました。
フェース面

『打感』はソフトで好感がもてました。
手に心地良い感触が残りました。
打球音

『音』は静かで、とてもいい感じです。
インパクトの強弱を気にせず、気持ちよく振っていけます。
この音の静けさが、ショットの精度を上げてくれているのではないかな?と思いました。
トゥ側

『球のあがりやすさ』という点でも、いい感じでした。
タフな感じは全くしません。
直打ちで打っていったのですが、球も拾いやすくて、よく浮いてくれる感じがしました。
シャローヘッドらしい、敷居の低さを感じました。
パー5のセカンドで、できればスプーンを使いたいけれど、球が浮きづらいので、5WやUTを仕方なく使っていた・・・。という方は少なくないと思いますが、そういった方々にも、このFWはすごく頼りになる相棒となってくれるのではないでしょうか?
バックフェース

『安定性』という点でも、構えたときの印象通り、かなり易しく感じました。
大らかな感じがしましたし、イージーなスプーンだと思いました。
シャフトも、結構しっかりと付いてきてくれましたし、難しく感じることはありませんでした。
これ以上ヘッドが大きくなりすぎてしまうと、ひょっとしたら球がつかまりづらくなって、難易度が上がってしまうんじゃないかな?と思ったのですが、これくらいの大きさであれば全く問題ありません。
私はここ数年、初夏になると、いわゆる『直ドラ』の練習をすることが多くなり、今年もそうなっているのですが、そのせいか、このFWがすごく球があがりやすくて曲がりづらい感じがしました。
イージーだけど『あやふや感』が無く、しっかりとラインを出していくことができました。
飛距離性能

『飛距離性能』という点では、とてもいい感じではありますが、最近は高性能な飛距離系のFWに出会っているせいか、それと比べると、やや落ち着いた感じがします。
しかし、確実にキャリーで攻めていけるので、むしろこのPING G25ほうがいい・・・。という方は少なくないのではないでしょうか?
他のメーカーの『飛ぶスプーン』は、ある程度ユーザーを限定しているところがあるように思います。
しかし、このクラブにはそういった感じがしませんでした。
ある程度敷居を低くして、多くのゴルファーを対象にしているような気がします。
多少ムラがあるけれど『一発の飛び』を求めていきたい方には、他のメーカーの『飛ぶFW』がいいと思いますが、コンスタントに易しく距離を稼いでいきたい方には、こちらのほうが合理的のような気がします。
操作性

『操作性』という点では、まずまず・・・。でした。
できるだけ自然な感じで曲がり幅を抑えていきたいFWですが、とりあえず左右に曲げてみたりしました。
クセが無い感じで、左右どちらにも対応してくれました。
しかしなるべく、このクラブのもつ『大らかさ』を上手く利用していきたいと思いました。
最近は、こういったクラブがすごく増えてきたように思います。
ヒール側

このG25は、PING契約プロが使っているモデルだと思いますが、かなりイージーです。
敷居の高さは全く感じませんでした。
それでいて球がフケたり、キャリーが不足する・・・。といったマイナス面は感じられませんでした。
敷居は低めですが、基本性能はしっかりとしていると思いました。
PING G25 フェアウェイウッド

先日も書きましたが、最近のPINGの充実ぶりは凄まじいものがあります。
他のメーカーとは一線を画す、こだわりのようなものも感じられます。
私は未だに『パターメーカー』のイメージが抜けないですが、今はむしろドライバーやFW、UT、アイアンの充実ぶりが凄いように感じます。
ピン G25 フェアウェイウッド

構えやすくて、打感や音もいいので、すごく楽しくて、次から次へとあまり間隔をあけずに『ポーン』『ポーン』気楽に打っていくことができました。
いい意味で、何も考えず『勢い』で打っていくことができました。
練習場であれば、ほぼ『ノンプレッシャー』で打っていくことができますが、これがもしコースであったとしても、かなり楽な気分で打っていけるんじゃないかな?と思いました。
性格的に尖っている部分が見当たりませんでした。
PING G25 FW

イージー系のクラブにも、親しみやすい物とそうでない物がありますが、このPINGのフェアウェイウッドは前者のほうだと思います。
いい意味でアバウトに打っていける感じがしました。
方向性にも、距離にも気を遣いすぎることなく、構えたらサッと打ちたいFWです。
また試打する機会があれば試打してみたいと思いました。