今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは タイトリスト VG3 アイアン の7番 です。
シャフトは N.S. PRO 950GH です。
ロフトは30度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはS、キックポイントは中調子、クラブ総重量は413gです。
久しぶりに出会った、タイトリストVG3のニューアイアンです。
716など、他のモデルもそうですが、タイトリストは2年に1回モデルチェンジをする印象があります。
2年に1回ではちょっと淋しいような気もするのですが、モデルによって時期が上手くずれているので、淋しさが軽減されているのかもしれません。
見慣れた感じのフルキャビティアイアンです。
厚く腫れぼったい感じはなくて、適度にシャープなところに好感がもてました。
タイトリストはマッスルバックを発表してくれているメーカーのひとつですが、マッスルバックだけでなく、キャビティでも優れたアイアンが多いです。
他の海外メーカーと比べても、より日本的な印象もあります。
彫りの深さはしっかりとあります。
アンダーカットも、しっかりと入っていました。
低重心だけでなく、見た目以上に重心の深さもあるようです。
ソール幅は少しだけ広く見えましたが、今のアイアンの中ではノーマルなほうだと思います。
今はワイドな物も多いので、むしろ狭いほうかもしれません。
ソールには異材がコンポジットされているのが分かりました。
トゥ側には『TUNGSTEN』の文字があったので、やはりタングステンが組み込まれているのだと知ることができました。
こういった工夫は、これまでもよく見られます。
ワンピースタイプのアイアンではなく、複合タイプのアイアンです。
比重の違う素材を効果的に配置することによって、見た目などが崩れないところが長所だと思います。
ネックは、やや短めですが、今のアイアンの中では標準的といっていいと思います。
フェース面にミーリングはありませんでした。
ノーマルなフェース面です。
ボールを前にして構えてみて、すごくいい顔をしているので驚きました。
とても構えやすいです。
ここまでの構えやすさは期待していなかったので、いい意味で期待を裏切られました。
それほど極端な小顔感はないですが、すごく整った顔をしています。
マッスルバックやハーフキャビティのようなシャープな顔です。
フルキャビティを構えているようには思えませんでした。
今はセミグースタイプが主流だと思うのですが、このアイアンはストレートタイプです。
人によって好みが分かれると思いますが、私は大好きです。
昨年の716シリーズも構え感が大きく変わりましたが、このVG3シリーズもその流れに沿っているのでしょうか?
いいイメージが強く湧きました。
ラインも描きやすそうです。
とてもリラックスできました。
試打を開始しました。
打感は柔らかくて好感がもてました。
柔らかさの中にもしっかりとした感触が残り、球の質感を感じとることができました。
何といいますか、『球触りの優しい』アイアンだな・・・。と思いました。
球はあがりやすくて、イージーなタイプだと思いました。
タフな印象は全くありませんでした。
敷居の高くないアイアンだと思います。
打てば自動的に上がってくれるような印象をもちました。
『安定性』も高いです。
フルキャビティらしい寛容さがあります。
スイートエリアも広いです。
少々のブレには目をつむってくれるような易しさを感じました。
『飛距離性能』も優れていて、今どきのアイアンだな・・・。と思いました。
最近はただ易しいとか、球があがりやすいというだけでは、売れにくいのかもしれません。
飛距離へのニーズが高いような気もします。
このアイアンも飛ぶタイプです。
飛び系アイアンをたくさん試打しているので、驚くということはなかったのですが、やはり飛距離にも力を入れているんだな・・・。と思いました。
昨日試打したアイアンよりは、少し球持ちがいいように感じました。
飛距離性能が優れていると思いますが、飛距離だけに特化していないタイプのアイアンといっていいと思います。
『操作性』は普通かな?と思いました。
易しさが感じられましたが、左右にも同じように反応してくれました。
変なクセは全くないな・・・。と思いました。
構えたときに、いいイメージが出せたので、易しく感じられました。
私はこのようなストレートなタイプが好きなので、とても易しく感じましたが、グースタイプを好まれる方は、球がつかまりきらず右に抜けていくことがあるかもしれません。
スイートエリアが広くて『物理的に易しい』ということも易しさの一部だと思いますが、このアイアンのように『イメージしやすい』ということも易しさの大切な要素だと思います。
私はイメージしにくいアイアンを構えると、時にはフリーズしそうになることもありますが、このアイアンはすぐにテークバックを開始することができました。
変な緊張感は全くなく、ずっとリラックスして楽しむことができました。
かなりの美顔が印象的なアイアンでした。
これまでVG3アイアンはいくつか試打してきていますが、おそらくこのニューモデルがVG3史上最も美顔だと思います。
すごく気に入りました。
やはり顔のいいアイアンには魅力を感じてしまいます。
マッスルバックやハーフキャビティのようなカッコいい顔をしていながら、実際はとても敷居が低くて易しい。
そんなタイプのアイアンだと思います。
いい意味で、見た目と実際の性能のギャップがあるアイアンといっていいと思います。
構えたときは敷居が高そうに見えたけど、本当はとてもイージーなアイアンだな・・・。と思われる方も多いのではないでしょうか?
マッスルバックやハーフキャビティのような、あの洗練された構え感をもったアイアンを使いたいけれど、易しさも捨てがたい。
できれば両方追求していきたい・・・。
という方には、是非試していただきたいと思いました。
イージー系アイアンの中でも男前度は間違いなくトップクラスだと思います。
これまでセミグースタイプなどを使っておられた方には、やや合いづらいところがあるかもしれません。
前のモデルのほうが良かったな・・・。という方もいらっしゃるかもしれません。
メーカーも敢えて、このようなモデルにしたのだと思います。
構えやすくて寛容さもあり、打感もいい・・・。
そんないいとこ取りのアイアンだと思います。
カッコいいアイアンなので、難しそうに感じられる方もいらっしゃるかもしれませんが、実際は易しいタイプなので、多くの方に試していただきたいと思いました。
そろそろラージサイズのオートマチック系アイアンを卒業したい。
フィーリングも追求していきたい。
構えたときに、いいイメージを出してショットの精度を高めていきたい・・・。
という方にも、お勧めしたいと思いました。
これまで、VG3アイアンはいくつか試打してきましたが、このモデルが一番気に入りました。
次のモデルはまた違う形になるのかもしれません。
もっとグースが利いたタイプになるかもしれません。
先のことは分かりませんが、このアイアンは時が経ってもすごくいいアイアンとして、名を残すような気がしました。
タイトリストのアイアンは昔から優れものが多いですが、このアイアンも仲間入りするな・・・。と思いました。
また何度でも試打したいと思いました。
タイトリスト VG3 アイアン
- 2016年2月25日
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