今日は、このゴルフクラブを試打しました。
試打クラブは タイトリスト CB アイアン 714 の7番 です。
シャフトは ダイナミックゴールド です。
ロフトは34度、クラブ長さは37インチ、シャフトフレックスはS200、キックポイントは手元調子、バランスはD2、クラブ総重量は440gです。
タイトリストのとても美しいハーフキャビティアイアンです。
前のモデルの712を試打したのが、もう2年前なのかと思うと、とても早く感じます。
今回のニューモデルも、とてもシンプルでカッコいいです。
前のモデルはたくさん試打を楽しみましたし、いい印象しか残っていないので、このニューモデルにも期待感がこみあげてきました。
こうして見る限り、前のモデルとの大きな違いは無いように思えます。
デザインは少し変わりましたが、大きな違いではありません。
かなり彫りの浅い、キャビティです。
マッスルバック同様、私はこういったタイプのアイアンに挑戦意欲を掻き立てられます。
いいフィーリングを得るには、この『肉厚感』がどうしても欲しいです。
今の時点で、既に『いい目の保養』ができました。
ハーフキャビティではあるのですが、かなりの肉厚設計でもあるので、『ディープキャビティ』といってもいいのかな?と思いました。
それか、ハーフキャビティではなく『スリークォーターキャビティ』といっていいような気もします。
ソール幅は、今のアイアンの中でも、狭いほうだと思います。
前のモデルから引き継がれているところだと思います。
ネックの長さも、前のモデルと同じように見えます。
今度機会があったら、見比べてみたいと思いました。
素振りをしてみても、この適度な重量感がスイングの安定感をもたらしてくれます。
シビアなヘッドには、『重量感による安定さ』が欲しいところですが、このアイアンはそれにピッタリと合致します。
ボールを前にして構えてみても、想像していた通り、とてもいいです。
思わず顔がほころんでしまいました。
いい顔をしているな・・・。と思いました。
712同様、かなりの男前です。
タイトリストのアイアンに相応しいな・・・。と思いました。
アイアンに限ったことでなく方向性を出していくには、ボールとクラブとの『垂直感』が欲しいところですが、このアイアンのように構えやすいアイアンだと、それがすごく感じやすいです。
構えづらいアイアンだと、なかなかこうはいきません。
そういった意味でも、私はこのアイアンを『イージー』に感じました。
すごくリラックスできましたし、肩の力が抜けて、呼吸も深くなりました。
いいイメージが自然と湧き上がってきました。
試打を開始しました。
1球目から、この軟鉄肉厚設計アイアンの、素晴らしい打感を楽しむことができました。
いいところにヒットすることができました。
頭の中がスカッとします。
最近は、やや苦手に感じるタイプのクラブに出会っていたせいか、少し足下が浮ついていたようなところもあったのですが、このアイアンのおかげで、どっしりと構えることができました。
私の場合、浮ついた感じではなく、このどっしりと構えられるときは、かなりいい感じの時です。
アイアン好きの私には、たまらない打感です。
適度に厚みがあるので、ボールに当たり負けすることなく、厚みで押していけるところがすごくいいです。
『球のあがりやすさ』という点では、標準的な感じでしょうか?
特にタフだとも感じなかったですし、不自然さを感じるようなあがりやすさでもありませんでした。
これくらいが7番アイアンのあがりやすさなのだと思います。
初対面でも、すぐに打ち解け合うことができました。
最近は、いったい何番のアイアンを試打しているのかが解りにくく感じることもあるのですが、このアイアンはとても『スタンダード感』があって親しみやすいです。
『安定性』という点では、ハーフキャビティらしいシビアさもありますし、『寛容さ』という点では、あまり望めないのかもしれません。
スイートエリアの広さをアイアンに求めておられる方には合いづらいところもあるかもしれません。
しかし、また別の角度から見ると、この構えやすい形状と、アイアンには最適で高性能なシャフトが挿してあることにより、自然と打点がいいところに集まってきやすい・・・。ということがいえると思います。
クラブ全体に『適度な重さ』があるので、重力を利用して『落としていける感覚』が使えるので、私は楽に感じます。
これがもし、軽量スチールだったり、カーボンシャフトが挿してあると、また難易度も変わってくるように思います。
こういった易しさに対する感じ方は人それぞれだと思いますが、私はとても好感がもてます。
『飛距離性能』という点でも、私の感覚では『ノーマル』な感じがするのですが、最近の飛び系アイアンの多さからすると『少数派』といえるのかもしれません。
硬派なアイアンといえるのかもしれません。
しかし、距離感がすごく出しやすいので、これこそが本来のアイアンの機能を果たしているように思います。
最近はアスリート系のアイアンでも、少しずつロフトが立ってきていますが、このタイトリストのニューモデルは、まだ『ノーマル』なままでいてくれています。
タイトリストのアイアンにも、色々なタイプがあるようですが、この『CB』と、先日試打した『MB』こそがタイトリストのプライドといえるのかな?と思いました。
アイアンにも飛距離性能を求めていきたい方には、あまり適さないかもしれませんが、距離感を磨いていきたい、番手ごとの飛距離の違いを明確にしたい・・・。という方には、とても合っているのではないでしょうか?
『操作性』も、かなり優れています。
こちらのイメージが、すごく伝わりやすいです。
最近はドライバーに限らずアイアンでも、なかなか大きく曲げにくいクラブが増えてきましたが、このアイアンはとても敏感に反応してくれます。
マッスルバックに近い反応の良さです。
マッスルバックよりは、多少寛容さがありながら、しっかりとこちらのイメージが伝わっていくので、すごく信頼できます。
曲げる練習はとても楽しいので、ついつい予定よりも多く球を打ってしまいました。
やっぱり、タイトリストのアイアンはいいな・・・。と思いました。
先日試打したMB同様『逃がし顔』だったところも、私はすごく気に入りました。
ずっと笑顔で試打していたような気がします。
夜は気温がぐっと下がって、打席でも寒かったのですが、このアイアンで球を打っていたおかげで、心も体もすごく温まりました。
やはり『体の内から』温めるのが一番だな・・・。と思いました。
すごく気に入りましたし、またこれから何度も試打をするだろうと思ったのですが、前の712とどう変わっているのかが、よく解りませんでした。
返却するときに、どう変わっているのか尋ねてみたのですが、『抜け』が前のモデルよりも良くなっているとのことでした。
練習場のマットの上からでは、正直よく解りませんでしたし、それは大きな違いではないだろうと思いました。
あくまで『マイナーチェンジ』といえるように思いましたし、大きな性能の変化ではないと思います。
しかし、それがいいのだと思いました。
前のモデルがすごくいいので、それを大きく変えてしまうと『改良』ではなく『改悪』になってしまいます。
それをしないところが、タイトリストらしいな・・・。と思いました。
アイアンはドライバーなどと違い、見た目でおおよその性能などが把握しやすいところがあります。
このアイアンは、見た目からの印象通りの『グッドアイアン』でした。
タイトリストは海外メーカーでありながら、ずっと『メイド・イン・ジャパン』を採用してくれているので、好感度がとても高いです。
このアイアンも、そうなのではないかな?と思いました。
『ルンルン気分』といったらいいのでしょうか?
楽しくて、試打するのを忘れて、すぐに実戦モードに入っていたように思います。
私は練習場ではホームコースや、これまでラウンドしたことのあるコースのレイアウトをイメージしながらショットすることが多いのですが、今日は苦手なホールばかりをイメージして練習しました。
あくまでも私の頭の中でのことなのですが、かなりいいスコアを出すことができました。
上手くハザードや傾斜などを克服しながら、『グリーンのど真ん中』にボールを運べたように感じました。
あくまでも私の頭の中でのことですが・・・。
しかし、すぐにでも実戦で使えるくらい、このアイアンは手に馴染みやすいと思いました。
色々なクラブを試打していても、コースでは使うのが怖いな・・・。と思ってしまうクラブと、すぐにでもコースで使ってみたい・・・。と思えるクラブがあります。
このアイアンは完全に後者です。
いいイメージが残ったまま練習場を後にし、帰宅後、それを素振りで再現しよう・・・。と思いました。
寒さは厳しいですが、今日はとても楽しい試打(練習)ができました。
タイトリスト CB アイアン 714
- 2013年12月5日
- タイトリスト
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テーラーメイド GLOIRE ドライバー