ゴルフクラブ試打日記。          

タイトリスト MB アイアン

タイトリスト MB アイアン
今日は、このゴルフクラブ試打しました。
試打クラブは タイトリスト MB アイアン の7番 です。
ダイナミックゴールド
シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは35度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはS200、シャフト重量は129g、バランスはD2、キックポイントは手元調子、クラブ総重量は442gです。
MB
タイトリストの新しい『マッスルバックアイアン』です。
毎度の事ながら、この美しさには見とれてしまいます。
『ミラーアイアン』といってもいいでしょうか?
かなり光沢があるデザインですし、鏡のようにピカピカ輝きながら、一片の曇りもないような気がします。
タイトリストのアイアンは昔から『名器』と呼ばれるアイアンがありますが、このアイアンもそういった雰囲気を感じます。
ゴルフクラブ
『ソールの幅』は、これまでのタイトリストのマッスルバックと同等な感じがしました。
『ワイドソールアイアン』全盛の今では、かなり珍しい感じがしますが、それだけ対象となるゴルファーが絞られているのだと思います。
細いな・・・・。と思うと同時に、昔はこれくらいの幅のアイアンばかりだったので、何となく懐かしくなってきます。
G
『ホーゼル』も当然ながら、しっかりとついていますが、それほど長くない感じがしました。
いつもの感覚よりは、少し短めな感じがします。
少し重心を下げて、上がりやすくしているのでしょうか?
L
素振りをしてみても、すごく振りやすい感じがしました。
これまで通りの普通な感じで振れているので、すごく楽な感じがします。
『よそ行き』でなく、『普段着』のままでいられる感じなので、とてもリラックスできました。
P
ボールを前にして構えてみても、予想通りすごくいい感じで構えることが出来ました。
これまでの名器と呼ばれたアイアンと遜色ありません。
ボールが大きく見えるので、すごく打ちやすそうな印象を与えてくれます。
すごく構えやすいので、自然と肩の力が抜けてきました。
『ボールの芯』と『アイアンの芯』が自動的に上手くコンタクトしてくれるような感じがしてきます。
構えづらいアイアンだと、こうして構えたときに緊張してしまうことがあるので、余計なところに力が入ってしまい、それがミスにつながることもこれまで多々ありましたが、今日はそれが感じられません。
いい意味で『脱力系アイアン』といえるでしょうか?
いいイメージがどんどん鮮明になってきましたし、自然と集中力も増してくる感じがしました。
試打を開始しました。
I
まず感じたのが、その『球のあがりやすさ』です。
予想よりもあがりやすい感じがしました。
これまでの、こういった『マッスルバック』で『ソールが薄いアイアン』のイメージで打っていったのですが思っていた以上に球が高くあがる感じがしました。
M
勿論、この『ノーマルロフト』ということもあるのだと思いますが、やはりこの『ホーゼル長さ』が影響しているのでしょうか?
少し短く見えていましたし、重心が下げられているのでしょうか?
それほど『高重心』過ぎる感じがしませんでした。
先日試打した、『ミズノ MP-68』も、美しいマッスルバックですが、ほんの少し『ソール幅』が前のモデルよりも広い感じがしましたし、実際に打ってみても球があがりやすい感じがしていました。
このアイアンも少し『低重心化』が図られているのでしょうか?
見た目以上に打ちやすいアイアンだと思いました。
やはり『打ちやすさ』が今のトレンドなのでしょうか?
このアイアンを試打しながら、そんなことを考えていました。
O
『タフ』な感じは全くしませんでしたし、見た目以上に球があがりやすいアイアンだという印象を持ちました。
これまでの『ロングホーゼルマッスルバック』を苦手とされてきた方でも、意外と打ちやすく感じられる方も多いのではないでしょうか?
『MP-68同様』、見た目の印象をあまり変えずにいながら、実は少し打ちやすくなっている・・・・。
そんな画期的なアイアンといってもいいのではないでしょうか?
名器『660』を使ってこられた方は、かなり印象が変わった感じがするのではないでしょうか?
H
『打感』は勿論、言うことがありません。
適度な『柔らかさ』『厚み感』がとても心地良いです。
打っていて、すごく楽しくなってくるので、次から次へと打ってしまいました。
本来ならば一球ごとに、ボールの後ろに立ってターゲットを決め、そこに『フェース』を合わせ、スタンスを決め、ワッグルをしながらタイミングをとって・・・・・。
といった一連のルーティーンをするのですが、今日はそれを省略してしまい、どんどん打ち続けてしまいました。
夢中で何球も何球も打ち続けてしまいました。
食べ始めた『ピーナッツ』や『柿の種』のように一度始めてしまうと、なかなか止められない自分がいました。
いくらいい打感だからといって、練習が少し横着になったと反省しました。
K
『安定性』という点でも、私はいい感じがしました。
こういった『飛び抜けた構えやすさ』をもったクラブというのは、自分の出したいラインに球を運んでいけるので、ボールの飛んだ方向が不安にならなくなり、私の悪い癖である『ヘッドアップ』を自然としなくなり、内容の濃いショットを打つことができました。
勿論、『スイートエリア』は、これまでの『マッスルバック』同様だと思いますし、それほど広くはないのかもしれませんが、今日はそんな難しさを感じることなく、気持ちよく試打を続けていくことができました。
『ワイドスイートエリア』とか、『超・低重心』といった『大柄』なアイアンよりも、私はこれくらいの『小柄』なアイアンの方が打点もブレにくいですし、球をまとめやすい感じがします。
決してミスを見逃してくれるアイアンではないのかもしれませんが、それほどナーバスになる必要はないと思いました。
今日はたまたま調子が良かっただけかもしれませんし、マグレが続いただけだとは思うのですが、このアイアンに対する『シビアさ』を殆ど感じることがありませんでした。
Q
『操作性』という点でも、やはりすごくいい感じで色々な球を打つことができました。
自分の意志をかなりボールに伝えやすくしてくれるアイアンだと思います。
ボールが何処に飛んで行ってしまうか解らないアイアン・・・・。というのは、使っていてもすごく不安になってくるものですが、このアイアンにはそういった事は感じませんでした。
自分のイメージと手の感覚でボールを運んでいきやすい『マニュアルタイプ』のアイアンだと思います。
決して『ハンドルの遊び』が大きいアイアンではありませんが、敏感過ぎる感じもしませんでした。
R
『飛距離性能』という点では、やはりこの『ロフト』や『シャフト』ですし、それほど多くは望めないのかもしれません。
飛ばしたい方には、向かないアイアンなのかもしれません。
ただ私は打っていて、落としたいところまで確実にボールを運んでいってくれるので、すごく楽な気分で打っていくことができました。
『飛距離』よりも『安心』を買っていけるアイアンといってもいいのではないでしょうか?
自分の『勘』が届く距離までしかボールを運ばないので、よりアグレッシブなゴルフができるような気がします。
自分のイメージよりも飛ぶアイアンは、打っていても不安に感じることがありますが、今日はそんな事を全く感じることはありませんでした。
タイトリスト MB アイアン
私もそうですし、私の周りには『タイトリストアイアンのファン』が多いです。
ドライバーからパターまで、全てがタイトリスト・・・・。という人もいますし、ゴルフを始めてからタイトリストのアイアンしか使ったことがない・・・・。という人もいます。
そういった根強いファンを持っているタイトリストですが、やはりこの『美しさ』に、その大きな要因があるような気がします。
美しいクラブを打っていると、自然とこちらも気合いが入ってテンションも上がってきます。
クラブの美しさに負けない、いいスイングをしよう・・・。と、自分も頑張れる気がします。
J
アイアンらしい『シャープさ』を持っています。
『切れ味の鋭さ』を感じさせてくれます。
やはりアイアンはこうでなくてはいけません。
メーカー、生産国問わず、私はこういったアイアンが大好きです。
美しいけど難しい・・・。とは解っていても、目にするとついつい手が伸びてしまうアイアンです。
N
ゴルフを始めた頃から、このようなアイアンにばかり接してきたので、どことなく懐かしさを感じました。
昔のアイアンは、かなり『タフ』な物が多かったですが、このアイアンもそうですし今のアイアンは、かなり打ちやすくなっているような気がします。
それでいて、『見た目の美しさ』は全然変わっていないのだからとても喜ばしいことだと思います。
先日試打した『CB』もすごく好印象だったのですが、このアイアンは『CB』が打てる方ならば、意外と打ちやすく感じられる方も、きっと多いのではないでしょうか?
ハードルが高すぎるアイアンではないような気がします。
E
『全く妥協を許さない』といったタイプのクラブに見えますが、実際に打ってみると意外とそうでもないような気がしました。
勿論、この外見通り、ある程度の練習量は要求されるかもしれませんが、敬遠すべきアイアンではないような気がしました。
『ミズノ MP-68』同様、とてもいい印象のまま試打を終えることができました。
最近は『マッスルバック』を発表してくれるメーカーの数があまり多くありませんが、私は『ミズノ』や『タイトリスト』などには、とてもありがたい気持ちを持っています。
『易しさ志向』が強い今とあっては、確かに『売れ筋商品』とはいえないのかもしれませんが、我々のような『コア』なファンの為にも、こうして新製品を発表してくれているメーカーはとてもありがたいと思っています。
今日は時間が足りずに思っている球数の半分くらいで帰らなければなりませんでしたが、本当はもっともっと打ち続けていたいと思いました。
後ろ髪を引かれるような気分でした。
またすぐにでも手にして、このアイアンの好感触を味わいたいです。