ゴルフクラブ試打日記。          

ピン G20 アイアン

ピン G20 アイアン 
今日は、このゴルフクラブ試打しました。
試打クラブは PING G20 アイアン の7番 です。
NS PRO 950GH

シャフトは NS PRO 950GH です。
ロフトは32度、クラブ長さは36.75インチ、シャフトフレックスはR、トルクは2.0、シャフト重量は95g、キックポイントは中調子です。
正面

昔からのPINGらしい形状のアイアンです。
PINGのアイアンといえば、私はやはりこういった形状を思い出します。
日本のアイアンとは大きく異なる、いかにも海外メーカーらしいアイアンだな・・・。と思っていたのですが、店員さんの説明によると『日本製』なのだそうです。
どのメーカーが造っているのでしょうか?
側面

かなり『大柄(おおがら)』です。
『シャープさ』は感じませんが、同じシリーズのG20ドライバーの大きさとマッチしているのかな?と思いました。
そういえば、今年のマスターズはPINGが1、2、3フィニッシュをしたようですが、数年前はナイキも同じようなことがあったように思います。
昨年から『ホワイトヘッド』がゴルフ界を席巻しているので、今年はテーラーメイドの独壇場かと思っていたのですが、実際はピンでした。
PING G20 IRON

優勝したババ・ワトソン選手が使っていたピンクのドライバー(G20)には驚かされましたし、この色が流行るとは思えないのですが、300ヤード以上飛ばすとチャリティに寄付されるという話を聞いて、とてもいいことだと思いました。
あの大舞台で、あのような特徴的なカラーのドライバーを使うこともすごいと思いましたが、ワトソン選手のトレードカラーということで、彼自身は特に違和感などはなかったのかもしれません。
それにしても、海外は本当に『チャリティ』について、考え方がしっかりとしてますし、進んでいると思いました。
彫りの深さ

予想通り、『彫り』が深いです。
実際に欧米人と私たち日本人の顔の彫りの深さを比べると、圧倒的に欧米人のほうが彫りが深いので、アイアンも自然とそうなっていくのかな?ということを少し考えてしまいましたが、実際は全く関連性はないと思います。
マッスルバックやハーフキャビティを使っている海外選手はとても多いです。
こうして見ても、色々な小さなものが入っちゃうな・・・。と思いました。
ソール幅

『ソール幅』は広いですし、独特な形状だと思いました。
ソールの形状自体も『平ら』に近いですし、微妙な曲線が見られません。
ソールの形状で、ボールをヒットしたときのイメージなどが色々と浮かんでくることも多いのですが、この形状だと『トップ』してしまうか、逆に『ザックリ』してしまうんじゃないかな?と思いました。
しかし、こういった形状も初めてではないですし、昔から海外の『名器』と呼ばれるようなアイアンにはよく見られた部分だと思います。
ネック長さ

『ネック』は短めでした。
この短さはPINGらしいところだと思いますし、今のアイアンの多くがこれくらいの長さなので、特に珍しいとは感じませんでした。
アイアンは、その形状で大まかな性能が見て取れるところがあると思うのですが、かなりの低重心で大らかさをもったアイアンなのだと思いました。
その形状の美しさに思わず見惚れてしまうことはなかったのですが、機能的なアイアンという印象をもちました。
構え感

ボールを前にして構えてみても、どのように打っていいか解らず、心の整理ができませんでした。
勿論、初めてではないですし、これまでも何度も経験してはいますが、今日はなかなかイメージが出せませんでした。
強いグースで遅れて当たっちゃいそう・・・。などと思ってしまいますし、ヘッドの大きさや、トップラインの厚さなど、なかなか繊細なイメージを出すことができずに、少し固まりかけていました。
このままでも仕方ないので、まずは『アバウト』な感じで打ってみるしかない・・・。と思いました。
試打を開始しました。
フェース面

『打感』は意外といったら失礼かもしれませんが、予想よりもとてもいい感じで好印象でした。
どちらかといえば、やや大味なフィーリングで『曖昧さ』が残るのではないか?と思っていたのですが、実際はソフトでありながらしっかりとしたものを感じました。
軟鉄マッスルバックの打感とは大きく異なりはしますが、これはこれで『アリ』だな・・・。と思いました。
トゥ側

『球のあがりやすさ』という点でも、タフな感じはせずに、とてもイージーに感じられました。
私のこれまでの経験や印象から、グースが弱いと球を拾いやすくて弾道も高くなりやすく、グースがきついとインパクトが遅れたり、引っ掛けやすくなる感じがします。
特にこのようなラージサイズのアイアンだと、なかなかこちらのイメージが伝わりづらい印象があります。
見た目通り、かなり重心が低くなっていて、『高弾道エリア』が広くなっているのかな?と思いました。
軽量スチールが挿してあるということもあるとは思うのですが、このアイアンは全くタフな感じはしませんでした。
このアイアンの『構え感』『軽量感』を好まれる方には、かなり打ちやすく感じられるのではないでしょうか?
バックフェース

『安定性』という点でも、かなり大らかさを感じますし、スイートエリアも広そうでした。
しかし、私は少し球筋が乱れてしまい、安定させるにはいつもよりも多くの球数を要してしまいました。
こんなに高性能なアイアンなのに、私の苦手意識がその『物理的な性能』を活かしきれていないのだと思いました。
飛距離性能
 
『飛距離性能』という点でも、やはり一番手以上は飛ぶ感じがしますが、今のストロングロフト化の流れでいくと、まずまず標準的といえるのかもしれません。
私はアイアンには飛距離よりも距離感を求めていきたいですし、ボールがグリーンをしっかりとキャッチして止まってくれるイメージが欲しいと、いつも思っています。
形状の美しい軟鉄アイアンだと、それが強くイメージできるのですが、今日はなかなかイメージできませんでした。
距離が出る分、ランも多めで『芝を噛む』というよりは、芝を滑ってしまうんじゃないかな?と思ってしまいます。
勿論、実際はしっかりとグリーンに止まってくれるのだと思いますが、私にはどうもそのイメージが浮かんできません。
それはやはり私がこれまで、こういったタイプのアイアンを敬遠してきたことなどによる『経験不足』が一番の大きな要因なのだと思います。
操作性

『操作性』という点でも、こういった形状のアイアンなので、構えたときからあまり操作しようとは思いませんでした。
できれば細工をせずに無難に打っていきたい・・・。という思いのほうが強く出てしまいました。
打つ前から難しそうな印象があったのですが、意外なほどに1球目からいい感じの球を打つことができました。
しかし、心の中で、
「これはマグレだ・・・。すぐにボロが出てしまうにちがいない・・・。」
という思いがありました。
今日は左右に曲げようとは思えなかったのですが、また試打する機会に恵まれたときはチャレンジしてみたいと思いました。
ヒール側

私にはやや苦手なタイプのアイアンでしたが、『昔ながらのピンアイアン』という印象をもちました。
おそらくかなりのハイテクが搭載されているのだと思いますし、そういった点でも昔のアイアンよりも格段の進歩があるのだろうと思うのですが、全体的な印象だと、『真新しい』というよりは『懐かしい』という印象のほうが強いです。
先日試打した『i20アイアン』とはタイプの異なるアイアンではありますが、これはこれで『アリ』なのだと思いますし、たくさんの方に愛用されているのではないでしょうか?
PING G20 アイアン

タイトリストやキャロウェイなどのように、海外メーカーでありながら『メイドインジャパン』であることに親近感をもちましたし、好印象度がアップしました。
打感が良かったのも、日本製だからかな?と思ってしまいました。
PING G20 IRON

ただ、やはり私にはとても苦手なタイプのアイアンで、今日は『気持ちよく』というよりは、どこか『恐る恐る』打っていたところもあったのかもしれません。
ドライバーもそうでしたがアイアンでも、私には『G20』よりも『i20』のほうが合いやすいように感じます。
この『G20』というアイアンには少し苦手意識をもってしまったのですが、これからもピンのクラブにはすごく期待したいです。
特にせっかく『日本製』なのであれば、惚れ惚れするような『軟鉄アイアン』にも出会いたいと思いました。