ゴルフクラブ試打日記。          

テーラーメイド ROCKETBALLZ TOUR ドライバー

テーラーメイド ROCKETBALLZ TOUR ドライバー 
今日は、このゴルフクラブ試打しました。
試打クラブは テーラーメイド ROCKETBALLZ TOUR ドライバー です。
UST Mamiya ATTAS3
シャフトは UST Mamiya ATTAS3 です。
ロフトは9度、クラブ長さは45.25インチ、シャフトフレックスは7S、シャフト重量は78g、トルクは2.5、キックポイントは中調子、クラブ総重量は324gです。
正面
テーラーメイドロケットボールドライバーのツアーモデルです。
以前ノーマルモデルを試打したことがあるのですが、今日は『TOUR』と名のつくモデルです。
フェアウェイウッドにも、ノーマルなモデルとツアーモデルがありましたが、このドライバーにもラインアップされています。
ただ、ノーマルタイプと違って、このツアーモデルは『限定品』ということなのだそうで、そこが少し残念に思いました。
我々アマチュアにはツアーモデルよりも、ノーマルモデルのほうが人気が出やすい・・・。ということなのでしょうか?
側面
こうして見ても、この独特な形状がとても美しいと思いました。
『丸みを帯びた流線型』といったらいいでしょうか?
テーラーメイドのことだから、この形状もまさに『計算尽くし』なのだろうと思いました。
ネック長さ
ネックの長さは、ノーマルな感じです。
特別にロングな感じはしませんでした。
ネックの調整機能
ネックの調整機能があるのは、ノーマルモデルと同じです。
R11シリーズを見慣れていると、このRBZはとてもシンプルな調整機能に見えますが、自分で簡単にシャフトを交換できるシステムはとても画期的だと思います。
シャローバック
結構シャローバックだと思います。
ツアーモデルではありますが、ディープバックになっていないところが、いかにも今のモデルといった感じがします。
ヘッド後方のウェイト
ヘッド後方のウェイトも、ノーマルモデルに見られたところですし、特に変わった感じはしません。
このウェイトによる効果はとても大きいのでしょうか?
顔
ノーマルモデルよりも顔が良くなっているのは、フェアウェイウッドと共通するところだと思います。
トゥ側が出っ張っていないので、いいイメージが出せそうな予感がしました。
この独特の光沢感のない、白いヘッドはとてもいいと思います。
以前、光沢感のある白いヘッドのドライバーを試打したのですが、白いヘッドには、この光沢感のないヘッドのほうが私は好感がもてます。
いわゆる『トライアングルヘッド』で、白い色の上品な感じが、何となく『歌舞伎の女形』を連想しました。
クラブにも『男顔』と『女顔』があるとすれば、このドライバーは『女顔』なのではないか?と思いながら見つめていました。
振り感
素振りをしてみても、かなりいい感じです。
適度な重量感と左に引っかかりづらいシャフトのおかげで、とてもいいタイミングで振っていくことができました。
それにしても、かなりのディープフェースだと思いました。
ノーマルモデルも、結構厚みのあるフェースだと思ったのですが、このツアーモデルはさらに厚みといいますか、『フェース高』を感じます。
今度ノーマルモデルと見比べてみたいと思いました。
構え感
ボールを前にして構えた感じも、結構いい感じです。
ホワイトヘッドドライバーの中では、まさにトップクラスといえる構えやすさだと思いました。
今、私の周りには『R11S』の人気が高いのですが、『構え感』という点では、私はこの『RBZツアー』のほうが好きです。
左へつかまりそうな感じがしないので、自然に浮かんでくるラインで勝負していけそうです。
ツアーモデルと名の付くドライバーの多くは、ボールを曲げるイメージを出しやすいモデルが多かったのですが、このドライバーはできるだけ真っ直ぐのイメージで打っていきたいと思いました。
試打を開始しました。
フェース面
『打感』は、まずまずだと思いました。
思っていたよりも硬すぎず、手に嫌な衝撃は残りませんでした。
『球の抵抗感』を感じやすく、しっかり目の打感だと思いました。
打球音
『音』は少し大きめで、はっきりとした音だと思いました。
ちょっと音が大きくてRBZドライバーは、こんな感じの音だったかな?と思い、隣りの打席で練習していた友人の、同じモデル(RBZ TOUR)を借りて試打してみたのですが、明らかに音が違っていました。
友人のドライバーのほうが、明らかに音が静かで好感がもてます。
同じモデルでしかも同じシャフト(アッタス3)で、これだけ音が違うのは、最近のドライバーの中では、とても珍しいと思いました。
昔のドライバーにはよく見られたことなのですが、最近は製品レベルが全体的に上がっていますし、『製品のバラつき』は小さいように思っていたのですが、このドライバーにははっきりと感じられました。
私はそのクラブの品質や性能がしっかりと保たれているのであれば、生産国はそれほどこだわらないのですが、やはりこうしてみると、日本製の確かさを求めたくなります。
トゥ側
『球のあがりやすさ』という点では、まずまずだと思いました。
シャロー系のヘッドではありますが、結構しっかりとしていて、球が浮き過ぎることはありませんでした。
やはり、こういったところが『TOUR』と名の付く所以(ゆえん)なのでしょうか?
気持ちよく叩いていけるドライバーです。
『中高弾道』といったところでしょうか?
球が吹き上がらず、グングン前に進んでいってくれました。
バックフェース
『安定性』という点では、なかなかいい感じでした。
見た目の印象通り、直進性の強いドライバーだと思いました。
スイートエリアもそれほど狭い感じはしなかったですし、シビアな感じはしませんでした。
ただ、スライスに悩んでおられる方には、少し難しく感じられるかもしれません。
シャフトもそうですが、ヘッド自体も、それほど積極的に球をつかまえてくれるタイプではないので、右へプッシュしやすくなるかもしれません。
左へ引っかかる感じがしないので、私はすごく好感がもてますが、持ち球の違いで、かなり好みが分かれるところだと思います。
飛距離性能
『飛距離性能』という点では、レベルの高さを感じました。
低スピン系で、明らかにヒッター向けです。
テーラーメイドらしい、ハイテク感が感じられるドライバーだと思います。
操作性
『操作性』という点では、できればあまり意図的に曲げていきたくないドライバーだと思いました。
左右に曲げることもできたのですが、このヘッドの形状や色がそうさせているのか、なかなか曲げるイメージが出せませんでした。
できるだけ小さい曲がり幅で勝負できるドライバーだと思います。
球がつかまり過ぎないので、私のようなフッカーにはとても易しく感じられます。
ヒール側
テーラーメイドのニュードライバーですが、正直私はあまり購入意欲は刺激されませんでした。
基本的な性能の高さなどは感じたのですが、特に魅力的に思えるところがありませんでした。
TaylorMade RBZTOUR DRIVER
やはり一番気になったのは、個々のモデルでの『音の違い』です。
こういったところはすごく気になります。
海外生産モデルに限らず、国内生産モデルでも、多少の『製品誤差』はありますし、いわゆる『アタリハズレ』は昔からあります。
しかし、ダンロップをはじめとした国内メーカーの多くは、『音』にもすごくこだわっていると思いますし、今回のようなはっきりとした大きな違いはないと思います。
このドライバーのやや大き目の音も、強い違和感を感じるほどではないのですが、あまり好きにはなれませんでした。
『音』はナイスショットを生み出すのに、とても重要です。
このとても大切な音に対しての、それぞれのメーカーの考え方が感じられたような気がしました。
TaylorMade ROCKETBALLZ TOUR DRIVER 
海外生産のクラブ、特に日本仕様ではなくて海外仕様のクラブは製品のバラつきが多いですし、いい物に出会うことができれば、まさに『当たり』なのだと思いますし、そうでなければ『ハズレ』ということになるのだと思います。
私はビギナー時代、今よりもクラブへのこだわりが無かったころ、あるメーカーの海外仕様モデルを購入したことがあるのですが、全く使い物にならずに、高い買い物をしてしまったことがあります。
やはり、多少高くてもメイドインジャパンが最高だな・・・。と思いました。
RBZシリーズは、これからも続いていくブランドなのかどうか解りませんが、もし続いていくとするならば、私は次のモデルに期待していきたいです。